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ゾルダⅡ世・王位争奪編46

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2018年 1月12日(金)18時07分37秒
返信・引用 編集済
  > No.885[元記事へ]

龍神うどん本社前の路上に、一台の軽自動車が停まり、ニコニコとした好々爺が降りてくる。見た目は70代くらいのかなりのご老体だが、足取りは、まだシッカリとしていて、健康そうである。老人は「龍神うどん」の看板を見上げて、ポツリと「ここじゃな」と呟き、店内に入っていった。

「へい、いらっしゃい!一名様ですか?カウンター席でよろしいでしょうか?」

いかにもヤ○ザの下っ端って感じの男が・・・ぢゃなくて、若い店員が、厨房の内側から威勢の良い声をかけて、老人の接客をする。
しかし、老人は店員には対応せず、どの席に座るわけでも無く、キョロキョロと店内を見回している。カウンター席ではデブと幼女(石松とチャコ)が、「ダーリン、あ~んして!食べさせてあげる!」「ぶぅっ!自分で食えるぶぅ~」とヤリトリをしながら、仲良く並んで(・・・と言うか、チャコに一方的にベタベタと懐かれて)、うどんを食べている。老人はデブを見て、しばらく視線を止めたが、再び店内を見回して、別の誰かを探し始めた。

「待ち合わせでしょうか?どなたか、お連れの方をお探しですか?」

今度は、先ほどとは別の店員が、老人に近付いて丁寧に接客をする。しかし、老人は優しそうに微笑みながら答えたのち、「自分には構わなくて良い」と言って、再び店内を見回した。

「あぁ・・・待ち合わせというわけではないんじゃが、ちょっと人探しをな。
 できる事なら、あんな下っ端(石松の事)では無く、もっと大物を・・・な。」
「・・・はぁ?」
「ふむ・・・食堂ではなく事務所におるのかな?」

老人は、何の断りも無く店舗奥の階段から、3階の事務室(1階は厨房とイス式の客席、2階は和式の客席)に向かおうとする。不思議な事に、身内でも店員でも無いただの老人なのに、その行動には迷いが無い。まるで、店内の作りを知り尽くしているかのようだ。店員達が「ご用はなんでしょうか?」「社長に用があるのですか?」「アポイントは取ってありますか」「どちら様ですか?」と慌てて制止する。しかし老人は「名はイイダじゃ。身元は社長に会えばすぐに判る。」とだけ言って、制止を聞かずに階段を上がり、事務所に歩みを進める。

3階事務室では、雑務を終えたばかりの龍山が、店に立つ為に割烹着に袖を通しており、獄妻二翼(岩下&高島)が着々と事務仕事を行っていた。ちなみに、いつもならデスクワークをしている四星泉は、特別任務中(鮮血の仮面の接待)なので、この場にはいない。
階段室から事務室まで、「イイダさん!待ってください!」「今、社長に連絡を入れますから1階でお待ちください」って店員達の叫び声が聞こえてきた。同時に、1階厨房から「イイダさんが面会を求めて向かっています」「一般の方と少し様子が違うので気を付けてください」と内線が入ってきた。
龍山と獄妻二翼は、互いの顔を見合って「何事か?」首を傾げる。3人とも、「イイダ」なんて人物は知らない。

「ん!?殴り込みか!?どこの鉄砲玉だ!?返り討ちだ!簀巻きに・・・あぁ、いや、違った!
 そう言えば、俺はヤクザじゃなくて善良なうどん屋だから、
 殴り込みなんて物騒な事が起こるはずがなかった!」
「フン!簀巻きじゃ物足りないわ!鼻と耳を削ぎ落として目玉を刳り抜いて、河原に晒し・・・じゃなくて!
 そう言えば、私たちは極道じゃなくて、善良なうどん屋だから、
 タチの悪いクレーマーかもしれないので、丁寧に対応をしなければなりませんね、社長。」
「何者かなんて確かめる必要も無いわ!問答無用でハジキを使うて血祭りに・・・あぁ、間違えた!
 そう言えば、わてらは任侠やなくて、善良なうどん屋なんやさかい、
 ピストルなんて物騒な物を持ってるわけないわなぁ。」

本来、クレーマーの処理は、人当たりの良い四星泉が上手く処理をするのだが、今は不在なので、仕方なく重役クラスの社長と獄妻二翼が対応をしようと事務室から顔を出す・・・が!龍山達は、「イイダ」と名乗る老人を見た瞬間に、まるで‘天下一武道会でシンと名乗る界王神に会った瞬間に「次元が違いすぎる」と恐れおののいて試合放棄をしたピッコロ’みたいに、緊張した表情で全身を硬直させてしまった!

「ぁ・・・あぁ・・・・貴方様は!?」
「な、何故、このようなところに!?」
「ふっふっふ・・・そう緊張せんでも良いぞ。連絡もせずにいきなり訪れてスマンのう。
 ここで厄介になっている珍客の親玉に、ちと用があってな。
 ここにも食堂にも居らんと言う事は上階の客室に滞在中かのう?」
「ぁ・・・・ぁぁ・・・・は、はい」
「勝手を言ってすまないが、上がらせてもらうぞ。」

「イイダ」と名乗る老人は、龍山を見て余裕の表情でニコリと微笑み、客室で接待を受けている最中の珍客(真司)に会うために、ツカツカと階段を上がっていった。
しかし、龍山も獄妻二翼も、その老人が名乗る「イイダ」が偽名という事を知っている。その老人には、龍山クラスですら、滅多に拝顔をする事はできない存在・・・下っ端の店員程度では、会った事も無い老人が「イイダ」と名乗っても疑う余地すら無い存在なのだ。
高貴な老人が真司に何の用があるのか?ただ事とは思えない。動揺をした龍山は、表情を引きつらせたまま数歩後退をして、受話器を取り、6階客室に内線電話を入れる。

「城戸君に客だ!四星泉よ・・・警戒して対応してくれ!」

龍山は「(高貴な人だから粗相の無いように)警戒をして(細心の注意を払って)対応をしてくれ」と伝えたつもりだったのに、動揺しまくっている慌てちゃってた所為で、かなり言葉が足りなかった。おかげさまで、6階の客室で真司に肉体的な接待をしていた四星泉の脳内には、「警戒しろ」とだけ伝達されてしまう。

「真司さんの敵が来るから警戒しろって事?・・・快っ感っ」
「真司さんは私たちが守れって事ね!・・・かいっかんっ」
「いったいどんな敵が来るのかしら!?・・・カイッカンっ」
「真司さん、私たちの後ろに隠れていてください!・・・KAI-KANっ」
「・・・んぁ?敵?君たちが俺を守る?・・・真司だ」

ほぼ素っ裸の身体に装飾品を着けてるだけと言う悩ましい姿で、真司に寄り添ってフルーツを食わせてくれたり、巨大な葉っぱでソヨソヨと煽いで風を送ってくれたり、チンポをいじったりしてくれていた薬師丸弘子&原田友世&長澤雅美&橋本カンナは、それまでの妖艶な女の表情をキリリとしかめ顔にして、真司の盾になるようにして、階段室側の扉に向かって身構える!室内の甘ったるかった空気が急激にピリピリと緊張をする!
・・・が、一方の真司は、いまいち状況が飲み込めずに、ソファーに座ったまま、キョロキョロと四星泉の健康的な尻を眺めている。なんか良く判らないんだけど、敵が来るっぽい。

数分ののち、ドアノブがガチャリと捻られ、扉が開いて、何処かで見た事のある高貴な老人が顔を覗かせた!
・・・てか、上記で‘何処かで見た事のある’って表現したけど、‘何処かで見た事のある’どころか、スゲー良く知った顔だ!そして、この世界中で、伊達昌平の次くらいに会いたくない存在だ。

「ん?大森さん??何でアンタがここに?・・・真司だ」

ここで、選択肢が発生
→状況が把握できないけど、とりあえず部屋に招き入れて、落ち着いて話をする
 気にくわないから「問答無用でぶっ殺せ」と四星泉に指示をする

「おいおい、なんちゅう極端な選択肢だ!?
 いくら‘発見→即殺’の大森さんだからって‘問答無用でぶっ殺せ’ってのは乱暴すぎるだろう!
 俺がそんな選択をするわけないっての!!
 どうぞ、入ってください!カンナちゃん、悪いけど、お茶出しをお願いしても良いかな?・・・真司だ」
「あぁ・・・はい、判りました・・・KAI-KANっ」

