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ゾルダⅡ世・王位争奪編34

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年 8月10日(木)17時03分16秒
返信・引用
  ―仏20号の居城の隣にある家―

「♪かたい絆に 想いをよせて・・・・ふっへっへ!よくやった、滑婦ヌード流達よ!」
「ふふふ・・・流石は、私の後輩たちね!・・・♪シャラララ素敵にキッス」

ラブラブな密室で、無数に仕掛けてある監視カメラ&監視カメラ搭載ドローンから送られてくる映像を眺めていた仏20号・ラーメン神ツヨシ&仏21号・コクショウが、品の無い笑みをニヤッと浮かべた。
滑婦ヌード流は見事に任務を果たした(まだ、拉致してきた人物を未確認)ようだ。出陣時に比べて、戦力は1/10以下に減っちゃったけど、まぁ、またオーディションで掻き集めれば良い。

それはそれとして、ずっと監視カメラで戦況を見ていたが、彼女達がどうやって追っ手(ファム&ザムシード&ジャンヌ)を撃退したのかを覚えていない。ファムが「ゾルダ3世は知っているけど仮面歩行者は知らなかった人」と対峙して、ジャンヌが「ダブルに出演していた人&ヨシヒコの盗賊」と対峙して、ザムシードがオロオロしていて・・・気が付いたら、3人とも倒れていた。ツヨシもコクショウも、全身が鼻血まみれで、室内も鼻血まみれで、出血多量で意識が朦朧としているんだけど、なんで自分がそんな有様になっているのか解らない。
・・・まぁ、原因は、監視カメラ経由で何度もメグビーのパンチラを見まくって、鼻血ブー&忘却をしちゃった所為なんだけど。

メグビーが魔法使いって事やパンチラの事は記憶的には覚えてないけど、なんとなく体が覚えていて、ちょっぴりムラムラする。2人は、監視カメラで、人質を担いでいるマユビーを確認して、まだ居城に戻ってくるまで少し時間があるなと判断して、葉っぱをキメて1発やった。



-龍神うどん本社-

「かんぱ~い!」

真司&石松&チャコ&遥&ギーコは、中央の夕子りんに向けて、オレンジジュースが並々と注がれたグラスを合わせた。

上座には神棚と豪華なデスク、その左右にはデスクの持ち主を守護するように立つ仁王様の銅像、神棚の脇には龍神会と書かれた提灯が5個ずつ、神棚の下には龍神会の紋、部屋の中央には豪華なテーブルとソファー、床はフカフカの高級赤絨毯、白木鞘の日本刀、掛け軸、鎧兜、剥製、象牙、般若の面・・・等々、ここは、龍神会の組ちょ・・・ぢゃなくて、龍神うどん社長室なのだが、到底、うどん屋とは思えないような趣である。ぶっちゃけ、かなり悪趣味だが、人望ある龍山剛太郎が、彼を慕う様々な人からもらった装飾品を適当に飾っていたら、こんな部屋になっちゃった。龍山自身、落ち着かない部屋のなので取り払いたいんだけど、くれた人に申し訳ないので片付ける事ができない。この部屋は、龍山の趣味や威厳を示す為に飾られた部屋ではなく、あくまでも龍山の熱い人望の末、偶然、怖い感じにに飾られちゃった部屋なのである。

豪華なテーブルの中央には、海藻で「おたんじょうび オメデトウ」と書かれた木タライに入った美味しそうなウドンが置いてある。ウドンタライの隣には、かき揚げやエビ天など、美味しそうな天ぷらも沢山盛られている。しかし、店の経営方針上、ウドンに因むもの以外が扱っていないので、ケーキは、近くのコンビニで、ショートケーキを人数分買ってきた。去年に比べて豪華とは言えないが、どうにか、夕子りんのお誕生日会は整えられたようだ。

龍山の部下、分太が伊達遥に接触して、彼女を狙う魔の手から保護をする為に、龍神うどんの本社に招待した。そしたら、真司とか、夕子りんとか、ギーコとか、デブとか、ソバ神の妹とか、車(吾郎)等々、行き場のない余計な奴等が一緒について来ちゃった。
そんで、夕子りんが「お誕生日会をしたい」と呟いたので、社長室を提供して、自慢のウドンを御馳走してあげる事にした。

・・・が、夕子りんは焦っていた。且つ、ムカついていた。7月7日に再登場して誕生日パーティー開催を宣言したまでは良かったんだけど、これを執筆してる現在、現実時間では8月10日になっている。誕生日会企画から開催まで1ヶ月以上放置されたあげく、紅葉は不在で、吾郎は車のまま、大きなケーキもチキンも手の込んだ御馳走も無し・・・ウドンと、コンビニケーキだけのお誕生日会である。
ちなみに8月10日と言えば、 角野卓造とか速水もこみちのお誕生日だ。誕生日会参加者は「夕子りんオメデトウ」と言ってくれたが、なんか、角野やもこみちのお誕生日会をしているような気分になってしまう。しかも、現実世界では明日から3連休&お盆に突入だ。お誕生日会の続きが描写されるのは、いつになるのだろうか?下手すりゃギーコの中の人のお誕生日(9月25日)会も兼ねる事になってしまうのではないか?

「チィィ!こんな調子じゃ、来年のお誕生日会は、4月から準備を始めても間に合わないかも!」

しかも、デブの曖昧な態度の所為で、亜美が機嫌を損ねて何処かに行っちゃった。上空に厚くて暗い雲がかかって、落雷が鳴り響き、まるで悪魔が降臨してきそうな雰囲気で、?気にお誕生日会を楽しむような気分にはなれない。チャコを亡き者にして、デブと亜美のヨリを戻すより、亜美に新しい男を紹介した方が早いのではないか?



-厨房-

剛太郎は、おむすび数個と、大根おろしと、玉子天を用意して、部下の四星泉・カンナに、「客人に差し入れしてくれ」と依頼をして送り出した。
それはそれとして、龍山は分太に「遥の保護」を指示しただけなのだが、とても大雑把な成り行きで‘鮮血の鉄仮面’まで確保しちゃった。剛太郎は、表面的には真司と夕子りんに対して、舐められないようにドスを利かせつつ、冷静に対応をしていたが、内心では想定を大きく越えた来客に動揺をしまくっていた。
鮮血の鉄仮面は、死の運命ではないにも拘わらず、極楽浄土に押し入ってきた無法者集団のリーダーだ。だが、師からは排除を求められているにもかかわらず、剛太郎には城戸真司が「排除をしなければならないほどの悪人」には見えなかった。どちらかと言えば、お人好しな凡人にしか見えない。

「むしろ、腐敗が横行している極楽浄土に、新しい風が吹き込もうとしているのではないのか?」

剛太郎には、僅かではあるが、迷いが生じ始めていた。
 
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編33

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2017年 8月 2日(水)13時26分52秒
返信・引用
  そんなこんなで3分ばかり経過した頃、ファムは今までに無い酷い有様になっていた・・・
装飾が施された目のパーツが傾いちゃってるし、マントがボロ屑みたいに千切れてるし、あちこち焦げちゃってる。
そして「女の子の日でも、ここまで酷くなくね?」ってくらいに重症な貧血の症状で、クラクラして立ってるのも辛い!!
数々の修羅場で無双っぷりを発揮してきたファムだけど、頭に血が昇ってるのとメグビーの≪忘却魔法≫が便利過ぎなのとで、
一方的に痛めつけられるばかりで突破口が見えない!!

「くっ・・・何時の間に、どんな攻撃を・・・いたたた・・・」
「行くでありますよぉ~・・・・シンシン ゴジゴジ ラ~ラ~ラ~っ!!」
「・・・・ウソっ!?」

メグビーが呪文と共に巨大化!!雨戸みたいな掌で引っぱたかれ、ビルの壁にめり込んで「ぐはあっ!」と呻き声を上げる!!

「くっ!・・・コイツ、魔法使い?
 しかも、サイドメニュー三英傑・魔婆呑のようなインチキ魔法使いとは違う!!」
「そうです!メグビーは魔法使いなのです!実は、魔法の国から極楽浄土に修業に来ているのです!」

戦いに関しては素人だって事は、動きを見れば解る。如何に魔法を受けず自分の間合いに持ち込み、そして首を跳ね飛ばすか!?
てゆか超ムカついてる!!『刎ねた首を元に戻して、また刎ね飛ばして元に戻して』ってのを、延々100回くらいしてやりたい!!
そんな精神状態なもんだから、頭に血が昇るばかりで冷静な判断が下せない。一方のメグビーは「はっ、いっけな~い」と言いたげな表情に
なったと思ったら、手頃な一段高いとこへチョコンと飛び乗って、満面の笑顔を浮かべながら片手を高々と挙げる。

「みなさ~ん!私に注目!」 きらら~ん!きらきらりん!
「・・・ん?」

緊張感がないと不満に思いつつ、一応身構えたまま「何事か?」とメグビーを見つめるファム!メグビーは、ファムに対して背中を見せる!
そして次の瞬間、なんと!!

きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!

風もないのに、メグビーのスカートが捲れ上がって、純白のパンチラが出現!恥ずかしそうにスカートを押さえながら振り返り、少し困った表情で
可愛らしく「ダメ♪」と注意をするメグビー!途端に、「何で私が~?」と言いながら、大量の鼻血を噴出させるファム!

メグビーはパンチラを見せることで、消したい記憶を消すことができるのだ♪

またも引っかかった!!『攻撃だけ受けて記憶に残らない』って負のスパイラルは、何時まで続くのか!?・・・と、ここでゾルダⅢ世は思った。
「ジャンヌや燕真が助けてやれよ」と。だがしかし、やや離れたとこでドーパントっぽい2体と戦ってるジャンヌも、生首を見てゲロ吐いてる燕真も、
メグビーが「みなさ~ん!私に注目!」って呼びかけると律儀に反応しちゃってパンチラ眺めてたもんだから、一緒に記憶を消されていやがった。
頼りにならないバカ共め!!ちなみにドーパントっぽい2体も、一緒になってパンチラ見て鼻血を吹いてる。女盗賊エリザだけが、うっかりスッピンだった
事に気がついた途端に、恥ずかしくなって逃走した。そんなワケで、残った全員が鼻血の出し過ぎでフラッフラになって闘ってる有様だ。

「俺ひょっとして、やばい病気?・・・燕真です」

大量の血が混じったゲロを見て、燕真は青ざめてしまった・・・ゲロ吐きながらファムとマグビーの戦いを眺めて、メグビーの魔法に驚く→
「ハッ、いけな~い・・・・みなさ~ん!私に注目!」「ん?何事?」→スカート捲れてパンツがチラっ。壮絶に鼻血を吹くと共に記憶が消え、
目の前には真っ赤なゲロが散らばってる。忘れてるけど、もう何度もゲロ吐いてるんで胃は空っぽ・・・と言う悪循環に陥ってしまってた。

「俺、死んじゃうの?・・・嫌だ!!こんなとこで死ぬなんて嫌だ!!
 どうせ死ぬんなら・・・紅葉の膝枕で・・・・う・・・おおおおおおおおおおおっ!!!」

逃れられない運命を受け入れた燕真。その脳裏を過ぎるは、紅葉のキャピキャピ笑顔。「せめて愛する紅葉の膝枕で」と力を振り絞り、転がってた鉄パイプを
杖にして力を振り絞って立ち上がる!!出血多量で脱力する脚に喝を入れて、1歩1歩地面を踏みしめながら紅葉が連れてかれた方角へと進む!!
いちおう教えてやる・・・・さも「悲劇のヒーローですよ」ってノリになっちゃってるけど、貴様は至って健康だ!!ちょっと休んでから、肉でも食え!!

「あら?・・・どうされたのですか?大丈夫ですか?」
「え・・・・・天使?」

瀕死の燕真に気がついたメグビーが、慌てて駆け寄ってきた。ちなみにファムは、ダメージが限界らしくて変身解除。もはや執念のみで、匍匐前進で
少しづつメグビーの元へ向かってる・・・それは置いといて、燕真の元へ駆け寄って抱き起して膝枕したメグビーは、燕真を見るなり「ハッ」って
表情になった。そして次の瞬間には、頬を桜色に染めて燕真の顔をジッと見つめだす。奴も平成ライダーだから、芸能人の誰に似てるってワケじゃないけど
イケメンって設定である。Tシャツの下の身体は、それなり鍛えられた今時風の細マッチョ。早い話、メグビーは一目惚れしてしまったのだ。

「シッカリなさってください」
「あ~あ、間に合わなくて、お迎えが来ちまったか・・・でも、可愛い天使さんだな」

燕真も燕真で、紅葉を気にしつつもメグビーの可憐さにやられてちゃって「満更でもない」って気分になっていやがった。無言で見つめ合ってた2人だが、
やがてどちらからともなく「チューしよう」ってムードになって、唇を軽く尖らせながら顔を寄せていく・・・・そして、いざチューってなりそうな寸前。

どよどよどよ~~~ん。 ぼわわわんっ

突如メグビーが白煙に包まれ、やがて煙が消えたら、メグビーの姿が今までと似ても似つかないブサイクに変身していた!!
「こち亀の両さんが女装したら、こんなんなるんじゃね?」って感じの風貌!!頭に『ドリフのコントで使うウンコ』みたいな髪飾り!!
チビでズングリした身体で、茶色のメイド服!!・・・・人間と恋に落ちるのを防ぐ為に、男と良い雰囲気になると≪ブスメグたん≫にされてしまうのだ!!
https://stat.ameba.jp/user_images/20121012/18/iravenus/ac/76/j/o0800047012233354849.jpg

「あいっ!?若いもんが、こんなとこ寝転がってどしたさ~っ!?」
「え・・・・・誰?」
「誰は無いさ~っ!!アタシはメグビーさ~っ!!」
「いや、別人じゃん」
「わかやびたんっ!!腹減って動けねえんだな!?メシ食って、がんじゅーなるさ~っ!!」
「・・・・てゆか、何で沖縄弁?」
「魔法で、まーさいびん料理を出してやるさ~っ!!」
「ねえ?人の話を聞いてる?」

ブスメグたんは膝枕で呆けてる燕真を放り出して、色気もへったくれも無い仕草で立ち上がり、何やら呪文を唱えて料理を何品か召喚した。
ラフテーが乗った沖縄そば、にんじんしりしり、ゴーヤチャンプルー、モズクの天麩羅、ヤギ肉の刺身。ちなみに飲み物は、A&Wルートビアだ。

「ほれ食えっ!!まーさいびん、食ってがんじゅーなるさ~っ!!」
「何で、沖縄料理?・・・・燕真です」
「てゆ~か、あんたって魔法使いなの?・・・美穂よ」
「そうさあ~っ!!あたしは魔法使いさあ~っ!!・・・・・
 あ、いけねっ!!これ怒られるヤツさ!!魔界の王様に怒られるヤツさっ!!」

何故かブスメグたんは、急に慌てたようになった。そして適当な一段高いとこに飛び乗ると「は~い、わんに注目さあ~っ!!」と片手を上げる。
そしてパンチラ!!フワっとスカートが捲れたら、ケツにクマさんのプリントした白いパンツがチラリ。色気もへったくれもない仕草と表情で
「ダメ~」と怒鳴る。それを見てしまった燕真と美穂とジャンヌとドーパントっぽい2体は、堪えきれず一斉にゲロを吐き散らかした!!

ブスメグたんはパンチラする事で、記憶を消す事は出来ないけどゲロを吐かせる事が出来るのだ!!

先刻までの甘い一時を忘れ、蹲ってゲエゲエと胃液を吐く燕真!!魔界で様子を見張ってた魔王様は「よし、恋愛要素が消えた」と判断して魔法解除。
元のメグビーに戻った・・・・・だがゲロは吐いたけど記憶は消えてないから、またパンチラしなきゃならない。

「あん、もうっ!またパンチラしなきゃ・・・・
 は~い、みなさ~んっ!私に注目~っ!」
「おええええええええっ・・・・・・・・・・・・ん?」

きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!

