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ゾルダⅡ世・王位争奪編43

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年10月17日(火)08時01分51秒
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―仮面歩行者が見た夢―

一限目の授業は、所要時間を目一杯使わずに、比較的早く終了をした。俺は腕時計で、2限目までの空き時間を確認する。だいたい30分くらいある。駅前のレンタルビデオ屋に、エロビデオを借りに行くにはギリギリの空き時間だ。
俺は迷うことなく、駐輪場に行き、自転車に跨がって駆け出した。風を切るように走り、あっと言う間にレンタルビデオ店に到着して、店内に駆け込んだ。

ちょうど、テレビ局がロケに来ていた。「面白そうなエロビデオは無いか?」と物色中の客(俺ではない)を撮影している。

「まいったな・・・このままでは、俺まで撮影されてしまう」

俺は、エロビデオコーナーに足を運ぶことを少し躊躇ったが、迷っている暇は無かったので、割り切って踏み込んだ。しばらくの間、様々なパッケージを眺めたが、面白そうなエロビは無かった。そろそろ戻らないと2限目の授業に遅刻をしてしまう。収穫を得られなかった俺は、少しガッカリとしながら、ビデオ店から出て、学校に戻るのであった。ちなみに、ロケ中のテレビカメラは、俺の方には一切寄ってこなかった。

数分後、学校に戻った俺は途方に暮れた。2限目の授業を行う校舎は、崖の下にある。何故、こんな立地に建てたのかは不明だが、高さ10m程度の崖の下に、4階建て小さめの校舎がポツリと建っているのだ。高い崖を駆け下りて、泥だらけの地面を渡らなければ、校舎には辿り着けない。崖はともかく、泥だらけの地面が凄く嫌だ。靴が汚れてしまう。
しかし、今まで、2限目の授業はサボり気味だったので、出席日数が足りていない。このままでは単位を一つ落としてしまう。俺は意を決して崖を降りて、できる限り乾いた地面を選んで歩き、2限目の授業を行う校舎に辿り着いた。まだ、2限目開始には2~3分の余裕がある。あとは、エレベーターで8階まで行けば、授業を受けることが出来る。授業を受けるのは面倒臭いが、少しホッとして、エレベーターのランプが8階で止まるのを待った。

チン!
エレベーターは8階に辿り着く前に停止をする。そして、別の教室での授業を追えた1人の女子学生が乗り込んできた。髪の毛を後ろで束ねて、青いジージャンを着ている。女学生は16階のボタンを押した。彼女の次の授業は16階で行われるようだ。
この大学は工業系なので、女子の就学率は極めて低い。かなり希少な存在で、学内では注目の的になりがちだが、俺がその女学生を見るのは初めてだった。顔立ちは整っているが、頬にたくさんのニキビが散りばめられていて、彼女の容姿を台無しにしている。

相乗りは少し気まずい。一切の会話が無いまま、エレベーターは、校舎から出て、ロープウェーのように上空のワイヤーを伝って空を移動する。俺は少し驚いたけど、「あ!このエレベーターって、そう言う機能なんだ?」と直ぐに馴染んだ。
やがて、エレベーターは16階に到着をした。16階は駅前だった。何故、8階に止まらなかったのかは不明だが(・・・てか、校舎の外観的に8階は無い)、夢の中の俺は、その件はどうでも良いらしくて、特に気にはしていない。

エレベーター出口では、相乗りをした女学生の学友らしい女子2人組が待っていた。1人は小柄で可愛らしいが、もう1人は全体的に残念な感じである。キャンパスでの評価は「小柄で可愛らしい女子>相乗りの女学生>>>残念な女子」と、彼女達のパワーバランスが直ぐに想像出来た。3人とも見た事が無いけど、何処の学部の何年生だろうか?と少し興味が湧く。

女学生は此処でエレベーターを降りて、友人たちと合流して、このエレベーターの相乗りは終了。俺は2限目の授業を受ける為に8階に向かう・・・ハズだった。しかし、女学生がエレベーターから降りる直前、俺は「閉」ボタンを押して、彼女が降りることを妨害した。エレベーターはゆっくりと16階(駅前)から離れ、8階に向かって動き出す。

「・・・・・・・・・・・え????」

女学生は目を丸くして俺を見詰める。俺は初めて、女学生と眼を合わせた。頬は赤いニキビだらけだが、容姿は整っている。ニキビが引けばかなり可愛い部類だろう。最初は驚いた表情をしていた女学生だったが、直ぐに「まぁ良いか」と穏やかな表情を取り戻して、今度は少しにこやかに俺を見詰める。

待ち合わせをしていた「小柄で可愛らしい学友」は、友人がエレベーターから降りて来ないことに驚いて、ゴンドラ型のエレベーターを追い掛ける。しかし、しばらく追って、エレベーター内の雰囲気が「良い感じ」な事に気付いて、それ以上は追ってこなかった。
エレベーター内で俺と女学生は見つめ合っている。16階(駅前)に到着するまでは、窓の無いただの箱型エレベーターだったハズなのに、何故か今は、窓付きのゴンドラのような形になっている。

「急にゴメン。君、何年生?」

俺は、軽く外の風景を眺めたあと、少し勇気を出して質問をした。今の俺は4年生である。女子生徒は希少が高いので、同学年の女子なら、学部を問わず認識はしている。つまり、女学生も、友人たちも、同い年ではない。目の前の女学生は落ち着きのある大人の女性ってイメージを受けるが、学友の「小柄で可愛らしい学友」は明らかに俺よりも幼い年下ってイメージだった。つまり、女学生は年下なのだろうと予想をする。

「4年生・・・プラスαです。」
「・・・プラスα?」

彼女は少し恥ずかしそうに答えた。解りやすく言えば留年生である。なるほど、通りで知らないわけだ。妙に落ち着きがある大人の女性ってイメージも納得が出来た。女子生徒は希少が高いので、学年に関係無く、女子同士で結託をしやすいのだろう。16階(駅前)で同校の仲間達と待ち合わせをしていたのは、「学年が違うから同じ授業は受けることが出来ず、授業後に待ち合わせをしていた」と解釈できる。

「・・・プラスαねぇ?」

俺は、想像をしていなかった答えに対してクスクスと笑う。彼女は俺の笑顔を見て少し顔をしかめた。確かに、初対面の失礼な男に「留年」を笑われたと解釈すれば、ムッとするだろう。だけど、俺が笑ったのは、「留年」をバカにしたからではない。「落ち着きがある大人の女性ってイメージ」のある年下だと思っていた女学生が、イメージ通りの年上だったって安堵感からである。直ぐに、失礼な笑顔の誤解を解かなければならない。

俺は彼女がエレベーターを降りることを妨害した時から、彼女に言いたい一言があった。多分、「留年」を笑った失礼に対して、あれこれと言い訳をするより、「言いたい一言」の方が効果があるだろう。彼女だって、笑ったことよりも、友達との合流を妨げられた理由の方に興味があるだろう。少しムッとはしているが、彼女に、俺に対する警戒心や嫌悪感は感じられない。おそらく、彼女も、俺が今から言う台詞を期待して待っている。

(君に興味がある。もう少し話がしたい。)

それが、今の俺が声にしたい言葉だ。もうしばらく、ゴンドラ内を2人で共有して、可能であれば親密になりたい。彼女がどんな言葉を待っているのかは解らない。でもきっと、俺が彼女に好意を持っていると報せれば、「留年」を笑った失礼はチャラに出来るだろう。

俺は、勇気を出して、思い描いた言葉を彼女に投げかけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ようとした所で目覚ましが鳴って目が覚めた。

久しぶりに「覚えている夢」を見た。少しボケ~っとしながら、夢のあらすじを思い起こす。校舎が崖の下にあって、エレベーターがロープウェーで、見知らぬ女子の行動を妨害して・・・突拍子が無い上に、随分と都合の良い夢である。

「ふむ!かなり非現実的でバカっぽいので投稿できそうだな!」

相乗りをした女学生については、何となくモデルになった学生当時の先輩がいる。容姿はともかく、服装や髪型や大人な雰囲気は、大学1年時に少し憧れていた「沢松さん(仮名)」のイメージが投影されたのだろう。そのように脳内補完をすれば、「女学生は俺の事を知っている」のだから、「俺が進行を妨害したのに、反発をしなかった」対応は納得出来る。

夢の続きで俺達はどうなったのだろうか?俺はちゃんと気持ちを告げられたのだろうか?それとも言えなかったのだろうか?沢松さん(仮名)は俺の気持ちを受け入れてくれたのだろうか?それともリアルと同じように、俺が憧れただけの存在だったのだろうか?夢の続きを見たい。しかし、もう、見ることは出来ないだろう。

だから俺は・・・続きを脳内補完することにした。
ただし、上記の通り、相変わらず俺の夢には、特撮ヒーローっぽさが一欠片も無いので、続きは特撮ヒーローっぽく補完をする。



-極楽浄土・極楽西部署近くの大渋滞内-

伊達昌平とアニー&シェリー&シシー&タミー(全員宇宙刑事の相棒)の乗る車が、渋滞の真っ直中にはまっていた。車は1㎜も動かない。もの凄く暇である。しかし、車は先にも後にも進めず、ボケーッと渋滞の解消を待つ以外の事は出来ない。
運転席で暇そうに空を眺めている昌平の目に、興味を引く物が映る。高さ50mほど上空に架線を伝って運ばれるゴンドラがある。そして箱の中では、一組の男女が良い感じの雰囲気で見つめ合っている。

「ほぉ~・・・かなり若いな。十代後半・・・いや、二十代前半か?頑張れよ、若者達!」

微笑ましい表情で空の散歩をするゴンドラを見送る昌平。しかし、その直後、アニーの通信機が、怪人出現を報せるアラームを鳴らした!

「大変よ、昌平!あのゴンドラにいる女の子に危機が迫っているわ!」
「なんだって!?だけど、ゴンドラ内は幸せそうな雰囲気で・・・」
「一緒に居た男の方がクソ野郎なのよ!幸せそうな雰囲気なんて今だけ!惑わされないで!!」
「チィィ!なんてこった!!女の子を救わなければ!!」

伊達昌平!彼は相棒のアニーと共に、極悪非道なイケメン優男たちから可愛い女の子達を守る為に戦う戦士なのである!

昌平は、第1話で名前以外の全ての記憶を失ったまま、極悪非道なクソ野郎達の起こした事件に巻き込まれ、アニーと出会い、フンドシの力を得て、悪の宇宙刑事たちを粉砕した。
何故、褌を締めると潜在能力が解放されるのかは解らない。時折、痛ましい事故のイメージと共に断片的に思い出される女性(遥)が何者なのかも解らない。理由は解らないが、うどん屋と小麦粉が大嫌いである。

全ての記憶が、旅の先にある。
昌平とアニーは、特にアテもないまま、記憶を取り戻す為の旅を始めた。

「イケメン優男が敵?あのゴンドラにいた男、イケメンでは無さそうだぞ。むしろブサ・・・」
「関係無いわ!例えイケメンではなくても、極悪非道なクソ野郎は放置できないわ!
 女の子が悲しむ姿なんて見たくないでしょ?」
「う、うん・・・まぁ・・・確かに。
 え~~~~~~~~~~~~~っと・・・
 あのゴンドラは、駅側から出発して・・・・向かう先は・・・極楽工業大学かな?」

状況が状況なので、走って追い掛けるしか手段は無さそうだ。昌平は、アニーに運転を代わってもらって、再び上空のゴンドラを見上げて、地図で行く先を確認してから追い掛けようとする。こんな有様でゴンドラにいた女性の危機を救えるのだろうか?

昌平が走り出したら、背後から猛スピードでバイクが追い掛けてきた。そして、昌平の真横に車体を寄せて停車する。

「アニーのパンツ見てえ・・・乗れ、昌平!」
「おぉ!オマエは!!」

沢村大(シャイダー)が駆るブルホーク(バイク)だった!沢村大(シャイダー)は、第1話で、悪の宇宙刑事軍団の一員として、昌平と争った戦士である!しかし、激闘の末に、互いを認め合い、シャイダーが悪の組織を離反をして、昌平の仲間になったのだ!作中では、仮面ライダーファイズの啓太郎や、仮面ライダー剣の虎太郎みたいな、主役ライダー達をサポートする一般人的な立ち位置になる予定だ!

ブルホークにタンデムシートは無いんだけど、沢村に言われるまま、無理矢理相乗りをする昌平!空を行くゴンドラを追って急発進をするブルホーク!しばらく加速をした後、後部に折りたたまれている翼を展開して飛び立ち、あっと言う間にゴンドラに追い着く!



―仮面歩行者が見た夢の脳内補完―

俺は沢松先輩の顔をジッと見詰めている。先輩は俺をジッと見詰めて、俺の言葉を待っている。

(君に興味がある。もう少し話がしたい。)

たったそれだけの言葉なのに、喉に詰まって、口から外に出せない。心臓の鼓動が高鳴る。出かかった言葉を、唾と一緒に腹の中に飲み込む。
「私は君に興味が無い」「興味を持たれるのは迷惑だ」等々、拒否をされたらどうしよう?と戸惑ってしまう。
年上なんだから「君に興味がある」ではなく「貴方に興味があります」と丁寧に言うべきか?と、今更どうでも良い事まで考えてしまう。
そもそも、沢松さん(仮名)に「君に興味がある。もう少し話がしたい。」と言うのは変ではないか?彼女には「興味」ではなく「憧れ」を持っていたし、話をする機会は今までにもあったのに、俺に勇気が無くて踏み出せなかったのだ。

(ずっと貴女に憧れていました。俺の話を聞いて下さい。)

多分、この言い方が正解である。俺は、腹の中にしまい、もう一度組み立てた言葉を彼女に届けようとする。
・・・・・・・・・・・・と思ってたら。

きゅ~~~~~~~~~ん・・・・・・・・ずどぉ~~~~~~~~~~~ん!!

沢村大と伊達昌平が駆るブルホークから発射されたホークミサイルが、ゴンドラに直撃!!架線が切れ、俺と沢松さん(仮名)が乗っていたゴンドラは、地面に向かって真っ逆さまに墜落を開始する!!

「え?なになになにっ!?」
「ずっと貴女にあこ・・・うわぁぁっっっっっっっっっっっっっ!!!!」

ゴンドラ落下かでの数秒の間に、ブルホークが横付けをされて、沢松さん(仮名)だけが昌平に救出される!そんで俺だけを残したゴンドラは地面に激突!箱全体が鋭角的な平行四辺形に歪む!甘酸っぱい告白タイムの途中で、一体何事なのか?俺はひしゃげた窓から這いずるようにして、どうにかゴンドラの外に脱出をした。

目の前には、筋肉質な男(昌平)と清潔そうな優男(沢村大)、そして、心配そうに俺を見詰める沢松先輩(仮名)が立っている。

「か、仮面君、大丈夫!?」

俺に駆け寄ろうとする沢松先輩(仮名)。しかし、筋肉質な男(昌平)が彼女を止める。

「アニーのパンツ見てえ・・・それ以上近寄ってはいけない!
 この男は危険人物だ!優しくしても、君が傷付けられるだけだぞ!」
「え!?仮面君が危険?私が傷付く?そ、そんなわけない!仮面君は私の後輩だよ!」
「フッ!騙されるなよ、お嬢さん!!
 腹黒クソ野郎な本性に、純情な後輩の仮面を被って寄ってくる・・・それが、この男の魂胆だ!
 思い出して見ろ!今までのコイツの無礼を!!」
「あぁ!そ、そう言えば、ついさっきも、素知らぬ顔をして、私が駅に行くのを妨害したわ!
 あ、あれは、もしかして、純粋な想いからの行動ではなくて、私を束縛監禁する為の極悪な行為!?」
「そう言う事さ!ようやく、コイツの本性が理解できたようだな!!」
「仮面君、最低!死んでしまえ!!」

明るく楽しい学生生活を送れるか、今までと同じ汗臭いだけの学生生活になるか・・・この前途を賭けた甘酸っぱい告白タイムだと思っていたのに、いつの間にか悪者扱いをされている。しかも、さっきまで熱い視線で俺を見詰めていた沢松先輩(仮名)が、まるでゴミでも見るように、冷めた目で俺を見下している。
そりゃまぁ、駅で降りようとした先輩を妨害したのは事実だから、それが無礼と言えば無礼だし、「何様のつもりか?」と問われれば返す言葉も無い・・・が、つい数秒前までは、もしかして成功すんじゃね?的な、結構良い雰囲気だったじゃん?どうしてこうなった?

「くっ!何で俺の邪魔を!?・・・てか、いきなりミサイルとかって、危ないじゃん!!」
「問答無用だ!エレベーターイケメンめ!!」

※作中の怪人は、特徴を表現する名詞+イケメン→○○イケメンという名称で統一される。
 なお、仮面歩行者はイケメンではないが、怪人扱いをされた為、便宜上エレベーターイケメンと銘々された。

大学近くで大爆発が起きてゴンドラが落下。何事か?と同大学の学生たち(大半が♂)が集まって来る。そして、俺のクラスメイトや友人たちが、俺に駆け寄って介抱をしてくれた。・・・が、怪人扱いされた俺の仲間達=奴等の敵=ザコ戦闘員って認定をされちゃったらしい。

「アニーのパンツ見てえ・・・昌平!戦闘員たちは俺に任せろ!!
 オマエは、エレベーターイケメンを頼む!!」
「おう、ザコ共は任せたぞ!!」

沢村大が野次馬な学生たちに向かって突進!片っ端からブン殴ったり、蹴っ飛ばしたり、専用銃を発砲したり・・・あっと言う間に、戦闘員たちは全滅をさせられてしまった!

そして・・・俺を睨み付けながら、何処からともなく赤い長布を取り出し、旗のように振ってから、一定のポーズを決める昌平!赤い長布はまるで意志を持ったかのように、昌平の手から離れて、昌平の周りを旋回!
昌平の全身から凄まじい闘気が溢れ出し、筋肉が肥大化して、北斗の拳でケンシロウが怒った時みたいに、服が引き千切れる!そして、旋回をしていた赤い長布が、腰にビシッと装着された!前垂れには【仮面】と言う文字が描かれている!仮面ライダーフンドシ見参!!

赤いフンドシは基本フォームである。後々、スピード重視の青フンドシ、パワー重視の黒フンドシ、テクニック重視の白フンドシ、特殊攻撃型の黄色フンドシ、他にもマフラーフンドシや、パンストフンドシ等々、様々なフォームチェンジを経て、最終的には最強フォームの緑フンドシを得るのだが、今はまだ第2話なので、基本フォームしか使えない。

「おぉぉぉ!!いくぞっ、エレベーターイケメン!!」
「え!?えぇぇぇぇっっっっっ!!!?ちょ、待って!!」

強烈なフンドシパンチが俺に炸裂!!俺は、一切防御できずに直撃を受け、為す術もなく吹っ飛ばされ、受け身なんて一切取れずに、無様に地面を転がる!!
格闘技なんて習ったことない。喧嘩だって、意地で退くに退けないことがあっても、出来たら回避したいし、決して自信のある方ではない。つまりは、ド素人である。
パンチを一発喰らっただけで、もう俺はフラフラで、戦意はスッカリ喪失してしまう。・・・てか、ハナっから戦意は無い。告白タイム中に一方的に攻撃を仕掛けられた。通りすがりのヤクザに、いきなりイチャモンを付けられたような次元である。しかも、沢松先輩(仮名)を守らなきゃならないなら少しくらいは男としての意地を見せるが、沢松先輩にはアッサリと見限られた。こんな条件で、闘志なんて沸くわけがない。

怪人がフラフラになった=必殺技タイムである!
仮面ライダーフンドシは、腰を低くして身構え、 丹田に力を込めて息を吐き出し、大きく吸い込んでから、俺目掛けて突進!

「おぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!フンドシライダーキックッッッ!!!!」

どう防御をすればいいのかも解らないド素人な俺に、仮面ライダーフンドシの渾身の蹴りが炸裂!!俺は弧を描くようにして宙を吹っ飛び、地面に墜落して全身を強打!苦しそうに立ち上がる!

「ず・・・ず・・・ずっと貴女に・・・憧れていま・・・した。
 お・・・俺の話を・・・・・・・・・・・・・・・・ぐわぁぁぁぁっっっっっっっ!!!」
どっかぁ~~~~~~~~~~~ん!!!

そして、たった一つのセリフを伝えきれないまま、力尽きて倒れ、爆発四散!!極悪非道なクソ野郎は倒され、沢松先輩(仮名)は守られるのであった!!

戦いを終え、旅立とうとする(ってか、渋滞に戻ろうとする)昌平達の元に、沢松先輩(仮名)が寄って来た。そして、クソ野郎な俺から守ってくれたことのお礼を言う。ニキビ面だが容姿の整っているので充分に合格点だ。

「アニーのパンツ見てえ・・・この地には、いやな思い出ばかりだろう?
 良かったら、このまま俺達と一緒に旅に出ないか?」
「え!?良いんですか!?是非、よろしくお願いします!!」

アニー&シェリー&シシー&タミーに続いて、沢松先輩(仮名)が新たなる旅の仲間に加わった。もちろん、その後、昌平が美味しくいただいて、「落ち着きがある大人の女性ってイメージ」の沢松先輩は、本物の美しくなく鳴く大人の女性になりますた。
この調子で、各事件ごとに1~3人くらいの女子がお供に加わり・・・最終回くらいには、100人以上の女子がお供(と言うか昌平のセフレ)が一緒に旅をする事になるのだ。

【仮面ライダーフンドシ 第2話・エレベーターに監禁された女・・・完】



-龍神うどん本社・応接室-

遠目に戦いの爆煙を眺めていた夕子りんが大きな溜息をついた。

「夢の続きを特撮ヒーローっぽく補完するって心意気は一応認めるにゃ!
 だけど、燕真君&紅葉ちゃんのバカップル組が協力をするドタバタコメディとか、
 亜美ちゃん&デブと恋愛成就の相互協力をするピュアストーリーとか、
 真司さんと合流させて恋愛要素より熱血要素をメインにするとか・・・色んな選択肢があるでしょうに、
 なんで、よりによって、一番ダメな伊達さんたちの行動にリンクさせちゃうかにゃ~?
 仮面歩行者ってバカなのかにゃ?」
 
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編 NGシーン

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年10月 5日(木)17時33分48秒
返信・引用
  -ファム&ジャンヌvs滑婦ヌード流メグビー&マユビー-

相変わらず、メグビー達を侮ったファム&ジャンヌが相手を舐めたまま攻撃→メグビー達がカウンターの魔法攻撃でファム達にダメージを与えて魔法使いって事がバレる→メグビー達がパンチラをしてファム達の記憶を消す→メグビー達を侮ったファム&ジャンヌが相手を舐めたまま攻撃→メグビー達がカウンターの魔法攻撃でファム達にダメージを与えて魔法使いって事がバレる→メグビー達がパンチラをしてファム達の記憶を消す→堂々巡り・・・。

ジャンヌが加勢に入ったけど特に打開策は無く、むしろマユビーが参戦した分だけ滑婦ヌード流側に死角が無くなったっぽい。

ファムとジャンヌは、鼻血による出血多量と魔法攻撃でフラフラなんだけど、攻撃を喰らっている記憶は一切無し!よく解らないんだけど、いつの間にか追い詰められている!すげームカ付くんだけど、どうすりゃいいのか解らない!心は折れ気味で、もしかしたら・・・てか、もしかしなくても「また負けるんじゃね!?」的な雰囲気に支配されつつあった!

