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資源国のインセンティブ

 投稿者:いっしゅう  投稿日:2019年 4月18日(木)20時39分45秒
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   アフリカがヒャッハーな感じになりやすいのはこんな理由から。
 これはもちろん政治的な配慮から回避することは可能。アフリカや中東に限らず欧州にも資源国はあるけど、そこから得た収入で各種インフラ整備を行っている国は当然ある。

>平野克己『経済大陸アフリカ』
 経済学では企業に帰属する所得を利潤(プロフィット)という。労働者が労働によってうみだしたぶんの付加価値を賃金としてうけとるように、企業は生産に投下した資本がうみだす付加価値をうけとる。これが利潤であって、生産貢献にもとづく報酬である。しかし、資源国が資源産出から税金やロイヤリティをつうじて徴収する収入は利潤とはちがう。それはむしろ、地主が土地を貸しだしてえる地代(レント)に似ている。
 国民経済がプロフィットではなくレントを主要な収入源として運営されるようになると、そこには資本主義経済とはちがった原理が働くようになり、資本主義国家とはことなる国家があらわれるであろう。このような国家を「レンティア国家」という。レンティア国家論は中東産油国を形容する概念としてつくられたものであるが、そこではレント収入の確保と分配が国家運営の基軸になるから、生産志向の希薄な、国家主義的で保守的な政治がおこなわれるようになる。開発よりも権力維持のためにレント収入を使うようになるので、消費性向が高い、現状維持的で開発志向に欠けた政府ができあがるのである。


 資源産業はそれほど多くの雇用をうまないので、経済成長の果実が社会にひろくは裨益しない。経済成長の開始とともに完全雇用が実現して成長果実が労働者にあまねく分配されていく製造業依存の東アジアとは、この点がまったくことなっている。アジアでは経済が成長するにしたがってジニ係数がさがっていくが、資源国の場合はあがっていく。むしろ、経済成長と所得均等化が同時進行するのは優れて東アジア的現象だといえる。
 東アジア諸国は労働の比較優位を成長の原動力とするので、労働投入量を増やしながら経済が成長していく。生産された付加価値は生産への貢献度に応じて各生産要素に分配されるというのが生産関数の原理だが、東アジアの経済成においてもっとも貢献度が高い生産要素は労働投入だから、そこに成長果実が厚く分配されることになる。労働投入量が増えていく国ほど経済成長がはやくなるので完全雇用が達成され、国民の大部分が成長の成果をうけとるようになる。つまり、資源国で所得分配が不均等化していくのは、資源国の政府に慈悲が足りないということではなく、どのようにして付加価値が生産されているかというしくみの問題なのである。


 通常は経済成長にともなって都市人口が増え、都市の購買力があがっていけばそれだけ食料全般に対する支出が拡大して農産物が買われ、それが農村部の所得になる。その所得は、生産性向上によって減少した農村人口のあいだで分配されるから、農民の所得水準が絶対的にも相対的にもあがっていく。欧米ではおおよそ農民のほうが製造業の労働者より高所得だ。経済成長の成果が都市と農村を循環して農村に裨益していく経路がこれだが、アフリカではこの経路が閉ざされているのである。したがってアフリカでは経済成長がおこっても貧困人口がまったく減らない。



>MG 1/100 ガンダムF90
https://p-bandai.jp/item/item-1000134968
 なにこのおっさんホイホイ。ちょっと欲しいw
 
 
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