風もないのに、メグビーのスカートが捲れ上がって、純白のパンチラが出現!恥ずかしそうにスカートを押さえながら振り返り、少し困った表情で
可愛らしく「ダメ♪」と注意をするメグビー!それを見た途端、燕真は言うまでもなく美穂とジャンヌとドーパントっぽい2人までもが「何で私が~?」と
言いながら、大量の鼻血を噴出!!ただでさえ戦闘やゲロの吐きすぎでダメージ受けてたのに、これがトドメとなって全員揃って気絶してしまった!!
勝利を見届けたメグビーは、可愛らしい仕草で「よしっ!」と微笑んで戦場を後にし、鼻歌を唄いながらラーメン神ツヨシの居城へと帰るのであった。

かくしてファム・ジャンヌ・燕真トリオvs滑婦ヌード流の戦いは、美穂の暴走で数百人の犠牲者を出しつつもメグビーの活躍により滑婦ヌード流が
勝利を収めたのであった・・・・鼻血とゲロにまみれてブッ倒れてる、美穂・ジャンヌ・燕真・ドーパントっぽい2体。そして美穂が通り過ぎた後は、
そこかしこに生首と首無し死体が転がっている!!ここってホントに極楽浄土なのか?地獄より酷くね?
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編32-3

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年 7月31日(月)10時58分28秒
返信・引用
  ファムの目の前に居るのは、お色気を押し売りする気にくわないメイド女!こういう輩は、容赦なく首を刎ねるのが一番スッキリする!奴がどんな攻撃を仕掛けてくるのかは解らないが、まぁ、それほど恐れる相手ではないだろう!
その色気を以てファムの前に立ったことを、後悔させてやる!いや、後悔する余裕さえ与えずに、首を飛ばしてやる!ウイングスラッシャーを振り上げ、メグビーのクビ目掛けて突進を開始するファム!
一方の滑婦ヌード流メグビーは、≪赤鬼≫を迎え撃つべく、可愛らしく目を閉じて「う~んぬぬぬぅぅぅ~~~っ!!」って唸りながら、拳を握りしめて魔力を溜める!!

「ジブチはトコナツ セカイイチアッツイクニィィィッッ!!」

滑婦ヌード流メグビーが呪文を唱えると、拳から、ファム目掛けて、灼熱の火炎弾が放たれる!メグビーを「ただ可愛いだけのメイド」を侮って、無警戒にクビチョンを狙っていたファムは、腹に火炎弾の直撃を喰らって弾き飛ばされ、無様に地面を転がる!

「くっ!・・・コイツ、魔法使い?
 しかも、サイドメニュー三英傑・魔婆呑のようなインチキ魔法使いとは違う!!」
「そうです!メグビーは魔法使いなのです!実は、魔法の国から極楽浄土に修業に来ているのです!」
「フン!少し舐めすぎたか!」

さすがに、本格的な魔法使いを相手にして、考え無しにウイングスラッシャーを振り回しているだけでは勝てない!だからと言って、普通に戦っても勝てないほど、強い相手でもないだろう事は、メグビーの動きを見れば直ぐに理解できる!ただし、普通に戦ったら奴の首を刎ねる事が出来ない!ベントカードと戦術を駆使して勝っても、あんまり嬉しくない!要は、お色気押し売り女のクビを飛ばしたいのである!

〈アドベント!〉

ファムは、牽制目的でブランウイングを召還して、メグビーの背後に配置をして、前後から攻めてクビチョンをできる隙を伺う!
一方のメグビーは、何故か、自分が魔法使いって事を告白した直後から、ハッと我に返って動揺しちゃっている!

  《オマエが魔女である事が人間にバレたら、もう2度と魔界には戻ってこられない》

「いっけなぁ~い!・・・でも、やらなきゃ!」

メグビーは、何かを決意した表情で小さく頷くと、満面のスマイルを作って、ファムを見つめた!

「みなさ~ん!私に注目!」 きらら~ん!きらきらりん!
「・・・ん?」

緊張感がないと不満に思いつつ、一応身構えたまま、「何事か?」とメグビーを見つめるファム!メグビーは、ファムに対して背中を見せる!そして、次の瞬間、なんと!!

きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!

風もないのに、メグビーのスカートが捲れ上がって、純白のパンチラが出現!恥ずかしそうにスカートを押さえながら振り返り、少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と注意をするメグビー!
途端に、「何で私が~?」と言いながら、大量の鼻血を噴出させるファム!同様にブランウイングも鼻血ブーをして、一定のダメージを受けてしまい、水面化した地面に逃げ帰っていく!

メグビーはパンチラを見せることで、消したい記憶を消すことができるのだ♪

きらきらり~ん・・・ぽわん!
ファムから「メグビーが魔法使い」というの記憶が綺麗サッパリ抹消された!
ハッと我に返ったファムは、ウイングスラッシャーを強く握り直して身構える!

ファムの目の前に居るのは、お色気を押し売りする気にくわないメイド女!こういう輩は、容赦なく首を刎ねるのが一番スッキリする!奴がどんな攻撃を仕掛けてくるのかは解らないが、まぁ、それほど恐れる相手ではないだろう!・・・ただ、何故か知らないけど、いつの間にか、腹に攻撃を受けちゃったような痛みがある!
その色気を以てファムの前に立ったことを、後悔させてやる!いや、後悔する余裕さえ与えずに、首を飛ばしてやる!ウイングスラッシャーを振り上げ、メグビーのクビ目掛けて突進を開始するファム!
一方の滑婦ヌード流メグビーは、≪赤鬼≫を迎え撃つべく、可愛らしく目を閉じて「う~んぬぬぬぅぅぅ~~~っ!!」って唸りながら、拳を握りしめて魔力を溜める!!

「オイミャコンはコンコン スッゴイカッチカチィィィッッ!!」

滑婦ヌード流メグビーが呪文を唱えると、拳から、ファム目掛けて、凍てついた凍気弾が放たれる!メグビーを「ただ可愛いだけのメイド」を侮って、無警戒にクビチョンを狙っていたファムは、腹に凍気弾の直撃を喰らって弾き飛ばされ、余波で凍り付いた地面を、無様に転がる!

「くっ!・・・コイツ、魔法使い?
 しかも、サイドメニュー三英傑・魔婆呑のようなインチキ魔法使いとは違う!!」
「そうです!メグビーは魔法使いなのです!実は、魔法の国から極楽浄土に修業に来ているのです!
 あっ!・・・いっけなぁ~い!」

  《オマエが魔女である事が人間にバレたら、もう2度と魔界には戻ってこられない》

掟を忘れて、自分が魔法使いって事を告白しちゃったメグビーは、慌てて満面のスマイルを作って、ファムを見つめた!

「みなさ~ん!私に注目!」 きらら~ん!きらきらりん!

きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!

風もないのに、メグビーのスカートが捲れ上がって、純白のパンチラが出現!恥ずかしそうにスカートを押さえながら振り返り、少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と注意をするメグビー!途端に、大量の鼻血を噴出させて、大量の血液と共に、メグビーが魔法使いって記憶を失うファム!ハッと我に返ったファムは、ウイングスラッシャーを強く握り直して身構える!攻撃を受けた記憶は無いんだけど、攻撃を喰らったダメージだけが、全身にシッカリと刻まれている!

メグビーはパンチラを見せることで、消したい記憶を消すことができるのだ♪

・・・と、まぁ、こんな調子で、
メグビーを侮ったファムが、相手を舐めたまま攻撃をしようとする。

メグビーがカウンターの魔法攻撃でファムにダメージを与え、魔法使いって事がバレる。

メグビーがパンチラをして、ファムの記憶を消す。

メグビーを侮ったファムが、相手を舐めたまま攻撃をしようとする。

メグビーがカウンターの魔法攻撃でファムにダメージを与え、魔法使いって事がバレる。

メグビーがパンチラをして、ファムの記憶を消す。

メグビーを侮ったファムが・・・エンドレス

ファムの実力と凶暴性があれば、可愛いだけのドジな魔女っ子など瞬殺できると思っていたんだけど・・・気軽に発動できちゃう忘却魔法が、想像以上に厄介すぎるようだ。思い掛けずに劣勢を強いられてしまう。
メグビーの魔法攻撃でノックアウトをされるのが先か、鼻血を出し過ぎて出血多量になるのが先か、それとも何か、打開策を見付けることができるのか!?
緊張感ゼロなんだけど、ファムにとって最大の危機なんじゃね?ってバトルが続けられる!
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編32-2

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年 7月27日(木)17時43分8秒
返信・引用
  -ツヨシ居城の城下町-

ツヨシ城までは眼と鼻の先!仏4号の町から、此処に辿り着くまでの間に、既に倒された刺客達が転がっている!

滑婦ヌード流メグビーが、《赤鬼》を迎え撃つ!「これでしばらくは、クビチョンが止まるな!」と鋭警備委48や叡智系帝48や江洲敬意48や獲ぬ笑む微48メンバーが安堵したのも束の間・・・今度は、背後からナイフが飛んで来て、4~5人の顔面を突き破る!
「ひぃぃ!」と脅えながら、慌てて逃走を開始するアキモトさんところのキャバクラ嬢達!

滑婦ヌード流メグビーに対応するファムの真横を、ジャンヌが通過!互いの眼を合わせて「残りは頼んだわよ!アンタにとっても、色気を売りにする女は敵でしょ!?」「破廉恥な女達に天罰を!あとは任せてください!」とアイコンタクトを取る!
ジャンヌが放ったピュアエンジェルズ・カトラリー(ジャンヌの意思を宿したナイフ)が不規則に飛んで、鋭警備委48や叡智系帝48や江洲敬意48や獲ぬ笑む微48メンバーの顔面を次々と撃ち抜く!

ザムシードも負けてはいられない!足止めをされたファムとアイコンタクトを取り、マシンOBOROを加速させて、逃げ惑う水着ギャルの背中目掛けて、妖刀を振り下ろ・・・そうとして、我に返って、剣閃をピタリと止めて、周囲を見回す。
仏4号の町から、此処に辿り着くまでの道中に、累々たる水着ギャルだった物が転がっている!
逃げ回っている水着ギャルは、残り30人くらい(そこそこ有名な人)しかいない!つまり、既に450人以上のキャバ嬢が惨殺をされたのだ!拉致されたチビ紅葉を救う為とは言え、酷い有様である!なんか、ファムの気合いに流されて、ヒーローとしてはあるまじき、とんでもない事をしそうになっていた!ジャンヌは、スッカリとファムの気合いに煽られて、状況に馴染んじゃっている!・・・もしくはジャンヌの本性か?
ザムシードは口を押さえて、「うっぷ」と言いながらマシンOBOROから降りて、ヨタヨタと数歩歩き、地面に両膝を着いて下を向き、胃の中の物を戻しながら「おぇ~」と嗚咽を上げた。

一方、滑婦ヌード流からすると、あと少しでツヨシ城に人質を届けて任務を遂行できるのだが、その前に全滅しそうな勢いなのは、さすがにマズイ!滑婦ヌード流メグビーだけでは、追っ手3人を止めるのは厳しいようだ!
ちなみに、犠牲者多数なのでどうでも良い!アキモトさん(飼主)から見れば、どうせ、使い捨ての消耗品だ!減ったら、オーディションとかスカウトで、また新品をたくさん掻き集めれば良いだけなのだ!

※上記は、あくまでもアキモトさんの個人的な意見です。
 作者の意思とは一切関係有りません。

「チィィ!これ以上減るのはマズイか!」
「仕方ない!ここは、特撮番組経験者の私達が食い止める!」
「皆は、人質を連れて、先に行って!」

それまで、一方的に逃げていただけの水着ギャルのうち、3人が踵を返して、ジャンヌの進路を塞ぐようにして立ち止まる!そして、3人のうち、「ん?仮面ライダーダブルに出演していた人?」的な2人は、ガイアメモリを掲げ、「総選挙1位の人だっけ?」的な1人は、ビキニパンツから毬栗と柿の入ったザルを取り出して、頭の上に乗せた!

「変身」×3

http://blog-imgs-38-origin.fc2.com/c/a/3/ca3/W404.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/akbfans/imgs/b/a/babd5273-s.jpg

形とか描写するの面倒臭いけど、とりあえずドーパントッぽいのが2体、それと‘勇者ヨシヒコと悪霊の鍵’に登場した女盗賊エリザが登場!!
今までの丸腰水着ギャルとは違う!それっぽい戦闘力を得たキャバ嬢3人が、ジャンヌに飛び掛かる!



-何処かにあるパスタ城-

パスタ神ヒロヤは暇だった。宿敵のケンちゃんが脱落したのは、まぁ良いとして、他にやる事がない。愛人のジュンコが居る時は、得意料理のナポリタンスパゲティを御馳走する為に手間をかけるのだが、ジュンコは出掛けたっきり帰ってこない。仕方がないので、アイドル雑誌でも眺めながらセンズリをして暇を潰す事にした。
ヒロヤが、布団に寝転がって、雑誌の水着ページを選んで、ズボンからチンポを取り出したその時!!

「そこまでだっ!!パスタデザスタっ!!」
「私達がいる限り、デザスタの好きにはさせないわっ!!」
「ぬぅぅ!?姿を現せ!!」

部屋の端っこに、またもや新しいヒーロー達が現れた!!・・・正確にはヒーローとヒロインである。
女の方は、20代前半くらいで、上半身は和装で、下半身はもんぺで、防空頭巾を被っていて、ゴジラ対ビオランテに出演した河井弘美(スーパーX2オペレーター)みたいな顔をしている!・・・と言うか、鈴木京香さんだ!
男の方は、20代前半くらいで軍服を着ていて、仮面ライダーブラックの南光太郎みたいな顔をしている!!・・・と言うか、あきらかに、てつをだ!!極楽浄土に来たっきり、最近、出番が無いな~と思ってたら、やっと登場した!しかも、何故か、仮面ライダーブラック放送中くらいまで若返っている!

  緊!!

  急!!

  速!!

  報!!

2017年冬の引き継ぎ映画『仮面ライダー武河帝×焔』で共闘する劇場版オリジナル仮面ライダーが、リレー限定で先行登場だ!!
モチーフは春の映画で登場した【仮面ライダーKIMINONAHA】と同じく【純愛】である!!
てつをと京香は、【純愛ゲージ】を高める事により、2人で1人の仮面ライダーに変身するのだ!!
その名は【仮面ライダーKIMINONAHA-Ⅴ】!!実は、春の映画に登場した【仮面ライダーKIMINONAHA】は6号機・2016型で、今回登場をしたのは5号機・1991型なのだ!他に0号機・1952型、1号機・1953型、2号機・1962型、3号機・1966型、4号機・1976型等がある!此処まで言えば、「何故今更、てつをと京香の組合せ」なのかがご理解頂けただろう!そう、【君の名は】DVD発売記念&俺様が視聴した影響で、この大人気アニメ映画と同作を、過去に朝の連ドラで主演した2人の登場となったのだ!!しかしまぁ、2時間弱のこの作品を、15分×312話に伸ばすなんて、かなり大変な作業だった事だろう!きっと、オリジナルなストーリーで強引に膨らませたんだろうな!

・・・え?全く違う作品?「。」が有るのと無いのは別?いいや、そんなハズは無い!!町にヤバイ物が降ってきて逃げ回ったり、会いたい2人がなかなか会えなかったり・・・だいたい同じじゃん!

まあ、何はともあれ変身しなくちゃ始まらない。まずてつをが、腰に【KIMINONAHAドライバー】を装着。仮面ライダーのベルトっぽいデザインで、中央に鎮座するハートの形をした装飾の中には、目盛が刻まれて針が1本ついている。これは変身に不可欠な≪純愛ゲージ≫と言って、100まで高めないと仮面ライダーKIMINONAHAに変身できないのだ。
今は装着直後なんで、針は当然ゼロを指している。2人が向き合って見つめ合い、瀧が三葉の華奢な肩に掌を優しくポンと添えた。

「京香・・・」
「てつを・・・」

その瞬間、純愛ゲージが100に到達!!戦時中(設定)の若人たちは、「吊り橋の心理」があるし、今のガキ共みたくエロ画像&センズリで性欲を納めたり、チャラチャラと尻軽ではないから、ちょっと触れ合っただけでも、直ぐにゲージが100になってしまうのだ!今こそ純愛変身だ!!行け仮面ライダーKIMINONAHA!!戦え仮面ライダーKIMINONAHA!!

「純愛変身!!」×2

  ♪君の前前前世から♪僕は君を探し始めたよ♪
  ♪そのぶきっちょな笑い方を♪めがけてやってきたんだよ♪
  ♪君が全全全部なくなって♪散り散りになったって♪
  ♪もう迷わないから探し始めるさ♪むしろ0からまた宇宙を始めてみようか♪

仮面ライダーKIMINONAHA登場!形とかはよく解らん!あえて言うなら、KIMINONAHA6号機・2016型を平成初期くらいのデザインにした感じだ!