ようやくゲンジと燕真が合流をしてきたワケだが、そんな手も足も出ない劣勢の状況下で、どのようにJK補正を効かせれば、メグビーとマユビーを惨殺できるのだろうか?いくら紅葉が依怙贔屓持ちだからって、忘却魔法が効かないとか、メグビー達が攻撃を仕掛ける前に力業一発で粉砕する等、そこまでの御都合主義を発生させるわけにはいかないだろう。

「あ!ぁの子達、魔法使ぃだょ!!」

作者の悩みなんて他所に、ゲンジは合流した瞬間に、超アッサリと、メグビーとマユビーが魔法使いって見抜きやがった。ファムとジャンヌは、ゲンジの突飛な発言に、眼を丸くして驚く。

「魔法使い?なんで、戦ってもいないアンタに、そんな事が解るのよ?・・・ファムよ」
「彼女達のような普通の少女が魔法使い?私には、そのようには見えないのですが!・・・ジャンヌだ」
「ん~~~~~~~・・・でも、ぁの子達の周りに、モヤモヤしたのが見ぇるょ!
 ぁのモヤモヤの感じって、妖力じゃなくて魔力だょね?ダイマカイの奴等と同じ感じ!
 それって、ぁの子達が魔力を使ぅって事でしょ?」

紅葉(ゲンジ)は、ザムシード本編の時から、一般人には見えない物が抽象的に「見えちゃう」娘なのである!ファムとジャンヌは、ゲンジの話に心当たりがあるかのように、ハッと顔を上げて、互いの顔見合う!

「なるほど!確かに、魔法の干渉を受けて知らず知らずのうちにダメージを受けているというのは、
 充分に考えられますね!・・・ジャンヌだ!」
「・・・魔法ねぇ。直ぐには信じられないけど、奴等が魔法使いってなら、
 何をされているのか解らないのにダメージばかりが蓄積するってのは納得出来るかも!
 チョット厄介だけど、それが解ってしまえば、対応策はある!・・・ファムよ」

ゲンジが参加をした途端に、諦めムードだったファム達の雰囲気が変化をした!一方、身構えながら状況を見ていたメグビーとマユビーは動揺を始める!

「あ、あの子(ゲンジ)なんなの?私達が何もしていないのに、私達の正体を見破った?」
「やばいわよ、お姉ちゃん!魔法使いって事がバレちゃった!」

《オマエが魔女である事が人間にバレたら、もう2度と魔界には戻ってこられない》

「いっけなぁ~い!」×2

メグビーとマユビーは、何かを決意した表情で小さく頷くと、満面のスマイルを作って、ファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真を見つめた!

「みなさ~ん!私に注目!」×2 きらら~ん!きらきらりん!
「・・・ん?」×4

身構えたまま、「何事か?」とメグビー&マユビーを見つめるファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真!メグビー&マユビーは、ファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真に対して背中を見せる!そして、次の瞬間、なんと!!

きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!

風もないのに、メグビー&マユビーのスカートが捲れ上がって、純白のパンチラが出現!恥ずかしそうにスカートを押さえながら振り返り、少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と注意をするメグビー&マユビー!
途端に、「何で私が~?」と言いながら、大量の鼻血を噴出させるファム&ジャンヌ&ゲンジ!

メグビー&マユビーはパンチラ(マユビーの場合は水着)を見せることで、消したい記憶を消すことができるのだ♪

きらきらり~ん・・・ぽわん!
ファム&ジャンヌ&ゲンジから「メグビー&マユビーが魔法使い」というの記憶が綺麗サッパリ抹消された!贔屓補正全開のゲンジでも、この忘却魔法から逃れることは不可能!世の中、そこまで甘くはない!キッチリと魔法に掛かって鼻血ブーをしちゃうのである!

・・・が!!

「うぅぅ・・・ぅぅ・・・な、何があったんだ?何で紅葉達は鼻血まみれに?
 彼女達が魔法使いってのを忘れてしまったみたいだけど、何をされたんだ?・・・燕真です」

両目を擦りながら、身構える燕真!ファム&ジャンヌ&ゲンジが忘却魔法の餌食になったにも拘わらず、燕真だけが回避をして、仲間達が記憶を消されたことを感知しているのである!一体、何故なのか!?霊力ゼロの燕真には、妖力と同様に、魔法が干渉しないのか!?

「な、なんで?」
「そ、そんなバカな!」

メグビー&マユビーは、初めて忘却魔法が通用しなかったことに動揺を隠しきれない!



-理由は2分前に遡る-

「みなさ~ん!私に注目!」×2 きらら~ん!きらきらりん!
「・・・ん?」×4

身構えたまま、「何事か?」とメグビー&マユビーを見つめるファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真!メグビー&マユビーは、ファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真に対して背中を見せる!そして、次の瞬間、なんと!!

きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!

風もないのに、メグビー&マユビーのスカートが捲れ上がる直前!!もちろん、鼻の下を伸ばして、美少女のありがたいパンチラを、マジマジと見つめて、脳裏に焼き付けようとする燕真!・・・その瞬間!!

「ぎゃぁぁぁぁっっっっっっ!!!燕真の変態!!女の子のパンチラを見るなんて不潔!!見ちゃダメ!!」

ゲンジの人差し指と中指が燕真の左右の眼を容赦なく突く!生身のまま、両目を見開いた状態で、思いっ切り目潰しを喰らった燕真は「ぐわぁぁぁっっ!!」と悲鳴を上げて、両目を押さえて仰け反る!!一方のゲンジは、彼氏の眼の保養の妨害はしときながら、「どんなパンツかな?可愛いパンツ?大人っぽいパンツ?参考にしなきゃ!」的な興味本位でパンチラを観察する!→→→鼻血ブー&記憶消去



-今に至る-

燕真は、パンチラ忘却魔法の発動中、ずっと、紅葉の所為で眼を押さえて苦しんでいたので、パンチラを見ることが出来なかったのである!
自分だけが記憶を失わず、鼻血ブーもせず、ファム&ジャンヌ&ゲンジは鼻血ブー&忘却をした。自閉的なキモオタファンや、頭がおかしくて変態肉食系の美穂ならともかく、色気に疎い紅葉がパンチラを見て鼻血ブーをするなんて有り得ない。つまり、メグビー&マユビーパンチラには「性的興奮」以外の理由で、鼻血ブーをさせる力が有る。おそらく、いや、間違いなく魔法効果だろう。そのように解釈すると、魔力干渉を受けて、記憶が消去されると考えても一定の辻褄は合うのではないか!?

「そ・・・そうか、そう言う事か!
 彼女達のパンチラさえ見なければ、記憶はリセットされないんだ!・・・燕真です」

パンチラ忘却魔法、敗れたり!!まさか、紅葉の過度の嫉妬が、燕真を魔法干渉から守り、反撃の糸口を作ることになろうとは!!
メグビー&マユビーは、パンチラ魔法発動時には対象者達に尻を向けている為、ゲンジが燕真の目潰しをしたことなんて把握していないので、「理由は解らないが、燕真には魔法が通用しない」と判断をする!こんな厄介な敵、真っ先に潰さなければならない!

「わぁぁぁっっっ!」 「やぁぁぁっっっ!」

拳を振り上げながら、燕真に突進をしていくメグビー&マユビー!叫び声はドスが利いてないし、凄まじくへっぴり腰で、拳には体重が乗って無い。直撃を受けてもあまり痛く無さそうなんだけど、棒立ちで攻撃されるってのもイヤなので、「そんな攻撃、眼を瞑っていても避けられるぜ!」くらいの余裕をもって回避をする。

燕真は、‘何度か回避をして、彼女達が息切れをしてきたら軽くしっぺをして戦意を喪失させ、戦闘終了’・・・まぁ、非戦士が相手なら、オシオキはそんなもんで充分だろう!・・・と、脳内で勝利の方程式を整えた!

「わぁぁぁっっっ!」 「やぁぁぁっっっ!」
ドゥンッ!!ボグシィィ!!
「ぐわぁぁぁぁっっっ!!」

軽く捌ける攻撃だと思っていたが、メグビー&マユビーは拳を魔力で覆って当たり面積の拡大&攻撃力強化をしていたので、インパクトの瞬間に、燕真は、体中が悲鳴を上げるほどのダメージを受け、思いっ切り弾き飛ばされて、何度も地面を転がる!相手が格闘経験ゼロの女子だからって、舐めすぎである。まぁ、この辺の甘さが、リレー内で燕真が大成しない原因というか、紅葉のバーター扱いの器を破れないというか、まぁ、燕真の悪いところなのだろう。・・てか、バカなの?敵は魔法使いなんだから、素手で攻撃してくるなんて思うなや!せめて変身くらいしやがれ!

「くっ!オマエ等・・・やはり魔法が使えるんだな!」

仰向けに倒れた燕真を囲んで、ビシッと指をさすメグビー&マユビー!

「はい、私達は魔法使いです!」
「私もお姉ちゃんも魔法を使えます!」
「でも、バレちゃうのは困るのです!」
「記憶が消えてくれないと困ります!」
「今度こそ記憶が消せるように、貴方だけは念入りに魔法を掛けます!」
「特別サービスで、念入りに記憶を消去しちゃいます!」

表情をキリリとしかめ、仰向けに倒れたままの燕真を睨み付けるメグビー&マユビー!スカートの中に手を入れ、スルスルとパンツを脱ぎ捨て、「下から覗き込めば見えますよ」状態にして、先ずはメグビーが、燕真の顔面を跨ぐ!

「私に注目!」
「・・・へ!?」

もちろん、燕真の眼にはメグビーのアレがモロ見えである!しかも、念には念を入れて記憶を消去させる為に、少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と言いながら、燕真の顔面に座り込んだ!

「うっ!うぐぅぅっ!!」

足をバタつかせ、手を密着面に滑り込ませ、必死になってメグビーを退かそうとする燕真!凄く嬉しいんだけど、これは困る!チンチンはギンギンに勃ってるんだけど、構ってられない!記憶消去とかそんなのはどうでもイイ!こんな光景を紅葉に見られたら、確実に殺される!
どうにか力業で、顔面からメグビーを退かす燕真!紅葉の視線が怖いから紅葉の方を見ることが出来ないが、これならば「相手が無理矢理に乗ってきた」「イヤだったから退かした」「俺が好きなのは紅葉だけだ」と言えば、辛うじて怒りを収めてくれるだろうか!?ゼイゼイと息を切らせながら、僅かに安堵の表情を浮かべる!

・・・が、考えが甘かった!メグビーが退かされた数秒後には、今度は、スカートの中身がモロにアレなマユビーが燕真の顔面を跨ぐ!

「私に注目!」
「・・・げぇっ!」

そして、少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と言いながら、燕真の顔面を押し潰すような勢いで座り込む!

「うっ!うぐぅぅっ!!」

何とか強引にマユビーを退かすと、また、メグビーが燕真の顔面を跨ぐ!そして少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と言いながら着席!・・・恐怖の波状攻撃である!

「うっ!うぐぅぅっ!!」

打つ手無し!燕真の心は完全に折れた!もしここで懸命にメグビーを退かしても、また、体勢を整えたマユビーに座られてしまうだろう!メグビー&マユビーが魔法使いだったこととか、記憶消去とか、そんなのはどうでもイイ!紅葉から「女の子2人と浮気をした!」と怒鳴りつけられながら殺されるのが決定である!だが、もうどうすることも出来ない!

抵抗を止めた燕真は、メグビーに座られたまま、体内の水分よりも多いんじゃないか?ってくらいの鼻血を、ブーーーーッと勢い良く噴出!メグビー&マユビーが魔法使いだったって記憶を消去されて、生きてるのかミイラなのか解らないくらい干物化をしていくのであった!

一方、数十mほど離れたところでは、激怒して燕真&メグビー&マユビーをブッ殺す為に突進しようとしているゲンジを、ジャンヌが羽交い締めにして懸命に止めている!鬼の血を引いてるってのがある為に、なんかもう、抽象的な角とかじゃなくて、ガチの角が生えちゃっている!

「ふぅんぬぅぅぅぅぅっっっっっ!!!燕真ブッ殺す!!ぁの女共ブッ殺す!!
 全員まとめて細切れにして、地獄の業火で焼ぃてから、三途の川に捨ててやるぅ!!」
「落ち着きなさい、紅葉!
 画的にはだいぶ破廉恥ですが、3人とも真面目に戦っているよですよ!
 アレは戦いの駆け引きです!・・・ジャンヌだ」
「そんなん、知った事かぁぁっっっ!
 ぁんな安っちぃ女達と仲良くしてる燕真なんて、50万回ブッ殺してもブッ殺し足りなぃ!!」
「だったら、紅葉も佐波木の顔面に座ってはどうですか!?」
「そんな変態なのできないっ!燕真不潔!!だからブッ殺す!!」
「あ~~もうっ!面倒臭いっ!!
 紅葉の顔面にも座ってもらって、佐波木と同様に紅葉の記憶を消してもらいたいですね!・・・ジャンヌだ」

・・・と、まぁ、こんな感じで、ゲンジが激怒中って問題点はあるが、燕真が攻撃をされる様子をマジマジと見ていたファム&ジャンヌは、メグビー&マユビーが魔法使いで、スカートの中身を見せて記憶を消去させるって事を、バッチリと把握したのである!多分、頭に血が上りすぎちゃってるゲンジは、全く把握出来てないだろうけど・・・。

「そっか!ずっと、記憶を消されていたのね!
 通りで、受けた覚えのないダメージばかりが蓄積されるわけね!
 だけど、原因さえ解ってしまえば、もう怖くはない!スカートの中さえ見なければ勝てる!!」

ウィングスラッシャーを構えて、メグビー&マユビー目掛けて突進をするファム!同時にブランウィングが出現をして、上空に舞い上がって羽ばたき、地面目掛けて強風を発生させる!
メグビー&マユビーは、直ぐに身構えて、ファム目掛けて火炎魔法&氷魔法を撃ち込むが、攻撃手段を知っているファムは、軌道と攻撃タイミングを読んで楽々と回避!

「フン!今更、そんなチンケな魔法なんて通用しないわよ!」

「私達が魔法使いってばれてる!?」
「ま、まずいよ、お姉ちゃん!魔界から追放されちゃう!」

慌てて、「私に注目!」~きらら~ん!きらきらりん!~きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!~「ダメ♪」を発動させようとするが、ブランウィングが上空から強風を打ち下ろしている為、スカートは全く靡かない!

「や、やばい!これじゃ、忘れてもらえない!」
「このまんまじゃ攻撃されちゃう!逃げなきゃだよ、お姉ちゃん!」
「で、でも、逃げても、どうにもらなない!
 私達が魔法使いってのを忘れてもらわないと、私達は帰れなくなっちゃう!!
 この人たちを見失ったら、私達の方が困っちゃうから、逃げちゃダメなんだよ!!」
「どうしよう、お姉ちゃん!?」
「どうする、マユビー!?」

《オマエが魔女である事が人間にバレたら、もう2度と魔界には戻ってこられない》

上記の掟が、メグビー&マユビーを冷たく突き放す!普通の戦闘ならば、劣勢になったら逃げれば良いのだが、魔法使いって事がバレた状態で眼の届かない場所に行くのは非常にマズイ!体勢を立て直したあと、直ぐに見付けて再戦できる保障もないし、あちこちで言いふらされたら一巻の終わりである!
逃げるに逃げられない!だが、魔法攻撃がバレているので、致命的な攻撃を与える事も出来そうにない!

「こ、こうなったら・・・この世界から排除するしかないね!」
「アレをやるの?お姉ちゃん?でも、アレをやると、仏様に怒られちゃうよ!」
「仕方ないでしょ!この世界からいなくなってもらわないと困るんだもん!
 魔界追放に比べれば、仏様に怒られる方がマシよ!」
「うん、言われてみればそうだね!」
「白鳥の人(ファム)と、ガイジンさん(ジャンヌ)と、鬼(紅葉)と、イケメン君(燕真)、
 全部まとめて排除するよ!4人全部だと私の魔法力だけじゃ足りないから、マユビーも手伝って!」
「うん!もちろんだよ!!」

互いの顔を見て頷き合い、背中合わせに立って、メグビーはファムと燕真に、マユビーはジャンヌとゲンジに、片掌ずつを向ける!

「ザオザオザオリクイキカエリタマエ!!」
「アレアレアレイズイキカエッチャエ!!」

メグビー&マユビーの掌から温かくて軟らかい光の玉が発射され、突進中のファム、激怒中のゲンジ、羽交い締め中のジャンヌ、気絶中の燕真を包み込んだ!そして、ファム達を閉じ込めた光りは、問答無用で、次々と天に向かって飛び立ち、メグビー&マユビーを残して、その場からは影も形の綺麗サッパリ消えるのであった!

「これで、この世界から、私達の正体を知っている人がいなくなった。」
「一安心だね、お姉ちゃん。」

ふぅ~と大きな溜息をついて、その場にへたり込むメグビー&マユビー・・・辺りを静寂が包み込む。


  ※ザオリク:ドラゴンクエストの甦生魔法
   アレイズ:ファイナルファンタジーの甦生魔法



-アメリカ萌獣国・偉い人の家-

ピーピーピーピー!
コールドスリープ保管室でアラームが鳴り響き、ベル星人ちゃんが「何事か?」と慌てて対応をする!そして、報告データとモニターを交互に見て、「お~」と声を上げ、早速、秘書室に連絡を入れる。

「りんり~ん!めふぃ子さんいますか~?
 何の前触れもなく、旧薩陸村から拾ってきて保管してたニンゲンが生き返りましたよ~!
 草食系のイケメン君と、Bカップあほ毛ちゃんと、Aカップ白人さんと、マナ板さんの4人です!
 イケメンは干物、マナ板以外のメスは怪獣の素体として使えそうですが、どうすれば良いりん?
 ちなみに、エロ担当のバルたんと、カイゾー担当のゼットン星人は、
 ‘いつ目覚めるか?’と暇さえあればヨダレを垂らしながら見に来ているよ!」

別室で雑務をしていためふぃ子は、報告を受けてモニターを眺め、少し惜しそうに「ふぅ」と溜息をついた。夜の奴隷や怪獣素体として申し分無しの人間たち。直ぐにでも、使いたい・・・が、一定の理由があって、彼等を干物や改造に使うことは出来ない。
彼等はユーラシア派閥の関係者で、萌獣達は、ユーラシア王家には、以前、危機を救われている。萌獣達は、ユーラシアへの恩義を返す為に、自主的に、旧薩陸村で放置をされていたユーラシア派閥の関係者の肉体を回収し、魂が戻って来るまで保管することにしたのだ。カイゾーや干物対象にはせず、目覚めたら解放をするのが前提である。マナ板とデブ以外は、トップクラスの素材&干物対象ばかりなので、何も手を出さないのは勿体ないのだが、決まり事だから仕方がない。

「ベル星人ちゃんの言う通りにしたいけど、この件ばかりは、そう言うワケにもいかないめふぃね。
 客人を秘書室にお招きするめふぃ。
 祖国に帰りたいか、ユーラシアに行きたいか、それとも他にやりたいことがあるか、
 今後の要望を聞いて、私達に可能な範囲で、できる限り対応したいと思うめふぃ。
 案内係は・・・そうね、バルたんちゃんにでもお願いしようかしらめふぃ。
 ただし、エロアタックは無し。丁重にお招きしてね。」



-コールドスリープ保管室-

目覚めた美穂とジャンヌが、状況を把握出来ず、ハッチは開いたコールドスリープ用ベットの上で、頭の上にいっぱい「???」を浮かべて、ボケーッとしながら周囲を眺めている。

ドゴシャァァァッッ!!
「ぐはぁぁっっっ!・・・燕真です」

突然の轟音が鳴り響いて、ハッと我の返る美穂&ジャンヌ。音のする方を見たら、紅葉が‘てつをを保管してあるコールドカプセル’を、目覚めた直後で、まだボケッとしていた燕真に叩き付けていた。

「ふんがぁぁっっ!!!燕真不潔、ブッ殺す!!」

燕真は‘てつをを保管してあるコールドカプセル’の下から這い出ながら、「悪いのは俺じゃない!」と、懸命に言い訳をしている。
美穂とジャンヌは紅葉と燕真を見て大きな溜息をつく。満足な状況把握すら出来ていないのに、いきなり痴話喧嘩なんて、低レベルすぎて止める気にもならない。一切干渉をしないから、暴れたければ勝手に暴れてろってんだ。
・・・などと思っていたら、‘身近なぶつけられる物’を探していた紅葉が、「あ!これ使える!」と、‘美穂の座っているコールドカプセル’を持ち上げて、燕真目掛けて放り投げる!もちろん、頭に血が上りすぎていて、ベッドの上に美穂が居る事など気付いていない!慌てて回避する燕真!