真司は、足下に転がっていたガウンを着て、自分が座ってるソファーの向かい側の席に大森さんを案内する。
しかし、それまでは好々爺の表情で真司を見つめていた大森さんは、案内に応じて座ろうとはせず、突如、目尻をキッと釣り上げ、衣類を威勢良く脱ぎ捨てた!
その姿は仏3号的な白フンドシ一丁!前垂れには旧仏2号的な戦艦大和のプリント!右手に仏7号的な万年筆!左手に仏6号的な紅茶!腰に仏9号的なショットガン!背に旧仏5号的な小型ミサイル!そして、額には仏4号と同じ白毫!第壱階層の全9仏の自己アピールを、まとめて掻き集めたような出で立ちだ!
そして、その表情は、真司が良く知っている‘大森さん’と少し違う。全く同じ顔なんだけど、大森さんのような、だらしないダメ人間的な表情とは違って、その面持ちは精悍さと高貴なる威厳に満ちている。

「え!?あ、あんた、何者!?・・・真司だ」
「ふっ!この世界(極楽浄土)の住人ではないオマエに、名乗る名など無い!!」

異常を察知して慌てて身構える真司!四星泉も同様に異常を感じて、隠し持っていた銃を構えて、それぞれが2~3発ほど連続で発砲をする!ちなみに、なんで、うどん屋の従業員が銃を持っているのか?というと、まぁ・・・色々あるからなんだけど、考えるのが面倒くさいから、説明は無し!

ターン!ターン!ターン!ターン!ターン!ターン!ターン!ターン!

しかし銃弾は、大森さんっぽい老人の周囲で、全運動エネルギーを失って、大森さんっぽい老人に届かずに床に落ちてしまう。

「フン!この程度の攻撃が、俺に通じるの思うな!!
 鉄砲玉の10発や20発程度など、俺の闘気に阻まれて通用せぬ!!」

四星泉は動揺をしつつも、「弾が効かないなら接近戦で!」と考えて、隠し持っていたドスを抜いて構えて、大森さんっぽい老人に向かって4人同時に突進をする!ちなみに、なんで、うどん屋の従業員がドスなんて携帯しているのか?というと、まぁ・・・色々あるからなんだけど、考えるのが面倒くさいから、説明は無し!

「俺の標的は城戸真司のみ!!この世界の正規住人であるオマエ等と争うつもりはない!!」

大森さんっぽい老人は、四星泉に向かって掌を向けて闘気を放つ!四星泉は闘気に弾き飛ばされて、次々と壁に叩き付けられる!

「くっ!カンナちゃん、みんな!!・・・クソォ!!・・・真司だ」

真司は、四星泉が時間を稼いでくれた間に龍騎に変身!ドラグクローを装備して、大森さんっぽい老人に向かってドラグクローファイヤーを放った!しかし、大森さんっぽい老人が「フゥン!!」と気合いを込めて闘気を発すると、ドラグクローファイヤーは簡単にかき消されてしまった!

「お、大森さん顔のクセになんてヤツだ!!・・・真司だ」
「オマエの存在を野放しにすると、この極楽浄土が崩壊をしてしまう!」
「うぅぅぅぅっっっ!!!・・・真司だ」

まだ戦う手段はあるが、労せずにドラグクローファイヤーを掻き消したような奴と、どう戦えば良いのか見当もつかない!心が折れかけ、後退りをする龍騎!
大森さんっぽい老人は龍騎をにらみつけ、額の中心に力を込める!白毫にパワーが充填されて輝きを放つ!

「問答無用ですまないが、鮮血の鉄仮面は排除させてもらう!!仏ビィィィッッッッッッッム!!!!」
「し、真司さん、危ないっ!!・・・KAI-KANっ」
「カ、カンナちゃん!!・・・真司だ」

‘大森さん’っぽい老人は額から仏ビームを照射!真司を庇う為に、仏ビームの正面に飛び込んでくる四森泉のカンナ!真司とカンナの全身が光りに包まれた!

「う・・・うわぁぁぁぁっっっっっっっっっ!!!・・・真司だ」
「きゃぁぁぁっっっっっっっ!!!・・・KAI-KANっ」







「・・・ん?ここ・・・どこ?・・・大森さんは?」

次に真司が目を開けると、近未来的な不思議な部屋の中で、コールドスリープ用ベットに寝ていた。
状況を把握出来ず、頭の上にいっぱい「???」を浮かべて、ボケーッとしながら周囲を眺める。そこには、大森さんっぽい老人の姿も、龍神会の豪華な客室も無い。・・・だが、ただ一つだけ、先ほどまでと変わらないものがあった。

「真司さん・・・ここは一体?・・・KAI-KANっ」

四森泉のカンナちゃんである。彼女だけが、不安そうな表情で、真司に体を重ねるようにして、その場に存在をしていた。真司は、知らない場所に放り出された所為で、今にも泣きそうな表情のカンナちゃんを、優しく抱きしめて励ます。
負けて得るものがある。失敗をして初めて大切な存在に気が付く。身を挺して庇ってくれたカンナの行動を、真司はとても愛おしく感じていた。

「大丈夫だよ、カンナちゃん。俺が一緒にいるからさ。・・・真司だ」
「うん、ありがとう、真司さん・・・KAI-KANっ」







のちに、その場所がアメリカ萌獣国のコールドスリープ室って事や、萌獣達が真司達の死体を保管していた事・・・つまり、現世に生き返った事が判明をして、真司とカンナちゃんは、萌獣のUFOで日本に送り届けられた。現世に肉体が無いはずのカンナちゃんが存在する理由は不明だが、おそらく、大森さんっぽい老人の、効力の強い仏ビームに巻き込まれて、肉体が再生された状態で、極楽浄土から現世に排除をされたのだろう。

日本に到着した真司は、行くアテが無かったので、とりあえず熊本に行って、石松食堂の店長争奪戦に参加をして、変身できるのが真司しかいなかったので、よゆーで優勝をして、栄光の店長の座を手に入れた。福山似のデブの父と、石原似のデブに母と、松田似のデブの兄と、生田似のデブの弟と、優衣ちゃんと、あきらちゃんは、従業員として雇ってあげる事にした。

余談になるが、
極楽浄土に放置してきた亜美とかデブとかギーコは、いつの間にか生き返っていて、この話の4~5話先のストーリーに、何事も無かったかのように登場した。
元々死んだわけでも無いのに極楽浄土に紛れ込んでいた筋肉とその手下達は、現世で普通(?)に生活をしている。最近ではフンドシ力で冥界や暗黒宇宙にも行けるようになったらしい。
なんか、北岡が仏8号になって活躍する伏線があったけど、その後どうなったのかなど、知った事では無い。
あと、何故かは知らないけど、龍山剛太郎が生き返っていた。そんで、生還後、どんな経緯かは不明だけど、燕真と意気投合して、兄貴分みたいな立場になって、ザムシード組の一員になった。贔屓補正キャラだらけのチームに入ったので、今後は、準レギュラー以上の活躍をする事になりそうだ。
あと、何故かは知らないけど、伊達遥も生き返っていた。そんで、何処でどう噂を聞きつけたのかは不明だけど、‘伊達封じ’のスキルを評価されて、ハナさんにスカウトされ、今はイケメン狩り軍団の№3の地位(№1はハナ、№2は樹花)に就いている。シャアオタクの伊達遥の狙う獲物は、名探偵コナンの赤井秀一とか、新世紀GPXサイバーフォーミュラの名雲京志郎とか、るろうに剣心の比古清十郎とか、機動戦士ガンダムSEEDのギルバート・デュランダルとか、忍風戦隊ハリケンジャーのサンダールとか、大河ドラマ花神の寺島忠三郎等々、池田声のキャラばかりである。

そしてカンナちゃんは、熊本にも一緒に来てくれて、その後もずっと真司を慕って寄り添ってくれている。
いっぱいズッコンバッコンやった。いっぱいいっぱいズッコンバッコンやった。もの凄くいっぱいズッコンバッコンやった。まるで獣のように何度も何度も何度も何度もズッコンバッコンズッコンバッコンと乱れた。
だからって、何処ぞの霧島美穂のように、枯れて干物にされても栄養ドリンクを無理矢理飲まされて跨がられ続けるような非人道的な事は無くて、基本的には真司が求めれば恥ずかしそうに応じるとか、時々可愛らし~い表情で「我慢できない」とカンナの方から求めてくるとか、良い感じ一緒に果てるとか、たま~に顔を赤らめながら「もう一回して」と要求してくるとか、真司が強要したプレイを下手くそなりに懸命に従ったり・・・そんな感じで、なんかもの凄く良い。愛おしくてたまらない。