「チィィィ!僕の邪魔をした奴は殺す!!」

センズリの邪魔をされたヒロヤはムカ付いて仕方がない!ってか、恥ずかしくて仕方がない!近所や学校で「ヒロヤがセンズリしていた」と言いふらされるとか、勘弁して欲しい!外を歩けなくなる!口封じの為に、KIMINONAHAを抹殺する!
ヒロヤはパスタ鍋ベルトを腰に巻いて、鍋型のバックルにパスタ型変身アイテムを装填!仮面ライダーパスタ登場!
仮面ライダーパスタは、ベルト左脇の筒型ホルダーから、パスタを束にした形のパスタロッドを取り出して装備して、ベルト右脇の鍋型ホルダーの蓋を開けてパスタロッドの先端にナポリタンっぽい液体を付けて、振り回しながらKIMINONAHAに突進をする!一方のKIMINONAHAはリボルケイン(もう、装備とか考えるのメンドイ)を装備して、仮面ライダーパスタに挑む!



-パスタ城の城下町-

スケバン神ジュンコが、ジッとパスタ城を眺めている。今の彼女には、愛人としてヒロヤの元に戻るつもりはない。むしろ、仏1号が代替わりをして、政界が荒れている機に乗じて、要職を手に入れたいと考えている。その為には、‘愛人’の立場と、ヒロヤは邪魔なのだ。ボンクラな愛人には、汚れた過去を背負ったまま、消えてもらう。

「フン!アンタも、ケンの後を追うんだね!・・・顔はやばいよ。ボディやんな、ボディを」

何故、パスタ神の城に、突然、てつをと京香が現れたのか?答えは簡単である。ジュンコが適当な理由で焚き付けて案内をしたのだ!
どういう理由かは解らないが、新仏1号は、自分と大して歳の変わらない女子である。上手く取り入って、仲良しなフリをして、適当な要職を得つつ、影で仏1号を操るのだ。
ジュンコは、タバコに火を点けて一吸いすると、汚物でも見るような冷めた目でパスタ城を一瞥して、その場から立ち去っていく!

そして、ジュンコの背後には、セーラー服を着た6人の部下・・・紐の部分がチェーンになっているヨーヨーを持った可愛い子×3と、袱紗と琴の爪を持った女、ビー玉を持った女、金属製の折鶴を持った女、リリアン棒と糸を持った女・・・まぁ、ぶっちゃけ、スケバン刑事のユキちゃん、スケバン刑事Ⅱのナンノちゃん&アキエちゃん&ハルコ様、スケバン刑事Ⅲのユイちゃん&ユカちゃん&ユマちゃんが、付き従っている!

https://iwiz-chie.c.yimg.jp/im_siggWee1m2WwkSIDG7rb1gidRg---x320-y320-exp5m-n1/d/iwiz-chie/ans-347847062
http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/122008111.jpg
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51tnIRlNGBL._SX355_.jpg
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編32

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2017年 7月27日(木)16時50分22秒
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―何処かの街角―

滑婦ヌード流の面々は、命令通り拉致した遥(チビ紅葉)をパスしながら必死で走る!!もう少しでラーメン神の居城に到着だ。
それまで持ち堪えて、ミッション完了しなければ・・・そんな滑婦ヌード流を追いかけ、片っ端から切り捨てるファム!!

「待てコラアっ!!」
「ひいいっ・・・・・・めぐ!パスっ!!」
「OK!!」

「あれ?テレビで見た事あるかな?でも、名前も何も知らね」って娘が、隣を並んで走ってる“めぐ”って娘に、この騒ぎにも動じずグースカと
熟睡してる遥(チビ紅葉)をパス!!その次の瞬間に閃光が空を薙いで「ギャッ!」って短い悲鳴が聴こえ、今まで遥(チビ紅葉)を抱えてた娘の
首と胴体が生き別れになった!!

「そっちかああああっ!!!」
「いやあああああっ!!!来ないでええええっ!!!」

残念な胸回りの真っ赤な仮面戦士は、遥(チビ紅葉)を受け取った“めぐ”って娘を狙って追いかけてくる・・・ん?さっきまで白だったような?
何時の間にやら、マスクもプロテクターも武器も真っ赤だ。昨今の特撮のお約束で、フォームチェンジでもしたのかな?てゆ~か怖っ!!
特撮ヒロインと言うより、金棒を振り回して亡者を血の池へ追い込む地獄の赤鬼である!!

「チョロチョロすんなあああああっ!!!」
「きゃあああああっ!!!・・・・・みなみっ!!」

“めぐ”は恐怖で顔を引きつらせつつ、「ん?ヤンマガのグラビアで見たような気がするな。けっこう可愛いじゃん」って娘に遥(チビ紅葉)をパス!!
そして「きゃあああああっ!!!・・・・・みなみっ!!」って絶叫が“めぐ”の最期の言葉となった!!一筋の閃光が宙を薙いで、首と胴が生き別れる!!
最初は総勢500人だったらしい滑婦ヌード流だが、その大半が≪赤鬼≫の餌食となって、今や生き残りは50人くらいになってしまった!!
振り返れば、そこかしこにメンバー達の生首と首無し死体が転がってる!!

それにしても、何かチョット変だ。

人質をパスしたなら、それを受け取った者を狙えば良いではないか。何故に≪赤鬼≫は、人質の有無に一切構わず片っ端から斬り捨てているのか?
滑婦ヌード流の中で割と頭が切れる何人かは、そんな疑問を抱いて暫し考える。そして、揃って以下の結論に達した。

『あの≪赤鬼≫にとって、人質も殺害の対象』
『この遥(チビ紅葉)ってガキに、人質としての価値は無い』
『パスを受け取ったら、遥(チビ紅葉)もろとも殺される』

で・・・・
そんな結論に辿り着いたなら遥(チビ紅葉)を捨てて逃げれば良いのに、彼女達は今までよりも輪をかけて積極的にパス回しを開始した。
だって滑婦ヌード流メンバーは、仲間であると同時に全員がライバル同士ですもん。ランキング上位と下位じゃ、扱いが雲泥の差なんですもん。

(アレとアレとアレとアレが消えれば、次の総選挙でベスト10入り確定!!
 奴等に替わって私が、最前列で唄って踊る!!ドラマや映画で、主演を張る!!
 加齢臭の漂うジジイを相手に副業(枕営業)しなくたって、たんまりギャラ入る!!)

(アイドルになったのは良いけど、ヲタって想像以上にウザくてキモい・・・
 汚いし臭いし、不細工でファッションセンス最悪だし、学歴も甲斐性も無いし・・・
 そんな自分を棚に上げて、恋愛ネタが発覚すると「裏切り者」「金返せ」とか騒いじゃってさ。
 イケメンとブサメンの差だバ~カっ!!オメ~如きが幾ら貢いだって、握手以上はしてやんねえよ!!)

(てゆ~か、さっさと玉の輿に乗るっ!!くっそキモい業界のおっさんやヲタ共とは、金輪際係らねっ!!
 握手会?ブルーレイ5枚買った?知った事かダボハゼがっ!!
 私の半径100m以内に立ち入るなっ!!部屋に籠って、買ったブルーレイでセンズリしてろっ!!)

(ぜってぇ~、イケメンな青年実業家を掴まえる!!・・・あ、『年収が億単位・両親と同居無し』でねっ!!
 そんでもって、自慢のテクニックで骨抜きにして入籍してこます!!
 さっさと嫁いで、想像と違って魑魅魍魎の巣窟だった芸能界なんぞとは、オサラバしてこます!!)

(港区の6LDK・家賃300万円の高層マンションで、パーティー三昧して暮らす!!
 普段の足はBMW!!休日のドライブはランボルギーニ!!国内旅行は自家用ジェット機!!)

(月一で海外旅行!!もちろん、宿泊は最高級ホテル!!往復の飛行機はファーストクラス!!
 美味いもん、たらふく食う!!綺麗な景色を堪能する!!エステに行きまくる!!)

(野望の実現には・・・・・・・)

(ライバルが1人でも少ない方が良い!!)

※上記の心の声は、あくまでも滑婦ヌード流のAちゃん・Bちゃん・Cちゃんetc.の個人的な野望です。
 決して作者が、某アイドル集団や芸能界に対して、上記のようなネガティブ感情を持っているわけではありません。


とまあ、そんなワケで『進めば進むほど、生首と首無し死体のレベルが上がってく』と言う、奇妙な現象が起こり始めた!!
今までは「街で擦れ違っても気がつかないな」「学校に1人くらい居るレベルの娘が、運よく芸能人になっちゃいました」って程度だったのが、
「他の学校にまでファンクラブあって、放課後にファンが押しかけてた伝説の美少女」とか「そこそこヒットした映画で主演してたね」とか
「週刊プレイボーイの巻頭グラビアやってたね」ってレベルのメンバー達が、次々と≪赤鬼≫の凶刃に斃れて首無し死体と化していくようになった!!
ターゲットのレベルが上がれば上がるほど≪赤鬼≫がエキサイトしちゃって、終いにゃ首を刎ねるだけじゃ飽き足らず、頭頂から股間までバッサリと
縦一文字に叩き斬られて、大量の血液と共に脳みそや内臓を撒き散らして果てる者まで出る始末!!・・・・だが、抵抗を試みる猛者もいた!!

「麻友っ!!私が食い止めてる間に、人質連れて先にっ!!」
「うん、解ったっ!!」

ゾルダⅢ世が、AKBで唯一顔と名前が一致する。且つ贔屓補正が発動するメンバー・・・小嶋陽菜が立ち塞がった!!
知ってる理由は、福田雄一氏が監督・脚本した深夜ドラマ『メグたんって魔法つかえるの?』が面白かったからである・・・まあ、面白かったのは監督の手腕と
脇を固めるキャスト達。主にムロツヨシの功績によるところが大きいけれども、彼女の魅力もなかなかのモノであった。特に、毎回お約束のパンチラが。
まあドラマ云々を抜きにしても、顔がエロいし身体つきがエロいし脚がエロいし・・・とにかく、全身から発するエロオーラが捨てがたい!!
wiki→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%B0%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%A3%E3%81%A6%E9%AD%94%E6%B3%95%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%3F
画像①→http://nstimes.com/uploads/2015/08/08154438.jpeg
画像②→http://livedoor.blogimg.jp/mohayamohaya-shigeru_grow/imgs/d/a/da6647cf.jpg

「2段変身っ!!滑婦ヌード流メグビーっ!!」

掛け声とポーズしてから「とぉ~っ」ってジャンプしたら、この世界で変身する美女の宿命として、水着が千切れ飛んで素っ裸になる!!

☆きらきら~ん☆  なびくサラサラヘアがアップ!!
☆きらきら~ん☆  ウルウルな目がアップ!!
☆きらきら~ん☆  スッと通った鼻がアップ!!
☆きらきら~ん☆  唇がアップ!!
☆きらきら~ん☆  うなじがアップ!!
☆きらきら~ん☆  鎖骨がアップ!!
☆きらきら~ん☆  推定Dカップの乳が、右45度でアップ!!
☆きらきら~ん☆  推定Dカップの乳が、左45度でアップ!!
☆きらきら~ん☆  推定Dカップの乳が、正面からアップ!!
☆きらきら~ん☆  程よく使い込まれた乳首がアップ!!
☆きらきら~ん☆  程よく使い込まれた乳首がアップ!!
☆きらきら~ん☆  程よく使い込まれた乳首がアップ!!
☆きらきら~ん☆  くびれた腰がアップ!!
☆きらきら~ん☆  背中がアップ!!
☆きらきら~ん☆  綺麗に手入れされたヘアがアップ!!
☆きらきら~ん☆  程よく使い込まれたアソコがアップ!!
☆きらきら~ん☆  程よく使い込まれたアソコがアップ!!
☆きらきら~ん☆  程よく使い込まれたアソコがアップ!!
☆きらきら~ん☆  程よく使い込まれたアソコがアップ!!
☆きらきら~ん☆  美尻がアップ!!
☆きらきら~ん☆  美尻がアップ!!
☆きらきら~ん☆  美尻がアップ!!
☆きらきら~ん☆  美尻がアップ!!
☆きらきら~ん☆  太腿がアップ!!
☆きらきら~ん☆  太腿がアップ!!
☆きらきら~ん☆  爪先がアップ!!

滑婦ヌード流メグビーに変身完了!!・・・・いけねっ、服を着せるの忘れてたっ!!・・・周りを漂ってた粒子が実体化して身体を包み込んで、
アニメのメイドさんみたいな衣装になった!!今度こそ滑婦ヌード流メグビーに変身完了!!
≪赤鬼≫を迎え撃つべく、可愛らしく目を閉じて「う~んぬぬぬぅぅぅ~~~っ!!」って唸りながら、拳を握りしめて魔力を溜める!!
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編31

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2017年 7月23日(日)18時23分9秒
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―ツヨシ居城から5キロくらい離れた別の町―

【北斗百列軒】は、今日も大繁盛だ。開店と同時に満席となり、順番待ちの行列が途絶える事無く続く。そんな状態が閉店時間、もしくは
『誠に申し訳ありませんが、材料切れにつき、本日の営業を終了させて頂きます』な状態になるまで続くのだ。たいがいは後者である。
店主のメンシロウとしては、せっかく来て頂いたのに食べれず帰るお客様に対して、申し訳ない気持ちで一杯だ。
だが、納得のいく味を追求する以上は仕方が無いと言える。妥協なき美味いラーメンを提供する為、厳選に厳選を重ねた材料を使用しているのだ。
そのような材料は、安定して大量に調達するのが極めて困難。どうしても、数に限りが出来てしまう・・・それは置いといて。
厨房では、今日もメンシロウのパフォーマンスが炸裂してた。ほれぼれするような手際で、並んだ丼にスープを注いでいく。やがて麺が茹で上がった。

「アア~~~~~~~タタタタタッ!!!ホア~~~~タアアアッ!!!」
「おおおっ!!あれが噂のっ!!」
「北斗流・百裂湯切り盛り付けか!!」

何て呼ぶのか知らんが“麺を茹でる時に使う、小さなザルに取っ手が付いてるアレ”を麺ゆで機から同時に取り上げ、目にも留まらぬ速さでリズミカルに振って
湯切りをしてから、自慢のスープが注がれてる丼へ同時に投入!!しかも普通なら箸ですくって形を整えるのだが、最初から綺麗に盛り付けられている!!
そこへ店員の葉都途(バット)が、チャーシューや海苔やメンマなどを注文通りにトッピングし、とっても美味しそうなラーメンが出来上がった!!
それを常連の間でアイドル的人気を誇る美少女店員の凛(リン)が、盆に乗せて「お待ちどうさまでしたっ!」と元気に運んでく。時たま注文の品を渡された客と
凛との間で「ラーメン撮っても良いっすか?」「どうぞ~っ」なんて会話が交わされたりなんかもする。

・・・・忙しいながらも平和な日常は、突然ガラガラと音を立てて崩れた。

仕事に没頭していたメンシロウが、「ムッ!?」っと眉間に皺を寄せながら外を睨みつける。それと同時に、行列してる客達がザワザワしだした。
何事かと出入り口から顔を出して外の様子を窺った凛が、短く「ああっ!?」っと叫んで震えながら後ずさりして、ペタンと尻もちをついてしまう。
ウインドウ越しに見える黒い巨体!!店内にまで伝わる、尋常じゃないオーラ!!あんな男は、極楽に2人といない!!黒王号に跨った裸皇である!!
怯える客達をチラと一瞥した裸皇は、マントを翻しながら黒王号から巨体に合わぬ身軽さでヒラリと飛び降りて、深々とお辞儀して挨拶した。

「まだまだ未熟者な、義弟メンシロウの店を贔屓にして頂いて、誠にありがとうございます」
「あわわわ・・・・・・・え?」
「ざわざわざわ」
「がやがやがや」
「あ、御心配なく。こう見えて私、ラーメン屋の端くれでございます。
 良く勘違いされるのが、悩みの種なんすよ~。怖い人じゃないかって。
 やっぱ、図体と衣装の所為かなあ~?・・・決して、世紀末覇王とかじゃありませんから。
 繰り返しますけど、こう見えてラーメン屋の端くれですから」
「あ・・・・はあ」