グシャァァァァッッ!!
「ぐはぁぁっっっ!・・・美穂よ」

上手に回避をした燕真にダメージは無し!美穂がコールドカプセルごと壁に叩き付けられただけである!まだ意識が朦朧とした状態なのに、この仕打ちかかなりキツイ!



-秘書室-

めふぃ子の携帯電話が着信音を鳴らす。発信者はバルたんちゃんだ。どうせ、男の方(燕真)だけでも味見して良い?的なオネダリの電話だろうと思いながら対応する。

「どうしためふぃ?お客様は、直ぐに来られそうめふぃ?」
《ばるばるばるっ!大変だよ、めふぃ子さん!
 コールドスリープ保管室にお客を迎えに行ったんだけど、話が違う!
 目覚めたのは、男1と女の子3って聞いていたのに、全然違ったばるっ!
 目覚めたのは、男1、女の子1、猛獣2匹だったばるっ!!》
「・・・はぁぁ?」

パソコンをポチポチといじって、モニターをコールドスリープ保管室の監視カメラに切り替える。画面の向こうでは、マナ板な猛獣とアホ毛な猛獣が血まみれになって取っ組み合いの大喧嘩をしていて、優男と白人女が必死で止めようとしている。

「え~~~と、データによると優男は佐波木燕真。宇宙覇王・城戸真司の一番弟子。
 白人女はジャンヌダルク。思いっ切り人間社会に馴染んでいるけど、実はフレッシュゴーレム。
 マナ板は霧島美穂。宇宙覇王・城戸真司の愛人。超肉食系。
 アホ毛は源川紅葉。半妖。佐波木燕真の恋人だが、エロ禁止で未開通。
 マナ板とアホ毛は共闘をすれば名コンビだが、日常的には喧嘩が絶えない。
 なるほど・・・彼女達が喧嘩をするのは、毎度の事なのね。」

めふぃ子は、ベル星人ちゃんに「他のコールドカプセルが被害に合わないように退避させて」と指示を出し、バルたんちゃんには「飽きたら止めるだろうから、しばらく放って置いて、落ち着いたらお招きして」と指示を出し、途中まで進めていた雑務を再開するのだった。



-極楽浄土・各所-

ピキィ~~~ン!!

それぞれ違う場所に居る亜美、吾郎、夕子りん、ギーコの額で、ニュータイプの共鳴っぽい閃光が同時に輝いた。

「え~~~~~・・・クレハも佐波木さんもジャンヌも、生き返っちゃったの?
 ザムシード班で私だけ置き去り?ちょっとヤバイかもっ!!・・・亜美で~す」

「極楽浄土がこれほど荒れてるのに、何一つ片付けないまま、
 物語のメイン率が高い美穂さんと紅葉ちゃんが、現世に行っちゃったっすか?
 まさか、極楽浄土の展開はブン投げにされないでしょうね?」

「物語内3大補正持ちキャラのうち、北岡秀一郎君は現世に残ったまま、
 源川紅葉ちゃんは極楽浄土から離脱、
 唯一残っている伊達昌平は、フンドシ力喪失で、補正を得られない状態、
 ・・・このままでは、極楽浄土の騒ぎが纏められなくなるにゃ!」

「やれやれ・・・また死ねば、こっちに来るんだろうけど、此処からでは殺す手段無し・・・
 待つしか手段が無いってのは歯痒いぜ!」



-龍神うどん本社ビル6階・休憩室-

「あはんうひんあはんうふん・・・あぁ~~~~ん・・・KAI-KANっ」 「うぅぅぅっっ!!」

ベッドの上で、全裸でモゾモゾと交わっていた真司と4星泉カンナが、同時に果てた。2人はグッタリとしたまま抱き締めあって、互いの温もりと愛を確認する。

「君って普段は清純な雰囲気なのに、ベッドの上では豹変するんだね!・・・真司だ」
「うふふっ!真司くんのいぢわるっ!!・・・KAI-KANっ」

昨日、龍山社長から「客人の接待」役に任命され、「鮮血の鉄仮面を敵に回すな」と指示を受けたカンナは、客の中で最も要注意な真司を個室に案内して、ズボンをズリ下ろして、真司の大切な棒をお口でペロペロと悦ばせてあげた。真司は最初は驚いていたが、「こんな可愛い子が一生懸命しゃぶってくれる」のが嬉しくて、特に抵抗はせず、カンナの言われるままにした。発射した物は、嫌がらずに呑んでくれた。
要は、龍山的には普通の接待を指示したつもりだったのに、カンナは勘違いをしてギョーカイ的な闇の接待を始めちゃったのだ。
初日(昨日)は受動的なフェ○チ○しか行われなかった。しかし二日目の午前中になると、徐々に興奮を抑えられなくなった真司は、自ら能動的に動けるイ○ラチ○を要求するようになり、午後の接待時間にはカンナの首筋や乳や股下への刺激を経て、ベッドの上での一線を越える行為に及び、今に至る。

めっさシックリくる!!運命の女なんじゃね?ってくらいシックリくる。ピストン運動後に絶頂するタイミングもピッタリ。そして、真司のポコチンとカンナのアソコの相性が良い。とっても絶妙に、真司のポコチンのツボを刺激する!!なんかもう、少しも離れたくないくらい愛おしく感じる。

「ねぇ、カンナちゃん。俺、もうしばらく此処にいても良いかな?・・・真司だ」
「うん、社長はお客様としていてもらうつもりみたいだよ・・・KAI-KANっ」
「いや・・・客としてじゃなくて、仲間として・・・。・・・真司だ」
「え?どういう事?・・・KAI-KANっ」
「俺さ、君を守りたいんだよね!龍神うどんて、人気がある代わりに、敵も多いって聞いたんだ!
 もし君が、トラブルに巻き込まれて、心無い連中に危険な目に合わされるかもって考えたら、
 どうにもやるせなくなってきたんだ!
 そんな心配をするくらいなら、正当な立場で君を守りたい!
 その為には、俺自身が龍神うどんの傘下に加わるのが一番手っ取り早いんだよね!・・・真司だ」
「え?え?ホントに?真司くん、今のこと、本気で行ってくれてるの!?・・・KAI-KANっ」
「あぁ、本気だよ!・・・真司だ」
「うれしぃ~~~~~~~~~い!!実は私も、真司くんと、ずっと一緒に居たいって思ってたの!
 でも真司くんは超有名人で、私なんて相手にしてくれないだろうから、
 せめて思い出くらいは欲しいって思って・・・。
 だから抱いてくれただけでも嬉しいのに、ずっと一緒に居てくれるなんて。・・・KAI-KANっ」

ニコニコと優しい笑みを浮かべる真司。カンナは興奮気味に喋っていたが、気が付くと目からは嬉し涙が零れていた。真司は「ははは」を笑って、指でカンナの涙を拭い、頭を撫でる。歓喜の極みに達したカンナは、真司をギュ~ッと抱き締める。ちょうど、真司の顔がカンナの乳の間に挟まる位置関係だ。真司は少し茶化し気味にカンナの乳や凸先を刺激して、優しく押し倒して、次ラウンド開始。

ぶっちゃけ今まで、超肉食マナ板、首が脱着可能、男を干物としてしか扱わない・・・そんな女ばかりが自分の周りに居て、普通の女に恵まれず、メチャ可愛い彼女に惚れられている燕真の事が羨ましいと思い続けていた。だが今はどうだ?性格的には常識的で、紅葉と同レベルの美貌の持ち主が、恋人として寄り添ってくれている。

「ふぅ~~~~~・・・今まで、この物語に参加し続けてきて、今が一番幸せかもしれない」

真司は、これこそが真の極楽と、ようやく掴んだ幸せを噛み締め続けるのであった。

亜美や吾郎や夕子りんとは違って、真司にはニュータイプ的なピキィーンは一切無い。なんかもう、カンナが愛しすぎて、生き返ることとか、仲間のこととか、どうでも良くなっていた。真司は、このままこの世界で、カンナと一緒に、生き続けるのも悪くはない、むしろそれで良いと思い始めていた。


【城戸真司/仮面ライダー龍騎・・・この込み入った時期に、何故か、新しい彼女が出来る】
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編42

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年 9月25日(月)16時34分43秒
返信・引用
  気合いを入れて「わるいやつらをかたっぱしからこっぱみじんにしてやるっ」つもりで、愛車スーパーZを駆って出動をしたワタリだったが、直ぐに渋滞に引っ掛かって足止めをされた。
この先の道を塞ぐように、数十体の斬首水着ギャル死体が転がっているらしい。しかも部下(テラオ)が暴れた所為で、ドライバーが車を放棄して逃走してしまった為、持ち主不在の車がバリケードになっている。しかもしかも、部下たちが装甲車(TU-89 355 LADYBIRD)を召還して、大砲をぶっ放して一般車輌を吹っ飛ばして強引に道を空けた為、あちこちで火と煙が上がって更なる渋滞を生んでいる。

「くっそぉ~!ふざけやがって!!」

流石にこの状況では、2連装マシンガンでは火力不足で、装甲車(TU-89 355 LADYBIRD)の時のように、力業で通路を確保する事は出来そうもない。
ワタリは渋滞の最後尾で愛車スーパーZを停車させて、イライラしながらハンドルを指でトントンと叩き、何気無くバックミラーに視線を移したら、背後から数台のパトカーが、けたたましくサイレンを鳴らしながら近付いてくるのが見えた。この渋滞を解消させる為に、所轄(セーブ署も所轄なんだけど、本庁以上の機動力がある)が交通整理の動き出したのだろうか?しばし様子を見る。
すると数台のパトカーは、ワタリのスーパーZを囲むようにして車を駐め、武装をした刑事たちが下車をして、スーパーゼットを取り囲み、ワタリに向かって一斉に銃口を向けた!
全身青色で、胸当てや脛当てを付けて、複眼の仮面っぼいヘルメットを被っている!この武装は、同僚でありながらマルボーの政敵・トクメイ係の兵隊=トクメイトルーパーである!

「マルボー神ワタリ!手を上げて車から降りろ!」

ワタリを囲んでいるのは、エリートなトクメイトルーパー内でも更にエリートのテラワキ、オイカワ、ナリミヤ、ソリマチである!気にくわないが、生身のまま反抗しても流石に勝ち目は無いか?ワタリはトクメイトルーパーの要求通りに、車から出て手を上げる!

「まさか、貴方を捕まえる日が来るなんて、思ってもいませんでしたよ。・・・トクメイ係のスギシタです」
「・・・・・ん?」

ワタリが声のした背後を振り返ると、トクメイ神ミズタニがが立っていた。優雅な仕草で美味しそうに紅茶を飲んでいるが、とても攻撃的な眼でワタリを睨み付けている。

「フン!頭でっかちなトクメイ神が、この俺に何の用だ!?
 俺達はオマエ等の逃げ腰な操作には関与をしない。
 代わりにオマエ等は俺達の強引な操作には口を挟まない。
 それが、マルボーとトクメイで締結された約束のはずだが・・・?」
「はい、マルボー神ワタリさん・・・。
 貴方たちマルボーの違法捜査は不満ですが、ケチを付けるつもりはありません。
 しかし今は別件で、貴方を確保する為に伺いました。・・・トクメイ係のスギシタです」
「・・・なに?」

ミズタニは紅茶を飲み干して、ティーカップをソーサーの上に置くと、空いた手を力強くワタリに向けて指をさした!

「マルボー神ワタリさん・・・ラーメン神との裏取引、罪の隠蔽、押収物流用の罪で逮捕します!
 申し開きがあるなら、取調室で発言して下さい!・・・トクメイ係のスギシタです」
「チィィ!バレていたかっ!!トクメイを舐めていたっ!!」

罪状は全て上がっている!もはや言い逃れは不可能と判断したワタリの対応は早かった!腰に隠していたショットガンを抜いて、素早く連射!ナリミヤからは若干同じようなハッパの匂いがするが、今は悠長に確認をしてる余裕は無い!ワタリを囲んでいたトクメイトルーパーテラワキ&オイカワ&ナリミヤ&ソリマチは、不意を突かれて、為す術もなく、ある者は頭を『ボン!!』と木っ端微塵に吹っ飛ばされ、ある者は腹に風穴を空けて血と内臓と骨の欠片が飛び散り・・・為す術もなく射殺をされてしまう!ワタリは、熱い手応えを感じて、つい、ウレションをちびっちまった!

ワタリ自身、いつかはこんな日が来る事を予想していた為、愛銃で武装トルーパー程度なら一撃で粉砕できるように、入念なチューンアップを施していたのだ!

しかし、トクメイトルーパージンボとハラダが、命を投げ打って、咄嗟にミズタニの盾になった為、ワタリの先制凶弾で、邪魔な政敵を沈める事は出来なかった!ミズタニは、やや動揺しつつも戸惑いを見せずに、ワタリを睨み付ける!

「マルボー神ワタリさん・・・遂に本性を見せましたね!・・・トクメイ係のスギシタです」
「本性?・・・いいや、本性を見せるのは、これからだ!」
「なんですって!?・・・トクメイ係のスギシタです」

ミズタニの表情がピクリと歪む!ワタリは不気味な笑顔を浮かべながら、何処からともなく電仮面タイプのベルトを取り出して腰に巻き付け、改札機型のバックルにライダーパスを当て(セタッチ)、一定のポーズを決めた!

「・・・変身!」

様々なパーツが出現して、ワタリの体に装着され・・・仮面ライダーダイモン登場!!形的には仮面ライダーガオウをもう少し凶悪でグラサンっぽくした感じをイメージしてくれ!仮面ライダーダイモンは、二回りほど禍々しく変化させた違法改造ショットガン(ダイモンガッシャー・ショットガンモード)の銃口をミズタニに向ける!
同時に上空に次元の歪みが発生して、時の列車・ダイライナー(=MX-83近距離攻撃用ミサイル搭載列車)が出現!PART-IIIの第23話・山形編に登場したミサイル搭載型装甲列車である!作中では犯人が使用した列車だが、事件解決後にセーブ署で応酬して、整備&配備していた事にする!
ダイライナーは渋滞目掛けてミサイルの照準を定める!渋滞の原因も渋滞中の車輌も丸々吹っ飛ばして、進路をオールクリアにするつもりなのだ!

トクメイ係はマルボーの強引な捜査には口を挟まない協定になっているのだが、この狂行を見ぬふりは出来ないだろう!部下の殉職や、部下が犯人だった事や、共演者がクスリ疑惑で逃亡した事等々、チョットした事では動じないミズタニだが、流石に青ざめてしまう!

「くっ!まさか、貴方も仮面ライダーに!?
 こうなってしまっては、私も切り札を出すしかありませんね!・・・トクメイ係のスギシタです」
「ん!?俺‘も’だと!?」

ミズタニがスーツの上着を脱ぐと、顔の付いたネクタイ(ネクタイさん)が出現!左腕に持ったシフトコースター(皿)にシフトティーカップを装着!

「変身!」

様々なパーツが出現して、ミズタニの体に装着され・・・仮面ライダーコウチャ登場!!形的には、ベルトさんの代わりにネクタイさんがあって、仮面ライダードライブを、優雅な紅茶っぽくした感じをイメージしてくれ!腰のベルトにぶら下げてあるティーカップをシフトコースター(皿)にセットしてシフトチェンジする事で様々なタイプに変身出来るぞ!ちなみに今は、ダージリンティー用のティーカップをセットしたので、仮面ライダーコウチャ・タイプダージリンである!仮面ライダーコウチャは、乗ってきたパトカー内からティーポット型の銃(略してティーポット銃)を取り出して、銃口を仮面ライダーダイモンに向ける!

「ほぉ~・・・オマエ‘も’か!?」
「はい、僕‘も’です。出来る事ならば手の内は見せたくなかったのですが、
 貴方が仮面ライダーに変身出来るのならば、話は別ですね。・・・トクメイ係のスギシタです」
「俺が勝って、マルボーが射殺&爆破前提の捜査を続けるか・・・」
「トクメイ係のスギシタです。僕が勝って、貴方がたの強引な捜査を止めるか・・・」
「生き残るのは、どちらか一方!」
「生き残った方が、自分の好きなように極楽浄土を取り締まる!・・・トクメイ係のスギシタです」

仮面ライダーダイモンvs仮面ライダーコウチャ!仏9号マルボー神vs仏6号トクメイ神!
我こそが極楽浄土の治安を守っているというプライドと命を掛けた死闘・・・と言うか、明らかに無駄な政敵同士の内部抗争が開始された!



-龍神うどん本社-

美穂や燕真や紅葉がラーメン神と総力戦を行い、亜美と斗嶽師が災厄と交戦し、仏同士の内部抗争が激化しているにも拘わらず、真司はソファーでゴロゴロと寝転がりながら、暇そうにテレビを見て、鼻くそをほじっていた。

「ふぅ~~~・・・暇だ」

いつもの、ニュータイプ的なピキィーンからの空への「俺が主人公だぞ!メインストーリーから外すな!」とか「JKの見せ場ばかり作るな!!」とか「ここは極楽浄土だろ!?なんでそんなに殺伐としているんだ!?」的なツッコミは一切発生しない。メインキャラのクセに、メインストーリーから丸々外されているのである。



-ワタリとミズタニの抗争から少し離れた一連の渋滞内-

渋滞の中に、伊達昌平が運転する軽自動車があった。助手席には見知らぬ可愛い子、後部座席にはアニーと見知らぬ女の子2人が相乗りをしている。
1時間ほど前、アニーとの一夜を追えて皆と合流しようとしたら、誰も居なかった。慌てて遥に連絡をしたら、「皆、龍神うどん本社に来ている」と言われたので、合流をする事にした。しかしアシが無かったので、付近を走っていた適当な軽自動車にヒッチハイクを頼んでみたら、ドライバーが彼氏に振られた直後の可愛い女の子で、メソメソと泣いていた。スッカリ彼女気取りのアニーが「可哀想だから悦ばせてあげて!」「ヒッチハイクのお礼よ」と言いながら、昌平のパンツをズリ下ろし、ドライバーの女の子に宛がう。女の子は眼を輝かせて昌平を受け入れた。ヒッチハイクする側が女の子で、‘女’を武器にして乗せてもらうってのはありそうだが、逆のパターンが成立するとは思っていなかった。昌平が‘車に乗せてもらう’条件で、車内で女の子と交わっていたら、たまたま通りかかった別の女の子2人組が「仲間に入れて下さい!」と頼んできた。昌平はイヤだったんだけど、アニーが勝手にOKをして、昌平+アニー+ドライバーの女の子+通りすがりの女の子=5Pをさせられるハメになった。筋肉な昌平なら、この程度は当たり前なのだが、今の伊達はまだどちらかと言うと普通の人である。アニーの独断は、チョットだけ嬉しいけど、もの凄く迷惑なのだ。

余談だが、スッカリと時間の感覚が解らなくなって、一日が異常な長さになっているので、今は、伊達vs宇宙刑事から一夜を空けた時間帯って事にする。真司や遥は龍神うどん本社で日を跨ぎ、美穂や燕真は紅葉救出の追走中に日が変わったって事で!

若干イライラしながら、渋滞の解消を待ち続ける昌平。アニー&同乗の女の子=シェリー&シシー&タミー(平成版宇宙刑事の相棒)は、「暇潰し」と言いながら、昌平のチンポを刺激して来やがる。このままではヤバイ。目的地に着く前に干物にされてしまう。口では「やめろ!」と言うのだが、体と本能が別の反応をしてしまう。

昌平達が居る場所からでは、ダイモンvsコウチャの戦いは見えない。ミサイルを積んだ列車が空中を飛んでいるが、チンポの刺激をされちゃって、眺めている余裕が無い。したがって、極楽警察の内部抗争に伊達が関与するかどうかは、全然決まっていない。ただ、まぁ、最近出番が無かったので、久しぶりに登場させてみたってだけである。


緊!!

急!!

速!!

報!!!



平成100年10月からスタートする新ライダーが、今ストーリーにて先行登場するぞ!!
鎧武(戦国武者)→ドライブ(車)→ザムシード(妖怪)→焔(消防車)→武河帝(昆虫)→豪(ゲーム)→ズンダモチ(郷土菓子)→以下省略・・・次は、変身者がイケメン優男な昨今をあえて逆行して、昭和骨太への原点回帰を狙う!!

記憶を失った主人公・伊達昌平が相棒のアニーと共に、様々な事件を解決しながら、少しずつ記憶を取り戻していく!
敵は、可愛い女の子達を泣かせる、極悪非道なイケメン優男たち!女の子達の涙を糧にして、クズなイケメン怪人を倒せ!

その名は・・・仮面ライダーフンドシ!!

キャッチコピーは一話一発!!
女ったらしなイケメン怪人達が、無骨で筋肉質な正義の味方に成敗されていくって展開が、世の中の男性視聴者の共感を呼び、なおかつ、S気の強い女性視聴者を悦ばせ、【仮面ライダーフンドシ】は平均視聴率60%以上という伝説的番組になる!また、夏の映画では邪煮威図(じゃにいず)事務所所属の荒死(あらし)が敵側イケメン怪人としてゲスト出演をして、仮面ライダーフンドシに惨殺されて、大きな話題となった。

 

ゾルダⅡ世・王位争奪編41

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2017年 9月22日(金)13時15分15秒
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―九十番ラーメン跡地―

何はともあれ、ムカつく男(ザムシード)は変身しているから、生身で挑むのは自殺行為。タチとミウラは、それぞれアイテムを取り出して
「ヒーローの変身ですよ」的なポーズをする・・・・どっちも観てないから、詳しい描写を書きようがない。全て適当だ!!