石松食堂の店長になった真司は、得意料理の餃子を新メニューに取り入れたのだが、これが大ヒットをした。普通の餃子も、石松家の秘伝カレーを下味にしたカレー餃子も、毎日、何百皿も注文が入って、市外からも真司の餃子を食べに来る人が訪れるようになった。

「3番テーブルさん、カレー風味餃子定食3人前入りました~っ!!・・・生田です」
「おうっ!!」

料理人姿の真司が生田似の従業員の声に威勢よく応え、手際よく捌いた餃子を焼く。その傍らで、カンナが、冷蔵庫からご飯やお新香を盆に並べてる。見かねた真司と福山似の従業員が声をかけた。

「俺がやるよ!・・・福山です」
「あまり無理するなよ、カンナ!・・・真司だ」
「このくらい大丈夫です!
 ジッとしてるより、程々に動いた方が身体に良いのよね!・・・KAI-KANっ」
「足元に気を付けろよ!・・・真司だ」
「はいっ!ありがとうっ!・・・KAI-KANっ」

元気に且つヤンワリと返し、カンナは焼けた餃子を乗せた盆を手に客席へ行く・・・・腹の膨らみが、だいぶ目立つようになった。春くらいには出産予定である。ちなみに女の子だ。この2人の子なら、きっと可愛らしい娘に成長するだろう。

客席の方から「お待ちどうさまでしたーっ」って聴こえるカンナの声。真司は幸せを噛み締めて微笑みながら、フライパンでジュージューいっている餃子を眺めるのであった。

極楽浄土ってところが何だったのか、夢だったのか現実だったのか、今となっては良く判らない。ただ、そんな事は、もうどうでも良い。今の真司は、幸せの絶頂にいる。

【王位争奪編:マルチエンディング・真司&カンナハッピーエンドルート  完】



リセット

ストーリー分岐からやり直し


真司がいる部屋のドアノブがガチャリと捻られ、扉が開いて、何処かで見た事のある高貴な老人が顔を覗かせた!
・・・てか、上記で‘何処かで見た事のある’って表現したけど、‘何処かで見た事のある’どころか、スゲー良く知った顔だ!そして、この世界中で、伊達昌平の次くらいに会いたくない存在だ。

「ん?大森さん??何でアンタがここに?・・・真司だ」

ここで、選択肢が発生
 状況が把握できないけど、とりあえず部屋に招き入れて、落ち着いて話をする
→気にくわないから「問答無用でぶっ殺せ」と四星泉に指示をする

「え!?完璧なくらいのパッピーエンドだったのにリセットしたの!?
 しかも、俺のキャラには有り得ない、かなり乱暴な選択肢だぞ!そんなの選んで良いのか!?
 まぁ、相手は大森さんだから、ぬっ殺してもストーリーに大きな影響は無いか!
 え~~~~っと・・・問答無用でぶっ殺せ・・・真司だ」
「はい、判りました・・・快っ感っ」 「はい、判りました・・・かいっかんっ」
「はい、判りました・・・カイッカンっ」 「はい、判りました・・・KAI-KANっ」

真司は、「俺、こんな台詞言わね~よ!」と思いつつも、他に選ぶ台詞が無いので、仕方なく四星泉に指示を下した!一方、それまでは好々爺の表情で真司を見つめていた大森さんは、突如、目尻をキッと釣り上げ、衣類を威勢良く脱ぎ捨てた!
その姿は仏3号的な白フンドシ一丁!前垂れには仏2号的な戦艦大和のプリント!右手に仏7号的な万年筆!左手に仏6号的な紅茶!腰に仏9号的なショッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
 ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
  ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
    ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!

大森さんぽい老人は全容を明らかにする前に、四星泉が構えたマシンガン型携帯電話が、大森さんっぽいジジイ目掛けて、一斉に火を噴いた!!
ちなみに、ヤクザならともかく、善良なうどん屋の従業員が、本物のマシンガンなんて物騒な物を持っているわけが無い。四星泉の持っているマシンガン型携帯電話は、あくまでも携帯電話だ。銃身の部分がアンテナで、グリップ部分が集音マイクで、トリガー部分がスピーカーで、マガジン部分がメモリーカードで、銃床部分に液晶パネルがある。ただし、極楽浄土の女子達の間では携帯電話にマシンガン機能をダウンロードするのが流行っていて、四星泉も話題作りのためにダウンロードしていたのだ。
大切な事なのでもう一度言う。善良なうどん屋の従業員が、本物のマシンガンなんて持っているわけが無い。あくまでも携帯電話だ。

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!」

大森さんっぽいジジイは、実は‘大森さん’と少し違っていて、精悍さと高貴なる威厳に満ちていたはずなんだけど、そんなのを一個も発揮できないうちに、四星泉に蜂の巣にされて、原型が判らないくらいの肉塊と化した。まだ臨戦態勢を整えていないってのもあるし、10~20発くらいの銃弾なら運動エネルギーを無効化できるけど、さすがに数百発の弾丸は無理だった。

「ふぅ~・・・快っ感っ」 「ふぅ~・・・かいっかんっ」
「ふぅ~・・・カイッカンっ」 「ふぅ~・・・KAI-KANっ」

四星泉は満足そうに‘セー○ー服と機○銃’で一番有名なシーンをやっている。
一方、大森さんっぽいジジイの他界から少し遅れて、龍山と獄妻二翼が階段を駆け上がってきた。そして、扉のところで転がっている肉界を見て青ざめる。

「な、なんてことだ!や、やはり、俺では、鮮血の鉄仮面はの刃を押さえる器はない・・・と言う事か」

龍山も獄妻二翼も、ただの肉塊になってしまった大森さんっぽいジジイが何者なのかを知っている。龍神うどん内でジジイの正体を知っているのは龍山と五英血と獄妻二翼だけ。そのジジイの高貴すぎる立場は、第壱階級と第弐階級の仏、及び、第参階級以下の特別に選ばれた者達や、第壱階級の仏の右腕的な立場の者しか会う事が許されない。
残念ながら四森泉は、ジジイが何者なのかを知らない。そして言うまでも無く、真司もジジイの正体を知らない。

「な・・・なんということだ!
 こ、この一件をキッカケにして、今まで安泰だった極楽浄土の歴史が大きく動き始めてしまう・・・。
 鮮血の鉄仮面が・・・これほど恐ろしい存在だったとは!!」

愕然とした表情で力なく崩れ落ちる龍山。状況が把握できずにキョトンとした表情で互いの顔を見回す四森泉。
真司も事態は一切飲み込めていないのだが、龍山を見ていると「なんかとんでもない事が起きちゃってるの?」と不安になってくる。
そして、この一件は、極秘情報として、すぐに第壱階級の全9仏に通達された。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
仏神ヒウラベン死す!!
鮮血の鉄仮面の排除に向かい、返り討ちに遭う!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

仏神は、極楽浄土をこれ以上破綻させない為に、ミウラという偽名を使って、お忍びで、元凶の城戸真司の討伐に向かったのだ。しかし、接触した瞬間に正体を見破られて(見破ってないけど、そのように伝えられちゃった)、先手を打たれて敗北し、死亡してしまったのである。
ちなみに偽名のミウラ(三浦)とは、仮面ライダー響鬼・第25話で、ベンが演じた役である。

さすがは鮮血の鉄仮面・城戸真司!!
ザムシードが仏2号と5号を倒したり、紅葉が仏4号を正座させたり、麻由が仏1号の地位を奪い取ったり、美穂が仏9号&仏20号&仏21号の部下を殺しまくったり・・・皆が、苦労をしながら小者しか倒せていない状況にもかかわらず、超アッサリと、極楽浄土最強の仏神を倒しちゃったのである!
この極楽浄土の根底を揺るがす事件により、城戸真司の勇名は、更に鳴り響く事になる!!

「え?あの・・・その・・・なんかとんでもない事になってない?
 こっちのルートって、絶対に選んじゃいけないバッドエンドルートじゃん!!
 ヒウラのくせに最強で、俺が一方的に敗北したってのは理不尽だけど、
 絶対に俺とカンナちゃんが幸せになるルートの方が良いに決まってる!!
 リセットだリセット!!もう一度、選択肢発生のシーンにまで戻せ!!・・・真司だ」

人生にリセットなどと言う甘い考えは存在しない。どんなに間違った選択でも、ダメと判っていながら興味本位で選んだ選択でも、一度選んでしまったら、その道を進まなければならないのである!!