そう。見た目がアレだけども、あくまでも裸皇はラーメン屋さんだ。お客様は神様である。恐れてるのは、同業者だけなのだ。ちなみに、メンシロウとは違って、
ラーメン神ツヨシから暖簾分けを許されてはいない。あくまでも、勝手に始めている・・・「何だ、ラーメン屋さんだったか」と安心した客達に、裸皇は装飾を
施した革パンツのポケットから名刺入れを取り出して、端から順に配りながら挨拶して回った。

「名刺っす。ちなみに機械に疎いもんで、ホームページとかは作ってません」
「あ、ども」
「ありがとうございます」
「そもそも店は屋台なんです。一ヶ所に留まってるのが、どうにも苦手な性分でして」
「メンシロウさんの兄さんの店か、きっと美味いんだろうなあ」
「今度、お邪魔しますね!」

すっかり馴染んじゃった裸皇は、にこやかに談笑しながら行列の最後尾に並ぶ。話しかけてくる客に対して気さくに応じたり、退屈しちゃった子供達を呼んで
黒王号に跨らせてやったりなんて事もしていた。そんなこんなしてる間に行列が次々と捌けて、裸皇の番となる。にこやかな笑みが途端に消え失せ、巨体をかがめて
店内に入って来て自動券売機で食券を買い求め、凛に「どうぞ」と案内されて空いた席に座ると、肝の小さい人ならショック死しそうな鋭い視線を厨房に向けた。

「味玉塩ラーメンを所望する」
「・・・・・解った」

短く頷いたメンシロウは、凄まじいプレッシャーに動じる事無く調理を開始した。裸皇は冷水を口に含み、ワインのテイスティングでもするかのように口の中で
転がしてから飲み込んだ。

「お冷やは、悪くないようだ」
「当然だ。この辺の水道水は質が良い。
 それを更に厳選した浄水器に通す事で、ミネラルウォーターにも遜色ない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ラーメンは、水が命・・・・
 この上質な水を、麺・スープ・具材の仕込みから皿洗いまで、全てに渡って使用している」
「フッ・・・・一人前の口をきく・・・」

背を向けて調理に没頭したまま受け答えするメンシロウに対して、裸皇は不敵な笑みを投げかけた。メンシロウは、麺が茹で上がるタイミングを計りながら丼に
スープを注ぐ。ちなみに丼は、専用の保温ケースで温められている。これならスープが直ぐに冷める事も無い。やがて茹で上がり、メンシロウが「カッ!」っと
目を見開きながら“麺を茹でる時に使う、小さなザルに取っ手が付いてるアレ”を沸騰した湯から引き上げて恒例パフォーマンス!!

「アァァ~~~~~タタタタタタタアッ!!!ホァァ~~~~タアアアッ!!!」

北斗流・百裂湯切り盛り付け!!湯切りされて宙を舞った麺が、綺麗に畳まれた状態で丼に収まった!!そして葉都途が、チャーシュー・メンマ・海苔・刻みネギ・
味玉を手際よく並べて、とっても美味しそうな味玉塩ラーメンが完成!!凛が盆に乗せて運んで来て、やや怯えつつ健気な笑みを浮かべて「お待たせしました」と渡した。

「・・・・・・・では、馳走になる」
「・・・・・・・・・・」

裸皇は渡された味玉塩ラーメンをジッと睨み、おもむろに割り箸を取って「パチンッ」と鮮やかな音を響かせて真ん中から綺麗に割り、ぶっとい指にも拘らず上手に箸を使って
麺を取って口に運ぶ・・・・じっくり咀嚼して飲み込み、続いてレンゲでスープを掬って香りをクンクンと嗅いでから啜り、並んだ具材も一通り味わう。そこで箸を止めた。

「・・・・・・黒王」
「ヒヒヒヒ~~~~~~ンッ!!」

外で大人しく待ってた黒王号が、ウインドウを巨大な蹄で蹴り割って店内に侵入する!!メンシロウは「おいおい、ガラスって高いんだぞ!!」と心の中で絶叫しつつも
無言&無表情を貫き、3枚目ポジションの葉都途が「うひゃあ!」と叫んで尻もちをつき、凛はホントはオシッコちびりそうなほどビビってたけど健気に黙っている。

「拍子抜けしたわ・・・
 ツヨシから暖簾分けを許された男の実力は、この程度か・・・黒王」
「ヒヒヒヒ~~~~~~ンッ!!!!」

裸皇が食いかけのラーメンを差し出したら、黒王号がクルッと尻を向けて巨大なウンコを垂れた!!普通の馬のウンコだってでかいのに、黒王号では尚更でかい!!
溢れそうな量の馬糞が並々と盛り付けられた丼を、裸皇がカウンターに突き返して不敵に笑う。ケンシロウは・・・・間違えたメンシロウは、心の中で絶叫してる。
「おいおい、何してくれてんの!?その丼、もう使えねえじゃん!!てゆか、俺が洗うの?やだぞ絶対!・・・あ、そうだ。葉都途に後片付けさせりゃいいんだ」と
思いつつ、無言&無表情を貫いている。

「酷いっ!!メンシロウのラーメンに、何て事をっ!!・・・凛です」
「そうだ、そうだっ!!何様のつもりだ、コンチクショウっ!!
 偉そうな事抜かしやがるなら、これより美味いラーメンを作って見せろ!!・・・葉都途だ」
「フッ・・・・よかろう。厨房を借りるぞメンシロウ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

裸皇が立ち上がり、バサッとマントを翻しながら悠然と厨房に入る。大鍋で煮えてる出汁とか、木箱に並べられた生麺とかを一通りギロリと眺め、拳を固めて
「ふうんっ!!」と気合いを込めて、高々と振り上げた!!

「北斗剛掌波っっ!!」

ブワアアアアッ!!!! 大鍋の出汁に向かって、闘気を纏った巨大な拳を振り下ろす!!出汁が激しく波打ち、やがて元に戻った。

「北斗剛掌波っっ!!」

ブワアアアアッ!!!! 今度は、1食分ずつに分けて木箱に並べられた生麺に向かって、闘気を纏った巨大な拳を振り下ろす!!

「北斗剛掌波っっ!!」
「北斗剛掌波っっ!!」
「北斗剛掌波っっ!!」
「北斗剛掌波っっ!!」
「北斗剛掌波っっ!!」

切り分けて置いてあるチャーシュー、小鍋に浮いてる味玉、メンマ、ナルト、刻みネギ、海苔、醤油たれ、味噌たれ、塩たれ・・・・
全ての材料に『北斗剛掌波』を放った後、おもむろに調理を開始した。調理は至って平凡。麺の茹で上がりを見極めつつスープを作って刻みネギを浮かべ、
メンシロウのように派手なパフォーマンスをする事も無く、茹で上がった麺を湯切りして丼に移して菜箸で形を整え、具材を手際よくさっさと並べる。
先刻メンシロウに注文したのと同じ味玉塩ラーメンを、3人分作ってメンシロウと葉都途と凛に渡す。

「・・・・・食してみるが良い」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「い、いただき・・ます」

3人は恐る恐る丼に顔を近づけ・・・・匂いを嗅いでから驚愕の表情を浮かべる。何故だ!?調理前に闘気を当てただけなのに、遥かに香りが良い!!
まずはスープを一口・・・・何故だ!?調理前に闘気を当てただけなのに、とっても芳醇な香りと深いコク!!程よい塩加減!!幾らでも飲みたくなる!!
次に麺を啜る・・・・何故だ!?調理前に闘気を当てただけなのに、麺のコシが全く違う!!咀嚼して飲み込むと、ツルッと心地よい喉越し!!
すっかり驚愕しながら味玉を食う・・・・何故だ!?調理前に闘気を当てただけなのに、白身はプリプリで黄身はトロリと半熟!!味の染み具合も申し分ない!!
もはや打ちのめされつつチャーシュー・・・何故だ!?調理前に闘気を当てただけなのに、口の中でホロリと崩れて旨味が広がる!!脂身の甘味まで違う!!
こんな感じで、裸皇が作った味玉塩ラーメンは全てに渡って美味かった!!市販品を切っただけのナルトまでが、全く別物に昇華されてる!!
何で、闘気を当てただけなのに、丸っきり別物なのか!?・・・・・理由なんかない!!実際に美味いんだから、仕方なかろう!!

「うめえ・・・メンシロウが作ったラーメンより、うめえ・・・」
「こんな・・・こんな事って・・・」
「ぬううう・・・・・・・・・・・・・・・・何故だ!?」
「フッハッハッハッ!!思い知ったようだな!!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ」

余りの美味さにスープの一滴も残さず完食してから、絶望の淵に叩き落とされたような表情でガックリ膝をつくメンシロウ!!同じく綺麗に完食して、
何と言って声かけたら良いか解らなくてオロオロしてる葉都途と凛!!静まり返る、他の客達!!裸皇の高笑いだけが響き渡っている!!

「フッハッハッハッハッ!!これが、うぬと我の実力差だ!!
 この程度の力量で暖簾分けとは、片腹痛いっ!!
 バカバカしくて、殺す価値も無いわっ!!
 これではラーメン神ツヨシの実力も、たかが知れておるわっ!!ワッハッハッハッハッハッ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」

裸皇は高笑いながら暖簾をくぐって外へ出て、振り向きざまに「ふうんっ!!」と北斗剛掌波を放ち、【北斗百列軒】の看板を木っ端微塵に打ち砕いてしまう!!
そしてマントを翻しながら黒王号にヒラリと跨って脇を蹴り、何処へともなく走り去っていくのであった。膝をついてたメンシロウが、ここで何故か喀血!!

「ぐはあっ!!」
「め、メンシロウっ!?」
「メ~~~~~~~~~~~~ンっ!!!死なないでぇ~~~~~~~っ!!!」

葉都途と凛が駆け寄って抱き起して揺さぶるが、メンシロウは虚ろな目をして明後日の方を見てるだけで反応なし!!こんなんなったらラーメンどころじゃないんで、
他の客達は無言で気まずそうに立ち上がって出て行ってしまった。静まり返った店に、葉都途と凛がメンシロウを呼ぶ声だけが虚しく響き渡る・・・・・
その翌日、看板が壊されウインドウが割られた酷い有様な【北斗百列軒】の出入り口に、『山籠もり修行につき、休業させて頂きます』と書かれた貼り紙があった。
「山に籠って何の修行したら、ラーメンが美味くなるんだ?」とか言われたって知らん!!メンシロウは、いずれ必ず不死鳥の如く蘇るに違いないのだ!!
 

ゾルダⅡ世・トン騎の結婚編24の4~5話先のネタ?

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2016年 5月 4日(水)15時09分50秒
返信・引用
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小津屋敷の崩壊によって、床下から発見をされた文献=『薩陸村悲話』に眼を通した真司は、大きな溜息をついた。

「薩陸村を離れる前に、【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みたい。・・・そう言うワケなんだな。」
「ぅん!どんな石像なのか見てぉきたぃしぃ~~!」
「私の窮地を救ってくれたワケですから、礼は伝えたい・・・ジャンヌだ。」
「キリシタン弾圧って事は、今から400年前の歴史有る作品ですからね。・・・亜美で~す」
「なぁ、燕真?オマエも行くのか?・・・城戸だ!」
「あぁ!紅葉や平山さんが行くなら、保護者として、着いて行くしかないと思ってる・・・佐波木です」
「保護者の自覚があるなら、少しは保護者らしくしてくれ!
 オマエがシッカリしないから、オマエの派閥の連中が全員野放し状態って理解してるのか!?城戸だ!」
「何とか頑張るよ!・・・まぁ、そんなワケで、俺達は此処からは別行動をさせてもらうから、
 真司達は先にデブのカレー屋に向かってくれ!」

猛獣のような紅葉を筆頭に、全く役に立たない燕真や、ザコのクセに無駄に存在感を発揮している亜美&ジャンヌが別行動をしてくれるのはしてくれるのは非常にありがたい。この4人(特に紅葉)が居なくなるだけでも、今後のストーリーは、かなり円滑に進むようになるだろう。
・・・が、一抹の不安もある。今章のメイン軸が、そのまま紅葉達に移ってしまう可能性があるのではないか?
今章開始後、未だにスタート地点から動いていないのに、更に、足止めをされるパターンに成り兼ねない予感がする。
真司やデブが目的地に向かう描写が2割、萌獣の描写が2割、残り6割が紅葉達の冒険活劇。場合によっては、特に描写も無く、気が付いたら、デブの実家でカレーを食ってるシーンになっているとか・・・。

「面白そう!私も、ジャンヌの勧誘も兼ねて、紅葉ちゃん達の別行動班に入ろうかな!」
「おぉっ!美穂も、着ぃてきてくれるのぉ!?」
「私の勧誘とは一体?・・・ジャンヌだ!」

しばらく黙って「今後の方針」を聞いていた美穂が、真っ先に紅葉グループに入りやがった。もしかして、この女、嗅覚を働かせて、どっちのチームがメインになって、出番が与えられ続けるかを見極めたのではあるまいか!?

「オマエ等だけでは不安だ!メインのクセに、山中で迷子に成って、今章終了とかありそうで怖い!!
 仕方がない!!俺も行く!!・・・城戸だ!」

そんなワケで、【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みに行く真司&美穂&ザムシード組と、【デブの実家】にカレーを食いに行く石松&吾郎&あきら&優衣に別れることになったのだが・・・

「チョット、現実問題的に、行きにくいです・・・あきらです」
「俺も同じ事を考えていたっす。石松さんの実家、実は関西や北海道だったって事になりませんか?」
「ぶひぃ!!?今さら!!?」
「それ良いね!英くんの実家は北海道のカレー屋さんにしましょう!」
「ぶひぃぶひぃ!!7~8年前の初登場から、九州弁っぽいのを喋っているのに、今さらばい!?」
「なら、台詞と設定を書き直せば問題ありませんね・・・あきらです」
「勘弁してくれ~~~・・・・・・・・・・・・・・・作者だ!!」
「仕方ないっすね。時間稼ぎの意味も含めて、みんなで御参りに行きましょう!」

・・・と、まぁ、この様な経緯があって、結局は全員で【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みに行くことになった・・・・・・・・・・が。





―一刻半後・薩陸山の山頂付近―

「異国の者達だべさ!!」
「沢山いたぞ!!」
「引っ捕らえろ!!」
「お代官様に差し出せば、たんまりと褒美を貰えるに違いない!!」

真司&美穂&ザムシード組&&石松&吾郎&あきら&優衣は、洞窟に隠れて、追っ手の村人達をやり過ごす。逃走中にあきらが転倒して捕まりかけた時はかなり焦ったが、吾郎とデブが、村人をブン殴って、辛うじて救出をしてくれた。

「何処に行っただ!?」
「あっちさ、探してみるべ!」
「んだ、んだ!」

村人達は、洞窟には気付かずに、獣道を通って茂みの中に潜り込んでいった。それぞれが、斧や鎌や鋤を持っていて、眼を血走らせていて、真司達を殺す気満々って感じで、非常に物騒である。あと、薄汚い野良着を着ていて、下半身はフンドシ一丁で、頭には髷を結っていた。

デブの実家に行く為に、薩陸村の住宅街を通過したら、民家が藁や板を屋根にしたようなオンボロ小屋ばかりだった。あちこちで、家畜の牛が「モーモー」と鳴いている。最初は、「村内にこんな時代錯誤な地区なんてあったっけ?」と思った。

田んぼに突っ立ってポカンと口を開けて、真司達の通過を眺める村の男達は、皆が上半身は野良着で、下半身はフンドシ一丁だった。最初は「全員、伊達の配下か?」と思った。

だが、違った。村人の1人が「熊童子家来のバテレン人がオラ達の生き肝を取り来おった!」と捲し立てた途端に、農作業中の村男達の目付きが変わった。

しかも、「お光さん」と言う名の、あんまり可愛くない村の権力者の娘が「ワダシより綺麗な娘っ子なんぞ、生かしておくなだす!」と号令を掛けやがったもんで、村人達が、農耕具を手に取って、襲い掛かってきたのだ。言うまでもなく、美穂も、あきらも、紅葉も、亜美も、ジャンヌも、権力者の娘よりも数倍は美人だ。もちろん、優衣ちゃんだって、権力者の娘と比較して・・・・・・え~~~~っと・・・まぁ、それなりに、あれだ。

そんなワケで、真司達御一行様は、ワケも解らずに指名手配される立場になってしまった。

時は、今から遡ること400年前の江戸時代。徳川3代将軍の治世で、キリシタンへの弾圧が激しさを増している。日本人なんだけど、異国の格好をした(21世紀人の)真司達は、薩陸村の人々から、同じ人種とは見なされず、村に着いた途端に追い回されるハメになる。ジャンヌに至ってはモロにガイジンである。言い訳のしようが無い。つ~か、キリシタン扱いで追われているのか、美少女が沢山いるから目の仇にされているのか、よく解らん。とにかく、村男達の血走った眼が怖い。‘捕まりやすい’属性を持つ亜美や、露出狂のあきら辺りが捕まったら、多分その場で押し倒されて、村男達から鬼畜なエロビデオみたいな行為に及ばれてしまうだろう。つ~か、涙眼で逃げ回ってる亜美は、まぁ正常として、あきらは、ワザと逃げ遅れそうになったり、逃走中に転んだりして、まるで捕まることを望んでいるような気がしないでもないが・・・。

どうして、こんな事に成っているのだろうか?