「♪泣かないでぇ~・・・・変身っ!!」
「変身っ!!・・・ももえ、愛してる!」

☆ピカピカピカ~☆ 変身シーンでのお約束で、服が千切れ飛んで素っ裸に・・・いけねっ、野郎なのに脱がせちまった!!
ちなみにタチは「今まで何百人ヒィヒィ言わせてきた!?」と訊きたくなるような漆黒の巨根で、ミウラのは1980年11月19日以降は
モモエしかヒィヒィ言わせてない、至って普通サイズのモノだった。そんなこんなしてる間に、色々パーツが湧いて出て装着されて変身完了!!
まずタチが、キャプテン・シルバーとなる・・・思わず「パイロット版ミラーマンの、更にバッタもん?」とツッコミ入れちゃいそうな姿だ。
余談だけど、パイロット版ミラーマンの中の人は、同僚のシバトシオだぞ。しかもシバトシオは、裏番組のシルバー仮面で主演になっちゃった。
(画像http://livedoor.blogimg.jp/takanao89/imgs/e/f/effa3729.jpg
そしてミウラは、Mrインクレディ・・・・・おっとっと、ディ〇ニーは、作品の2次使用に煩いんだった・・・もしも訴えられたら面倒なんで、
微妙にスーツの色が違ってたりマスクのデザインが違ってたり、「似てるけど違います。Mrイ〇ク〇デ〇ブ〇じゃないです」って感じのヒーローになった。

「すげぇ~っ!!ぉぢさんたちも変身したっ!!
 ァタシも負けてらんなぃぞ~っ!!・・・・・へんしぃ~んっ!!」

☆キラキラ 綺羅綺羅 きらきらりぃ~ん☆ 背景がピンク色になり~の、虹が現れ~の、お星さまが飛び交い~のと派手な事になる。
紅葉の全身が眩しい光を発してジャージが千切れ飛び、キャプテン・シルバーとMrイ〇ク〇デ〇ブ〇が「おおおっ!!?」と、瞬時にフル勃起!!
だが紅葉はエロ禁キャラなんで、残念ながら『映像的に何とな~く全裸っぽく見えるけど、ハッキリとは解らない』って感じになってしまった。
キャプテン・シルバーとMrイ〇ク〇デ〇ブ〇が「ちぇっ、何だよ作者のクソが」と不貞腐れる・・・そんなこんなで、仮面ライダーゲンジに変身完了!!

「者ども、ぃっくぞぉ~~~~~~~っ!!!我に続けぇ~~~~~~~~っ!!!」

と、勇んで駆けてったら・・・ザムシードが適当な瓦礫に腰かけて、ボケ~っと空を眺めたり、目に留まったバッタを追いかけたりしてやがる。
拍子抜けしちゃったゲンジはキョトンと首を傾げて、とりあえずザムシードの隣に腰かけた。

「ねぇねぇ、燕真ぁ~?変態ゾウリムシどこぉ~?」
「んんん~?・・・・ひょっとして、アイツの事か?
 ・・・・いや、知らね。いきなり嫁さんに連れられて、家に帰っちまった」
「ふぅん、そっかぁ・・・・・・・・てゅ~~か、燕真のぁほ~~~~っ!!!!」

バチコーン!!いきなりザムジードの顔面に鉄拳を叩き込んだ!!数十mばかり飛ばされて一軒家に突っ込んだザムシードは、暫く経ってから
頭を擦って「いててて」と呟きながら出てきて、プンスカしてるゲンジを眺めて「何で?」って言いたそうにする。

「あのぉ~・・・・・何で、いきなり殴る?」
「さっきァタシが釜茹でされそぅになってた時、何でボケ~っと見てたのょっ!!」
「いや、あれは悪かったってば」
「罰で、モスバーガー食べ放題っ!!」
「そりゃ、あんまりだっ!!紅葉の『食べ放題』って、店1軒だろっ!!」
「今の勢ぃなら、3軒ョュ~だょっ!!」
「破産するわいっ!!」
「まっずいラーメンで復活しちゃったから、口直しするんだぁっ!!」

すったもんだするバカップル。そこへ・・・・いきなり2つの人影が襲いかかった!!
「とりあえず、ムカつくガキを倒す」と決めた、キャプテン・シルバーとMrイ〇ク〇デ〇ブ〇が強襲してきやがったのだ!!
両方とも観てないから描写のしようが無いんだけど、色々光ったりして「必殺技を喰らわせますよ」って雰囲気を醸しながら急接近!!

「キャプテン・シルバーの必殺技―――っ!!!」
「スペシャル・デリシャス・ゴージャス・ももえ愛してる必殺技―――っ!!」
「何ッ!?・・・・・・・ぐあああああああああああっ!!!」

≪鼻血→記憶喪失のスパイラル≫に陥り、ヤク中ライダーにどつき回され、いざ反撃って段になったらヤク中ライダーが嫁と消え、挙句に見知らぬ奴等から
実にどうでも良い理由で痛めつけられる。ザムシードってば踏んだり蹴ったり!!全身からバチバチと火花を散らしながら吹っ飛ばされ、遂に変身解除!!
だが、これは拙かった。てゆ~か、命とりな行為だった・・・ゲンジがマスクの下で真っ青な顔して「ぇんまぁ~~~~!?」と駆け寄って膝枕で呼びかけ、
とりあえず命は無事なのを確認した次の瞬間に『ゴゴゴゴゴゴゴ』って効果音が鳴りだし、ゲンジが全身を黒い靄に包んでユラリと立ち上がる。
同時にキャプテン・シルバーとMrイ〇ク〇デ〇ブ〇の頭上に、本人達には見えない【死亡】と書かれた旗が出現して、バタバタと風になびいた!!

「ぉめぇ~ら・・・燕真に・・・・何してくれてんのょ・・・・」
「え?だって、ブン殴って罵ってたじゃん!?」
「そいつは、キミの敵じゃないのか?・・・ももえ、愛してる!」
「ふざけんなぁ~~~~~~~~~~っ!!!!
 燕真に甘えたり、燕真に色々ぉねだりしたり、燕真ぉハグしたり・・・
 燕真とィチャィチャしたり、燕真にゴハンぉごってもらったり・・・
 燕真のバィクに乗せてもらったり・・・・
 燕真にビンタしたり、燕真ぉ蹴っ飛ばしたり、燕真ぉ投げ飛ばしたり、
 燕真に関節技ぉ極めたり、燕真にデコピンしたり、燕真にシッペしたり、
 燕真ぉ半殺しにしたり(省略)
 してぃぃのゎ、この世の中でァタシだけだぁぁぁ~~~~~~~っ!!!!!」
「ほとんど痛めつけてねっ!?」
「と、とにかく悪かった、ゴメン・・・・ももえ、愛してる!」
「もぅ遅ぃっ・・・・・・ァタシゎ・・・・・・・・キレちゃったょっ!!!!
 トリャァァァァァァァァァァァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!!」

絶叫しながら、巴薙刀を召喚!!目にも留まらぬ速さで振り回し、瞬間移動に等しいスピードでMrイ〇ク〇デ〇ブ〇との距離を詰める!!
Mrイ〇ク〇デ〇ブ〇は、無限の突風に晒されてるような錯覚を感じた。同時に身体がどんどん軽くなったり、不意に片目が見えなくなったり、
音が聴こえなくなったりした。漠然と「逃げなきゃ」と思ってるんだけど、手足が動かない。見えてる方の目で周囲を眺めたら、真紅の花がいっぱい散っている。

「巴薙刀・乱舞の太刀っ!!!」
「も・・・・・もえ・・・・・・・・あ・・・い・・・し・・・・・」

Mrイ〇ク〇デ〇ブ〇は、文字通り挽肉と化して果てた!!その様を眺めてたキャプテン・シルバーは、言いようのない恐怖に襲われて「ひぃ」と呟き、
咄嗟に装甲車へ駆け寄って飛び乗って蓋を閉める!!可憐さに気を取られて、完璧に倒すべき相手を見間違えていた!!
中の人が美少女だろうが何だろうが、このままでは拙い!!キャプテン・シルバーは自動装填装置をONにし、主砲のコントロールレバーを握りしめながら
モニターを食い入るように見つめる!!ウィ~ガッチャンと重苦しい音と共に弾が装填され、砲塔と砲身がレバーに合わせて前後左右してゲンジを狙う!!

「ん?・・・何処だ!?何処へ消えた!?」

懸命に辺りを見回してるんだけど、ゲンジの姿が何処にも見当たらない。と、その時・・・不意にググググっと浮遊感。同時に激しく車体が揺れる!!
車体の下に潜り込んだゲンジが、渾身のパワーで持ち上げていたのだ!!ちなみに公式ページのデータに依ると、重量は約20tらしい。
普段は20tの物体を持ち上げるなんて無理だけども、燕真を痛めつけられてブチ切れちゃってる所為で、スペックを越えたパワーを発揮しているのだ!!

「ふぅぅぅぅぅんぬぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・どりゃぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
「うわああああああああああっ!!!!」

ブン投げられた装甲車は、地面へ真っ逆さまに墜落!!キャプテン・シルバーは脱出を試みるが、衝撃でブッ壊れた機械に挟まれて身動きが出来ない!!
ゲンジは引っくり返った装甲車を眺めながら、Yスマホに指を滑らせて『神鳥変化』と書き込み、左腕を高々と空へ突き上げる!!
真紅のエネルギーが飛び出して、上空で魔法陣と化した!!その中心を目掛けてジャンプ!!魔法陣を突っ切って火の鳥と化し、暫し上空を旋回!!

「ぉまぇなんか燃え尽きちゃぇっ・・・・必殺・ァカシックバスターっ!!!!」

どっかあああああああああああああんんっ!!!!体当たりを喰らった装甲車は、瞬時に木っ端微塵!!閉じ込められてたキャプテン・シルバーは、
『マッドマックスで暴走族に焼き殺されちゃう白バイ警官』みたいに、絶望の表情を浮かべながら炎に包まれて炭と化していくのであった。
2人を葬り去ったゲンジは、振り返りもせず燕真の元へと駆け寄り、膝枕で往復ビンタをバッチンバッチン叩き込んで強制的に覚醒させる。

「こら、ぇんま~~~っ!!寝てなぃで、ぉっきろ~~~~っ!!!!」
「ぐっ・・・ちょ、おいっ・・・・痛い痛いっ!!止めれっ!!」

ただでさえ酷い目に遭わされて機嫌が悪いのに、この起こし方はムカついた。正直な話、時たま「引っぱたいてやろうか」と思う事がある。
しかし、何やかんや言って紅葉の≪☆キュピ~ン☆≫を目にすると、どうでも良いかとなってしまう。そもそも、報復が怖すぎて無理だ。

「行くょ燕真っ!!急いでっ!!」
「はあ?・・・『行く』って、何処へ?」
「ぁの子達ぉ止めるのっ!!」

ゲンジが指さす先では、ファムとジャンヌが女子の集団と戦っていた。

「・・・・・アイツ等を止める?」
「そぅっ!!ぁの子達、ホントゎ戦ぃたくなぃのに無理ゃり戦わされてんのっ!!」
「・・・・何か、話が見えないんだけど?」
「ぁ~もぅ、じれったぃ!!ぅだぅだ言ってなぃで立てぇ~~~~っ!!!」
「ちょ・・・いてててっ!!」

悲鳴を上げる燕真に構わず、ゲンジは腕を引っ張って立たせて戦場へと連行するのであった。


―仏4号宅跡地近くの広場―

斗嶽師vsアカデンジャー&超ウンコの闘いが繰り広げられている・・・小技の応酬から始まった死闘は、何時しか奥義の繰り出し合いに発展。
攻撃を受けたり食らわせたりで、互いの得物はボロボロ。使い物にならない武器を捨てて、今は素手で戦っている。実力は互角。
2対1にも拘らず、斗嶽師は善戦してた。とは言え、揃って酷い有様。服やスーツが千切れ飛んじゃって、股間を僅かに隠してる以外は素っ裸。
アカデンジャーの援護で自分の≪分身≫を投げまくった超ウンコも、再生が追い付かなくていびつな形をしている。辺り一帯、クソまみれの酷い有様。

「とおりゃっ!!」
「シャアアアアアアアアアアオッ!!!」

アカデンジャーが繰り出したパンチの連打を、斗嶽師は鍛え抜かれた手刀で捌いて凌ぐ。次に放たれた鋭いキックを見切り、逆に軸足へ蹴りを叩き込んで
バランスを狂わせた!!アカデンジャーは、フラついて隙だらけになる。その身体を袈裟斬りにするべく、斗嶽師が手刀を振り上げた!!

「モモノグソッソ~ッ!!」
「・・・・・・・くっ!!」

超ウンコが≪分身≫を掬い取って投げつけようとするのを、視界の片隅で捉えた!!唸りを上げて、ウンコが飛んで来る!!斗嶽師は咄嗟に飛び退いた!!
ピトッ・・・ 直撃は避けたが、胸にちょっとだけ付着してしまう。傷つくとか溶けるとかって作用は無いけど、臭いし気分的に嫌だ。
「チィ」と舌打ちした斗嶽師は≪鉄の爪で胸を引っ掻かれたブルース・リー≫みたいに、付着したウンコを親指で拭ってペロリと舐めて不敵な笑いを浮かべ、
次に背景を黒一色にしながら≪ケンシロウがよくやるアレ≫みたいに、スィ~っと残像を出しながら腕を走らせてビシッと決めポーズ。

「ん?・・・・やべっ、ノリでウンコ舐めちゃったっ!!・・・おえええええっっ!!!」
「今だっ!!行け、モモノグソっ!!」
「モモウンコッコ~ッ!!」

アカデンジャーの指揮で、超ウンコが悶絶してる斗嶽師の元へ両腕を広げてバタバタ走り寄り、そのまま怪力でギュ~っと抱きしめてしまった!!
鼻を突く異臭に、斗嶽師が「ぐわあああああああっ!!」と絶叫する!!・・・・物陰から一部始終を見ていた亜美は、「斗嶽師さんっ!!」と叫んで
飛び出しそうになったけど止めた。幾ら命の恩人の危機と言えども、あのウンコと戦うのは嫌だったからである!!


―極楽西部署・捜査課―


「ええいっ、銃撃戦の連絡はまだかっ!?」

待ちくたびれたワタリが、自分の机で苛々しながら報告を待っていた。ひっきりなしに吸ってるタバコで、部屋は霧でもかかったみたいに真っ白け。
灰皿に吸い殻の山が出来上がっている・・・・銃撃戦の連絡はまだか!?愛銃の手入れはバッチリ!!一撃でクマを仕留める散弾も用意した!!
ワタリは内ポケットに手を突っ込んで洋モクの箱を取り出したら、あいにく空っぽだったんで「チィっ!」と舌打ち。部屋を後にして倉庫へ向かい、
別の件で押収した葉っぱとパイプを失敬して、パイプに葉っぱを詰めて火を点けながら力強く吸う。プカ~っと煙を吐き出して暫く経ったら、何とも
形容しがたいポワポワした気分になった・・・呆けた目でポケットを探り、取り出した巨大な散弾を見つめてニヤリと笑う。

「この弾丸を人間が喰らおうもんなら、そりゃもうスッゲ~事に!!
 頭に命中すりゃ、『ボン!!』って言って跡形もなく吹っ飛んで・・・
 ボディに命中したら、でっかい穴が空いて血と内臓と骨の欠片が吹っ飛びまくる!!
 くうううっ!!すっげ~ワクワクするっ!!・・・・やべっ、ウレションちびった!!」

それだけじゃ飽き足らず、先輩のイシハラに内緒で愛車スーパーZに大幅なチューンナップを施してあるのだ!!
エンジンや足回りetc.をチューンし、コンピューターをアップデート!!最大の目玉で、2連装催涙弾発射装置をマシンガンに交換しておいた!!
わるいやつらをかたっぱしからこっぱみじんにしてやるっ!!だが、肝心の連絡がない!!使えない部下共め、何をチンタラしていやがるのだ!!

「くっそぉ~っ!!もう、待ちきれんっ!!とりあえず出動だっ!!」

部屋に戻ってトレンチコートを羽織ってグラサンをかけ、愛車スーパーZが停めてあるガレージへと向かう・・・・
間もなくチューニングされた直列6気筒DOHCエンジンの高らかなサウンドとサイレン音が鳴り響き、【SUPER Z】とペイントされた
電動扉がスイッと開き、激しくホイールスピンしながら飛び出してガレージを後にした。
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編40

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年 9月16日(土)15時49分50秒
返信・引用
  > No.877[元記事へ]

-熊本県・とある一軒家の2階の一室-

昼間なのに分厚いカーテンで締め切られた薄暗い六畳一間。
ものすご~く不健康そうな空気が漂う一室の中で、パソコンだけが点いている。
パソコンにはイヤホンが差し込んであり、1m程離れた所に全身がガリッガリに痩せていて青白い顔の青年=尾名新斗が座っている。

〈あぁん・・・・あっ・・・あっ・・・〉

パソコンの画面は‘貧乳スッチーがフライト中の機内で客全員とヤリまくるエロビデオ’を映し出しており、イヤホンからは僅かな音声が聞こえている。
青年はパソコンの画面に集中をしていた。しかし同時に、‘ノックもせずに、いきなり部屋に親が入ってくる’可能性を考慮して、周囲の気配にもかなりの警戒をしていた。
座ったまま、右手を上下に動かし、モゾモゾと体を揺する青年。その動きは次第に大きくなる・・・そして!

「・・・うぅぅっっ!!!」

青年は奇声と共に恍惚の表情を浮かべ・・・その後、座ったままグッタリと脱力した。
早い話が、エロビデオを見ながらオ○ニーをして果てたのだ!

青年の名は尾名新斗(おな にいと)。数ヶ月前までは東京の大学に進学してが、熊本に帰郷をしている。
進学先の東京ではあまり良い思い出は無い。勉強はそれなりに出来たが、友達は全く出来なかった。大学1~2年生の頃は、まだ友達っぽいのが数人は居たが、皆、新斗の性格を「面倒臭い」と感じて、離れていった。もちろん、恋人も出来なかった。彼女イナイ歴=年齢である。ただし、親や地元の知人(スーパーで買い物中に偶然会う程度)には、「在学中に5人の女と交際した。帰郷をするので別れた。」と自己申告している(時々、5人ではなく8人になるが、周りの人間は誰も追求をしない)。
それなりに良い思い出を作るチャンスはあった(ハズだった)。選ばれし者・仮面ライダーの力を得て世界を救って英雄になるハズだった。しかし、仲間になるハズの他の仮面ライダーが、「世界平和など考えない」低脳で下らない奴ばかりだったので、仮面ライダーには見切りを付けた。ただし、「もしも」の時の為に、変身アイテムは、捨てずに、今は押し入れの中のダンボール箱に眠っている。
都会で就職をする気は無かった。「自分を理解してくれない、こんな腐った街に住む価値は無い」と考えていた。興味の持てない職種に、なんとな~く就職をして、それなりに出世して、気が付くと定年を迎えている・・・そんな意味の無い人生は送りたくない。それは負け犬の考えた方だ。でも、念の為に数社は面接を受けたが、本人にやる気がなかったので、全て落とされた。自分の才能を活かしてくれる職業には、未だに出会えていない。
とりあえず、何もしないワケにはいかないので、故郷で培ったネットワークをフル稼働して(母親に言われて)、伯父(母親の弟)の経営するコンビニで、深夜のアルバイトをしている。仕事終わりにレンタル屋でエロビデオを借りて、自室で鑑賞するのは、新斗のルーティンである。
・・・・・・・・・・・相変わらず暗い設定だ!!?なんで、同期の石松や、後輩のザムシード組と違って、コイツだけは、ずっとこんな調子なんだ!!?

     キイィィ――――――――――――――――――――ィィィン・・・
        イィィ――――――――――――――――――ィィン・・・・
     キイィィ――――――――――――――――――――ィィィン・・・
        イィィ――――――――――――――――――ィィン・・・・

いきなり耳障りな雑音が部屋中に響き渡り、パソコン画面にボサボサ頭で薄汚れたトレンチコートを着た不健康そうな顔色の不気味な浮浪者=神崎士郎が立っていた。

「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・久しぶりだな。最近見ないと思っていたら、実家に帰っていたのか。」
「わぁぁっっ!いきなり来るな!!空気読めよ!!」

射精と同時に神崎登場ってパターンは、流石に驚いた。表情を引きつらせて、恥ずかしそうにパンツとズボンを上げる。

「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・少々、困った事態が発生した。オマエの力を借りたい。」
「はぁぁ!?いきなり出て来て、何だよ、それは!?」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・石松英邦・・・覚えているか?」
「石松?あぁ、あの使えないデブか!?アイツがどうしたんだよ!?」
「きぃ~ん・・・奴の実家で、【運命の石松6兄弟・王位争奪編】を企画したのだが、誰も集まらない。
 頭数が全然足りないから、オマエに参加をして欲しいのだが・・・。」

※メインキャラは全員死亡中で極楽浄土にいるので、現世のイベントには参加できません。
 そんなワケで、神崎の支配下(?)で余ってるのが、新斗くらいしか居ないのだ。

「そんなのに参加して、俺に何のメリットがあるんだよ!?
 俺は忙しいんだから、他を当たれ!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・勝ち残って王位を取れば、
 女優の秋○奈々ちゃんにソックリな、天美あきらと仲良くなれるかもしれないぞ!」
「・・・なんだと!?」

それまで死んだ魚みたいだった新斗の眼が、僅かに輝いた。秋○奈々ちゃんの写真集やプロモには、夜のオカズとして、何度かお世話になっている。彼女と親密になれるって条件は、かなり興味深い。

「マ、マジで秋○奈々ちゃんを恋人にできるのか!?」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・恋人に出来るとは言っていない。それは本人次第だ。
 ・・・てか、念の為に聞くが、二次元の‘あかね’とやらは、もう良いのか?」
「あかね?・・・あぁ、それはもう、過去の女だ」

様々な恋愛シミュレーションゲームが発売されている昨今、古くさい過去のゲームには、もはや興味が無い。今は、【セクシー大戦・クノイチ萌奈】に登場する明日華に好意を持っている。

「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・行ってくれるか?」
「解った、オマエがそこまで言うなら、参加してやるよ!だけど、条件がある!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・なんだと?」
「聖士の性能では、俺の才能を活かしきれない!もっと違う能力をよこせ!
 パワーアップアイテムとかって無いのかよ!?」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・そう言うと思っていた!フォームチェンジアイテムなら用意してある。」

神崎から投げて寄こされた筒状(長さ20センチくらいのロケット型で片側に穴が空いている)アイテムを受け取る新斗。
https://pbs.twimg.com/profile_images/537176542548217856/aBhH6mvQ.jpeg

「これは?」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・変身後に使え!それでオマエはパワーアップを出来る」
「解った!やってみる!!」

神崎から一連の説明を聞く新斗。押し入れの中から久しぶりにカードデッキを引っ張り出してきて、閉め切っていたカーテンを力任せに引き開け、デッキをガラスに翳す!!