「いやいやいやいや・・・バッドエンドと判っていながら進めなきゃならないって変だろう!!
 今まで散々タイムベントやリセットで話を戻していたじゃん!
 カンナちゃんと幸せになるルートを選ぶから、選択肢発生のシーンにまで戻せ!!」

人生にリセットなどと言う甘い考えは存在しない。どんなに間違った選択でも、ダメと判っていながら興味本位で選んだ選択でも、一度選んでしまったら、その道を進まなければならないのである!!

【仏神・ヒウラベン・・・死亡。
 第壱階級9仏の自己アピールと戦闘能力を全て備えた極楽最強の人物だが、鮮血の鉄仮面には力及ばず。】

極楽浄土の最高権力者の死により、時代が大きく動き始める!!!
 
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編45

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年12月27日(水)15時35分56秒
返信・引用
  > No.884[元記事へ]

数年前までの極楽浄土は平温そのもの。善人も悪人も、その世界では平等だった。
仏神の統括の元、第壱階層の仏達が中心になって、極楽浄土の経営をしていた。

仏1号・丞相コウジロウ、
仏2号・軍事神トウジョー(太平洋戦争の時の偉い人)、
仏3号・不明(フンドシ神)、
仏4号・空席(サトウの席だが一時的の降格中)、
仏5号・首領神キム(すごく偉い人)、
仏6号・特命神ミズタニ、
仏7号・文章神ダザイ、
仏8号・生死神サトウ(ゲス不倫が発覚して4号から降格)、
仏9号・丸暴神ワタリ

極楽浄土の軍隊は、仏2号・軍事神トウジョーと仏5号・首領神キムに分けられていた。治安維持は仏6号・特命神ミズタニと仏9号・丸暴神ワタリに分けられていた。極楽浄土は、4神による戦力の4分割化によって、一組織が暴走をできないように、四つ巴の均衡の上に成り立っていた。

1年前、仏23号・ヒロヤが、ラーメン神を辞退して、パスタ神を名乗った為、必然的にラーメン神は空席になる。国民食ともいえるラーメンを司る神が不在なのは困る。早急に後釜を就任させる必要があった。

「ラーメンなら、美味いのを作るヤツを知ってるぜ!」

仏9号・丸暴神ワタリが、馴染みのラーメンや店長を推挙した。他の仏達は、「え?あのラーメン屋?」「不味くないか?」と思ったが、「まぁ、不味くてもいいか!」と特に反対するわけでも無く、仏9号の推薦に賛同をした。それが、仏20号・ラーメン神ツヨシである。この人事をキッカケにして、極楽浄土に不穏な空気が流れ始める。

当時、第弐階層には、3つの巨大な民間武闘派組織があった。最も幅を利かせていたのが、仏28号・うどん神カミヤマの派閥である。カミヤマの指示の元、龍神会の龍山が「一般人には迷惑をかけてはならない」と若い連中に言い聞かせて、組織をよく纏め、彼らは温和しくしていた。
残る2勢力は、仏20号・ラーメン神ツヨシと、仏22号・蕎麦神ケンである。どちらの組織も、裏でうどん神が睨みを利かせていた為、あからさまな抗争はできずに、三つ巴の派閥争いは各店が味やサービス勝負で客を奪い合う【味自慢抗争】程度に抑えられていた。

マルボーとチンピラは、陰で癒着をしていた。仏9号・丸暴神ワタリは、権力を乱用して、チンピラの資金源は見て見ぬふりをして、対照的に頻繁にヤクザ達の別件逮捕をして、仏20号派閥の強化と、仏28号派閥の弱体化を狙ったのだ。
同時期に仏20号・ラーメン神ツヨシは、妻を薬漬けの廃人にして、仏21号・バレンタインデーキッス神コクショウを愛人として抱き込み、コクショウ配下のアイドルグループを掌握して滑婦ヌード流と名付け、芸能界に勢力を伸ばし、揃いの法被と鉢巻って姿のキモい奴等を新たなる資金源にして、仏28号・うどん神を凌ぐ勢力を獲得した。
ただまぁ、店舗が九十番と百烈軒の2店舗しか無くて資金面が不足していたり、内輪揉め(裸皇など)があって一枚岩じゃなかったりして、急成長と反比例するようにラーメン神本体の基盤がかなり脆弱なんだけどね。

仏6号・特命神ミズタニは、政敵の仏9号・丸暴神ワタリが裏で勢力を伸ばし始めた事態に、危機感を強め始めた。しかし、立場上、チンピラ集団と抗争中のヤクザやヤンキーを抱き込む気にはなれない。なによりも、うどん神カミヤマのようなアウトローが、国家権力になびくとは思えない。特命神ミズタニは独自のルートで戦力を補強すべく、生死神サトウにアプローチを掛ける事にした、

「本人も反省しているようですし、サトウ君の仏8号への降格は、そろそろ解除いたしませんか?」

特命神ミズタニの提案に反対する者はいなかった。第壱階層仏の誰もが、「4号でも8号でも、中身がサトウなら大勢に影響ない」と考えていたのだ。しかしこの一件で、ミズタニは、席次に執着するサトウに恩を売ることに成功した。特命神ミズタニは、極楽浄土に召されて生死神サトウの元を訪れた魂のうち、SPDや宇宙刑事などの、一定の戦力を持つ者達を、自分の支配下に送るように画策をしていたのである。
仏6号・特命神ミズタニと、仏9号・丸暴神ワタリの元に、強大な武力が集中をし始めた。

数週間前、北岡秀一が召されてきた。奇縁に引き合わされて北岡と懇意になった仏1号・丞相コウジロウは、極楽浄土の治安維持、および、ミズタニやワタリを牽制する為に、北岡が持つライダーシステムの導入を提案して、同時に、自らの懐刀として、空席だった仏8号への北岡の昇格を独断で決めた。

仏1号・丞相コウジロウ、
仏2号・軍事神トウジョー、
仏3号・不明(フンドシ神)、
仏4号・生死神サトウ、
仏5号・首領神キム、
仏6号・特命神ミズタニ、
仏7号・文章神ダザイ、
仏8号・弁護神キタオカ、
仏9号・丸暴神ワタリ

それが間違いの元だった。変身能力を授かった途端に、水面下で行われていた権力闘争は、露骨に表面化をしていく。あっという間に北岡の持ち込んだライダーシステムの派生型(電仮面タイプやゼクトライダータイプやスマートブレインタイプ等々)がロールアウトして、様々な仏やヤクザやチンピラに流通をしてしまった。

4号サトウだけ「あ、僕は結構です。何だか面倒くさそうだし」と言って、システムを受け取らなかった為、仏達は「サトウだけはノーマークで良い」と考えていた。

しかし、それも大きな間違いの元だった。確かにサトウ本人は武力を持ち合わせていない・・・が、彼は生死を司る能力を悪用して、よりによって、鮮血の鉄仮面の一派を極楽浄土に招き入れた。鮮血の鉄仮面の一派は瞬く間に仏2号・軍事神トウジョー&仏5号・首領神キムを殺害したため、軍事権力が2席同時に空白になってしまう。(仏4号にその気は無いんだけど、結果的に前記のようになっちゃった)
この軍事空白の間隙を縫うように、仏9号・丸暴神ワタリの横暴に歯止めが利かなくなり、支配下のラーメン神ツヨシが武力決起をした。最初の目的は、仏28号・うどん神派閥の吸収、もしくは、消滅である。ラーメン神ツヨシは、うどん神の№2・龍山剛太郎が丁重に扱っている伊達遥を人質にするべく狙いを定めた。のちに蕎麦神も、この争いに参加をして、【麺類神抗争】が勃発する(蕎麦神派閥は早々に壊滅した)。

これまでの展開は、長年をかけて蓄積された水面下の抗争が噴出しただけなのかもしれない。しかし、事態は、想定外の事故により、更なる深刻化をしていく。

仏1号コウジロウが、鮮血の鉄仮面配下の少女を家に連れ込んで、長時間にわたる性交の末に腹上死をしたのだ(暗殺の噂もあるが、事実は正真正銘の腹上死)。コウジロウの遺言書により、仏1号の地位には、立花麻由が就任をした。極楽浄土の最高権力者が、政治経験皆無の幼い少女になってしまったのは、かなり厳しい状況だが、補佐さえシッカリとすれば、何とかなるだろう。
必然的に、軍事権を持つ仏2号&仏5号の空席を、人格者で埋めることが急務になる。仏8号・キタオカは、「天下の副将軍」の通称で知られているエイジロウ&コウという人物を新将軍に推挙することにした。彼等のような先の短いジジイなら、権力への野心は低いだろうから、軍事力の暴走は避けられるだろうと考えていた。