崩壊した小津家を発ったのが3時間前。【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝見したら、【戦場の女神】像ではなく、剣を持って乳首に宝石がはめ込まれた【全裸の女体】像だった。涼村暁之進と言う男は、文献通りの男ではなく、ただの助平なのかもしれない。まぁ、古い文献だし、言い伝えが改変されることはありがちなので、これは良いとしよう。せいぜい、紅葉が【全裸の女体】を見た瞬間に、「ぎゃぁぁっっ!!燕真のヘンタイ!!見ちゃダメ!!」と言いながら燕真の両目を2本の指で突いて、燕真が「うぎゃぁぁっっっ!!」と、20分間ほどのたうち回った程度である。
そんで、しばらく拝んで、「さて、行こうか!」と思って目を開けたら、【全裸の女体】像が切削中の岩の塊になっていて、「ん?」と思いながら洞窟から出たら17世紀(江戸時代)だった・・・何故だ!?



-キャバクラ萌獣-

めふぃ子とベルちゃんは頭を抱えていた。不可能なはずの、疑似空間の続行と、異空間侵入の同時進行・・・つまり、疑似空間を抱えたまま、時の狭間への突入を試してみたのだが、やっぱり無理だった。ものの見事に失敗をしちゃった。

時の狭間に突入した瞬間に、疑似空間が反発をして、時の狭間から弾き出されてしまった。それどころか、変な時の捻れに乗ってしまい、気が付いたら、萌獣アジトビルの周りには、城下町のような風景が広がっていた。

「りんり~ん・・・ここは、17世紀の帝美江洲県・・・この時代の呼び方だと、帝美藩の城下町りん!」
「困っためふぃね。こんな所では、軍資金の荒稼ぎは出来ないめふぃ。
 私達のいるビル以外の全てが17世紀になってしまったのかしらめふぃ?」
「う~~~~~~~~~~~~~~ん・・・
 特殊バリアの影響で時空の歪みに潰されなかったこのビルと、
 標高が高くて時空の歪みに巻き込まれなかった薩陸山の山頂、
 あとは、この地に居るか解らないけど、時空干渉を受けない特異点が居れば、その人くらい・・・りん。
 後は疑似空間全部が17世紀になってしまったりんね。
 もちろん、日本遠征中のゼット姉達は、21世紀の残ったままりん。」
「21世紀に戻る方法は?」
「私達の科学力では無理りん!
 可能性があるとすれば、偶然この空間にいるかもしれない特異点を捜し出して、
 その人に協力してもらって、時の狭間を経由して、元の世界に戻るしかないりん」
「確か、薩陸村付近で、異空間に干渉した記録があっためふぃね?」
「うん!有ったりん!その線で捜索をするべきりんね。
 早速、メトリンちゃんの許可を貰ってこようりん!」
「・・・・・・それは・・・難しいめふぃかも」
「・・・・・・・・・・なんでりん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

めふぃ子、大きな溜息をついて、窓の外を眺める。メトリンやガッツちゃんやベムスちゃんやバードンちゃん等々、変化をした風景に興味を示した萌獣達は、揃って、サッサと城下町に遊びに行ってしまったのである。

「仕方がありませんめふぃね。メトリンさんには事後報告にするとして、
 修理が終わったばかりのクレゴンさんを連れて、薩陸村とやらに行ってみますめふぃ。」



-薩陸村-

数日前に夕子りんに干物のされて、そのまま旅館内で放置されて居たはずのミッチは、周りの風景を見て眼を丸くする。さっきまで、窓から湖が見える旅館の一室に転がっていたはずなのに、いつの間にか、だだっ広い田んぼの真ん中に立っている一本杉の枝の上に転がっていたのだ。旅館は影も形もない。
フンドシ族は、フンドシ力によって、時の狭間を自由に行き来できる。彼は、その能力(特異点)によって、時空の歪みに巻き込まれてしまったのである。

「どうなっているんだ?」

枝の上から辺りを眺めると、大きな御屋敷が一軒建っている。位置的には、小津屋敷があったはずの場所だが、その形は、光実が知る小津屋敷とは全然違う。
何がどうなっているのか全く解らないが、とりあえずは情報を収集しなければならない。光実は、スルスルと幹を伝って降りて、大きな御屋敷に駆けていくのであった。ちなみに、ミッチはフンドシ一丁なので、真司達とは対照的に、比較的アッサリと、17世紀の人々に馴染める事になる。

小津家は、室町時代(15世紀)から栄え始め、この時代(17世紀)には、辺り一帯の大地主になっていた。
しかし、度重なる飢饉や、戦(キリシタン弾圧によって発生した島原の乱)の為の徴兵で、村は貧困にあえぎ、小津家は、大地主とは名ばかりの、傾きかけた家になっていた。
当時の小津家の当主は、あんまり可愛くない娘のお光を、隣の外陸曽(げりくそ)村の村長・猿見田(さるみた)家の息子・牙萬(がまん)に嫁がせ、色々と援助してもらおうと考えていたのである。

え!?‘下痢グソを我慢してる猿みたいな顔’じゃなくて、猿みたいな顔をした外陸曽村の猿見田牙萬て名前の奴だったの!?



-その頃-

洞窟に隠れて村人達をやり過ごした真司達は、周囲を警戒しながら散策を開始する。村人に追われるのは嫌だが、だからと言って、洞窟内でジッとしているわけにはいかない。飯は、紅葉のYスマフォが有れば何とかなるだろうけど、紅葉のスマフォも含めて、全ての通信機器が『圏外』になっている。まぁ、江戸時代なんだから、当然と言えば当然だろう。はぐれてしまったら連絡を取り合うことが出来ないので、皆は一塊になって、慎重に歩き続ける。

ピ~ロロッピッピ~!・・・ピ~ロロッピッピ~!
突如、真司の携帯電話の着信音が鳴り響く。近くに村人が居て、この音を聞かれてしまったら大変だ。ビクッとして慌てて電話を取り出して着信に応じる真司。

「は、はい!」
〈おう、真司か?〉
「編集長?え!?もしかして、編集長もタイムスリップを?」
〈タイムスリップ!?何言ってんだオマエ!?〉
「気付いてないんですか?編集長達のパソコン、ネットとか繋がらないでしょ?」
〈ん?チョット待ってろ?・・・・・・・・・・・・・・・普通に繋がるぞ!
 おっ!ARASHUの大埜君の主演ドラマ‘世界一難しい鯉’の視聴率が右肩上がり、
 松純の主演ドラマ‘9.99’も好調キープだってよ!
 そんな事より、今、何処だ?直ぐに来れるか?
 尾名君とロシュオ君では、神崎さんの言う恋愛小説は書けん!直ぐにこっちに来て手伝ってくれ!〉
「いや・・・あの・・・直ぐに来いと言われましても・・・・今ちょっと・・・」
〈何だ、オマエ・・・また、ワケの解らない事に首を突っ込んでいるのか?〉
「あの・・・その・・・ちょっとばかり、別の時代に、首どころか全身を突っ込んじゃいまして・・・」
〈やれやれ!相変わらずバカだなぁ~!仕方がない!こっちは俺達で何とかする!
 オマエが暴走をするのはいつもの事だから大目に見るが、危ない事にだけは首を突っ込むなよ!!〉
「ははははは・・・・・・・も・・・もう・・・遅いです。」

プツン!・・・ツー・・・ツー・・・

通話を切り、大きな溜息をつく真司。廻りで様子を見ていた美穂や燕真も、その気持ちを察したらしく、声を掛ける事が出来なかった。
・・・・・てか、誰かツッコミを入れろよ!
「何故、21世紀にいる大久保の電波が、17世紀に届くんだ!?」と!!
宇宙にいても、別の時代にいても、何故か、大久保からの電話だけは、真司に繋がるようだ。

どうやら、大久保や神崎は、この時代には飛ばされていないらしい。17世紀に来てしまったのは、山頂の洞窟に来た真司達だけなのかもしれない。21世紀に戻る手掛かりは一切無いが、洞窟内でタイムスリップをしたのなら、もう一度洞窟に行けば、元の時代に戻れるかもしれない。可能性は極めて低いだろうが、一行は、山頂の洞窟に向かってみることにした。

しばらく歩いていると、自分達以外に、茂みの中をガサガサと動き回る音が聞こえてくる!追っ手の村人か、もしくは獣か!?一行が身構えようとした瞬間!!

「にゃはっはっは~~~!カワイ子ちゃんみっけ~~!!」

友人の亜美を庇うようにして立っていた紅葉目掛けて、素早く襲い掛かってくる人影が出現!!その者は、素早く紅葉の背後に廻り込み、一切躊躇うことなく、紅葉を抱きしめた!!

「にゃっはっは~~~~~!!!!
 発育途中の女子(紅葉)の、子供でも大人でもない体付き!!良き感触だぜぇ~~!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!」

紅葉は、凄まじい金切り声を上げながら、背後から廻された腕を掴んで、渾身の力を込めて一本背負いで投げ飛ばす!!

「にゃっはっ・・・は・・・・はぅぁぁっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!」
「・・・・あ!涼村さん!?」
「はぎゃっぅぁぁぁぁぁぁぁっっっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」

投げ飛ばされている真っ最中の男は、真司がよく知る人物=涼村暁だった!!・・・が、真司が気付いた直後には、紅葉に投げ飛ばされた暁は、真っ逆さまに谷底に落ちていくのであった。



-数分後-

とりあえず、1回死んで生き返った暁と合流した真司達は、お互いに「何故、こんな所にいるのか?」を話し合う。宇宙編で女体化した暁は、筋肉の愛人としてキングライナーに連れ込まれ、筋肉が去ってキングライナーの主がイケメン狩り軍団に変わったタイミングで、荒野に捨てられたらしい。気が付いたら男に戻っていた。なんのアテもなく荒野を彷徨い続けた暁は、やがて、謎の扉を見付けて、入ってみたら江戸時代の帝美藩の城下町に辿り着いたそうだ。

「・・・なぁ、美穂?当時のイケメン狩り軍団のリーダーってオマエだよな?」
「あ~~~・・・そう言えば、伊達が居なくなった隙を突いて、大幅な人員整理をしたわ。
 要らない子や、生意気な奴や、使い物にならない干物は、全部、電車の外に捨てたっけな。」
「・・・それは、酷すぎるだろう」

そんなワケで、17世紀の城下町に来た暁は、持ち前の適応力でアッサリと、この時代に馴染み、腕の立つイケメン剣士として、帝美藩に召し抱えられることになった。だがそれが拙かった。イケメンで長身で女好きな彼は、とりあえず、帝美城の姫君を口説いて手を出しちゃった。殿の側室何人かにも手を出しちゃった。そんな事情を知らない殿様は、暁に家老の娘との縁談を持ちかけた。もちろん、許嫁に決まった娘にもソッコーで手を出して身籠もらせちゃった。それを聞いた姫が激怒をする。お陰様で、姫とヤッたことや、側室と乱交したこと等々、全部バレちゃった。暁は地位も許嫁も捨てて脱藩したのであった。

「え~~~~~~~~~~~~~っと・・・あの・・・チョット待って!・・・佐波木です」

暁の武勇伝を聞いている途中で、燕真が口を挟む。

「アンタの名前って、涼村暁だよな?・・・佐波木です」
「あぁ!そうだが!」
「涼村暁之進って人と名前が似てるけど、兄弟か親戚か?・・・佐波木です」
「おぉ!なんでその名を知っているんだ!?涼村暁之進ってのは、俺の偽名だ!
 暁って名前じゃ、江戸時代の剣士っぽくないからな!」
「あの・・・涼村さん、念の為に聞くけど、涼村って・・・キリシタン?・・・城戸だ」
「いや、仏教!・・・てか、無宗教かな?なんで??」
「う・・・うん・・・チョットね」

真司&燕真は、所持していた文献『薩陸村悲話』をパラパラとめくって、涼村暁之進が脱藩した理由を確認してみる。文献には、「切支丹の弾圧から逃れて脱藩をした」と書いてあるが、どうやら違うらしい。涼村暁之進は帝美城城中の女達と不義密通を繰り返しまくって、バレたから逃げたのだ。言い伝えゆえに、ある程度の改ざんや誇張はあるだろうけど、ここまで違う事に成っているとは思ってなかった。

「そ・・・そりゃ、逃げるしかないわなぁ~・・・佐波木です」
「逃げてなきゃ、確実に切腹させられてるわね。」
「アンタ、この時代に来てまで、なんちゅ~ことをやっているんだ?・・・城戸だ」
「にゃっはっはっは!つい・・・な!
 だがな、こんな俺でも、少々困ったことになってんだ!
 つい最近、村の大地主の娘に付きまとわれちゃってさぁ~~・・・
 逃げ回ってるんだけど、どうにもしつこくて!」
「ブヒィ!大地主の娘?」
「・・・もしかして、お光さんて名前っすか?」
「そうそう、お光!
 スゲ~不細工なんだけどさ、この村(薩陸村)には、お光より可愛い子がいないんだから仕方ないよな!
 噂では、お光より可愛い子は、みんな、お光に捕獲されて、城下の色街に売られているらしいぜ!」
「・・・お光さんて、最悪だな。
 21世紀の薩陸村にハズレ娘ばかりが多いのは、アタリ娘の血筋が絶滅しているからか・・・佐波木です」
「でもさ、城から逃げ出して、女日照りになって、ムラムラして、
 つい、誰でも良い感じになって、お光に手を出しちゃったんだ!
 そしたら、その次の日から、まるでストーカーのように付きまとってきっちゃってさぁ!
 ありゃ、ザファイア以上にしつこいぜ!にゃっはっはっはっは!」
「・・・・・・・・・・・・アンタ、最低だな。・・・城戸だ」

なるほど・・・『薩陸村悲話』と現実が、だいぶ違うことは置いとくとして、後半だけで急に『悲話』になっちゃった理由は、その空白を真司達が埋めて『悲話』にしなければ成らないという【ミッション】らしい。
①暁に、鬼退治をさせる。もちろん名乗らせない。②暁とお光に仲良くしてもらう。③暁をキリシタンに仕立て上げて、外陸曽村の猿見田家の長男・牙萬を誘導して発見して貰う。④暁を死罪にする。
上記①~④で『悲話』を完成させた後で未来に戻らなければ、タイムパラドックスが発生して、未来の小津家で、仮面ライダージャンヌ・シャンゼリオンフォームが誕生しなくなってしまう。もちろん、暁を過去に置き去りにして、見殺しにするのは、歴史を改ざんしない為には仕方のないことだ。・・・てか、過去に来てまで女ったらしぶりを発揮している暁がムカ付くから、絶対に置き去り&見殺しにする!どうせ、忘れた頃に、当たり前のように未来で生き返ってるだろうけど、とりあえず死罪になりやがれ!

一同は、暁に鬼退治をさせた上で見殺しにする班と、未来に帰還する方法を探す班に分かれて、行動を開始するのであった。

 

仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編3

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2015年 4月 2日(木)13時50分39秒
返信・引用
  > No.468[元記事へ]

キィィ――――――・・・・――――――ィン

妖怪接近音が響く!赤竜は飢えているのか?こんな場所で奴が襲われたら成す術が無い!!
だが粉木と由依は、追いかけてる男を細かく観察してるうちに“異変”に気が付いた。

(・・・接近音に反応している!?)
(まさか、契約者?)