「大いなる神の力を我に!・・・変身!!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・・・・・・・根本的に、そのスタンスが大きな勘違いなのだがな。」

仮面ライダー聖士登場!すかさず、ファイナルベントのカードを装填して、『魔STAR・ベイ・ション』を発動させる!千頭リザードの股間を模した左腕装着型の銃=装狼CHINキャノンに高エネルギーが集束!本来であれば、引き金を引いて発射するのだが、あえて発射はさせず、暴発寸前の臨界まで高エネルギーを集束させてから、銃口に、先ほど受け取ったパワーアップアイテムをハメ込む!

「選ばれし勇者に、全ての悪を滅する更なる力を!!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・勇者?」

聖士は、銃口を天に向けて引き金を引いて、『魔STAR・ベイ・ション』発射!
高エネルギー光弾は、撃ち出されずに、先端のパワーアップアイテムに吸収され、強く輝いて、聖士の全身を光りで包んだ!そして、光の中から、全体的な意匠が豪華に変化した戦士・【仮面ライダー聖士・天牙フォーム】が登場をする!

え~と、上記描写が解りにくいかもしれないので、身近にある物で例えて、もう少し解りやすく説明をする。
天牙(テンガ)ユニットを使って、魔STAR・ベイ・ション(マスターベーション)を発動させる。発射された物質は飛び散らずに、天牙(TENGA)ユニットに注入されて起動して、吸収したエネルギーを逆流させて対象者をパワーアップさせる・・・以上。
https://ja.wikipedia.org/wiki/TENGA
ちなみに、仮面ライダー聖士・天牙フォームが活躍する可能性は極めて低い(北にある国が政界征服するのと同じくらい低い)ので、新武装や新奥義は一切考えていない。

新しい力を得て、スッカリと気が大きくなり、仮面の下でニヤリと微笑む新斗(聖士)!

「フフフ!・・・先ずは試してみるか」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・フン・・・好きにしろ」

最初の標的は、コンビニの深夜バイト中に来るバカップルの男だ!いつもいつも、「これから愛し合いますよ!」とか「今まで愛し合ってましたよ!」的に、尻の軽そうな女とイチャ付きながら、店に買い物に来るのがムカ付く!朝食用のサンドイッチとか、いっぱい頑張る為の栄養ドリンクとか、避妊具とか・・・恥じらいもなく、購入していくのがムカ付く!それほどの恨みがあれば復讐の理由としては充分だ!!先ずは男を殺す!!そして、尻の軽そうな(新斗の勝手な評価)女が泣き叫ぶのを無理矢・・・・

「きぃ~ん?・・・だぁぁぁっっっっっっっっっっっ!!!!!!待て待て待て待て!!!!!!
 日曜日の朝8時の良い子の時間帯に、何て事をしでかすつもりだ!!!?
 逆恨みの次元にすら到達していないぞ!!バカップルが可哀想すぎる!!
 オマエは、最初の時(第69話・真ライダーバトル・集結)から少しも成長していないのか!?」

慌てて、聖士を止める神崎!楽しい復讐を邪魔されて、頭に血を上らせながら振り向く聖士!

「何だよ!?ふざけんな!!好きにしろって言ったじゃね~か!!
 オマエ、最悪だな!!バ~カ!!!カス!!!死ね!!!!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・やはり、コイツはダメだな・・・。
 なんでこんな奴が、まだ生き残っているんだ?
 とにかく、オマエの言う条件には応えた!約束通り、【運命の石松6兄弟・王位争奪編】に参加してくれ。」
「解ったよ!約束は守る!詳しく教えてくれ!」

神崎の話によると、石松昇太(マツダ似)、石松英邦、石松登真(イクタ似)、城戸真司、佐波木燕真、大森さんが、5人一組のチームを作って、石松食堂の相続を巡って争うらしい。そして、その相続争いに、秋○奈々ちゃんにソックリな天美あきら(あと、カンザキユイとかって名前の変な女)が巻き込まれたのだ。
正直言って、新斗は、王位継承権も無いのに戦いに参加をするのは不満である。何故、選ばれし勇者なのに、王位継承権を得られないのだろうか?だがまぁ、天才軍師として自軍を勝利に導いて、歴史の変わり目に立ち合うのも悪くはない。

問題は、どのチームに手を貸すか?である。長男・石松昇太と天美あきらは、かなり親密らしい。つまり、石松昇太は潰すべき邪魔者である。三男・石松登真はムカ付くほどイケメンらしい。やはり潰すべき邪魔者だろう。大森さんは・・・手を貸す価値無し。デブ(石松英邦)はムカ付くから倒す。新斗の勇者伝説は、初っ端にデブと出会って、ペースを乱された所為で、上手く進まなかった。そもそも、あんなデブが勝ち残れるわけがない。
そうなると、選択肢は2つ。チームリーダーとして立てるならば、城戸真司か佐波木燕真のどちらかだろう。どちらに付けば、選ばれし勇者としての存在感をアピールできるか?城戸真司とは、今まで何度か接しているが、嫌みったらしい事ばかり言ってくるので嫌いだ。あまり仲良くしたい相手ではない。
つまり、佐波木燕真のチームに所属をするのが、一番都合が良いだろう。燕真とはあまり接点は無いが、何度か見かけている。冴えない優男だ。彼の元でならば、天才軍師・新斗の存在感を発揮できるはずだ。

「よし、俺は、佐波木燕真って奴のチームに所属して・・・」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・
 オマエ、サポートをして自軍を勝たせるとかって調子の良い事を言っておきながら、
 ハナっから一番勝ち残りそうなチームを選んだな?
 だが、佐波木のチームは既に満席だ。
 どのチームも、参加メンバーが一切決まっていないのに、
 何故かそのチームだけは、メンバーが全部決まっている。」
「な、なにぃ!?」

確かに、‘第272話・萌獣の明るく楽しく可愛く美しい国造’の時点で、燕真のチームは、紅葉&亜美&ジャンヌ&狗塚(リレー未登場)で決まっていて、部外者が入り込む余地は無さそうだ。勝ち残りそうなチームに入って、苦労をせずに勝利を掴むって作戦が暗礁に乗り上げて、もの凄くガッカリする新斗。同時に怒りが込み上げてくる。このチームは一体なんなんだ?リーダーが無能っぽい優男なのに、超絶美少女(紅葉)、巨乳美少女(亜美)、金髪美少女(ジャンヌ)等々、可愛い子ばかりが密集をしているではないか。

「佐波木燕真・・・潰す!こんなチャラい奴より、俺の方が魅力的って事を、見せ付けてやる!」

そうなると、選択肢は1つ。チームリーダーとして立てるならば、城戸真司しかいないだろう。城戸真司とは、今まで何度か接しているが、嫌みったらしい事ばかり言ってくるので嫌いだ。あまり仲良くしたい相手ではない。しかし、「嫌いだから組めない」と考えるほど稚拙ではない。無能で嫌いな奴に手を差し伸べて、勝利に導いて恩を売る。彼の元でならば、天才軍師・新斗の存在感を発揮できるはずだ。

「よし、俺は、城戸真司のチームに所属をする!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・
 オマエ、サポートをして自軍を勝たせるとかって調子の良い事を言っておきながら、
 ハナっから、ある程度勝ち残りそうなチームを選んだな?
 佐波木のチームを除外すると、あとは、城戸か石松のチームしか勝てるチームが無いからな。」
「そ、そんなワケ無いだろう!俺は勝つ見込みの薄いチームを、俺の才覚で処理に導く為に・・・」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・この際、オマエの思惑など、どうでも良い。
 とにかく、【運命の石松6兄弟・王位争奪編】が成立する為の頭数が欲しいから、参加をしてくれ。
 参加さえして、企画が成立してくれれば、オマエが何処で負けても構わん。」
「解った!大活躍してやるから、大いに期待してくれ!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・期待など、一切していない。」

神崎は「スゲー不安だ」と眉をしかめながら去って行く。
一方の仮面ライダー聖士・天牙フォームは、しばらく鏡で自分の姿を見て悦に浸ったあと、変身を解除して、インターネットで会場(石松食堂)を検索する。尾名の自宅から結構近い。隣の市だ。

「フン!1時間もあれば行けるな!ならば慌てる必要は無いか!
 そもそも、まだメンバーが揃っていないのに行っちゃったら、
 皆から‘如何にも気合いが入ってる’って見られそうで格好が悪い!
 真打ちは、遅れて、時間ギリギリに会場に入るのが定石だ!
 会場に他のメンバーが揃うまで、待つ事にしよう!」

こうして、尾名新斗は、神崎の要求など完全に無視をして、他のメンバーが集まるまで、そのまま自宅待機をするのであった。だが、しかし、いつになっても他のメンバーは集まらない。時々、車で石松食堂のある都市に行って、遠目に「まだ誰も来ていないのかな?」と眺めたりもしたが、【運命の石松6兄弟・王位争奪編】の参加メンバーっぽい人は誰も現れず、淡々と石松食堂の経営が為されているだけであった。

結局は・・・ライダーシステムがパワーアップした以外に、新斗の生活は何一つ変わらないのである。
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編39+@

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年 9月12日(火)15時53分53秒
返信・引用 編集済
  異常にテンションの高いトンボが、「ヒャッホォー!」等と奇声を上げながら、ギターハンマーを振り回してザムシードを滅多打ちにする!中腰になり妖刀を盾にして防戦一方のザムシードだったが、なんな~く少し冷静に戦況を見てみたら、トンボは真上から力任せにハンマーを振り下ろすばかりなので、足下が隙だらけである!ザムシードは、トンボのひょろっちい足下に、思いっ切りローキックを叩き込んでやった!
トンボは、「ぐわぁぁっ!」と言いながら、大げさにバランスを崩して、5~6歩後退して、片足を地面に着く!だけど、ダメージは感じていないらしく、「こんの野郎っっっ!」と如何にも小者っぽい奇声を上げながら、ギターハンマーを振り回して突っ掛かって来た!だけどやっぱり、下半身はガラ空きである!ザムシードは、身を低くして、トンボのギターハンマーを渾身の力で払い除け、再び、足下にローキックを叩き込む!
クリティカルヒット!トンボは大きくバランスを崩して、数歩後退して、仰向けにブッ倒れた!

「何だ、コイツ・・・実は弱くね?」

最初は、超攻撃的で厄介な奴と思っていたけど、なんか、盲進的に攻撃をして来るだけで、防御のイロハも知らない奴っぽい。防戦に廻らず、こっちから攻撃を仕掛ければ、余裕で勝てるんじゃね?と思えてきた。

「ならば・・・やってやるか!!」

ザムシードが、Yウォッチから空白メダルを引き抜いて、右足ブーツのくるぶし部分にある窪みに装填すると、ザムシードの右足が赤い光を纏う!!同時にザムシードとトンボの間に幾つもの小さい火が上がり、炎の絨毯を作る!【ザムシード・ライダーキック】発動!

「おもしれぇ!大技勝負か!!・・・♪薄っぺらのボストン・バッグ 北へ北へ向かった」

対するトンボは、ギターハンマーを腹に抱えて、弦を弾いて、結構有名な曲のサビの部分を熱唱すると、ギターハンマーにエネルギーがチャージされて輝き始める!【トンボ・ギターストライク】発動!

トンボを睨み付け、やや前傾姿勢気味に身構えるザムシード!ギターハンマーを頭上高く構えるトンボ!2人の間の空間がピリピリと緊張で歪む!そして、ザムシードとトンボが突進をしようとしたその時!!

「待って、ツヨシ!!」

「ぬぅぅぅっ!?・・・♪ざらついたにがい砂を噛むと」
「えっ!?」

2人の間に割って入り、トンボの足にしがみついて、突進を妨げる者が居る!いきなり押さえ込まれたトンボは突進を止め、一方のザムシードも、足を止めて「何事か?」と様子を見る!
女だ!女がトンボの足に、必死にしがみついて、トンボの行動を止めている!光沢の無いくすんだ眼・・・歪んで締まりない口元からはダラダラとヨダレが流れている・・・黒ずんで血色の悪い唇・・・ボサボサで不健康さを全面に押し出した髪の毛・・・そして着衣は下着のみ・・・まるで廃人のような、その女は、ラーメン神ツヨシの嫁・エツコだ!

「行かないで、ツヨシ!!私を抱いて!!」
「チィィィッ・・・離せ、エツコ!邪魔だ!こんな時に出て来やがって!・・・♪ねじふせられた正直さが」

エツコは、トンボの足にしがみつきながら、片手を自分の股間へ伸ばして“溝”をなぞりながら甘い声を洩らしだした。最初はパンティ越しに。そして虚ろな表情で悦に浸りながら脱いで、脚を広げて、直接刺激をしつつ、トンボの股間に頬をすり寄せる。なんかもう、やりたくてやりたくてやりたくてやりたくて、仕方がないって仕草である。‘ハッパをキメて○発やる’って描写しか出番の無かったエツコは、実は‘ハッパをキメて○発やる’以外の事には興味の持てないヤク中ハイジンだったのだ。
そして、なんでエツコが、こんな変態人間扱いなのかと言えば、前に登場した時(真ライダーバトル編・第98話・龍騎vsビジンダー)を参考にしたからだ!リレー内でのエツコは、もう、こう言うキャラで決定なのである!
トンボは懸命にエツコを振り解こうとするが、ビジンダー的なパワーを有していて、『暴力を振るうツヨシを極真空手で返り討ちにするほど強いエツコ』を振り解く事が出来ない!

「お願い、ツヨシ!行っちゃダメ!私を満足させて!」
「クッ!手を離すんだ、エツコ!・・・♪今ごろになってやけに 骨身にしみる」
「いやっ!我慢できない!私を抱いてっ!!」
「くっ!・・・仕方がない!!・・・♪ああ しあわせのとんぼよ どこへ」

ひょろっちいトンボでは、エツコのオネダリパワーを振り切る事が出来ない!それどころか、エツコの挑発(自慰行為や股間刺激)のせいで、だんだんと我慢が出来なくなってきた!トンボは戦闘継続を諦め、振り上げていたギターハンマーをゆっくりと足下におろし、少し申し訳なさそうにザムシードを睨み付けた!

「ス、スマン・・・ちょっと、休憩だ!悪いが、少し待っていてくれ!・・・♪お前はどこへ飛んで行く」
「またかよ!?」
「頼む!5分くらいで戻って来るから、待っていてくれ!・・・♪ああ しあわせのとんぼが ほら」
「あ・・・あぁ・・・うん、5分な、解った」
「お、恩に着るぜ・・・♪舌を出して 笑ってらあ」

トンボは、足下にしがみついているエツコの頭を撫で、チュッチュッとバードキスをして、その後、エツコに手を差し出して立たせてディープキスをして、半壊した九十番城にエツコをエスコートしようとするが、エツコは「もう我慢できないから此処でして!」と言われ、トンボ的には流石に恥ずかしいから、なんとか九十番城に連れて行こうとして、見かねたザムシードが「手伝おうか?彼女を店に連れて行けばいいのか?他にも俺に出来る事あるか?」と声をかけたが、トンボは「いや、大丈夫だ!・・てか余計なお世話だ!人様に嫁とのセ○クスを手伝ってもらうつもりは無い!」と言って、どうにかエツコを自宅に引き摺っていくのであった。

トンボはザムシードに「5分くらいで戻って来る」と言っていたが、5分程度で戻る様子は無い。最初は立ったままトンボを待っていたザムシードだったが、やがて待ちくたびれて、適当な瓦礫に腰を降ろして、ボケ~っとトンボの戦線復帰を待つ。
しばらくは、店の中から‘ハッパをキメて異常テンションになった’ツヨシの「あぐぅぅっ!はぁぁっっ!」と言う叫び声と、エツコの「あんあんあ~ん」という喘ぎ声が、恥も惜しげもなく響き渡る。

そして・・・ハッパの影響で、ウザイくらいにハイテンションなんだけど、足腰を使いすぎてフラフラになったトンボが店から出てくるのは、1時間も先の事になるのであった。
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編39

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年 9月 1日(金)16時34分31秒
返信・引用
  タチは装甲車に中で戦況を見守りながら迷っていた。あっちでは、貧乳×2とメイドが戦っている。こっちでは男とラーメン神が戦っている。う~~~ん、どっちの味方をしようか?・・・てか、どっちの方が射殺できそうかな?誰でも良いから、射殺をしたくてしたくてしたくてしたくて仕方がない。

「どうしますか、タチさん?・・・ももえ、愛してる!」
「あぁ、どうするかなぁ?」

タチが射殺相手の品定めをしていたら、装甲車の運転をさせられたタチの代わりに、スズキGSX1100S KATANAを預かっていたミウラが、指示を求めて寄って来た。当時、セーブケーサツを見た記憶は、あまり無いが、モモエちゃんのダンナがセーブケーサツに出演するって話題になっていたのは、何となく覚えている。

「面倒臭いから、全員射殺しちまおうか?」
「それはマズイですよ!・・・ももえ、愛してる!」
「やはり、マズイかな?」

貧乳×2とメイドは・・・どちらも射殺したくはないけど、あえて射殺するなら貧乳の方だろうか?正直、「あとで干物にしてあげる」と言われたけど、貧乳に干物にされても、あまり嬉しくない。むしろ「え!?オマエって、あんな貧乳が相手でも勃つの!?物好きだな~!」とバカにされそうである。
ただ、まぁ、ザッと見廻した中で、一番、射殺に適しているのはラーメン神だろう。ラーメン神と言えば、龍神会とシマ争いをしている荒くれ組織のトップだ。マルボーは極道を射殺しても良いと、極楽浄土の法律で決まっている。ならば、ラーメン神は射殺をしても問題無いかな?と思って、念の為にミウラが団長に連絡してみたら、「ツヨシは性根の腐ったチンピラだけど、表面上は普通のラーメン屋だし、何よりも、俺(ワタリ)の友達だから、射殺はしちゃダメ」と言われた。
ミウラが、ツヨシの犯罪履歴を調べたら、クスリとか暴力とか離婚とか窃盗とか殺害とか、かなりの犯罪に手を染めていたが、全部、ワタリが揉み消していた(wikiによると、ツヨシとワタリは交流があるらしい)。日常的に好き勝手に捜査をするタチだが、さすがに、ワタリの命令に背く事は出来ない。

「ラーメン神を殺ったら、ダンチョーに射殺されますね!・・・ももえ、愛してる!」
「・・・さて、射殺しても問題が無さそうなのは、
 貧乳×2(ファム&ジャンヌ)と男(ザムシード)の3人か。・・・・・・だけど」

貧乳×2の目的はよく解らないが、男(ザムシード)は明らかに幼女を救おうとしている。悪人を助け、釜茹でにされかけている幼女を救おうとしている男(ザムシード)を射殺する・・・ケーサツとして、それで良いのだろうか?
僅かに、ワタリへの不信が生じてきたタチは、念の為に、ミウラに、ワタリが担当をしてきた他の事件も調べさせた。すると、ツヨシの罪を揉み消す為に、一般人に罪を押し付けて射殺したり、ワタリ自身の罪を揉み消す為に、ワタリの秘密を突き止めたマスコミを犯人に仕立て上げて射殺したり・・・。そして、何よりも驚いたのは、今まで指定暴力団として教えられてきた龍神会が、実はただの善良なうどん屋だったり・・・。出るは出るは、ワタリの揉み消した悪徳の数々が!

だが、さっきも書いたけど、さすがに、ワタリの命令に背く事は出来ない。

「よし!男(ザムシード)は、善良なラーメン屋の命を狙う悪人て事にして射殺しよう!
 ・・・だが、その前に!」

釜茹でにされそうな幼女を救おうとしている男を射殺するってのは、チョットばかり申し訳ない。ならば、幼女が釜茹でにされるって展開だけを阻止すれば良いワケだ。救おうとしている幼女が救出されれば、男には「幼女を救わなければならない」って価値は無くなり、ただの男になるから、射殺をしても問題は無いだろう。
目的を決めたタチ&ミウラは、装甲車から降りて、拳銃を構え、足早に、吊られているチビ紅葉の元に向かう!



-ザムシードvsトンボ-

ザムシードは、トンボの果敢すぎる攻撃に対して、防戦一方になっていた!トンボは、中~長距離ではドレイクゼクターを連射しまくり、近距離ではギターハンマーや、嫁仕込みの空手を奮ってくる!トンボは猪突猛進で死角だらけなので、ザムシードの攻撃がトンボにヒットするのだが、トンボはまるで怯まず、自身へのダメージなど考えずに突進をしてくる!

「くっくっくっくっく!どうしたどうした!?動きが鈍ってんぞ!
 さっきまでの威勢は、何処へ消えた!?・・・♪俺は俺で在り続けたい そう願った」
「くそっ!見た目と違って、なんてタフな奴なんだ!!」

トンボは、クスリばかりキメている所為で、神経がボロボロで、痛覚がマヒをして、ダメージを受けても痛みを恐れない体質になっているのだが、ザムシードはトンボの廃人事情なんて知らない。その為、いくら攻撃をしても、全く防御や後退をせずに、前進しかしないトンボに対して、「不死身なのか?」と恐れを感じ始めている。

ギターハンマーでブン殴られて、弾き飛ばされて、地面を転がるザムシード!トンボはドレイクゼクターを連射して、ザムシードが体勢を立て直す事を妨害をしながら前進をする!

「オマエとの戦いは飽きた!これで終わりだ!!・・・♪裏腹な心たちが見えて」

ギターハンマーを腹に抱えて、弦を弾いて、結構有名な曲のサビの部分を熱唱!すると、ギターハンマーにエネルギーがチャージされて輝き始める!仮面ライダートンボの【必殺技・ギターストライク】発動!
トンボは勝利を確信して、仰向けに寝転がったまま動けないザムシード目掛けて、渾身の力を込めて、超エネルギーを纏ったギターハンマーを振り上げる!

・・・が!!