「人間界で『江戸時代』と呼ばれてた時代に、≪越後の縮緬問屋の隠居・光右衛門≫と名乗って、
 日本全国を旅して平和を守っていた、徳川光圀さんが妥当ではないかと思われます」

これまた、とてつもなく大きな間違いの元だった。
キタオカの提案に他の仏が同調をした直後に、新1号ナツミが「遅れてゴメ~ン」と照れ臭そうに笑いながら入ってきた。そこまでは良いとして、彼女の後にくっついてきたブリーフ1丁の老人達を見て、満場の仏達は言葉を失う。エイジロウ&コウが、チェーン付きの首輪と口枷を装着した状態で、ナツミの後に続いて入ってきたのだ。年甲斐もなくブリーフがテントを張り、顔は恍惚の表情を浮かべている。補佐役をガッチリ固めて、新仏1号を傀儡にするつもりだったのに、新仏2号と新仏5号は、既に新仏1号の傀儡なのである。

更に、この機に乗じて仏29号・スケバン神ジュンコが、仏22号・蕎麦神ケンに美人局を仕掛けて売名行為に利用して潰し、元恋人の仏23号・パスタ神ヒロヤを裏切り捨てて、新仏1号ナツミに取り入ろうとしている。

数年前まで、極楽浄土は、仏2号・軍事神トウジョーと、仏5号・首領神キムと、仏6号・特命神ミズタニと、仏9号・丸暴神ワタリ・・・4神による戦力の4分割化によって、一組織が暴走をできないように、四つ巴の均衡の上に成り立っていた。
しかし今は、仏2号エイジロウと仏5号コウが、仏1号の飼い犬となった為に、仏1号の権力&軍事力が極端に肥大化して、仏6号ミズタニと、仏9号ワタリは、独自のルートで戦力を増強して・・・鮮血の鉄仮面一派の介入をキッカケにして、4神による四つ巴の均衡は完全に崩壊をしたのである。

元凶となった仏4号サトウは、仏3号フンドシ神の配下のサイトータクミ&タカハシイッセイ&デガワテツロー(全員、白フンドシ一丁)によって捕らえられ、今は地下牢に幽閉されている。捕獲時に抵抗されることを予想して、生え抜きの部下を差し向けたのだが、仏4号は、『私は仏なのに最低限のルールも守らない、ゲスの極みです』と書かれた立札の横で、丸坊主になって、寂しそうに正座をしていたので、すぐに捕獲できた。

仏6号・特命神ミズタニと、政敵の仏9号・丸暴神ワタリは、仏8号・弁護神キタオカが討伐に向かった。

今現在、鮮血の鉄仮面一派は、仏28号配下の龍神会の食客となっている。
国家権力に属していない仏28号派閥と鮮血一派が手を組んだのは明白である。
彼等をどの派閥がどのような手段で取り込むのか?彼等の動き次第で、極楽浄土の行く末が大きく変わるのは確実だろう。
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編44

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2017年12月26日(火)18時40分24秒
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―平成35年11月・南極大陸の某所―


フリージャーナリストにして探検家の城戸真司・昌平父子は、巨大な洞窟の入り口前に雪上車を停めて「ふぅ~」っと深呼吸していた。
長期間に渡る綿密な調査の結果、『この洞窟こそが、地上と【地底世界ラ・ギアス】を結ぶ唯一の通路である』と言う結論に達した。

地底世界ラ・ギアス・・・・
伝説として語り継がれてきた、地球の内側に存在する世界である。幾つかの国が存在し、かつては戦乱もあったが、今は平和になった。
特に魔術や錬金術に長けていて、地上とは違う独自の発展をしている。

【地球空洞説】の証明、及び【地球連邦とラ・ギアスとの友好条約】を締結させる事。そして彼等の魔術と錬金術を学んで地上に伝え、
エネルギー不足や環境破壊や食糧難の問題を解決する事。それが今回の冒険の目的であり、城戸父子に課せられた使命であった。
真司は防寒着のポケットに手を突っ込み、国連事務総長から託された書類をしまった封筒を握りしめて再び深呼吸。
そして瞳に男らしい光をキリリと輝かせて「っしゃあ!」と気合いを入れて、昌平に微笑みかけた。

「さて・・・・行こうか昌平!」
「おうっ!!」

雪上車のエンジンを止め、ラゲッジに積んでいた荷物を分担して背負い、ドアを開けて氷原を踏みしめた。
吹雪が全身を叩き、冷気が防寒仕様ブーツさえ突き抜けて足裏に刺さる。そして、かつてない緊張で武者震いがしてくる。
だが後戻りは出来ない。力強く洞窟へ入ってく城戸父子の後を、荷物持ちに雇われた明石暁・伊能真墨・最上蒼太・高丘映士が続く。
それにしても、広い洞窟であった。幅と高さが、それぞれ30mはある。ガンダムくらいだったら歩いて通過できそうだ。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ガラガラガラガラ、ドンガラガッシャ~~~~~ン!!!!

一同が洞窟へ入って数歩ばかり進んだ途端、マグニチュード20くらいの地震が狙いすましたように発生!!
地割れが走って大穴が空き、城戸父子を始めとする探検隊の皆さんは「あ~~~れ~~~~」と絶叫しながら穴に飲まれてしまうのであった。

そして何日が経過したであろうか。

奇蹟的に生き残った城戸父子だったが、かなり危機的な状況に追い込まれてしまっていた。救援はまだか!?このままでは拙い!!
手持ちの食糧を食い尽してしまい、今は死んで凍りついたボウケンジャー共の肉や内臓を少しずつ削り取って食って凌いでた。
水分補給は見渡す限りの氷を食えば済むけど、体温が下がってしまうし小便が近くなってしまうので、出来るだけ我慢してる。
だが飢えと渇きは何とかなるとして、1番肝心な燃料を切らしてしまった。携帯ストーブの炎が弱々しくなっていき、やがてフッと消えてしまう。
さて、どうしたものか?このままでは、凍え死んでしまう。考えてる間にも寒さが容赦なく2人を襲い、肌の感覚が鈍くなって唇は紫色だ。

「親父・・・・こうなったら、やむを得ない」
「え?し、昌平?」

ふと見上げたら、昌平が素っ裸で防寒着とブーツだけって姿になって、真司の前で仁王立ちになっていた。寒さで気が触れたのか?

「裸で抱き合って、互いの身体を暖めるんだ!!これしか、助かる方法が無い!!」
「・・・・・・・・・・う~ん」
「躊躇ってる場合かっ!!」
「わ、解った」


・・・・・・以下、気色悪いにも程があるんで、大幅に省略して半年ばかり経過。


カラ~ン カラ~ン カラ~ン カラ~ン。これから魔王が降臨しそうなくらい真っ黒な空に、葬送みたいな鐘が不気味に鳴り響く。
白い壁の小さな教会の正面玄関前で、義理で正装してきたヒーロー&ヒロイン達が、今日の主役達が現れるのを沈んだ表情で待っていた。

「これで、いいのかなあ?流されキャラの俺さえ、疑問だぜ・・・燕真です」
「今日は、とことん飲むにゃ!!酒でも飲んでなきゃ、やってられないにゃ!!」
「あ、出てくるよ・・・亜美で~す」
「何たる、おぞましいカップル。神への冒涜ではないか・・・ジャンヌだ」

扉が静かに開いて、新郎新婦が登場した。めっさ緊張した面持ちの昌平が、ウエディングドレスの真司をエスコートして出てくる。
やや膨らんだ腹を擦って照れ臭そうな笑顔を浮かべた真司が、手にしてたブーケの花束を高々と放り投げた。
ヒロイン達は、まるで「この世の終わり」とばかりにキャ~キャ~絶叫しながら、落ちて来るブーケから逃げ惑う。
弧を描いて飛んだ花束が紅葉の足元に転げ、それを汚物でも見るような目で一瞥した次の瞬間に、思いきり美穂の方へ蹴っ飛ばした。

「こんなの、ぃるかぁっ!!ぁっち行けぇ~~~っ!!」
「げっ!?何で、あたしの方へ蹴るのよ妖怪娘っ!!」
「だって、美穂に1番似合ぃそぅだもんっ!!」
「ふざけんな縁起でもないっ!!こんな汚物なんぞ、貴様にくれてやるわっ!!」