そうなのである。スーパーカブの男は、明らかに赤竜の接近に感づいてる様子なのだ。
やがて男は、適当な交差点を右に左にとクネクネ走り回って、路地に入ったとこでカブを停車させた。
道の両側には粗末な木造の民家がビッシリと並んでいるが、その窓は全て擦り硝子で何も映らない。
少し離れた正面に建ってる小さな雑居ビルの窓だけが、映すモノとしての役目を果たしてる。

キィィ――――――・・・・――――――ィン
  キィィ――――――・・・・――――――ィン

接近音が大きくなる。赤竜の巨体が、高々と吠えながら雑居ビルの窓の中を飛んでいる。
そしてカブの男は、明らかにビルの窓から赤竜が襲ってくると確信してるようだった。
窓の中を飛び回る赤竜をキッと睨み・・・懐からカードデッキを取り出した!!
粉木が愛車を跨いでサイドスタンドを立てるより早く、由依が飛び降りて男の元へ向かう。
その間に赤竜が、窓から飛び出して男に襲いかかった!!
だが男は、慌てず騒がずカードデッキを赤竜に向ける。 ☆ピカッ バァーン!!
カードデッキに弾かれた赤竜は、忌々しげに「グガァ――ッ!!」と嘶きながら窓の中へ戻った。

「・・・・・うひゃあ~~っ」

粉木はカードデッキを取り出したが、肝心の赤竜は、一旦諦めて飛び去ったらしくて気配が消えた。
あの男・・・他人を巻き込まない上に赤竜が飛び出せる場所を限定させる為に、この路地へ誘い込んだのか?
「パッと見た感じアホそうやけど、なかなか腹が座っとるし抜け目ないやっちゃなぁ」と粉木が思ってる間に、
由依が男の元へ駆け寄って訊ねる・・・行方不明の兄・史郎を探してるから、彼女も必死である。

「あなた・・・・契約者なの!?」
「・・・へ?・・・けいやくしゃ?」
「そのカードデッキ、門崎史郎って奴に貰ったんか!?」
「カードデッキって、この変な箱の事か?門崎史郎って誰だ?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「俺、昨日“神隠し”の取材で向かったアパートで、これ拾ったんだよ!!」

男は興奮しきって喋りだす。聞けば昨日、世間で“神隠し”と言われてる現象に遭ったらしい男のアパートに行った。
・・・その部屋は、窓に鏡に戸棚のガラス戸まで“映るモノ全て”が、新聞紙で覆われてたそうだ。
異様な雰囲気に飲まれつつも調べてたら、床に落ちてた“箱”を拾った。その途端“鏡の中の世界”が見えるようになった。

「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・偶然だったんかいな・・・」
「しかも、あの化け物に襲われまくり!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうやら、鏡とか映るモノの近くに居ると拙いらしいな。あの部屋にも納得だ。
 あんた等、何か知ってんのか!?だったら教えてくれよ!!ワケ解んね~よっ!!
 くんくん・・・・ぅゎ~、くっさっ!!頭かぃぃ~~~っ!!参ったぜ、風呂屋にも行けねぇ!!」
「・・・忙しないやっちゃなぁ・・・」
「あ、そうそう。俺『御礼新聞』の嘉戸真治!!“神隠し”の真相を調べてんだっ!!」
「・・・なるほど、ブン屋だったんかいな」
「なあ!?契約者とかカードデッキとか、何の事だよ!?」
「・・・・知らん方が身の為や。悪い事は言わん、この件からは手ぇ引いとけ」
「そうは行くかっ!!俺はジャーナリストだっ!!・・・見習いだけど」
「食い殺されたら、一人前も半人前もあるかいな!ワシ等に任せて、引け言うたら引けっ!!」
「引かねえったら、引かねえっ!!・・・・あ、いけねっ!麗子さんに怒られる!!」
「あっ!?おいコラ、待たんかいっ!!」
「取材?・・・・ひょっとして、貴方の言う神隠しの?」
「聞いた感じ、そんな事件らしい!!じゃあなっ!!」
「頑固なやっちゃなぁ・・・」

嘉戸真治は慌ててカブに乗って、一目散に走り去った。忙しない上に、見た目に合わず頑固な奴だ。
粉木と由依も後を追いかける。赤竜は逃してしまったが、妖怪が出たなら倒して闇蝙蝠に与えなければならん。


―銀座の裏通り―

路地に駐車してるマツダR360クーペに、御礼新聞の女性記者・百衣麗子が戻って来て運転席に乗り込んだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%BBR360%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%9A
その美貌と颯爽とした仕草に、通りすがりの営業マンが思わず溜息を吐きながら眺めてる。場所柄、働く女性は珍しくない。
ただまぁ美貌が群を抜いてた。それと「恋愛も結婚も興味ありません」ってオーラを発する凛とした雰囲気が、逆にそそられる。
実際24歳だから、この時代なら結婚していてもおかしくない。ついでだが、スリーサイズは上から87-61-85だ。
麗子はハンドバックからメモ帳を出して、調べて書いてきた事を読み返し、余りの謎ぶりに頭を捻った。
休憩に出かけたデパートの従業員が、それっきり消えてしまったのである。
不審に思った同僚が更衣室へ行ったら、ロッカーの扉が開けっ放しでハンドバックが転がっていた。
念の為に、彼女が常連としてる近所の食堂や蕎麦屋などへ行ってみたが、どの店も今日は来てないと言う。
ちなみに財布は、置き去りにされたハンドバックの中だ。仮に自分の意志で失踪したにしても、1円も持たず何処へ?
「ってゆ~事は、もしや誘拐か?」と警察を呼んで調べてもらったが、争った形跡も不審な足跡も見つからない。
つまり「ここで消えた」としか考えられない状況なのだ。しかも最近、この界隈で似たような事件が頻発してるのだ。

「神隠しか・・・・おとぎ話みたいだけど、そうとしか思えない・・・
 それより“あのバカ”何処ほっつき歩いてんだろう?とっくに合流してるはずの時間なのに」

あんまり戦力になってない後輩の事を思う。好奇心が旺盛で何にでも首を突っ込みたがるとこは、ある意味で買ってる。
だが時に暴走しすぎて『盆踊りの取材に行って、何時の間にか櫓の上で太鼓を叩いてる』ような事がある。

キィィ――――――――――ィィン・・・キィィ―――――――――ィン・・・

道端にビッシリと並んだ車の“ボディーの中”に、奇怪な化け物が現れた。そして、刻一刻と麗子の方へ!!
8本の脚をモゾモゾと不気味に蠢かせて歩く、その妖怪の名は【大蜘蛛】。だが、彼女は気が付いてない!!

キィィ――――――――――ィィン・・・キィィ―――――――――ィン・・・

遂に大蜘蛛は麗子の車へ移った。だが、契約者でも何でもない一般人である彼女は気が付いてない!!
大蜘蛛はボディーからフロントガラスへ移動し、不気味に唸りながら口から太い糸を吐き出した。
その糸はルームミラーから現実世界へ這い出して、麗子の首を目掛けてウネウネと伸びて行く!!

「・・・・・何これ!?」

ようやく気が付いた時、糸は既に首や腕へ幾重にも絡み付いていた!!懸命に解こうとしたけれども、絹のしなやかさと
鋼の強度を併せ持つ糸は、人間の力で解けるようなシロモノではない!!
そのままルームミラーへ引っ張り込まれそうになって、ようやく恐怖を感じて叫ぼうとする麗子!!
だが、糸が首に巻き付いてる所為で声が出ない!!
薄れゆく意識の中、彼方からバイクの排気音が接近するのが聴こえる・・・。
間一髪で間に合った真治は、スーパーカブを一直線にR360クーペの元へと走らせて飛び降り、
ドアを開けて麗子を拘束してる糸を懸命に引っ張った!!その背後で、スタンドもかけずに放り出されたスーパーカブが
ガシャンと派手な音を立てて引っくり返る!!

「麗子さんっ!!しっかりっ!!」
(・・・嘉戸・・・くん・・・・?)
「このっ!!離れろ畜生っ!!」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

麗子は必死に糸を解こうとする後輩の姿を見て声を聴き・・・そのまま気を失った。
一方、少し離れた所に愛車を停めた粉木は、ジャケットの内ポケットからカードデッキを出してバックミラーへ向ける。
飛び出したベルトが、反転して粉木の腰に装着された!!そしてバックルにカードデッキを嵌めこむ。

「蓮・・・ゴホッ・・・勘平っ!!」
「させるかいっ!!変身っ!!」

バックミラーから飛び出したマスクとスーツが、粉木の身を包む!!コードネーム:騎士に変身完了!!
騎士の姿はミラーへ吸い込まれて消えた。そして“鏡の中”で待機してる特殊バイク【弾丸号】に飛び乗って走りだす。
何処からともなく闇蝙蝠が飛んで来て後に従う・・・・程なく“鏡の中の銀座”へ到着し、弾丸号から降りて大蜘蛛の元へ。
風の如く駆けながら腰に提げてる刀【暗黒剣】を引き抜き、大蜘蛛に駆け寄るなり現実世界へ向かって伸びてる糸を両断!!
同時に強烈な蹴りを叩き込んで吹っ飛ばした!!現実世界の糸が、根っこを失って消え去る。

「こら妖怪っ!!オノレの相手はワシやっ!!」
「ギギギッ!!ギィィ――――――ッ!!」

食事の邪魔をされた大蜘蛛は怒り狂い、代わりに騎士を食い殺そうと向かってきた!!
1つ1つが人間の身の丈ほどある8本脚が、ウネウネと不気味に蠢いて、前脚2本が矢継ぎ早に騎士を襲う!!
暗黒剣で凌いでるが、パワー不足は否めなくてジリジリ後退。それを現実世界から眺めて歯噛みする真治!!

「あ~クソっ!!押されてんじゃんよっ!!」

倒した運転席のシートに麗子を寝かせてドアを閉めた真治は、ボディーに映ってる光景を見て焦れた。
そして何の気なしにボディーへ手を突いたら・・・・全身がズブズブと、ボディーの中へ飲み込まれていく!!

「え!?わっ!?何だこりゃっ!?・・・・わああああああああ~~~~~っ!!??」

現実世界と鏡の世界を繋ぐ【ディメンションホール】をジタバタもがきながら飛ぶ真司の姿が、甲冑を思わせるマスクと
スーツとプロテクターで包まれる・・・まだ妖怪との契約が済んでないので、基本能力で劣る【不完全体】だけれども。
やがてディメンションホールを突き抜けて鏡の世界へ到着。まず地面に尻をぶつけて「いててて」と呟く。
次に周囲と眺めて、文字の類が現実世界と反転してるのに気が付いて「ええっ!?」と言って暫し呆然とした。
そして最後に、傍の車に映ってる我が身を見て「どわああああああ!?」と叫ぶ。

「これって、まさか・・・・・噂の“仮面ライダー”か!?」

その間にも戦ってた騎士は、暗黒剣では埒があかないと判断。飛び退いて距離を空け、同時にベルトのカードデッキから
槍らしき武器の絵が描かれたカードを抜き、それを暗黒剣の鍔を展開して現れたスロットに装填する。
≪ソードベント≫  無機質な機械音声と共に闇蝙蝠が飛来し、自身の尻尾を模した武器【闇翼槍】を渡した!!

「これで、どうやっ!!」
「ギイ――――――――――ィッ!?」

突進してくる大蜘蛛!!騎士は怯むどころか風の速さで立ち向かい、擦れ違いざまに闇翼槍を一閃!!
大蜘蛛の右前脚が飛んで「ギギギィィ―――――ッ!!」と絶叫が響く!!

「なるほど、ああやって武器を・・・よっしゃ、俺も!!」

真治変身体は、無地のカードデッキから刀が描かれたカードを出し、左手に装備された召喚機に装填する。
≪ソードベント≫  何の装飾も施されてない見るからにショボそうな剣が、空から落ちてきて地面に突き刺さった。
暫し眺めてから意を決して引き抜き、形も何もあったもんじゃない屁っ放り腰で、剣を振り回しながら大蜘蛛に突撃!!

「喰らえええええええええええええええっっ!!!!!!!」

ブンッ・・・・・ボキッ!! ヒュルヒュルヒュルヒュル・・・・サクッ

「・・・・・・って、折れたあああああああああああああ~~~~~~っ!?!?」
「何やっとんねんっ!?妖怪と契約してないのかいなっ!?」
「け、契約?????」

離れた所に立ってた騎士に怒鳴られて、何の事かと首を傾げる。その隙を大蜘蛛に突かれ、爪の一撃をモロに喰らった!!
真治に気を取られてた騎士と激突!!揃って吹っ飛ばされて、アスファルトを転がる!!

「ぐはああああああああっ!!!」
「アヘェ~~~~~~ッ!?」
「ギイ――――――――――ィッ!!」

纏めて食い殺そうと迫る大蜘蛛!!手負いにされて気が立っちゃってるんで、余計にタチが悪い!!
真治変身体は思いきり腰を打って「あいたあ~っ!!」と呻いてるが、戦い慣れしてる騎士は受け身でダメージを半減して
直ぐに立った。まだ引っくり返ってる真治変身体を「邪魔や!!」と蹴っ飛ばし、自分も横っ飛びして大蜘蛛の突進を回避。
止まって方向転換して、再び突っ込んで来る大蜘蛛!!騎士はタイミングを計ってジャンプ!!捻りを加えた空中回転で、
大蜘蛛の頭上を飛び越えつつ闇翼槍を一振り!!大きな斬り傷が、背中にザックリと刻み込まれた!!
騎士は着地するなり向きを変え、闇翼槍を振るってダッシュ!大蜘蛛の右側の脚を、残らず斬り飛ばす!!
ガックリ傾く巨体!!さすがに怯んで悶絶する大蜘蛛を睨みながら、必殺技のカードを装填!!

≪ファイナルベント≫
「喰らえっ!!」

青空へ吸い込まれるかのように高々とジャンプ!!その後を追いかけた闇蝙蝠が、騎士の身体を翼でスッポリ包み込む!!
そして変形して巨大なドリルのような形状になり、高速回転しながら大蜘蛛に垂直降下!!
必殺技の【飛翔斬】が大蜘蛛の身体を貫き、爆発四散させた!!大蜘蛛騒動、これにて一件落着。

「帰るで」
「ん・・・・・ああ・・・」
「グギャ――――――――――――――――――――オッ!!!!」
「げっ!?」
「クソッ!・・・嫌なタイミングで出てきおるのっ!!」

大蜘蛛を退治して安心&疲れてた2人の隙を突いたかのように、最悪なタイミングで赤竜が襲来!!
とりあえず、一緒に走って逃げる!!騎士は「事のついでに、奴も」と思い、走りながらカードを抜いて装填した。
≪ナスティーベント≫ 機械音声と共に闇蝙蝠が飛来。赤竜の行く手を塞ぐようにヒラヒラと舞う!!

「耳、塞いどけっ!!」
「え、何だって!?」

ピキィィィ――――ィィィィィン!!!!  闇蝙蝠が、強烈な超音波を発して赤竜を牽制!!
忠告を聞き損なってた真治変身体も、まともに喰らって悶絶!!不快な音と頭痛がダブルで襲ってくる!!

「ぎぃぇぇぇ~~~~~~~~~~っ!!!!」
「だから言うたやろがっ!!」

そして赤竜はと言うと、少しだけ怯んだけれども直ぐに体勢を立て直して襲ってきた!!
しかも中途半端な攻撃を喰らった所為で、逆に闘争本能に火が付いてしまった!!
怒りの咆哮を上げながら上空を旋回し、急降下しながら口から高熱火炎の弾を何発も発射!!
ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!!
ビル、アスファルト、車、標識・・・・触れたモノ全てが、焼き尽くされて爆発!!
2人は爆風に煽られて転げそうになりつつ逃げ回るしか術が無い!!

「こりゃ、あかんわっ!!使えるカードも少ないし・・・どないしよ?」
「ど、どうすんだよぉ~っ!?」
「気ぃ散るわっ!!黙っとれっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

思わず怒鳴り返したけど、正直な話すると騎士も成す術なし。残ってるカードは分身と盾くらいなのだ。
凄い奇跡でも起こらない限り赤竜を倒すのは無理である。そして更に。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・ 2人の身体の表面が、粒子のようになって蒸発。
鏡の中に留まっていられる制限時間が訪れてしまったのである。
「一旦退却や!」と判断した騎士は、咄嗟に最寄りのビルのショウウインドウへ飛び込んだ。
後に続いて、真治変身体も飛び込もうとしたが・・・ ガァ~~~~~ンッ!!! 弾き返された!!