「ぐぅぅぅっっっ・・・ぐわぁぁぁっっっっっ!!・・・♪やりきれない夜を数え」
「・・・・・・・・ん?」

トンボは、突然脱力をして、振り上げたハンマーを地面に落として、苦しそうに震えながら蹲る!九死に一生を得たザムシードは、立ち上がって、間合いを空け、急変したトンボを見つめる!何があったのかは解らないが、今のトンボは、攻撃どころか、防御も満足に出来ないほどに憔悴しているようだ!

「ぐぅぅぅぅ・・・こ、こんな時に、禁断症状がっ!!・・・♪逃れられない闇の中で」
「こ、こいつ、一体どうしたんだ?」
「ス、スマン・・・ちょっと、休憩だ!悪いが、少し待っていてくれ!・・・♪今日も眠ったふりをする」
「あ・・・あぁ・・・うん、解った」
「お、恩に着るぜ・・・♪死にたいくらいに憧れた 花の都"大東京"」

トンボは、先ほどまでの軽やかな動きとは別人のように、重たそうに体を引き摺って、半壊した九十番城に向かって歩いて行く。見かねたザムシードが「肩を貸そうか?店に連れて行けばいいのか?」と声をかけたが、トンボは「いや、大丈夫だ!お気遣い感謝するぜ!」と言って、フラフラ&ダラダラと歩き、何度も地面に両膝を落として苦しそうに蹲り、這いずるようにして、どうにか店に辿り着いて、中に消えていった。

そして、5分後・・・(ザムシードは把握していないが、店内でハッパをキメて体調を整えて)スゲー元気で、ウザイくらいにハイテンションになったトンボが店から出てきた!つい先ほどまでの、死ぬほど苦しそうだった時のトンボとは、まるで別人だ。それどころか、最初に会った時の品の無い笑みを浮かべてたトンボとも別人じゃね?って思えるほど、今のトンボはテンションが高い。宝くじが当たったとか、ネットオークションで掘り出し物を落札した等々、店の中で、何か良い事でもあったのだろうか?

とにかく、準備が整ったので、ザムシードとトンボの再戦開始である!



一方、「とりあえず幼女を救出しよう!」と決めたタチとミウラは、何処かから見付けてきたハシゴを巨大釜に立て掛けて、釜の上部までよじ登った。そして、ミウラがチビ紅葉を支え、タチがチビ紅葉と滑車付きポールを縛り付けてある麺を解こうとする。

「ぇ!?助けてくれるのぉ!?」
「あぁ、今、助ける!もう少しの辛抱だ!」

しかし、麺は沸き上がる湯気を吸って若干膨張している為、結び目がカッチリと食い込んで、解く事が出来ない。仕方がないので、解く事を諦め、麺を握って、握った部分の上の麺に銃口を当てて、撃ち切る事にした。

パァァン!

「ぇっ!?わぁぁぁっっっ!!!」
「し、しまったっ!!」
「ま、まずいっ!・・・ももえ、愛してる!」

此処で想定外が発生!ミウラは、タチが銃で麺を撃ち切る事を知らずに、「まだ大丈夫だろう」と、チビ紅葉を軽く支えていた為、麺が切れていきなり重心が掛かって、支えきれずに手放してしまう!しかも、沸き上がる油まみれの湯気が麺やチビ紅葉にタップリと付着していた為、タチが握っていた麺は、タチの手からヌルリと滑り落ちてしまう・・・つまりは。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっっっ!!!」

どぼぉ~~~~~~~ん・・・
哀れ、着ぐるみの幼女は、熱々の巨大釜の中に墜ちてしまいましたとさ!

簀巻きにされたまま、グツグツと煮立った巨大釜の中に沈んでいくチビ紅葉。やがて、縛り付けていた麺が解れてプカプカと浮かび上がり、底に沈んだ紅葉を隠す。

タチとミウラは、しばらくは呆然としたまま巨大釜を見つめていたが、やがて、目を背けるようにして「幼女は事件に巻き込まれて犯人に殺された・・・で、いいな」「そうっすね。二度と思い出したくない凄惨な事件でしたね。」と自分達を納得させて、その場から立ち去ろうとする。

ズゴッ・・・ズゴゴゴゴッ・・・ゴォォォォォッッ!!

何の音だろうか?タチ達が立ち去ろうとすると、巨大釜の中から、何かが水を吸い込むような音が聞こえてくる。2人が振り返って巨大釜に近付くと、まるで、プールの栓を抜いた時のように、巨大釜の真ん中に小さな渦が発生して、下の方に吸い込まれ、並々とあったスープと麺が、みるみると減って行くではないか!
スープの量が1/3程まで減ったところで、タチとミウラは我が目を疑った!釜の底で仰向けになった幼女が、大きな口を開けてスープと麺を、もの凄い勢いで吸い込んでいたのだ!スープと麺はドンドンと減り、対照的に幼女の腹は着ぐるみ衣装をはち切らんばかりにドンドンと膨らむ!そして、上背よりも腹幅の方がデカイんじゃねってくらいまで腹が膨らんだところで、巨大釜ラーメン完食!
幼女は、でっぷりとした腹を抱え・・・というか引き摺りながら、釜の中から這い出してきた!

「ふぅ~~~・・・まっずぃ、ラーメンだなぁ!ァタシが作った方が絶対に美味しーの出来るょ!
 調味料で無理矢理に味を調ぇてるから、舌がピリピリするだけで、味に深みが全然なぃ!
 煮干しでも、鶏ガラでも、豚骨でも良ぃから、もぅ少し下味が欲しぃなぁ~!
 麺は麺で、チョット茹でただけでフニャフニャになって、コシが全然なくなるし!
 あのゾウリムシ(ツヨシ)、何でこんな下手っぴな腕で、ラーメン屋さんなんてやってんだろう!?」

残念!まことに残念!幼女なりに顔は可愛く整っていて成長したら楽しみな感じなのに、首から下が風船のようにブクブクと肥りまくっている!・・・てか、肉まんみたいな体型で、見るに堪えない!しかも、いきなりラーメン神を全否定しやがった!

「でも、超マズくても、お腹いっぱいになったから、まぁ、いっかぁ~!
 ぁとゎ、ぉ腹に溜まったラーメンを・・・」

顔は可愛いのに体格が肉まんみたいな幼女は、両手を上げて、「ん~」と力を込めて、思いっ切り腹を叩いた!すると、あら不思議!‘浮き輪のこっちを押したらあっちに空気が移動する’的な要領で、腹に溜まった体積が、叩かれた圧力で全身に移動を開始した!

☆しゅららららぴきぃ~~~んっ☆
短くて華奢だった右腕が、スラリと伸びて健康的な筋肉に付いた右腕に変化!
☆しゅるりらりららら~~~~~っ☆
同じく、短かった左腕が、萌萌でスラリとした左腕に変化!
☆きゅらきゅらきゅらきゅらあ~~~~~っ☆
小さくて寸胴だった腹が、それなりに筋肉が付いて女性らしくくびれた腹に変化!
☆きらきらりぃ~~~~~~~ん☆
赤ちゃんのお尻みたく小さかった尻が、肉付き良く安産型のやや大きく整った尻に変化!
☆きゅぴぴるぴぃ~~~~ん☆
短くて細かった右足が、スラリと伸びて太股からふくらはぎにかけて肉付きの良い右足に変化!
☆きゅらりらりらぁ~~~~~~んっ☆
同じく左足が、スラリとした健康的な色気のある左足に変化!
☆ぴっかぁ~~~~~~~~~~んっ☆
可愛いけど幼いだけの顔が、やや面長になって、幼さを残したまま少し大人っぽくなった美少女顔に変化!
☆しゅぴぴぴぽよぉ~~ん☆
マナ板だった胸が、丸み帯びて僅かに膨らむ!

源川紅葉・現役女子高生、青春真っ盛りな姿にて復活!!
先ずは元に戻った手足を見て、満足そうにニコリと微笑み、次に襟元から胸を覗き込んで、少しガッカリとした表情になる。

「ちぇ~っ!Cカップ・・・前と同じかぁ~!
 もう少し‘体積’を上手に操れれば、亜美みたいな大きい胸に成れたかもしれないのにな~」

  ※世の中そんなに甘くはありません。あくまでも、元の姿に戻るだけです。
   ・・・てか、源川紅葉は公式ではBカップです。親友の亜美と違って、紅葉のバストは、
   あくまでもBサイズに範囲で成長しているだけで、以前から比べて、露骨な発育はしていません。

体の大きさは元に戻ったけど、ハムスターの着ぐるみはそのまんま。小さい着ぐるみから、長い素足と肩から腕が露出していて、コレはコレでなんかエロくて良いんだけど、紅葉的に、このセンスは有り得ない。早速Yスマフォを取り出して、画面を指でなぞって、回復した妖気で服を召還する。

この世界でのヒロイン変身シーンのお約束で、ハムスターの服が千切れ飛んで素っ裸になったんだけど、紅葉はエロ禁止キャラなので、完全に服が千切れて無くなるよりも少し早く、強烈な光りが周囲を照らして、『映像的に何とな~く全裸っぽく見えるけど、ハッキリとは解らない』ってな表現になって、可愛らしいんだけど動きやすいジャージ的な衣装が、紅葉の体を包んだ。残念ながら健康的な色気の露出は減ったけど、可愛らしさには一点の曇りもない。

「よっゃっ!準備完りょー!
 おぢさんたち、助けてくれてありがとぉ~!」

「あ・・・あぁ・・・うん、どう致しまして」
「ぶ・・・無事で良かったね。・・・ももえ、愛してる!」

タチとミウラは、目を点にして、紅葉を眺めている事しかできない。
煮立ったスープに墜ちて釜茹でになったはずの幼女が、巨大釜のラーメンを全部食って肉まんのような体型になり、しかも、その辺の三文アイドル顔負けな、超絶美形な女子中学生に変化をした。

「子供扱いすなっ!中学生ぢゃなくて高校生だもんっ!!」

しかも、色々とミスがあって、巨大釜に落とした張本人たちに向かって「助けてくれてありがとう」と、可愛らしい笑顔で感謝をしてくれた。彼女にはタチとミウラに釜茹でにされたという解釈は無いようだ。
まぁ、小さくて妖力不足でも、元々鬼だし、地獄で業火を管理している鬼の種族が人間界の熱湯くらいじゃ煮えないし、何よりも、今現在は、燕真の思念に憑依して生きてる状態なので、紅葉単独では死なないし・・・。もし紅葉を殺したかったら、寄生先の燕真を殺した上で、お祓いなので念を消耗させて、紅葉と人間界との繋がりを断つしかない。

「肉まんからS級美少女が生まれましたね?・・・ももえ、愛してる!」
「ん?あ・・・あぁ、そうだな。」
「最近の幼女って、お湯につけると成長するんですかね?・・・ももえ、愛してる!」
「さ、さすがに、それは無いだろう。彼女が特殊なんだ。」
「ところで、どうします?・・・ももえ、愛してる!」
「ん?何がだ!?」
「幼女の救出は終わりましたし、予定通り、男(燕真)を射殺しますか?・・・ももえ、愛してる!」
「・・・もちろんだ!男(燕真)は射殺する!!
 此処に来るまでの装甲車内での会話や、幼女を見た時の男(燕真)の反応から察するに、
 美少女(紅葉)と男(燕真)は恋仲だ!!
 あんな可愛い子を独り占めなんて絶対に許さん!!何が何でも射殺する!!」
「え!?射殺の理由と意気込みが変わってませんか!?
 団長の命令とラーメン神への義理で男を射殺するはずだったんじゃ!?・・・ももえ、愛してる!」
「義理や命令など関係無い!!男がムカ付くから射殺する!!ただそれだけだ!!」

紅葉が復活したのは良いんだけど、お陰でザムシードは無駄に敵を作ってしまったようだ。ただでさえトンボ相手に苦戦中なのに、タチとミウラまでトンボに加勢したら、一体どうなっちまうんだろ?
ちなみに、復活した紅葉が、ザムシードの戦いに加わるか、ファム達の戦いに首を突っ込むかは、まだ決めていない!!

余談
wikiってたら、タチはこ~ゆ~のに変身出来ると判明した。
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC
https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-17-c8/hati3591/folder/1579652/37/54662737/img_0
https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-17-c8/hati3591/folder/1579652/37/54662737/img_2?1425281206

あと、ミウラはディズニー映画で主人公の声やってる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Mr.%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%AB
http://images.ciatr.jp/2017/08/w_828/aiXK9E0sYz1uAQl7ajdQWgqvxEjkC4shLOihCopM.jpeg
 

ゾルダⅡ世・トン騎の結婚編24の4~5話先のネタ?

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2016年 5月 4日(水)15時09分50秒
返信・引用
  > No.651[元記事へ]

小津屋敷の崩壊によって、床下から発見をされた文献=『薩陸村悲話』に眼を通した真司は、大きな溜息をついた。

「薩陸村を離れる前に、【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みたい。・・・そう言うワケなんだな。」
「ぅん!どんな石像なのか見てぉきたぃしぃ~~!」
「私の窮地を救ってくれたワケですから、礼は伝えたい・・・ジャンヌだ。」
「キリシタン弾圧って事は、今から400年前の歴史有る作品ですからね。・・・亜美で~す」
「なぁ、燕真?オマエも行くのか?・・・城戸だ!」
「あぁ!紅葉や平山さんが行くなら、保護者として、着いて行くしかないと思ってる・・・佐波木です」
「保護者の自覚があるなら、少しは保護者らしくしてくれ!
 オマエがシッカリしないから、オマエの派閥の連中が全員野放し状態って理解してるのか!?城戸だ!」
「何とか頑張るよ!・・・まぁ、そんなワケで、俺達は此処からは別行動をさせてもらうから、
 真司達は先にデブのカレー屋に向かってくれ!」

猛獣のような紅葉を筆頭に、全く役に立たない燕真や、ザコのクセに無駄に存在感を発揮している亜美&ジャンヌが別行動をしてくれるのはしてくれるのは非常にありがたい。この4人(特に紅葉)が居なくなるだけでも、今後のストーリーは、かなり円滑に進むようになるだろう。
・・・が、一抹の不安もある。今章のメイン軸が、そのまま紅葉達に移ってしまう可能性があるのではないか?
今章開始後、未だにスタート地点から動いていないのに、更に、足止めをされるパターンに成り兼ねない予感がする。
真司やデブが目的地に向かう描写が2割、萌獣の描写が2割、残り6割が紅葉達の冒険活劇。場合によっては、特に描写も無く、気が付いたら、デブの実家でカレーを食ってるシーンになっているとか・・・。

「面白そう!私も、ジャンヌの勧誘も兼ねて、紅葉ちゃん達の別行動班に入ろうかな!」
「おぉっ!美穂も、着ぃてきてくれるのぉ!?」
「私の勧誘とは一体?・・・ジャンヌだ!」

しばらく黙って「今後の方針」を聞いていた美穂が、真っ先に紅葉グループに入りやがった。もしかして、この女、嗅覚を働かせて、どっちのチームがメインになって、出番が与えられ続けるかを見極めたのではあるまいか!?

「オマエ等だけでは不安だ!メインのクセに、山中で迷子に成って、今章終了とかありそうで怖い!!
 仕方がない!!俺も行く!!・・・城戸だ!」

そんなワケで、【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みに行く真司&美穂&ザムシード組と、【デブの実家】にカレーを食いに行く石松&吾郎&あきら&優衣に別れることになったのだが・・・

「チョット、現実問題的に、行きにくいです・・・あきらです」
「俺も同じ事を考えていたっす。石松さんの実家、実は関西や北海道だったって事になりませんか?」
「ぶひぃ!!?今さら!!?」
「それ良いね!英くんの実家は北海道のカレー屋さんにしましょう!」
「ぶひぃぶひぃ!!7~8年前の初登場から、九州弁っぽいのを喋っているのに、今さらばい!?」
「なら、台詞と設定を書き直せば問題ありませんね・・・あきらです」
「勘弁してくれ~~~・・・・・・・・・・・・・・・作者だ!!」
「仕方ないっすね。時間稼ぎの意味も含めて、みんなで御参りに行きましょう!」

・・・と、まぁ、この様な経緯があって、結局は全員で【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みに行くことになった・・・・・・・・・・が。





―一刻半後・薩陸山の山頂付近―

「異国の者達だべさ!!」
「沢山いたぞ!!」
「引っ捕らえろ!!」
「お代官様に差し出せば、たんまりと褒美を貰えるに違いない!!」

真司&美穂&ザムシード組&&石松&吾郎&あきら&優衣は、洞窟に隠れて、追っ手の村人達をやり過ごす。逃走中にあきらが転倒して捕まりかけた時はかなり焦ったが、吾郎とデブが、村人をブン殴って、辛うじて救出をしてくれた。

「何処に行っただ!?」
「あっちさ、探してみるべ!」
「んだ、んだ!」

村人達は、洞窟には気付かずに、獣道を通って茂みの中に潜り込んでいった。それぞれが、斧や鎌や鋤を持っていて、眼を血走らせていて、真司達を殺す気満々って感じで、非常に物騒である。あと、薄汚い野良着を着ていて、下半身はフンドシ一丁で、頭には髷を結っていた。

デブの実家に行く為に、薩陸村の住宅街を通過したら、民家が藁や板を屋根にしたようなオンボロ小屋ばかりだった。あちこちで、家畜の牛が「モーモー」と鳴いている。最初は、「村内にこんな時代錯誤な地区なんてあったっけ?」と思った。

田んぼに突っ立ってポカンと口を開けて、真司達の通過を眺める村の男達は、皆が上半身は野良着で、下半身はフンドシ一丁だった。最初は「全員、伊達の配下か?」と思った。

だが、違った。村人の1人が「熊童子家来のバテレン人がオラ達の生き肝を取り来おった!」と捲し立てた途端に、農作業中の村男達の目付きが変わった。

しかも、「お光さん」と言う名の、あんまり可愛くない村の権力者の娘が「ワダシより綺麗な娘っ子なんぞ、生かしておくなだす!」と号令を掛けやがったもんで、村人達が、農耕具を手に取って、襲い掛かってきたのだ。言うまでもなく、美穂も、あきらも、紅葉も、亜美も、ジャンヌも、権力者の娘よりも数倍は美人だ。もちろん、優衣ちゃんだって、権力者の娘と比較して・・・・・・え~~~~っと・・・まぁ、それなりに、あれだ。

そんなワケで、真司達御一行様は、ワケも解らずに指名手配される立場になってしまった。

時は、今から遡ること400年前の江戸時代。徳川3代将軍の治世で、キリシタンへの弾圧が激しさを増している。日本人なんだけど、異国の格好をした(21世紀人の)真司達は、薩陸村の人々から、同じ人種とは見なされず、村に着いた途端に追い回されるハメになる。ジャンヌに至ってはモロにガイジンである。言い訳のしようが無い。つ~か、キリシタン扱いで追われているのか、美少女が沢山いるから目の仇にされているのか、よく解らん。とにかく、村男達の血走った眼が怖い。‘捕まりやすい’属性を持つ亜美や、露出狂のあきら辺りが捕まったら、多分その場で押し倒されて、村男達から鬼畜なエロビデオみたいな行為に及ばれてしまうだろう。つ~か、涙眼で逃げ回ってる亜美は、まぁ正常として、あきらは、ワザと逃げ遅れそうになったり、逃走中に転んだりして、まるで捕まることを望んでいるような気がしないでもないが・・・。

どうして、こんな事に成っているのだろうか?

崩壊した小津家を発ったのが3時間前。【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝見したら、【戦場の女神】像ではなく、剣を持って乳首に宝石がはめ込まれた【全裸の女体】像だった。涼村暁之進と言う男は、文献通りの男ではなく、ただの助平なのかもしれない。まぁ、古い文献だし、言い伝えが改変されることはありがちなので、これは良いとしよう。せいぜい、紅葉が【全裸の女体】を見た瞬間に、「ぎゃぁぁっっ!!燕真のヘンタイ!!見ちゃダメ!!」と言いながら燕真の両目を2本の指で突いて、燕真が「うぎゃぁぁっっっ!!」と、20分間ほどのたうち回った程度である。
そんで、しばらく拝んで、「さて、行こうか!」と思って目を開けたら、【全裸の女体】像が切削中の岩の塊になっていて、「ん?」と思いながら洞窟から出たら17世紀(江戸時代)だった・・・何故だ!?