怒り心頭の美穂は、ブーケの花束を紅葉に蹴り返した。唸りを上げて飛んだ花束が顔面を直撃して、花弁と紅葉の鼻血がが飛び散る!!
瞬時に沸騰した紅葉が「ゃったなぁ~!!」と美穂に飛びかかり、くんずほぐれつのキャットファイトが始まった!!
ドレスが千切れる。装飾の貴金属が飛び散る。ハイヒールの踵が折れる。そりゃもう酷い有様だ・・・・・・

「これで良いのか? これで良いのか? これで良いのか? これで良いのか?
 これで良いのか? これで良いのか・・・・・・・・・・・・・・・」

阿鼻叫喚の修羅場と化した中で、昌平は自問自答していた・・・まさか、男同士で子供が出来てしまうとは思わなかった。
横目でチラと真司を眺めると、幸せそうな笑顔で皆を見回したり、腹の子供に何やら語りかけたりしている。仕方が無い、腹を括るか。
半分は自分の責任。腹の子供に罪は無い。相手は敬愛する城戸真司。嫁と最強のボディーガードを同時に手に入れたと思えば良いであろう。








ゾルダ3世宅の居間で、ひしゃげた金属バットを手にした真司が肩で息をしている。その足元には血の海が広がり、原形を留めないくらいに
痛めつけられたゾルダ3世が、虫の息でピクピクと痙攣していた。長らく何が起ころうと龍神うどん本社の応接室でくつろいでるだけだったが、
さすがにこればかりは腹に据えかねたらしい。

「いい加減にしやがれ!!何時ぞやの放置明け投稿に便乗したんだろうけど、話が飛び過ぎなのにも程があるわい!!
 上の駄文は無かった事にして、ちゃんと本来の続きを書けやっ!!これは、お願いじゃなくて命令だっ!!」
「は・・・・・はい・・・・・調子に乗り過ぎました、ごめんなさい・・・・」

泣いて謝るゾルダ3世を見下ろして「ペッ」っと唾を吐いた真司は、傍らに浮かんでる謎のトンネルに飛び込んで極楽へ戻って行く。


―仏4号宅跡地近くの広場―


「ぐああああああああああああ・・・・・・・くっ・・・わああああああああああっ!!!!!」

斗嶽師の絶叫が響き渡っている。巨大ウンコに抱きしめられたまま現実時間で3ヶ月ばかり放置されちゃったんで、そりゃもう酷い有様。
≪元ネタになった人が、延命の為にトキから秘孔・心霊台を突かれた時≫みたいに、髪が真っ白になって頬がゲッソリこけている。
その様を亜美は物陰から眺めていたが、特に助けに行くような事はしなかった・・・・・・命の恩人のピンチと言えど、ウンコと戦うなんて嫌すぎるからである。


―とある幹線道路―


少女達の生首と首無し死体が無数に転がってる街を挟んだ、ワタリやミズタニ御一行様とは反対側の幹線道路も酷い渋滞だった。
その渋滞の中、高級スーツを粋に着こなした長身のイケメンが、ウンザリした表情で愛車ジャガーのハンドルを握ってる。
何を隠そう、北岡秀一だった。薩陸村の騒動に巻き込まれて別荘が崩壊。瓦礫の下敷きになって、真司達より一足先に極楽へ来ていたのである。
そして持ち前の口八丁・手八丁で、召されてから僅か数日にして【仏8号・弁護神キタオカ】に出世を遂げていた。
カーナビのモニターに、ドローンから送られてきた映像が映ってる。渋滞の先頭に少女達の生首と首無し死体が無数に転がっていて、
揃いの法被と鉢巻って姿のキモい奴等(滑婦ヌード流ファンクラブの面々)が無数に集まって、泣き喚いたり絶叫したりしてる。
さらにドローンを飛ばしたら、仮面ライダーダイモンと仮面ライダーコウチャが争っていやがった・・・・頭が痛くなり、溜息してコメカミを揉む。

「やれやれ・・・・仏共にライダーシステムを広めたのは拙かったかねえ。
 極楽の治安維持の為にと知識を提供したら、この体たらくだよ」

あれは召されて直ぐの事・・・日課の散歩をしてた仏1号コウジロウが、ウッカリ財布を落としたのを拾ってやったのが縁で仲良くなった。
ちなみに、この時のコウジロウは麻由と出会う前なんで、まだ色狂いに堕ちてないマトモな仏である。
どうせなら爺さんより美女達の相手をしたかったけど、持ち前の嗅覚で「この老人と仲良くするべきだ」と感じて、コウジロウと懇意にした。
そして翌日。コウジロウと一緒に、公園を散歩してた時・・・。

「た、助けてくれキンイロザリガニ~~~っ!!!」
「ヒヒィ~ン!!」
「え・・・・・・・・・・ミラーモンスター?」

大森さんがゼブラスカルに追いかけられてるところに出くわした。極楽浄土に大森さんとミラーモンスターが居る事が甚だ疑問だったけれども、
ここは1つコウジロウの前で良いとこを見せておこうと思って、ポケットからカードデッキを取り出して最寄りのガラスに向ける。
ベルトが飛び出して、腰に装着された・・・ちなみに大森さんは、戸惑ってる間にゼブラスカルのカッターで切り刻まれて喰われてしまった。

「やれやれ、ここホントに極楽かい?・・・・・変身っ!!」

仮面ライダーゾルダに変身し、ゼブラスカルに立ち向かう。マグナバイザーを撃ちまくって牽制し、懐へ飛び込んでゼロ距離連射。蹴りにパンチ。
程よく痛めつけてから、シュートベントのカードでギガキャノンを召喚して肩に装着し、よ~く狙って発射!!木っ端微塵に吹き飛ばした。
肩をすくめて「ふぅ~」と呟きながら変身解除したところへ、コウジロウが駆け寄ってきてカードデッキを北岡とを興味深そうに眺めだす。

「これは一体?・・・コウジロウです」
「ああ、これね。仮面ライダーに変身するカードデッキです」
「仮面ライダー?・・・・コウジロウです」
「これで変身したり、武器を召喚したり技を発動したり、超人的な能力を発揮できるんです」
「人間界に、こんな優れたテクノロジーがあるとは・・・コウジウロウです」
「デビュー当初は『画期的だ!』なんて騒がれたけど、平成ライダーも長いからねえ。
 最近のアイテムは、もっと凝ってます。人格あって喋ったり、何通りもフォームチェンジしたり」
「う~む・・・・・・どうだろう、北岡くん?
 極楽浄土の治安維持に、技術を授けてもらえまいか?・・・コウジロウです」
「別に構いませんけど・・・何で極楽浄土が、こんなに物騒なの?」

てなキッカケで仏達に知っている全てを伝授したんだけれども、それが間違いの元だった。表面上は穏やかな仏共も、裏では色々あったらしい。
変身能力を授かった途端に、治安維持どころか内輪揉めを始めやがった。4号サトウだけ「あ、僕は結構です。何だか面倒くさそうだし」と言って、
システムを受け取らなかった。一見のほほんとして役立たずな4号サトウが、今では1番マトモに見えてくる。役立たずに変わりはないけれども。

「やれやれ・・・騒ぎの元凶を作っちゃった責任を取らないとね。
 名ばかりの仏共は、ここらで退場願おうか!!」

適当な裏通りに入って路駐してジャガーから降り、ポケットからカードデッキを取り出してサイドミラーに向ける。

「変身!!」

仮面ライダーゾルダに変身。サイドミラーに飛び込んで、ディメンションホールで待機してるライドシューターに跨った。
シートベルト(?)がベルトに装着され、電動ルーフが静かに閉じる・・・・「さて、行きますか」と呟いて、ゾルダはアクセルを捻って発進した。


―龍神うどん本社―

時たま都合良く現れる≪謎のトンネル≫で極楽へ戻ってきた真司は、とりあえず風呂に入って返り血を綺麗に洗ってサッパリした。
素っ裸でバスタオルを腰に巻いただけの姿でコーラを飲んでたら、ドアが開いて四星泉が入って来る。
ちなみに4人とも、ほぼ素っ裸の身体に装飾品を着けてるだけと言う悩ましい姿である。ニヤッと笑みを浮かべてベッドで横になった真司の両隣に
長澤雅美と橋本カンナが密着して寝そべって、真司が「あ~ん」て口を開けるとフルーツを食わせてくれる。枕元と足元には薬師丸弘子と原田友世が
立っていて、巨大な葉っぱでソヨソヨと煽いで風を送ってくれる・・・早い話≪男が1度は憧れるアレ≫を堪能していて、すっかり腑抜けていた。
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編 送信試験

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年12月19日(火)14時27分17秒
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-ゾルダ3世の夢-