「ちょ・・・どうなってんだよっ!?」
≪おまえは、まだダメや!!来た場所へ飛び込めっ!!≫
「き、来た場所・・・・・・令子さんの車!!」


―銀座の裏通り―

「・・・・う~ん・・・・・・?」

麗子が気絶から醒めたら、愛車の運転席に座ってた。気絶前の記憶が徐々に戻る。余りに突飛な出来事なんで
「さっきの事は夢?」と思ったが、ルームミラーで確認したら、頸に紐で絞められたような痕がクッキリ残ってた。
鏡の中から襲ってくる妖怪・・・引き摺りこまれ、おそらく喰われる・・・。
都市伝説程度に思ってた話が、事実だった上に自分が遭遇したワケなのだが、荒唐無稽すぎて信じきれない。

「・・・・・嘉戸くん!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ふと横を向いたら、嘉戸真治がビルの壁にもたれて失神してるではないか。慌てて飛び出して抱きかかえて、
名前を呼びながら揺さぶってみたけど、暫くは醒める気配が無い。
どうしようかと困ってたところへ、偶然に通りかかった通行人を装った粉木と由依が声をかけて来た。

「ん~・・・・どうしたんや?」
「大丈夫ですかぁ?」
「ありがとう・・・後輩が気を失ってるのよ。頭でも打ったかしら?」
「出血はしてへんなぁ・・・救急車、呼ぶか?」
「う~ん・・・とりあえず、私の車で会社に連れて帰って様子を見るわ」
「さよか・・・退いてみぃ。ワシが運んだる」
「ありがとう」
「姉さんの車って、コレか?」
「はい」

粉木は真治を抱き起こして肩に背負い、R360クーペの助手席まで運んで乗せてやった。

「御世話様でした」
「ええねん・・・ほな、さいなら」

手助けするだけしてから素っ気なく去って行くカップルを暫し見送ってから、麗子は愛車に飛び乗って
エンジン始動。取材は終わったし、真治を介抱しなきゃならぬので、御礼新聞オフィスへの帰路を行く。
粉木と由依は角を曲がったところで身を潜め、麗子が去ったのを確かめてから戻って来た。

「嘉戸真治くんか・・・カードデッキ持ったまんまだね」
「そやなぁ・・・」
「どうするの?」
「とりあえず、今は持たせとこか・・・
 気ぃ進まんけど、赤竜を誘き寄せる囮になってもらわな。まだ死なれちゃ困るわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「妖怪は、狙った相手を執拗に追う。奴を見張ってれば、赤竜は、きっと来る。
 御礼新聞て言うてたな。追いかけて、張り込みや」
「・・・・そうだね」

2人はドリームCB72に戻って跨り、銀座の大通りへ飛び出して麗子の車を追った。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
鏡の中の銀座通りで、散らばって漂ってた金色の粒子が徐々に集まって形を作る。
あっという間に元の大蜘蛛に戻り、更にその背中から、人の上半身のような姿の異形が現れた。
完全体となった大蜘蛛は、復活に要したエネルギーを補給するべく暗躍を開始する!!

・・・繰り返すが、この話は『仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編』と言う
100%オリジナルの話だ。何処かで見たような話だなどと言う、ワケの解らない言いがかりは聞く耳持たん。
 

仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編2

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2015年 3月26日(木)18時22分28秒
返信・引用
  ―1961年:花鳥―

『何を犠牲にしても叶えたい、たった1つの願い』について想いに耽る蓮・・・ゴホッ・・・
粉木勘平の意識は、何時しか過去へと飛んでいた・・・。

大阪で生まれ育った粉木が東京へ来たのは、かれこれ2年前だったか・・・。
生まれ育った街に、それなり愛着はあった。だが何となく「オラ東京さ行くだ」って気分になった。
天涯孤独の気楽な身なのも手伝い、アパートを引き払って最低限の荷物だけ持って、夜行列車でフラリと上京した。
そして住み込みで働ける仕事を転々としたり、適当な仕事しながら安アパートで暮らしたり。
友達を作るのが苦手で、趣味はバイクと映画鑑賞くらい。だいたい上京したとて、特に夢や目的があるワケでも無い。
そんな気楽なヤモメ暮らしを始めてから約1年。緒川絵梨との出会いは、ある日唐突に訪れた。

キッカケはドラマみたいにベタだった。思わず安田大サーカスが登場して例のネタをするくらいベタだった。
休日に公園をブラブラしてたら、愚連隊(今で言うDQN)が絵梨に絡んでるのに遭遇したのである。
粉木は幼い時から腕っぷしが強くて喧嘩っぱやく、素っ気ない割には変なとこで親切と言うヤヤコシイ性格。
ついでだが、映画館で赤木圭一郎の『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』を観た直後でテンションが上がってた。

「止めたれや、お嬢が困っとるやないけ」
「何だと、てめぇ!」
「痛い目に遭いたくなきゃ、引っ込んでいやがれ!」
「いい歳こいた兄ちゃんが、揃って格好悪いでぇ。
 ほれ、周りを見て見ぃや・・・・皆オマン等の事“ババを見る目”で眺めとるやないけ。
 『バカ』やのぅて『ババ』や。ジャイアント馬場とちゃうで~。大阪ではな、ウンコの事ババ言うねん」
「くっそ~、こん畜生!」
「やっちまえ~っ!」

てな流れで、一戦おっぱじまった・・・実に一方的だった。
愚連隊はタンコブだらけにされて泣いたり、吹っ飛ばされて電線に触れて骨格が透けたりと散々な目に遭い、
口々に「くそ~、覚えてろ~!」「おまえの母ちゃんデ~ベソ~っ!」と、捨て台詞を残して逃げてった。

「口先だけやのぅ、ラジオ体操にもならへんわ・・・大丈夫か?」
「はい・・・ありがとうございました」
「この辺あ~ゆ~アホ多いさかい、気ぃつけや・・・ほな、さいなら」
「あ、ちょっと!」
「何や?」
「お礼に、お茶くらい御馳走させて下さい」
「んな余計な気遣い、いらんわい」

遠慮したけれども、絵梨が引かない。結局は押し切られて、最寄りの喫茶店でコーヒーをゴチになった。
さて・・・店へ入ったは良いが、話が続かない。スピーカーから流れるザ・ピーナッツの曲を聴きながら、
向かい合った2人は無言で俯いて、モジモジしながらコーヒーを啜るばかりだった。やがて。

「私、緒川絵梨です」
「・・・粉木勘平や」
「大阪から来られたの?」
「そや」

って会話をキッカケに会話が弾みだした・・・聞けば絵梨は、粉木と同じく天涯孤独な身の上だった。
成績優秀だったので、奨学金で星命院大学へ通っているそうだ。粉木には何が何だかサッパリだったが、
柄島研究室なるグループに所属していて、門崎史郎と言う大学院生を中心に小難しい研究をしてるらしい。
他にも色々と話が弾んだが、絵梨がバイトに行く時間になってしまった。彼女は別れ際に頬を赤らめながら
「また会ってもらえますか?・・・ここに電話ください」と、破いたメモ帳に寮の電話番号を書いてよこした。

「絵梨ちゃん・・・・か。ええ娘やなぁ」

粉木はボ~ッと呆けた表情で、雑踏の中を足早に去って行く後ろ姿を何時までも見送った。
店を出た後も、絵梨の事が頭から離れない。ボ~ッとしすぎて電柱にぶつかったり犬の糞を踏んだりした。
ボロアパートに戻ってラジオつけたら夢路いとし・喜美こいしの漫才が流れたけれども、サッパリ耳に入らない。
挙句の果てには、銭湯でのぼせた・・・そして帰る途中、意を決してタバコ屋の赤電話をダイヤルした。
次の日から、粉木は人が変わったように真面目に働くようになった。
同僚から「核戦争の前触れか?」とからかわれた。実際『U-2撃墜事件』が発生して、米ソが一触即発となった。
だが粉木は、そんな雑音は一切無視した・・・夢も目的も無く過ごしてた東京暮らしに、一筋の光明が射したからだ。
2人の中は急速に進展していった。互いに忙しかったが、夜は必ず電話をした。
少しでも会える日は、嵐が吹き荒れようと会いに行った。数ヶ月も経ったら、絵梨が週末に泊りに来るようになった。
デートはもっぱら、当時の愛車だったホンダのベンリィCB92と言う125ccでのツーリングだった。
2人とも海が好きだったんで、休日は早起きして弁当を作って、お気に入りの海岸へと出かけた。
道路事情が酷かったり、元から中古のボロだったりした所為で、良く故障したりパンクしたりして押して帰った。

「・・・・すまんの・・・」
「気にしないで、私なら大丈夫だよ」
「もうちょっと待っとれや・・・来年ホンダから、250ccのカッコいい奴が出るねん。
 それ絶対に貯金で買うたる!そしたら、もっと快適やし、うんと遠くまで行けるでっ!!」
「うんっ!待ってる!」

そしてあの日も、何時もの海へと出かけた・・・・・
裸足になって波打ち際まで行ったり、呼ばれて振り返ったら水をかけられて「こいつぅ~!」と言いながら追いかけたり、
その時代の恋人っぽい事を一通りしてから、砂浜に並んで座って波を見つめた。暫く黙ってた粉木が、不意に絵梨に膝枕する。

「勘平・・・いきなり、どうしたの?」
「・・・いくつになっても甘えん坊~・・・」
「・・・・・・プッ・・・・・アハハハハハハハハハッ!!」
「・・あへぇ~っ」
「その口癖、何なのぉ~?」

何で急にそんな事をしたのか、今になっても解らない。その後「ぼちぼち帰るか」となり、珍しく故障もせず帰路をトコトコ走り、
通りすがりの中華料理屋でラーメン食ってから寮まで送って別れた・・・それが最後のデートだった。
2日後。早く仕事が上がったんで、一緒に晩飯でも食いに行こうかと星命院大学へ迎えに行った。
そして正門を通って駐輪場にベンリィを停めた時・・・ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!
爆音が響き渡って、空気がビリビリ震える!!しかも、何度か行った柄島研究室の方角から!!

「絵梨~~~~~~っ!!!!!!!!」

一目散に避難する学生達の河を逆流し、校舎へ飛び込んで階段を駆け上がり、柄島研究室へと走った!!
そしてドアを蹴り開けたら・・・・・・・想像もしたくない最悪な光景が展開されていた。
メチャメチャに壊れて転がる机や椅子。倒れた棚。飛び散る資料に薬品・・・そして、床に倒れてる絵梨。
慌てて駆け寄って抱き起したが、どうにも手の施しようが無い。「ケガ人や!!救急車を呼んでくれ~っ!!」と、
廊下に向かって叫ぶのが精いっぱいだった。懸命に呼びかけたり頬を擦ったりしたが、瞳の光が段々と弱々しくなっていく。

「絵梨っ!?死んだらあかんっ!!絵梨っ!!」
「か・・・ん・・・ぺい・・・・わ、た・・・し・・・」

何か言いかけた唇が閉じられ、瞼も閉じられ、そして2度と開く事は無かった。ただ呆然とする粉木。
その真後ろに、何時の間にやらトレンチコートを着た不気味な男が突っ立っていた。
何度か話は聞いてた、門崎史郎だと直感した。そして・・・・

「キキ―――――――ィィィィィ!!!!」
「!?・・・・何やっ!?」

黒い巨大な蝙蝠・・・妖怪・闇蝙蝠が、門崎史郎に付き従うかのように飛び回っている。

「・・・・実験は失敗か・・・・」
「何やとっ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・願いを叶えたくはないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・?」
「俺の話に乗るなら、どんな願いも1つだけ叶えてやる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ムカつく男である。何の実験か知らぬが、大事な絵梨を死なせてしまったのだ。
咽び泣きながら土下座して「申し訳ありませんでしたぁ~!!」と謝罪するのが普通の神経ではないか?
それが何で、上から目線で「条件を聞き入れたら願いを叶えてやる」などと抜かしやがりくさるのか?
憤怒の形相で立ち上がった粉木は、振り向きざまに鉄拳を振るった・・・・が、拳は宙を切った。
門崎は瞬き1つするかしないかの間に数mほど移動してる。今度は足元に落ちてた小瓶を拾って投げつけた。
だが結果は同じだった。次の瞬間には部屋の反対側の壁際まで移動していて、瓶は掠りもせず砕け散った。
門崎は、プラスチックのケースみたいな平たい黒いモノを粉木に投げる。反射的に受け止めて“ケース”眺める。

「闇蝙蝠と契約しろ」
「契約?」
「そして戦え・・・・・・最後の1人になった時、どんな望みも1つだけ叶えてやる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

つくづくムカつく男だが、絵梨を元通りにするには奴の話に乗るより他に無さそうだ。
粉木はケース・・・・カードデッキから【CONTRACT】と書かれたカードを抜いて、闇蝙蝠に向けた。
異次元空間に吸い込まれた粉木の周囲を闇蝙蝠が飛び回り、マスクとスーツで全身を覆われる。
無地だったカードデッキに闇蝙蝠のマークが浮かぶ・・・・・・・【コードネーム:騎士】が誕生した。
ちなみに絵梨は、搬送先の病院で呆気なく死んでしまった。これが例えば西暦2002年くらいだったならば、
進んだ医療で植物状態ながらも生きながらえて、夜な夜な病室を訪れて「・・絵梨」と呟くくらいは出来たろう。
だが如何せん、当時の医療技術では手の施しようが無かったのである。


―何処かの街角―

粉木は、ひたすら妖怪退治に精を出す日々が続いてた。まだ他の【契約者】とは遭遇していない。
どんな奴と出会う事になるやら?想像もつかない。そいつが問答無用で襲って来た時は、願いの為に戦わねばならん。
【契約妖怪】は、他の妖怪を倒して命を喰らう事で強化される。強い妖怪を倒すほど、自分も契約妖怪も強くなる。
その反面、契約妖怪を飢えさせると自分が喰われてしまう・・・・。
粉木は念願のドリームCB72を購入した。だが、タンデムシートに跨ってるのは別の女性である。
成り行きで門崎史郎の妹である由依と知り合い、共に行動するようになったのだ。
粉木と由依は今、闇蝙蝠を強化するべく【妖怪・赤竜】を追跡している最中だった。
最強クラスと言っても過言ではない赤竜を喰わせれば、闇蝙蝠は格段に強くなる。そして契約者とのバトルが有利になる。
都電が真ん中を占領して、オート三輪や軽自動車が行き交う幹線道路を走る、粉木のドリームCB72。
その前方を、50ccのスーパーカブが走っている。前輪のカバーに【御礼新聞】と書かれた旗をバタバタさせていて、
見るからに人の良さそうな若い男が運転してた・・・赤竜は、その若い男を獲物として付け狙っていた。


―首都高をツーリング中のバカ共―

「やっぱり粉木じいさんが蓮ポジションじゃんっ!!!最初の方で『蓮・・・ゴホッ・・・』て言ってるじゃんっ!!!
 いくら『当時の風景・風俗を描写したり、要所でカンペーさんの持ちネタ入れてそれっぽく表現しましたよ』みたいに書いてもダメッ!!!
 てゆ~か、どう見ても俺モチーフの奴が出てきたっ!!!」
「鳩ポッポ・・・・さっきから、どうしたの?熱でもぁるの?」

堪りかねて明後日の方向にツッコミを入れる真司。何故に、そんなに怒ってる?気でも狂ったか?
粉木が蓮のポジション?真司がモチーフのキャラ?・・・何の事だ!?毎回毎回しつこいぞっ!!
これは『仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編』と言う、100%オリジナルの話だ!!
 

仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編1

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2015年 3月24日(火)14時49分33秒
返信・引用
  ―プロローグ―

色々と大失敗をやらかした燕真と紅葉は、ちょっと気まずそうにYOUKAIミュージアムへ戻って来た。
「じいさん、怒ってるかな?多少の説教は覚悟しなきゃ」と思って扉を開けようとしたら、施錠されてて開かない。
ひょっとして、自宅に居るんだろうか?燕真と紅葉は、ミュージアムの隣にある粉木宅へ向かう・・・・・。
ほら、やっぱりだ!玄関ドアを開けたら、明らかに怒った顔で腕組みした粉木が立っていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・た、ただぃま・・・」

粉木はスゥ~っと大きく息を吸い込んで一拍置いてから・・・

「バッカモォォォォ~~~~~~~~~~~~ンンンッッッ!!!」
「・・・・ぐっ!」
「・・・ひゃぁぁぁぁ~~~~~っ・・・・」

同時にカメラが粉木宅の外になり、建物が“サザエさんのエンディングで磯野一家が飛び込む小さな家”みたいに
ボヨヨヨ~ンと揺れた!!これは、かなり拙い!!想定してたよりも、遥かに怒ってるじゃん!!
粉木の気迫に押された2人は、思わず気をつけしてギュッと目を閉じる。

「とりあえず、上がれっ!!」
「・・・・・・・・・・・はい」×2

言われるまま、見えない手錠で繋がれたかの如く居間へと連行されて、並んで床に正座。
絨毯ひいてあるから良いが、床に直だったら地獄である。粉木はキッチンで自分の分だけ茶を淹れて戻り、
ソファーに腰かけて茶を啜りつつ2人を睨む・・・迫力に圧倒された2人は、借りてきた猫みたいに大人しい。

「燕真っ!!」
「・・・・・はい・・・」
「仮面ライダーの変身者って自覚が無いんかいな!?今回の失敗は、オマエの責任やっ!!」
「・・・・・・・・」
「どうすんねん!?彼岸カバー割りよるし、カマイタチ逃がしよるし、彼岸カバー壊しよるし!!」
「・・・ごめんなさい」
「【閻魔GEAR】ちゃんと管理してへんから、こないな事になるねん!彼岸カバーどうすんねん!?」
「・・・・・・・・・・・・」
「お嬢が持ち出してたのが、不幸中の幸いやっ!!
 そこらの子供が持って行きよったら、もっとエライ事になっとったでっ!!
 まだまだヒヨッコとは言え、仮面ライダーやろっ!!閻魔GEARは、命の次くらいに大事にせいっ!!」

全くの正論でグゥの音も出ないんで、燕真はひたすら「はい」「ごめんなさい」と言うしか無かった。
ちなみに【閻魔GEAR】とは、YOUKAIウォッチや和船ベルトの総称である。
傍で聴いてた紅葉は「どうゃら、怒ってる1番の理由ゎ九谷焼のカバーを割った事らしい」と判断し、
「それだったら悪いのゎ燕真で、私ゎ関係なぃ」と思った。怒声が途切れて茶を啜る音がしたのを幸い、
そっと立ち上がって、ペコリと頭を下げて帰ろうとした。

「ぉ騒がせしましたぁ・・・・さょぅなら・・・」
「何処へ行くねん、お嬢?誰が帰って良い言うた?座れっ!」
「・・・・ぅ・・・・」

逃がしてくれる気は無いらしい。迫力に圧倒された紅葉は、向き直って正座した。

「燕真が管理責任に欠けとったのは確かやけど、お嬢が勝手に持ち出したのも悪いでっ!!」
「は・・・はぃ・・・」
「閻魔GEAR舐めたらあかんっ!!誰にもホイホイ使えるもん、ちゃうねんでっ!!」
「・・・・・・・・・・」
「アレは玩具やないねんっ!!ワシも所詮は中間管理職やから、詳しくは知らんけどな。
 上のもんが燕真を適合者に選んだんは、それなりの理由あるねん!!2度と、手ぇ出すなっ!!」
「・・・・・はぃ・・・」
「お嬢が無茶しよったさかい、カマイタチ逃がしよるし、彼岸カバー割れてもうたがなっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「またやりよったら、お嬢だろうとパチキやでっ!!彼岸カバー割れてもうたがなっ!!」
「・・・・もぅ絶対に、ゃりません・・・・」
「約束やぞっ!!また無茶やらかしよったら、出入り禁止やぞっ!!」
「・・・・はぃ、約束します・・・・」

その後も、粉木の説教は延々と続いた・・・内容を内訳すると、彼岸カバーを壊した事に対して6割。
仮面ライダーを名乗って戦う事の重さについて2割。カマイタチの封印失敗に対して2割ってとこだったろうか。
彼岸カバーどんだけ大事なんだろう?カマイタチを封印しそこなった事よりも、そっちに怒ってる。
粉木のマシンガントークは小1時間ばかり続き、2人はグッタリしつつ「はい」「はい」と返事しながら聞いていた。

「あ~・・・・あかん、あかん。何時の間にやら、彼岸カバーの話ばっかりしとったがな・・・
 わしが怒ってるのにはな、まだ理由があるねん」
「・・・・どんな?」
「あのな燕真・・・・オマエは、ワシの大事な仲間やねん」
「・・・・・仲間・・・」
「そや、仲間や・・・そんでワシはな、仲間が死ぬのだけは我慢できへんねん」
「粉木ぉじいちゃん・・・ひょっとして・・・・仲間が死んじゃった事ぁるの?」
「ああ。もう、だいぶ昔の話やけどな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「これだけは、キチーっと言うとく。耳の穴かっぽじって聞け」
「・・・ああ」
「なぁに?」
「2人とも、絶対にワシより先には死なんて約束せい」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「何で黙るんやっ!?何で直ぐに、一言『はい』って返事せんっ!?」
「わ、解ったよ。約束する!!」
「ゎたしもっ!!」
「絶対やでっ!!破りよったら承知せんぞっ!!」
「破らねぇよ・・・俺だって、まだ死にたかないもんな」
「ゃりたい事、ぃっぱいぁるもんっ!!」
「・・・・・・・・・・・・」

ここで説教が一段落。粉木は冷めた茶を啜り、海苔巻あられを口に放り込んでコリコリと食ってから、
ふと明後日の方に視線を移した。視線の先は、引き戸を隔てて粉木の寝室・・・
その奥にある、小さな仏壇を供えてる方を向いている。朝飯を貰いに来ると、必ず仄かに線香の香りが漂っている。
燕真は拝んだことが無いけれども、誰を祀ってるんだろう?確か前に、天涯孤独の身だと聞いたけど。

「じいさん・・・」
「何や?」
「あの仏壇・・・・ひょっとして、さっき話した“死んだ仲間”を?」
「そうや」
「・・・・・・・・・・・・」
「丁度ええ機会や・・・・ワシの昔話、聞くか?」
「・・・・ああ」
「聞きたい!」

これから“仮面ライダー”として戦い抜く為に、どうしても聞いておかねばならぬ。そんな気がした。
紅葉にしても、ここまで首を突っ込んじゃってるし、何より好奇心が大きかった。
粉木は何時になく真剣な表情で自分を見上げてる2人を眺めて軽く微笑み、キッチンへ行って茶を注ぎ足して
戻ってから、ポツリポツリと語りだした。

今、若き日の粉木勘平の話が明かされる時が来た・・・・・・
最初は粉木の一人語り風でチャチャっと済ませようと思ってたんだけども、色々と盛り込んだら長くなったんで、
普通に物語風の文体で書く事にする。少しばかり長いが、暫く御付き合い願いたい。
それから、たまに入る雑音(真司のツッコミ)は、適当に聞き流して下さいませ。


―本編開始―

夜の幹線道をバイクが疾走してる。乗ってるのは、言うまでも無く若き日の粉木勘平だ。
ノーヘルOKな時代なんで、少し長めの髪をピンピンと突っ立てた頭に、直でゴーグルだけ付けている。
防寒で米軍払い下げのMA1を着てマフラーをきつく巻き、下はジーンズに革ブーツ。
一説によると、この頃は「髪が耳にかかってたら不良」「ジーンズ履いてたら不良」だったらしい。
つまり“ド不良丸出し”って格好である。ちなみに愛車は、大人の事情によりホンダ製だ。
ドリームCB72と言う、当時の若い奴等の間で人気だった250ccのスポーツモデルである。
http://pds.exblog.jp/pds/1/200705/11/32/b0076232_8185645.jpg
シフトダウンして左折。OHC2気筒エンジンの小気味よい排気音を響かせながら、終電が過ぎた駅前商店街に入った。
コンビニなどと言う便利な店が普及するのは遥か先の話なんで、こんな時間に開いてる店は居酒屋くらい。
軒先に赤提灯を提げた店から嬌声が漏れる他に、人通りは皆無と言っても良い。
脇目も振らず商店街を抜けて住宅街へ入り、粉木は愛車を道端に停めて、鋭い視線を前方に向けた。
20mばかり先を、勤め帰りらしい女性が1人で歩いてる。バイクの音を聞きつけた女性は、警戒するような表情で振り返った。
だが粉木がエンジンを止めてライトを消したんで、また前を向いて家路を急ぐ。ヒールの音がコツコツと響く。

キィィィ――――――――――――ン・・・・・ィィィ―――――――ン

普通の人間には聴こえない“妖怪接近音”が、粉木の耳にはしっかりと聴こえていた。女性を狙ってジリジリと接近してる。
粉木はキッと険しい表情になり、革パンツの尻ポケットに手を突っ込みながら呟いた。

「・・・・2度も3度も、させるかいな」

その数秒後、住宅街の通りがフラッシュを何十個も同時に焚いたような閃光に照らされて、直ぐに元の暗がりに戻った。
粉木は何処へ消えたのか?彼の愛車が薄暗い街路灯に照らされてポツンと停まってるばかり。
女性は何も知らず、鼻歌を唄いながら自宅へと歩いている。その直ぐ傍ら・・・・
普通の人間には見る事の出来ない異空間で、異形の戦士とモンスターとの死闘が繰り広げられていた。


☆アバンタイトル終了してオープニング☆

朝焼けに包まれて 走りだした 行くべき道を
情熱のベクトルが ボクの胸を 貫いてゆく

どんな危険に 傷つく事があっても

夢よ踊れ この地球(ほし)の下で
憎しみを映し出す 鏡なんて壊すほど

夢に向かえ まだ不器用でも
生きている激しさを 身体中で確かめたい

【仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編】←タイトルロゴ

☆オープニングが終わってCM(カラー放送は始まってるが、まだ大半が白黒映像)☆


1961年(昭和36年)の話である・・・・・
まだ貧しい時代だった。ろくに区画整理もされてない街に、現在の感覚では掘立小屋に等しい粗末な家がビッシリと並んでる。
ちょっと裏通りへ入れば、都心でも未舗装路が珍しくなかった。東京でさえ、場所によっては畑が広がって馬や牛が引く荷車が見られた。
つぎはぎだらけの粗末な服を着て、慢性的なタンパク質不足が原因で青白い鼻水を垂らした子供達。
庶民の月給は、4万円前後だったろうか?『車とクーラーとカラーテレビの3点を所有するのがステイタス』とされたが、無理な話である。
頑張っても軽自動車が買えればマシな方。前年に国産初のカラーテレビが発売されたが、庶民には夢のまた夢な値段だった。

でもまぁ、貧しいけれど活気に溢れた時代でもあった。

『一生懸命に働いてりゃ、そのうち暮らしが良くなる』と希望を持てたし、実際に少しずつだが所得は上がっていた。
世界に目を向ければ、4月にソ連の宇宙船ボストーク1号が、ガガーリン飛行士を乗せて世界初の有人宇宙飛行に成功した。
娯楽の王様は、映画とスポーツ観戦だったと思う・・・
力道山の空手チョップが悪役外人レスラーを打ちのめす姿に熱狂する人々。
石原裕次郎が演じる、挫折した若者の青春を描いたドラマ。
吉永小百合&浜田光夫コンビの純愛物に、植木等の喜劇・・・銀幕のスター達が、庶民に夢を提供する。
坂本九の名曲『上を向いて歩こう』が『SUKIYAKI』と言うタイトルで、アメリカのビルボード誌で1位を獲得する快挙を成し遂げた。
東海道新幹線と東名高速道路の2大事業を筆頭に、交通機関や道路のインフラが、急ピッチで進んでいた。
近代的なデザインのホテル等も次々と建てられる・・・3年後の東京オリンピック開催に向けて、国民が一丸となっていた。

だがこの年、行方不明者数が無視できないレベルになっていた。全く無かったと言う事は無いが、尋常でない人間が忽然と消えていた。
自ら失踪する理由が全く不明な人達が、何の前触れもなく行方をくらましてしまう。しかも、常識では考えられない消え方をしていた。
・・・幼子を待たせてデパートの試着室へ入った女性が、それきり出てこなかった・・・
・・・走行中の路面電車から、運転手と乗客が全て消えた・・・
警察では失踪事件として片づけられたが、それらは全て、異次元から訪れた【妖怪】の仕業だった。
都市伝説的に妖怪の噂が広がって、人々は本能的に「只事じゃない」と恐怖したが、だからと言って成す術も無い。
妖怪が持つ人智を超えた力の前に、人間は余りにも無力だった。

だが、救世主は存在した。

危機一髪で助けられた人達が語る“異形の妖怪ハンター達”の話が、じわじわと広がって行った。
「黒くて空を飛んでた」「緑色で、気障な口調だった」「紫色で狂暴だった」「胸回りの寸法が残念な女性だった」
どうやら“救世主”は複数存在するらしい。色々な目撃証言が錯綜して、彼等の正体はサッパリ不明だった。
たった2つ、共通点があった・・・・西洋の甲冑を思わせるマスクとスーツで素顔を隠し、未来的な高性能バイクに乗っている。
この特徴が元で、何時しか人々は異形の妖怪ハンター達をこう呼んだ・・・【仮面ライダー】

「仮面ライダーか・・・・ワシは【コードネーム:騎士】やから、仮面ライダー騎士か・・・
 ・・・語呂が悪いのぅ・・・そや!騎士を英語にして、仮面ライダーナイト・・・うん、悪うないな」
「どうしたの勘平?」
「何でもあらへん、独り言や」

ここは住宅街の中にある、小さな喫茶店『花鳥』の店内。成り行きで知り合った門崎由依と言う少女の叔母がオーナーだ。
掘立小屋みたいな粗末な家が大半だった当時にしては、かなり洒落た部類な造りの建物である。

♪I walk along the city streets you used to walk along with me♪
♪And every step I take reminds me of just how we used to be♪
♪Well, how can I forget you, girl?♪

エルビス・プレスリーのレコードが静かに流れる店内には、粉木と由依の2人だけ。今は休業中なのだ。
カウンター席に座った粉木は、由依が淹れてくれた紅茶を啜りながら、世間で噂の“仮面ライダー”に想いを巡らせていた。
何を隠そう、粉木は“仮面ライダー”の1人なのである。
尤も本人達は、自らを【契約者】と呼称し、互いの事はコードネームで呼んでいた。
契約者・・・
狙った妖怪を従わせ、その能力を引き出す事が出来る力を秘めた不思議なカードで、異形の戦士への変身能力を得た者の事である。
粉木は【騎士】のコードネームで呼ばれる契約者だった。契約した妖怪は【闇蝙蝠】と言う。
槍を主な武器としてるが、闇蝙蝠の能力を使った分身術や超音波攻撃を駆使したトリッキーな戦法を得意としている。
ちなみに契約者達は、自分達を正義の味方とは認識していなかった。皆それぞれ、どうしても叶えたい望みを持っている。
今の時点で何人の契約者が存在するのかは不明なのだが、彼等は“最後の1人に生き残って、願いを叶える為”に戦っている。
妖怪退治をしているのは、あくまでも自分の契約妖怪にエサを与える為。それが結果的に人助けになってるだけの話だ。

(絵梨・・・・・絶対に生き返らせて、幸せにしたる!)


―首都高をツーリング中のバカ共―

「コラコラコラコラァァ~~~~~~~ッッッッッッッ!!!!!!!!!!!
 色々な意味で、ダメだぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!!!」
「ゎっ!?ビックリしたぁ~・・・・ぃきなりどぅしたの鳩ポッポ?」
「何で、1号ライダー登場の10年前に、仮面ライダーが世間で認知されてんだよっ!?
 しかも、俺等の話と設定を丸パクリじゃねえかっ!!
 『当時の風景・風俗を描写して、それっぽく表現しましたよ』みたいに書いてもダメッ!!!
 てゆ~か、俺を殺すなぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっ!!!!
 この流れじゃ、どう考えても“粉木さんの死んだ親友”って、俺じゃんっ!!!!」
「・・・変なのぉ」

堪りかねて明後日の方向にツッコミを入れる真司。何故に、そんなに怒ってる?気でも狂ったか?
龍騎の設定を丸パクリ?真司が死ぬ?・・・何の事だ!?言いがかりは、止めたまえ失礼なっ!!
これは『仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編』と言う、100%オリジナルの話だ!!
 

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