-キャバクラ萌獣-

めふぃ子とベルちゃんは頭を抱えていた。不可能なはずの、疑似空間の続行と、異空間侵入の同時進行・・・つまり、疑似空間を抱えたまま、時の狭間への突入を試してみたのだが、やっぱり無理だった。ものの見事に失敗をしちゃった。

時の狭間に突入した瞬間に、疑似空間が反発をして、時の狭間から弾き出されてしまった。それどころか、変な時の捻れに乗ってしまい、気が付いたら、萌獣アジトビルの周りには、城下町のような風景が広がっていた。

「りんり~ん・・・ここは、17世紀の帝美江洲県・・・この時代の呼び方だと、帝美藩の城下町りん!」
「困っためふぃね。こんな所では、軍資金の荒稼ぎは出来ないめふぃ。
 私達のいるビル以外の全てが17世紀になってしまったのかしらめふぃ?」
「う~~~~~~~~~~~~~~ん・・・
 特殊バリアの影響で時空の歪みに潰されなかったこのビルと、
 標高が高くて時空の歪みに巻き込まれなかった薩陸山の山頂、
 あとは、この地に居るか解らないけど、時空干渉を受けない特異点が居れば、その人くらい・・・りん。
 後は疑似空間全部が17世紀になってしまったりんね。
 もちろん、日本遠征中のゼット姉達は、21世紀の残ったままりん。」
「21世紀に戻る方法は?」
「私達の科学力では無理りん!
 可能性があるとすれば、偶然この空間にいるかもしれない特異点を捜し出して、
 その人に協力してもらって、時の狭間を経由して、元の世界に戻るしかないりん」
「確か、薩陸村付近で、異空間に干渉した記録があっためふぃね?」
「うん!有ったりん!その線で捜索をするべきりんね。
 早速、メトリンちゃんの許可を貰ってこようりん!」
「・・・・・・それは・・・難しいめふぃかも」
「・・・・・・・・・・なんでりん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

めふぃ子、大きな溜息をついて、窓の外を眺める。メトリンやガッツちゃんやベムスちゃんやバードンちゃん等々、変化をした風景に興味を示した萌獣達は、揃って、サッサと城下町に遊びに行ってしまったのである。

「仕方がありませんめふぃね。メトリンさんには事後報告にするとして、
 修理が終わったばかりのクレゴンさんを連れて、薩陸村とやらに行ってみますめふぃ。」



-薩陸村-

数日前に夕子りんに干物のされて、そのまま旅館内で放置されて居たはずのミッチは、周りの風景を見て眼を丸くする。さっきまで、窓から湖が見える旅館の一室に転がっていたはずなのに、いつの間にか、だだっ広い田んぼの真ん中に立っている一本杉の枝の上に転がっていたのだ。旅館は影も形もない。
フンドシ族は、フンドシ力によって、時の狭間を自由に行き来できる。彼は、その能力(特異点)によって、時空の歪みに巻き込まれてしまったのである。

「どうなっているんだ?」

枝の上から辺りを眺めると、大きな御屋敷が一軒建っている。位置的には、小津屋敷があったはずの場所だが、その形は、光実が知る小津屋敷とは全然違う。
何がどうなっているのか全く解らないが、とりあえずは情報を収集しなければならない。光実は、スルスルと幹を伝って降りて、大きな御屋敷に駆けていくのであった。ちなみに、ミッチはフンドシ一丁なので、真司達とは対照的に、比較的アッサリと、17世紀の人々に馴染める事になる。

小津家は、室町時代(15世紀)から栄え始め、この時代(17世紀)には、辺り一帯の大地主になっていた。
しかし、度重なる飢饉や、戦(キリシタン弾圧によって発生した島原の乱)の為の徴兵で、村は貧困にあえぎ、小津家は、大地主とは名ばかりの、傾きかけた家になっていた。
当時の小津家の当主は、あんまり可愛くない娘のお光を、隣の外陸曽(げりくそ)村の村長・猿見田(さるみた)家の息子・牙萬(がまん)に嫁がせ、色々と援助してもらおうと考えていたのである。

え!?‘下痢グソを我慢してる猿みたいな顔’じゃなくて、猿みたいな顔をした外陸曽村の猿見田牙萬て名前の奴だったの!?



-その頃-

洞窟に隠れて村人達をやり過ごした真司達は、周囲を警戒しながら散策を開始する。村人に追われるのは嫌だが、だからと言って、洞窟内でジッとしているわけにはいかない。飯は、紅葉のYスマフォが有れば何とかなるだろうけど、紅葉のスマフォも含めて、全ての通信機器が『圏外』になっている。まぁ、江戸時代なんだから、当然と言えば当然だろう。はぐれてしまったら連絡を取り合うことが出来ないので、皆は一塊になって、慎重に歩き続ける。

ピ~ロロッピッピ~!・・・ピ~ロロッピッピ~!
突如、真司の携帯電話の着信音が鳴り響く。近くに村人が居て、この音を聞かれてしまったら大変だ。ビクッとして慌てて電話を取り出して着信に応じる真司。

「は、はい!」
〈おう、真司か?〉
「編集長?え!?もしかして、編集長もタイムスリップを?」
〈タイムスリップ!?何言ってんだオマエ!?〉
「気付いてないんですか?編集長達のパソコン、ネットとか繋がらないでしょ?」
〈ん?チョット待ってろ?・・・・・・・・・・・・・・・普通に繋がるぞ!
 おっ!ARASHUの大埜君の主演ドラマ‘世界一難しい鯉’の視聴率が右肩上がり、
 松純の主演ドラマ‘9.99’も好調キープだってよ!
 そんな事より、今、何処だ?直ぐに来れるか?
 尾名君とロシュオ君では、神崎さんの言う恋愛小説は書けん!直ぐにこっちに来て手伝ってくれ!〉
「いや・・・あの・・・直ぐに来いと言われましても・・・・今ちょっと・・・」
〈何だ、オマエ・・・また、ワケの解らない事に首を突っ込んでいるのか?〉
「あの・・・その・・・ちょっとばかり、別の時代に、首どころか全身を突っ込んじゃいまして・・・」
〈やれやれ!相変わらずバカだなぁ~!仕方がない!こっちは俺達で何とかする!
 オマエが暴走をするのはいつもの事だから大目に見るが、危ない事にだけは首を突っ込むなよ!!〉
「ははははは・・・・・・・も・・・もう・・・遅いです。」

プツン!・・・ツー・・・ツー・・・

通話を切り、大きな溜息をつく真司。廻りで様子を見ていた美穂や燕真も、その気持ちを察したらしく、声を掛ける事が出来なかった。
・・・・・てか、誰かツッコミを入れろよ!
「何故、21世紀にいる大久保の電波が、17世紀に届くんだ!?」と!!
宇宙にいても、別の時代にいても、何故か、大久保からの電話だけは、真司に繋がるようだ。

どうやら、大久保や神崎は、この時代には飛ばされていないらしい。17世紀に来てしまったのは、山頂の洞窟に来た真司達だけなのかもしれない。21世紀に戻る手掛かりは一切無いが、洞窟内でタイムスリップをしたのなら、もう一度洞窟に行けば、元の時代に戻れるかもしれない。可能性は極めて低いだろうが、一行は、山頂の洞窟に向かってみることにした。

しばらく歩いていると、自分達以外に、茂みの中をガサガサと動き回る音が聞こえてくる!追っ手の村人か、もしくは獣か!?一行が身構えようとした瞬間!!

「にゃはっはっは~~~!カワイ子ちゃんみっけ~~!!」

友人の亜美を庇うようにして立っていた紅葉目掛けて、素早く襲い掛かってくる人影が出現!!その者は、素早く紅葉の背後に廻り込み、一切躊躇うことなく、紅葉を抱きしめた!!

「にゃっはっは~~~~~!!!!
 発育途中の女子(紅葉)の、子供でも大人でもない体付き!!良き感触だぜぇ~~!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!」

紅葉は、凄まじい金切り声を上げながら、背後から廻された腕を掴んで、渾身の力を込めて一本背負いで投げ飛ばす!!

「にゃっはっ・・・は・・・・はぅぁぁっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!」
「・・・・あ!涼村さん!?」
「はぎゃっぅぁぁぁぁぁぁぁっっっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」

投げ飛ばされている真っ最中の男は、真司がよく知る人物=涼村暁だった!!・・・が、真司が気付いた直後には、紅葉に投げ飛ばされた暁は、真っ逆さまに谷底に落ちていくのであった。



-数分後-

とりあえず、1回死んで生き返った暁と合流した真司達は、お互いに「何故、こんな所にいるのか?」を話し合う。宇宙編で女体化した暁は、筋肉の愛人としてキングライナーに連れ込まれ、筋肉が去ってキングライナーの主がイケメン狩り軍団に変わったタイミングで、荒野に捨てられたらしい。気が付いたら男に戻っていた。なんのアテもなく荒野を彷徨い続けた暁は、やがて、謎の扉を見付けて、入ってみたら江戸時代の帝美藩の城下町に辿り着いたそうだ。

「・・・なぁ、美穂?当時のイケメン狩り軍団のリーダーってオマエだよな?」
「あ~~~・・・そう言えば、伊達が居なくなった隙を突いて、大幅な人員整理をしたわ。
 要らない子や、生意気な奴や、使い物にならない干物は、全部、電車の外に捨てたっけな。」
「・・・それは、酷すぎるだろう」

そんなワケで、17世紀の城下町に来た暁は、持ち前の適応力でアッサリと、この時代に馴染み、腕の立つイケメン剣士として、帝美藩に召し抱えられることになった。だがそれが拙かった。イケメンで長身で女好きな彼は、とりあえず、帝美城の姫君を口説いて手を出しちゃった。殿の側室何人かにも手を出しちゃった。そんな事情を知らない殿様は、暁に家老の娘との縁談を持ちかけた。もちろん、許嫁に決まった娘にもソッコーで手を出して身籠もらせちゃった。それを聞いた姫が激怒をする。お陰様で、姫とヤッたことや、側室と乱交したこと等々、全部バレちゃった。暁は地位も許嫁も捨てて脱藩したのであった。

「え~~~~~~~~~~~~~っと・・・あの・・・チョット待って!・・・佐波木です」

暁の武勇伝を聞いている途中で、燕真が口を挟む。

「アンタの名前って、涼村暁だよな?・・・佐波木です」
「あぁ!そうだが!」
「涼村暁之進って人と名前が似てるけど、兄弟か親戚か?・・・佐波木です」
「おぉ!なんでその名を知っているんだ!?涼村暁之進ってのは、俺の偽名だ!
 暁って名前じゃ、江戸時代の剣士っぽくないからな!」
「あの・・・涼村さん、念の為に聞くけど、涼村って・・・キリシタン?・・・城戸だ」
「いや、仏教!・・・てか、無宗教かな?なんで??」
「う・・・うん・・・チョットね」

真司&燕真は、所持していた文献『薩陸村悲話』をパラパラとめくって、涼村暁之進が脱藩した理由を確認してみる。文献には、「切支丹の弾圧から逃れて脱藩をした」と書いてあるが、どうやら違うらしい。涼村暁之進は帝美城城中の女達と不義密通を繰り返しまくって、バレたから逃げたのだ。言い伝えゆえに、ある程度の改ざんや誇張はあるだろうけど、ここまで違う事に成っているとは思ってなかった。

「そ・・・そりゃ、逃げるしかないわなぁ~・・・佐波木です」
「逃げてなきゃ、確実に切腹させられてるわね。」
「アンタ、この時代に来てまで、なんちゅ~ことをやっているんだ?・・・城戸だ」
「にゃっはっはっは!つい・・・な!
 だがな、こんな俺でも、少々困ったことになってんだ!
 つい最近、村の大地主の娘に付きまとわれちゃってさぁ~~・・・
 逃げ回ってるんだけど、どうにもしつこくて!」
「ブヒィ!大地主の娘?」
「・・・もしかして、お光さんて名前っすか?」
「そうそう、お光!
 スゲ~不細工なんだけどさ、この村(薩陸村)には、お光より可愛い子がいないんだから仕方ないよな!
 噂では、お光より可愛い子は、みんな、お光に捕獲されて、城下の色街に売られているらしいぜ!」
「・・・お光さんて、最悪だな。
 21世紀の薩陸村にハズレ娘ばかりが多いのは、アタリ娘の血筋が絶滅しているからか・・・佐波木です」
「でもさ、城から逃げ出して、女日照りになって、ムラムラして、
 つい、誰でも良い感じになって、お光に手を出しちゃったんだ!
 そしたら、その次の日から、まるでストーカーのように付きまとってきっちゃってさぁ!
 ありゃ、ザファイア以上にしつこいぜ!にゃっはっはっはっは!」
「・・・・・・・・・・・・アンタ、最低だな。・・・城戸だ」

なるほど・・・『薩陸村悲話』と現実が、だいぶ違うことは置いとくとして、後半だけで急に『悲話』になっちゃった理由は、その空白を真司達が埋めて『悲話』にしなければ成らないという【ミッション】らしい。
①暁に、鬼退治をさせる。もちろん名乗らせない。②暁とお光に仲良くしてもらう。③暁をキリシタンに仕立て上げて、外陸曽村の猿見田家の長男・牙萬を誘導して発見して貰う。④暁を死罪にする。
上記①~④で『悲話』を完成させた後で未来に戻らなければ、タイムパラドックスが発生して、未来の小津家で、仮面ライダージャンヌ・シャンゼリオンフォームが誕生しなくなってしまう。もちろん、暁を過去に置き去りにして、見殺しにするのは、歴史を改ざんしない為には仕方のないことだ。・・・てか、過去に来てまで女ったらしぶりを発揮している暁がムカ付くから、絶対に置き去り&見殺しにする!どうせ、忘れた頃に、当たり前のように未来で生き返ってるだろうけど、とりあえず死罪になりやがれ!

一同は、暁に鬼退治をさせた上で見殺しにする班と、未来に帰還する方法を探す班に分かれて、行動を開始するのであった。

 

仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編3

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2015年 4月 2日(木)13時50分39秒
返信・引用
  > No.468[元記事へ]

キィィ――――――・・・・――――――ィン

妖怪接近音が響く!赤竜は飢えているのか?こんな場所で奴が襲われたら成す術が無い!!
だが粉木と由依は、追いかけてる男を細かく観察してるうちに“異変”に気が付いた。

(・・・接近音に反応している!?)
(まさか、契約者?)

そうなのである。スーパーカブの男は、明らかに赤竜の接近に感づいてる様子なのだ。
やがて男は、適当な交差点を右に左にとクネクネ走り回って、路地に入ったとこでカブを停車させた。
道の両側には粗末な木造の民家がビッシリと並んでいるが、その窓は全て擦り硝子で何も映らない。
少し離れた正面に建ってる小さな雑居ビルの窓だけが、映すモノとしての役目を果たしてる。

キィィ――――――・・・・――――――ィン
  キィィ――――――・・・・――――――ィン

接近音が大きくなる。赤竜の巨体が、高々と吠えながら雑居ビルの窓の中を飛んでいる。
そしてカブの男は、明らかにビルの窓から赤竜が襲ってくると確信してるようだった。
窓の中を飛び回る赤竜をキッと睨み・・・懐からカードデッキを取り出した!!
粉木が愛車を跨いでサイドスタンドを立てるより早く、由依が飛び降りて男の元へ向かう。
その間に赤竜が、窓から飛び出して男に襲いかかった!!
だが男は、慌てず騒がずカードデッキを赤竜に向ける。 ☆ピカッ バァーン!!
カードデッキに弾かれた赤竜は、忌々しげに「グガァ――ッ!!」と嘶きながら窓の中へ戻った。

「・・・・・うひゃあ~~っ」

粉木はカードデッキを取り出したが、肝心の赤竜は、一旦諦めて飛び去ったらしくて気配が消えた。
あの男・・・他人を巻き込まない上に赤竜が飛び出せる場所を限定させる為に、この路地へ誘い込んだのか?
「パッと見た感じアホそうやけど、なかなか腹が座っとるし抜け目ないやっちゃなぁ」と粉木が思ってる間に、
由依が男の元へ駆け寄って訊ねる・・・行方不明の兄・史郎を探してるから、彼女も必死である。

「あなた・・・・契約者なの!?」
「・・・へ?・・・けいやくしゃ?」
「そのカードデッキ、門崎史郎って奴に貰ったんか!?」
「カードデッキって、この変な箱の事か?門崎史郎って誰だ?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「俺、昨日“神隠し”の取材で向かったアパートで、これ拾ったんだよ!!」

男は興奮しきって喋りだす。聞けば昨日、世間で“神隠し”と言われてる現象に遭ったらしい男のアパートに行った。
・・・その部屋は、窓に鏡に戸棚のガラス戸まで“映るモノ全て”が、新聞紙で覆われてたそうだ。
異様な雰囲気に飲まれつつも調べてたら、床に落ちてた“箱”を拾った。その途端“鏡の中の世界”が見えるようになった。

「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・偶然だったんかいな・・・」
「しかも、あの化け物に襲われまくり!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうやら、鏡とか映るモノの近くに居ると拙いらしいな。あの部屋にも納得だ。
 あんた等、何か知ってんのか!?だったら教えてくれよ!!ワケ解んね~よっ!!
 くんくん・・・・ぅゎ~、くっさっ!!頭かぃぃ~~~っ!!参ったぜ、風呂屋にも行けねぇ!!」
「・・・忙しないやっちゃなぁ・・・」
「あ、そうそう。俺『御礼新聞』の嘉戸真治!!“神隠し”の真相を調べてんだっ!!」
「・・・なるほど、ブン屋だったんかいな」
「なあ!?契約者とかカードデッキとか、何の事だよ!?」
「・・・・知らん方が身の為や。悪い事は言わん、この件からは手ぇ引いとけ」
「そうは行くかっ!!俺はジャーナリストだっ!!・・・見習いだけど」
「食い殺されたら、一人前も半人前もあるかいな!ワシ等に任せて、引け言うたら引けっ!!」
「引かねえったら、引かねえっ!!・・・・あ、いけねっ!麗子さんに怒られる!!」
「あっ!?おいコラ、待たんかいっ!!」
「取材?・・・・ひょっとして、貴方の言う神隠しの?」
「聞いた感じ、そんな事件らしい!!じゃあなっ!!」
「頑固なやっちゃなぁ・・・」

嘉戸真治は慌ててカブに乗って、一目散に走り去った。忙しない上に、見た目に合わず頑固な奴だ。
粉木と由依も後を追いかける。赤竜は逃してしまったが、妖怪が出たなら倒して闇蝙蝠に与えなければならん。


―銀座の裏通り―

路地に駐車してるマツダR360クーペに、御礼新聞の女性記者・百衣麗子が戻って来て運転席に乗り込んだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%BBR360%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%9A
その美貌と颯爽とした仕草に、通りすがりの営業マンが思わず溜息を吐きながら眺めてる。場所柄、働く女性は珍しくない。
ただまぁ美貌が群を抜いてた。それと「恋愛も結婚も興味ありません」ってオーラを発する凛とした雰囲気が、逆にそそられる。
実際24歳だから、この時代なら結婚していてもおかしくない。ついでだが、スリーサイズは上から87-61-85だ。
麗子はハンドバックからメモ帳を出して、調べて書いてきた事を読み返し、余りの謎ぶりに頭を捻った。
休憩に出かけたデパートの従業員が、それっきり消えてしまったのである。
不審に思った同僚が更衣室へ行ったら、ロッカーの扉が開けっ放しでハンドバックが転がっていた。
念の為に、彼女が常連としてる近所の食堂や蕎麦屋などへ行ってみたが、どの店も今日は来てないと言う。
ちなみに財布は、置き去りにされたハンドバックの中だ。仮に自分の意志で失踪したにしても、1円も持たず何処へ?
「ってゆ~事は、もしや誘拐か?」と警察を呼んで調べてもらったが、争った形跡も不審な足跡も見つからない。
つまり「ここで消えた」としか考えられない状況なのだ。しかも最近、この界隈で似たような事件が頻発してるのだ。

「神隠しか・・・・おとぎ話みたいだけど、そうとしか思えない・・・
 それより“あのバカ”何処ほっつき歩いてんだろう?とっくに合流してるはずの時間なのに」

あんまり戦力になってない後輩の事を思う。好奇心が旺盛で何にでも首を突っ込みたがるとこは、ある意味で買ってる。
だが時に暴走しすぎて『盆踊りの取材に行って、何時の間にか櫓の上で太鼓を叩いてる』ような事がある。

キィィ――――――――――ィィン・・・キィィ―――――――――ィン・・・

道端にビッシリと並んだ車の“ボディーの中”に、奇怪な化け物が現れた。そして、刻一刻と麗子の方へ!!
8本の脚をモゾモゾと不気味に蠢かせて歩く、その妖怪の名は【大蜘蛛】。だが、彼女は気が付いてない!!

キィィ――――――――――ィィン・・・キィィ―――――――――ィン・・・

遂に大蜘蛛は麗子の車へ移った。だが、契約者でも何でもない一般人である彼女は気が付いてない!!
大蜘蛛はボディーからフロントガラスへ移動し、不気味に唸りながら口から太い糸を吐き出した。
その糸はルームミラーから現実世界へ這い出して、麗子の首を目掛けてウネウネと伸びて行く!!

「・・・・・何これ!?」

ようやく気が付いた時、糸は既に首や腕へ幾重にも絡み付いていた!!懸命に解こうとしたけれども、絹のしなやかさと
鋼の強度を併せ持つ糸は、人間の力で解けるようなシロモノではない!!
そのままルームミラーへ引っ張り込まれそうになって、ようやく恐怖を感じて叫ぼうとする麗子!!
だが、糸が首に巻き付いてる所為で声が出ない!!
薄れゆく意識の中、彼方からバイクの排気音が接近するのが聴こえる・・・。
間一髪で間に合った真治は、スーパーカブを一直線にR360クーペの元へと走らせて飛び降り、
ドアを開けて麗子を拘束してる糸を懸命に引っ張った!!その背後で、スタンドもかけずに放り出されたスーパーカブが
ガシャンと派手な音を立てて引っくり返る!!

「麗子さんっ!!しっかりっ!!」
(・・・嘉戸・・・くん・・・・?)
「このっ!!離れろ畜生っ!!」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

麗子は必死に糸を解こうとする後輩の姿を見て声を聴き・・・そのまま気を失った。
一方、少し離れた所に愛車を停めた粉木は、ジャケットの内ポケットからカードデッキを出してバックミラーへ向ける。
飛び出したベルトが、反転して粉木の腰に装着された!!そしてバックルにカードデッキを嵌めこむ。

「蓮・・・ゴホッ・・・勘平っ!!」
「させるかいっ!!変身っ!!」

バックミラーから飛び出したマスクとスーツが、粉木の身を包む!!コードネーム:騎士に変身完了!!
騎士の姿はミラーへ吸い込まれて消えた。そして“鏡の中”で待機してる特殊バイク【弾丸号】に飛び乗って走りだす。
何処からともなく闇蝙蝠が飛んで来て後に従う・・・・程なく“鏡の中の銀座”へ到着し、弾丸号から降りて大蜘蛛の元へ。
風の如く駆けながら腰に提げてる刀【暗黒剣】を引き抜き、大蜘蛛に駆け寄るなり現実世界へ向かって伸びてる糸を両断!!
同時に強烈な蹴りを叩き込んで吹っ飛ばした!!現実世界の糸が、根っこを失って消え去る。

「こら妖怪っ!!オノレの相手はワシやっ!!」
「ギギギッ!!ギィィ――――――ッ!!」

食事の邪魔をされた大蜘蛛は怒り狂い、代わりに騎士を食い殺そうと向かってきた!!
1つ1つが人間の身の丈ほどある8本脚が、ウネウネと不気味に蠢いて、前脚2本が矢継ぎ早に騎士を襲う!!
暗黒剣で凌いでるが、パワー不足は否めなくてジリジリ後退。それを現実世界から眺めて歯噛みする真治!!

「あ~クソっ!!押されてんじゃんよっ!!」

倒した運転席のシートに麗子を寝かせてドアを閉めた真治は、ボディーに映ってる光景を見て焦れた。
そして何の気なしにボディーへ手を突いたら・・・・全身がズブズブと、ボディーの中へ飲み込まれていく!!