ゾルダ3世宅の居間に、リレー内で大活躍中のメンバーたち・・・仮面ライダー焔チーム(梶赤馬&日野芳華&瀧&三葉)と、仮面ライダー武河帝チーム(武田沙門&黄梅院波瑠)と、仮面ライダー豪チーム(光宙&楓)と、仮面ライダーズンダモチチーム(川内三哉樹&金川宙香&ウナギーヌ志津丘)、仮面ライダーフンドシチーム(伊達昌平&シャイダー&アニー)が一堂に会して、緊急会議を行っていた。もちろん、この家の住人・ゾルダ3世の姿もある。

「うぃっす!梶赤馬だ!北の国なんて、俺が燃やし尽くしてやるぜ!!」
「赤馬!今の緊迫した状況で、そんな物騒なこと言っちゃダメですよ!・・・日野芳華です」
「三葉!愛してる!」 「瀧くぅん!私もだよ!」

「皆さんよろしく!俺様は名門武田家の1300代目当主・武田沙門だ!!皆のもの、ひれ伏すがよい!!」
「皆様、お初にお目にかかります。私はヒロインの黄梅院波瑠と申します。
 沙門様の「俺様は~ひれ伏すがよい」って暴言は、台詞ではなくて、自己主張のための口癖でございます。
 皆様、誤解無きように、よろしくお願いいたしまする。」

「うっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!
 お金なんていくらかかっても構わないから、必ずモンスターをフルコンプしましょうね!!
 ネットオークションで売ってるモンスターも、高値でどんどん買い占めるのよ!!」
「こんにちは!主人公の光宙です!
 ヒロインが常識人の焔チーム&武河帝チームと違って、
 うちの場合は、俺は常識人なんですが、楓がだいぶアレです!
 ちなみに、中の人は、俺が‘オグリ旬’って役者で、楓は‘有村カス美’と言います!!
 ただいま売り出し中の、若手俳優&女優です!よろしくお願いします!」

「超難関の仮面ライダーズンダモチのオーディションを勝ち抜いて、
 主人公に抜擢された安部さだおです!口癖は○○もりもりです!!」
「お~っほっほっほっほ!ウナギーヌ志津丘役の阿志田愛菜、現在13歳よ!
 セクシー路線で売り出し中なので、皆さん、写真集を買ってね!
 ちなみに、今は黒髪で身長150くらいでツルペタだけど、
 クランクインまでには金髪で身長175でB108W63H90の爆弾ボディーに育つ予定です!!」
「志津丘さん!役作りの為だからって、普段から素っ裸で生活するのはやめてもらえないかしら!!
 あっ!私はヒロインの金川宙香を演じる日張美空(ひばり みそら)です!」

「ほぉ~!リレーオリジナル全ライダーが集結とは、なかなか豪華な集まりだな!」
「全ライダーじゃないです!ザムシードチームがいませんよ!
 アイツ等、マジで公式のつもりなってんじゃないか!?アニーのパンツ見てぇ!」
「アイツ等(ザムシード組)が大きい面をしているせいで、
 前がつかえて、後続のオリジナルライダーが見せ場を作れなかったり、
 公式ライダーがリレー内で非公式扱いされて出番を奪われたりしているってことを、
 作者たちには、いい加減に気づいて欲しいわね!・・・アニーよ!」

彼らが集まった理由は2つある。1つ目は、ザムシードチーム以外のオリジナルライダー目立てないリレー内で、今後、どのようにして、存在感をアピールしていくか?
そして、もう一つは・・・。

「平成31年て、無いんだよね。・・・ずんだ餅です」
「私たちの立場ってどうなっちゃうんだろ?・・・月餅よ」
「お~っほっほっほっほ!どうしましょう?・・・うなぎパイよ」

2019年4月をもって、今生天皇が退位をして、平成が終わり、新しい元号になること。つまり、すでに最終回を迎えた仮面ライダー焔、今放送中の仮面ライダー武河帝、平成30年10月の仮面ライダー豪までは、まぁ、良いとして、平成31年10月スタートの仮面ライダーズンダモチと、平成100年10月スタートの仮面ライダーフンドシは、存在そのものが有り得ないことになるのだ!これは困った!!

「ふむ!確かに、リアル社会では平成31年5月以降は存在せぬかもしれないが、
 このリレー世界では、新元号とは別に、平成100年まで続くってことで良いんじゃないのか?
 新元号のリレーオリジナルライダーを創造しつつ、平成32年や33年のライダーも創造するってことさ!
 余談になるが、次期ライダーは平成20作目で、しかも平成最後になるわけだ!
 リレー内では何も考えずに‘仮面ライダー豪’になっているが、
 公式ではディケイド路線の集大成ライダーになるんじゃないか?
 ん?場合によっては、‘仮面ライダー豪’がディケイドタイプのライダーだったって事にするのもアリかな?
 うん!‘仮面ライダー豪’は、専用カメラを使って、これまでのライダーをライダーボールに封印して、
 使役できるって設定にしよう!・・・伊達だ!」

そんなわけで、平成時代がもうすぐ終わる件については、簡単に解決した。あと、ついでに、‘仮面ライダー豪’の設定も決まった。
残る問題は、「ザムシードチーム以外のオリジナルライダー目立てない」事である。まぁ、この案件については、仮面ライダーフンドシは「まだあんまり目立っていない」だけで、今後は確実に目立つだろうし、中の人は既に存在感がありすぎるので、焔、武河帝、豪、ズンダモチで相談することになる。

「どうすれば目立てるかな?俺なんて、キャラは燃え上がるほどに立っていて、
 存在感も燃え尽くすほどにアピールしまくってるのに、燃えカス並に全然目立てない!」
「存在感がウザすぎて、話に絡めにくいんじゃないの?・・・芳華です。」
「焔はまだマシな扱いだよ!
 俺なんて、登場した瞬間に、サダコみたいな奴に殺されたぜ!あれ?アキオに殺されたんだっけ?
 俺様は名門武田家の1300代目当主・武田沙門だ!!皆のもの、ひれ伏すがよい!!」
「私たちはサダコっぽい神崎優衣に殺されたのよ!波瑠です。」
「俺も同じだ!登場した瞬間にサダコっぽい超獣に惨殺された!・・・光宙です」
「うっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!私、台詞が有ったか無かったかすら覚えてないわ!」
「俺は、登場したシーンが、正規ストーリーから外れたマルチエンディングの一つなんで、
 リレー内に正式登場すらしていない!・・・ずんだ餅です」
「私は、気が付いた時には、既に、貧乳仮面(ファム)に惨殺されていたわ!・・・うなぎパイよ」

「メインキャラの誰かを燃やし尽くして亡き者にして、その枠に収まるってのはどうだ!?」
「悪くない案だな!・・・で、誰を誅殺する!?
 俺様は名門武田家の1300代目当主・武田沙門だ!!皆のもの、ひれ伏すがよい!!」
「どうせ狙うなら、城戸真司、霧島美穂、由良吾郎、凰蓮、呉島光実等々、安定した枠だな!光宙です」
「ザムシード枠を丸々奪うってのもアリだよな!・・・ずんだ餅です」
「どの枠でも文句は言えませんが、貧乳(美穂)枠だけはお断りだわ!・・・芳華です。」
「私も、貧乳枠なんて絶対に嫌よ!波瑠です。」
「うっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!貧乳に生きる資格無し!!」
「お~っほっほっほっほ!
 私、今はツルペタだけど、2年後のクランクインまでには爆弾ボディーになるわ!・・・うなぎパイよ」
「あと2年じゃ無理なんじゃない?・・・てか、私、274話を読んだら、貧乳扱いされてた・・・月餅よ」
「三葉!愛してる!」 「瀧くぅん!私もだよ!」

ゾルダ3世は、しばらくは黙ったまま、目立てない連中の会話を聞いていたが、徐々に彼らのことが可哀想に思えてきた。仮面歩行者が考え無しに新ライダーを垂れ流す所為で、こんな有様になっているのだが、オリジナルライダー全部が、「場違いな奴ら」として目立てないのなら話はわかる。だが、何故か、ザムシードだけが目立っている。おそらく、フンドシも目立つことが約束されている。

焔、武河帝、豪、ズンダモチ、そして今後生まれてくるであろうオリジナルの新ライダーたち。彼らにも、暖かい陽射しを向けてやりたい。しかし、だからと言って、ただでさえキャラが多いリレー内で、全員を目立たせるなんて不可能だ。

「よし、解った!この中で一組だけ、目立てるようにチャンスをくれてやる!
 戦え!潰し合え!オマエ等でライダーバトルをしろ!
 負けた連中はリレーから永久追放にするが、最後に勝ち残った一組だけは、
 俺が映画版程度の単独作品を執筆してやる!
 それ以外にも、俺の権限で、リレー次章のメインキャラに据えてやる!!
 今ならば、城戸真司が目立たなくなってきているから、上手く立ち回れば城戸真司枠に滑り込めるぜ!」

目立てない連中は、ゾルダ3世の提案を聞いて「おぉ!」とどよめく!‘負けた連中はリレーから永久追放’というリスクは怖いが、どうせ‘ハナっから永久追放’をされてるような立場である。それよりも、‘次章のメインキャラ’‘城戸真司枠’はかなりの好待遇だ!‘永久追放’のリスクを背負ってでも、奪い合う価値がある!焔、武河帝、豪、ズンダモチ・・・生き残るのは1チームのみ・・・つまり1/4の確率だ!