「え!?わっ!?何だこりゃっ!?・・・・わああああああああ~~~~~っ!!??」

現実世界と鏡の世界を繋ぐ【ディメンションホール】をジタバタもがきながら飛ぶ真司の姿が、甲冑を思わせるマスクと
スーツとプロテクターで包まれる・・・まだ妖怪との契約が済んでないので、基本能力で劣る【不完全体】だけれども。
やがてディメンションホールを突き抜けて鏡の世界へ到着。まず地面に尻をぶつけて「いててて」と呟く。
次に周囲と眺めて、文字の類が現実世界と反転してるのに気が付いて「ええっ!?」と言って暫し呆然とした。
そして最後に、傍の車に映ってる我が身を見て「どわああああああ!?」と叫ぶ。

「これって、まさか・・・・・噂の“仮面ライダー”か!?」

その間にも戦ってた騎士は、暗黒剣では埒があかないと判断。飛び退いて距離を空け、同時にベルトのカードデッキから
槍らしき武器の絵が描かれたカードを抜き、それを暗黒剣の鍔を展開して現れたスロットに装填する。
≪ソードベント≫  無機質な機械音声と共に闇蝙蝠が飛来し、自身の尻尾を模した武器【闇翼槍】を渡した!!

「これで、どうやっ!!」
「ギイ――――――――――ィッ!?」

突進してくる大蜘蛛!!騎士は怯むどころか風の速さで立ち向かい、擦れ違いざまに闇翼槍を一閃!!
大蜘蛛の右前脚が飛んで「ギギギィィ―――――ッ!!」と絶叫が響く!!

「なるほど、ああやって武器を・・・よっしゃ、俺も!!」

真治変身体は、無地のカードデッキから刀が描かれたカードを出し、左手に装備された召喚機に装填する。
≪ソードベント≫  何の装飾も施されてない見るからにショボそうな剣が、空から落ちてきて地面に突き刺さった。
暫し眺めてから意を決して引き抜き、形も何もあったもんじゃない屁っ放り腰で、剣を振り回しながら大蜘蛛に突撃!!

「喰らえええええええええええええええっっ!!!!!!!」

ブンッ・・・・・ボキッ!! ヒュルヒュルヒュルヒュル・・・・サクッ

「・・・・・・って、折れたあああああああああああああ~~~~~~っ!?!?」
「何やっとんねんっ!?妖怪と契約してないのかいなっ!?」
「け、契約?????」

離れた所に立ってた騎士に怒鳴られて、何の事かと首を傾げる。その隙を大蜘蛛に突かれ、爪の一撃をモロに喰らった!!
真治に気を取られてた騎士と激突!!揃って吹っ飛ばされて、アスファルトを転がる!!

「ぐはああああああああっ!!!」
「アヘェ~~~~~~ッ!?」
「ギイ――――――――――ィッ!!」

纏めて食い殺そうと迫る大蜘蛛!!手負いにされて気が立っちゃってるんで、余計にタチが悪い!!
真治変身体は思いきり腰を打って「あいたあ~っ!!」と呻いてるが、戦い慣れしてる騎士は受け身でダメージを半減して
直ぐに立った。まだ引っくり返ってる真治変身体を「邪魔や!!」と蹴っ飛ばし、自分も横っ飛びして大蜘蛛の突進を回避。
止まって方向転換して、再び突っ込んで来る大蜘蛛!!騎士はタイミングを計ってジャンプ!!捻りを加えた空中回転で、
大蜘蛛の頭上を飛び越えつつ闇翼槍を一振り!!大きな斬り傷が、背中にザックリと刻み込まれた!!
騎士は着地するなり向きを変え、闇翼槍を振るってダッシュ!大蜘蛛の右側の脚を、残らず斬り飛ばす!!
ガックリ傾く巨体!!さすがに怯んで悶絶する大蜘蛛を睨みながら、必殺技のカードを装填!!

≪ファイナルベント≫
「喰らえっ!!」

青空へ吸い込まれるかのように高々とジャンプ!!その後を追いかけた闇蝙蝠が、騎士の身体を翼でスッポリ包み込む!!
そして変形して巨大なドリルのような形状になり、高速回転しながら大蜘蛛に垂直降下!!
必殺技の【飛翔斬】が大蜘蛛の身体を貫き、爆発四散させた!!大蜘蛛騒動、これにて一件落着。

「帰るで」
「ん・・・・・ああ・・・」
「グギャ――――――――――――――――――――オッ!!!!」
「げっ!?」
「クソッ!・・・嫌なタイミングで出てきおるのっ!!」

大蜘蛛を退治して安心&疲れてた2人の隙を突いたかのように、最悪なタイミングで赤竜が襲来!!
とりあえず、一緒に走って逃げる!!騎士は「事のついでに、奴も」と思い、走りながらカードを抜いて装填した。
≪ナスティーベント≫ 機械音声と共に闇蝙蝠が飛来。赤竜の行く手を塞ぐようにヒラヒラと舞う!!

「耳、塞いどけっ!!」
「え、何だって!?」

ピキィィィ――――ィィィィィン!!!!  闇蝙蝠が、強烈な超音波を発して赤竜を牽制!!
忠告を聞き損なってた真治変身体も、まともに喰らって悶絶!!不快な音と頭痛がダブルで襲ってくる!!

「ぎぃぇぇぇ~~~~~~~~~~っ!!!!」
「だから言うたやろがっ!!」

そして赤竜はと言うと、少しだけ怯んだけれども直ぐに体勢を立て直して襲ってきた!!
しかも中途半端な攻撃を喰らった所為で、逆に闘争本能に火が付いてしまった!!
怒りの咆哮を上げながら上空を旋回し、急降下しながら口から高熱火炎の弾を何発も発射!!
ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!!
ビル、アスファルト、車、標識・・・・触れたモノ全てが、焼き尽くされて爆発!!
2人は爆風に煽られて転げそうになりつつ逃げ回るしか術が無い!!

「こりゃ、あかんわっ!!使えるカードも少ないし・・・どないしよ?」
「ど、どうすんだよぉ~っ!?」
「気ぃ散るわっ!!黙っとれっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

思わず怒鳴り返したけど、正直な話すると騎士も成す術なし。残ってるカードは分身と盾くらいなのだ。
凄い奇跡でも起こらない限り赤竜を倒すのは無理である。そして更に。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・ 2人の身体の表面が、粒子のようになって蒸発。
鏡の中に留まっていられる制限時間が訪れてしまったのである。
「一旦退却や!」と判断した騎士は、咄嗟に最寄りのビルのショウウインドウへ飛び込んだ。
後に続いて、真治変身体も飛び込もうとしたが・・・ ガァ~~~~~ンッ!!! 弾き返された!!

「ちょ・・・どうなってんだよっ!?」
≪おまえは、まだダメや!!来た場所へ飛び込めっ!!≫
「き、来た場所・・・・・・令子さんの車!!」


―銀座の裏通り―

「・・・・う~ん・・・・・・?」

麗子が気絶から醒めたら、愛車の運転席に座ってた。気絶前の記憶が徐々に戻る。余りに突飛な出来事なんで
「さっきの事は夢?」と思ったが、ルームミラーで確認したら、頸に紐で絞められたような痕がクッキリ残ってた。
鏡の中から襲ってくる妖怪・・・引き摺りこまれ、おそらく喰われる・・・。
都市伝説程度に思ってた話が、事実だった上に自分が遭遇したワケなのだが、荒唐無稽すぎて信じきれない。

「・・・・・嘉戸くん!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ふと横を向いたら、嘉戸真治がビルの壁にもたれて失神してるではないか。慌てて飛び出して抱きかかえて、
名前を呼びながら揺さぶってみたけど、暫くは醒める気配が無い。
どうしようかと困ってたところへ、偶然に通りかかった通行人を装った粉木と由依が声をかけて来た。

「ん~・・・・どうしたんや?」
「大丈夫ですかぁ?」
「ありがとう・・・後輩が気を失ってるのよ。頭でも打ったかしら?」
「出血はしてへんなぁ・・・救急車、呼ぶか?」
「う~ん・・・とりあえず、私の車で会社に連れて帰って様子を見るわ」
「さよか・・・退いてみぃ。ワシが運んだる」
「ありがとう」
「姉さんの車って、コレか?」
「はい」

粉木は真治を抱き起こして肩に背負い、R360クーペの助手席まで運んで乗せてやった。

「御世話様でした」
「ええねん・・・ほな、さいなら」

手助けするだけしてから素っ気なく去って行くカップルを暫し見送ってから、麗子は愛車に飛び乗って
エンジン始動。取材は終わったし、真治を介抱しなきゃならぬので、御礼新聞オフィスへの帰路を行く。
粉木と由依は角を曲がったところで身を潜め、麗子が去ったのを確かめてから戻って来た。

「嘉戸真治くんか・・・カードデッキ持ったまんまだね」
「そやなぁ・・・」
「どうするの?」
「とりあえず、今は持たせとこか・・・
 気ぃ進まんけど、赤竜を誘き寄せる囮になってもらわな。まだ死なれちゃ困るわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「妖怪は、狙った相手を執拗に追う。奴を見張ってれば、赤竜は、きっと来る。
 御礼新聞て言うてたな。追いかけて、張り込みや」
「・・・・そうだね」

2人はドリームCB72に戻って跨り、銀座の大通りへ飛び出して麗子の車を追った。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
鏡の中の銀座通りで、散らばって漂ってた金色の粒子が徐々に集まって形を作る。
あっという間に元の大蜘蛛に戻り、更にその背中から、人の上半身のような姿の異形が現れた。
完全体となった大蜘蛛は、復活に要したエネルギーを補給するべく暗躍を開始する!!

・・・繰り返すが、この話は『仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編』と言う
100%オリジナルの話だ。何処かで見たような話だなどと言う、ワケの解らない言いがかりは聞く耳持たん。
 

仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編2

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2015年 3月26日(木)18時22分28秒
返信・引用
  ―1961年:花鳥―

『何を犠牲にしても叶えたい、たった1つの願い』について想いに耽る蓮・・・ゴホッ・・・
粉木勘平の意識は、何時しか過去へと飛んでいた・・・。

大阪で生まれ育った粉木が東京へ来たのは、かれこれ2年前だったか・・・。
生まれ育った街に、それなり愛着はあった。だが何となく「オラ東京さ行くだ」って気分になった。
天涯孤独の気楽な身なのも手伝い、アパートを引き払って最低限の荷物だけ持って、夜行列車でフラリと上京した。
そして住み込みで働ける仕事を転々としたり、適当な仕事しながら安アパートで暮らしたり。
友達を作るのが苦手で、趣味はバイクと映画鑑賞くらい。だいたい上京したとて、特に夢や目的があるワケでも無い。
そんな気楽なヤモメ暮らしを始めてから約1年。緒川絵梨との出会いは、ある日唐突に訪れた。

キッカケはドラマみたいにベタだった。思わず安田大サーカスが登場して例のネタをするくらいベタだった。
休日に公園をブラブラしてたら、愚連隊(今で言うDQN)が絵梨に絡んでるのに遭遇したのである。
粉木は幼い時から腕っぷしが強くて喧嘩っぱやく、素っ気ない割には変なとこで親切と言うヤヤコシイ性格。
ついでだが、映画館で赤木圭一郎の『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』を観た直後でテンションが上がってた。

「止めたれや、お嬢が困っとるやないけ」
「何だと、てめぇ!」
「痛い目に遭いたくなきゃ、引っ込んでいやがれ!」
「いい歳こいた兄ちゃんが、揃って格好悪いでぇ。
 ほれ、周りを見て見ぃや・・・・皆オマン等の事“ババを見る目”で眺めとるやないけ。
 『バカ』やのぅて『ババ』や。ジャイアント馬場とちゃうで~。大阪ではな、ウンコの事ババ言うねん」
「くっそ~、こん畜生!」
「やっちまえ~っ!」

てな流れで、一戦おっぱじまった・・・実に一方的だった。
愚連隊はタンコブだらけにされて泣いたり、吹っ飛ばされて電線に触れて骨格が透けたりと散々な目に遭い、
口々に「くそ~、覚えてろ~!」「おまえの母ちゃんデ~ベソ~っ!」と、捨て台詞を残して逃げてった。

「口先だけやのぅ、ラジオ体操にもならへんわ・・・大丈夫か?」
「はい・・・ありがとうございました」
「この辺あ~ゆ~アホ多いさかい、気ぃつけや・・・ほな、さいなら」
「あ、ちょっと!」
「何や?」
「お礼に、お茶くらい御馳走させて下さい」
「んな余計な気遣い、いらんわい」

遠慮したけれども、絵梨が引かない。結局は押し切られて、最寄りの喫茶店でコーヒーをゴチになった。
さて・・・店へ入ったは良いが、話が続かない。スピーカーから流れるザ・ピーナッツの曲を聴きながら、
向かい合った2人は無言で俯いて、モジモジしながらコーヒーを啜るばかりだった。やがて。

「私、緒川絵梨です」
「・・・粉木勘平や」
「大阪から来られたの?」
「そや」

って会話をキッカケに会話が弾みだした・・・聞けば絵梨は、粉木と同じく天涯孤独な身の上だった。
成績優秀だったので、奨学金で星命院大学へ通っているそうだ。粉木には何が何だかサッパリだったが、
柄島研究室なるグループに所属していて、門崎史郎と言う大学院生を中心に小難しい研究をしてるらしい。
他にも色々と話が弾んだが、絵梨がバイトに行く時間になってしまった。彼女は別れ際に頬を赤らめながら
「また会ってもらえますか?・・・ここに電話ください」と、破いたメモ帳に寮の電話番号を書いてよこした。

「絵梨ちゃん・・・・か。ええ娘やなぁ」

粉木はボ~ッと呆けた表情で、雑踏の中を足早に去って行く後ろ姿を何時までも見送った。
店を出た後も、絵梨の事が頭から離れない。ボ~ッとしすぎて電柱にぶつかったり犬の糞を踏んだりした。
ボロアパートに戻ってラジオつけたら夢路いとし・喜美こいしの漫才が流れたけれども、サッパリ耳に入らない。
挙句の果てには、銭湯でのぼせた・・・そして帰る途中、意を決してタバコ屋の赤電話をダイヤルした。
次の日から、粉木は人が変わったように真面目に働くようになった。
同僚から「核戦争の前触れか?」とからかわれた。実際『U-2撃墜事件』が発生して、米ソが一触即発となった。
だが粉木は、そんな雑音は一切無視した・・・夢も目的も無く過ごしてた東京暮らしに、一筋の光明が射したからだ。
2人の中は急速に進展していった。互いに忙しかったが、夜は必ず電話をした。
少しでも会える日は、嵐が吹き荒れようと会いに行った。数ヶ月も経ったら、絵梨が週末に泊りに来るようになった。
デートはもっぱら、当時の愛車だったホンダのベンリィCB92と言う125ccでのツーリングだった。
2人とも海が好きだったんで、休日は早起きして弁当を作って、お気に入りの海岸へと出かけた。
道路事情が酷かったり、元から中古のボロだったりした所為で、良く故障したりパンクしたりして押して帰った。

「・・・・すまんの・・・」
「気にしないで、私なら大丈夫だよ」
「もうちょっと待っとれや・・・来年ホンダから、250ccのカッコいい奴が出るねん。
 それ絶対に貯金で買うたる!そしたら、もっと快適やし、うんと遠くまで行けるでっ!!」
「うんっ!待ってる!」

そしてあの日も、何時もの海へと出かけた・・・・・
裸足になって波打ち際まで行ったり、呼ばれて振り返ったら水をかけられて「こいつぅ~!」と言いながら追いかけたり、
その時代の恋人っぽい事を一通りしてから、砂浜に並んで座って波を見つめた。暫く黙ってた粉木が、不意に絵梨に膝枕する。

「勘平・・・いきなり、どうしたの?」
「・・・いくつになっても甘えん坊~・・・」
「・・・・・・プッ・・・・・アハハハハハハハハハッ!!」
「・・あへぇ~っ」
「その口癖、何なのぉ~?」

何で急にそんな事をしたのか、今になっても解らない。その後「ぼちぼち帰るか」となり、珍しく故障もせず帰路をトコトコ走り、
通りすがりの中華料理屋でラーメン食ってから寮まで送って別れた・・・それが最後のデートだった。
2日後。早く仕事が上がったんで、一緒に晩飯でも食いに行こうかと星命院大学へ迎えに行った。
そして正門を通って駐輪場にベンリィを停めた時・・・ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!
爆音が響き渡って、空気がビリビリ震える!!しかも、何度か行った柄島研究室の方角から!!

「絵梨~~~~~~っ!!!!!!!!」

一目散に避難する学生達の河を逆流し、校舎へ飛び込んで階段を駆け上がり、柄島研究室へと走った!!
そしてドアを蹴り開けたら・・・・・・・想像もしたくない最悪な光景が展開されていた。
メチャメチャに壊れて転がる机や椅子。倒れた棚。飛び散る資料に薬品・・・そして、床に倒れてる絵梨。
慌てて駆け寄って抱き起したが、どうにも手の施しようが無い。「ケガ人や!!救急車を呼んでくれ~っ!!」と、
廊下に向かって叫ぶのが精いっぱいだった。懸命に呼びかけたり頬を擦ったりしたが、瞳の光が段々と弱々しくなっていく。

「絵梨っ!?死んだらあかんっ!!絵梨っ!!」
「か・・・ん・・・ぺい・・・・わ、た・・・し・・・」

何か言いかけた唇が閉じられ、瞼も閉じられ、そして2度と開く事は無かった。ただ呆然とする粉木。
その真後ろに、何時の間にやらトレンチコートを着た不気味な男が突っ立っていた。
何度か話は聞いてた、門崎史郎だと直感した。そして・・・・

「キキ―――――――ィィィィィ!!!!」
「!?・・・・何やっ!?」

黒い巨大な蝙蝠・・・妖怪・闇蝙蝠が、門崎史郎に付き従うかのように飛び回っている。

「・・・・実験は失敗か・・・・」
「何やとっ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・願いを叶えたくはないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・?」
「俺の話に乗るなら、どんな願いも1つだけ叶えてやる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ムカつく男である。何の実験か知らぬが、大事な絵梨を死なせてしまったのだ。
咽び泣きながら土下座して「申し訳ありませんでしたぁ~!!」と謝罪するのが普通の神経ではないか?
それが何で、上から目線で「条件を聞き入れたら願いを叶えてやる」などと抜かしやがりくさるのか?
憤怒の形相で立ち上がった粉木は、振り向きざまに鉄拳を振るった・・・・が、拳は宙を切った。
門崎は瞬き1つするかしないかの間に数mほど移動してる。今度は足元に落ちてた小瓶を拾って投げつけた。
だが結果は同じだった。次の瞬間には部屋の反対側の壁際まで移動していて、瓶は掠りもせず砕け散った。
門崎は、プラスチックのケースみたいな平たい黒いモノを粉木に投げる。反射的に受け止めて“ケース”眺める。

「闇蝙蝠と契約しろ」
「契約?」
「そして戦え・・・・・・最後の1人になった時、どんな望みも1つだけ叶えてやる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

つくづくムカつく男だが、絵梨を元通りにするには奴の話に乗るより他に無さそうだ。
粉木はケース・・・・カードデッキから【CONTRACT】と書かれたカードを抜いて、闇蝙蝠に向けた。
異次元空間に吸い込まれた粉木の周囲を闇蝙蝠が飛び回り、マスクとスーツで全身を覆われる。
無地だったカードデッキに闇蝙蝠のマークが浮かぶ・・・・・・・【コードネーム:騎士】が誕生した。
ちなみに絵梨は、搬送先の病院で呆気なく死んでしまった。これが例えば西暦2002年くらいだったならば、
進んだ医療で植物状態ながらも生きながらえて、夜な夜な病室を訪れて「・・絵梨」と呟くくらいは出来たろう。
だが如何せん、当時の医療技術では手の施しようが無かったのである。


―何処かの街角―

粉木は、ひたすら妖怪退治に精を出す日々が続いてた。まだ他の【契約者】とは遭遇していない。
どんな奴と出会う事になるやら?想像もつかない。そいつが問答無用で襲って来た時は、願いの為に戦わねばならん。
【契約妖怪】は、他の妖怪を倒して命を喰らう事で強化される。強い妖怪を倒すほど、自分も契約妖怪も強くなる。
その反面、契約妖怪を飢えさせると自分が喰われてしまう・・・・。
粉木は念願のドリームCB72を購入した。だが、タンデムシートに跨ってるのは別の女性である。
成り行きで門崎史郎の妹である由依と知り合い、共に行動するようになったのだ。
粉木と由依は今、闇蝙蝠を強化するべく【妖怪・赤竜】を追跡している最中だった。
最強クラスと言っても過言ではない赤竜を喰わせれば、闇蝙蝠は格段に強くなる。そして契約者とのバトルが有利になる。
都電が真ん中を占領して、オート三輪や軽自動車が行き交う幹線道路を走る、粉木のドリームCB72。
その前方を、50ccのスーパーカブが走っている。前輪のカバーに【御礼新聞】と書かれた旗をバタバタさせていて、
見るからに人の良さそうな若い男が運転してた・・・赤竜は、その若い男を獲物として付け狙っていた。


―首都高をツーリング中のバカ共―

「やっぱり粉木じいさんが蓮ポジションじゃんっ!!!最初の方で『蓮・・・ゴホッ・・・』て言ってるじゃんっ!!!
 いくら『当時の風景・風俗を描写したり、要所でカンペーさんの持ちネタ入れてそれっぽく表現しましたよ』みたいに書いてもダメッ!!!
 てゆ~か、どう見ても俺モチーフの奴が出てきたっ!!!」
「鳩ポッポ・・・・さっきから、どうしたの?熱でもぁるの?」

堪りかねて明後日の方向にツッコミを入れる真司。何故に、そんなに怒ってる?気でも狂ったか?
粉木が蓮のポジション?真司がモチーフのキャラ?・・・何の事だ!?毎回毎回しつこいぞっ!!
これは『仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編』と言う、100%オリジナルの話だ!!
 

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