「フッ!テメー等全員、燃やし尽くしてやる!!」
「三葉!愛してる!」 「瀧くぅん!私もだよ!」
「オマエ達には悪いけど、我が大望の為に踏みつぶす!!
 俺様は名門武田家の1300代目当主・武田沙門だ!!皆のもの、ひれ伏すがよい!!」
「城戸真司枠・・・いきなり主役級か!かなりオイシイ立場ですね!・・・光宙です」
「君たちに、ずんだ餅の美味しさを見せつけてやる!!・・・ずんだ餅です」
「加勢するよ、三哉樹!・・・月餅よ」
「お~っほっほっほっほ!
 いつもなら、ミヤギを巡って敵同士だけど、今日だけは手を組んであげるわよ!・・・うなぎパイよ」

梶赤馬は、ファイアドライバーを腰に装着して、ファイアブラスターを頭上に掲げる!
瀧と三葉は、イチャイチャあんあんと、恋愛ゲージを溜めている!
武田沙門は、武河帝ドライバーを装着して、両腕をスゥーっと水平にして、変身ポーズを決める!
光宙は、尻ポケットから変身アイテムらしきスマホを取り出して高々と掲げ、Goドライバーを召喚!
川内三哉樹は、OMIYAGEドライバーを腰に巻いて、バックル部分にずんだ餅を押し込む!
金川宙香は、OMIYAGEドライバーを腰に巻いて、バックル部分に月餅を押し込む!
ウナギーヌ志津丘は、(ピィ~!!)へ手を突っ込んでOMIYAGEドライバーを取り出して腰に装着!

「変身っ!!」×たくさん!!

仮面ライダー焔、仮面ライダーKIMINONAHA-Ⅵ、仮面ライダー武河帝、仮面ライダー豪、仮面ライダーズンダモチ、仮面ライダーゲッペイ、仮面ライダーウナギパイ登場!!誰からってワケでもなく、生き残りをかけた死闘が開始される!!





目覚めて時間を見たら、AM4時だった。言うまでも無く、俺は腹が立って仕方がなかった。
何故なら、俺は、こんな夢は見ていない。268話に続いて、またもや、仮面歩行者が勝手に「ゾルダ3世が見た夢」を捏造したのだ!
‘俺が映画版程度の単独作品を執筆してやる’とか勝手に約束しているけど、マジでふざけるな!!百足やピカチュウや郷土菓子で、どんな物語を書けって言うんだ!?全く思いつかん!

俺は「チィィ」と長い舌打ちをしてやら、スマフォを手に取り、友人の金さんに連絡をする!

「おう!金さんか!?俺様の権限で、ジャパンへの長距離ミサイル実験を許可する!
 狙いはニイガタケンナガオカシだ!ナガオカシは、この世から無かったことにする!
 ちゃんと核弾頭を積んでから発射しろよ!」

俺は、北側の空を睨み付けて「メギドの炎を焼かれて消え去れ、薄汚いクソ野郎」と仮面歩行者に呪いの言葉を投げかけ、ヤツの汚らしい顔を思い浮かべて鼻で笑った後、もう一度時計を見て、2度寝をするのであった。
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編 NGシーン

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年10月 5日(木)17時33分48秒
返信・引用
  -ファム&ジャンヌvs滑婦ヌード流メグビー&マユビー-

相変わらず、メグビー達を侮ったファム&ジャンヌが相手を舐めたまま攻撃→メグビー達がカウンターの魔法攻撃でファム達にダメージを与えて魔法使いって事がバレる→メグビー達がパンチラをしてファム達の記憶を消す→メグビー達を侮ったファム&ジャンヌが相手を舐めたまま攻撃→メグビー達がカウンターの魔法攻撃でファム達にダメージを与えて魔法使いって事がバレる→メグビー達がパンチラをしてファム達の記憶を消す→堂々巡り・・・。

ジャンヌが加勢に入ったけど特に打開策は無く、むしろマユビーが参戦した分だけ滑婦ヌード流側に死角が無くなったっぽい。

ファムとジャンヌは、鼻血による出血多量と魔法攻撃でフラフラなんだけど、攻撃を喰らっている記憶は一切無し!よく解らないんだけど、いつの間にか追い詰められている!すげームカ付くんだけど、どうすりゃいいのか解らない!心は折れ気味で、もしかしたら・・・てか、もしかしなくても「また負けるんじゃね!?」的な雰囲気に支配されつつあった!

ようやくゲンジと燕真が合流をしてきたワケだが、そんな手も足も出ない劣勢の状況下で、どのようにJK補正を効かせれば、メグビーとマユビーを惨殺できるのだろうか?いくら紅葉が依怙贔屓持ちだからって、忘却魔法が効かないとか、メグビー達が攻撃を仕掛ける前に力業一発で粉砕する等、そこまでの御都合主義を発生させるわけにはいかないだろう。

「あ!ぁの子達、魔法使ぃだょ!!」

作者の悩みなんて他所に、ゲンジは合流した瞬間に、超アッサリと、メグビーとマユビーが魔法使いって見抜きやがった。ファムとジャンヌは、ゲンジの突飛な発言に、眼を丸くして驚く。

「魔法使い?なんで、戦ってもいないアンタに、そんな事が解るのよ?・・・ファムよ」
「彼女達のような普通の少女が魔法使い?私には、そのようには見えないのですが!・・・ジャンヌだ」
「ん~~~~~~~・・・でも、ぁの子達の周りに、モヤモヤしたのが見ぇるょ!
 ぁのモヤモヤの感じって、妖力じゃなくて魔力だょね?ダイマカイの奴等と同じ感じ!
 それって、ぁの子達が魔力を使ぅって事でしょ?」

紅葉(ゲンジ)は、ザムシード本編の時から、一般人には見えない物が抽象的に「見えちゃう」娘なのである!ファムとジャンヌは、ゲンジの話に心当たりがあるかのように、ハッと顔を上げて、互いの顔見合う!

「なるほど!確かに、魔法の干渉を受けて知らず知らずのうちにダメージを受けているというのは、
 充分に考えられますね!・・・ジャンヌだ!」
「・・・魔法ねぇ。直ぐには信じられないけど、奴等が魔法使いってなら、
 何をされているのか解らないのにダメージばかりが蓄積するってのは納得出来るかも!
 チョット厄介だけど、それが解ってしまえば、対応策はある!・・・ファムよ」

ゲンジが参加をした途端に、諦めムードだったファム達の雰囲気が変化をした!一方、身構えながら状況を見ていたメグビーとマユビーは動揺を始める!

「あ、あの子(ゲンジ)なんなの?私達が何もしていないのに、私達の正体を見破った?」
「やばいわよ、お姉ちゃん!魔法使いって事がバレちゃった!」

《オマエが魔女である事が人間にバレたら、もう2度と魔界には戻ってこられない》

「いっけなぁ~い!」×2

メグビーとマユビーは、何かを決意した表情で小さく頷くと、満面のスマイルを作って、ファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真を見つめた!

「みなさ~ん!私に注目!」×2 きらら~ん!きらきらりん!
「・・・ん?」×4

身構えたまま、「何事か?」とメグビー&マユビーを見つめるファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真!メグビー&マユビーは、ファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真に対して背中を見せる!そして、次の瞬間、なんと!!

きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!

風もないのに、メグビー&マユビーのスカートが捲れ上がって、純白のパンチラが出現!恥ずかしそうにスカートを押さえながら振り返り、少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と注意をするメグビー&マユビー!
途端に、「何で私が~?」と言いながら、大量の鼻血を噴出させるファム&ジャンヌ&ゲンジ!

メグビー&マユビーはパンチラ(マユビーの場合は水着)を見せることで、消したい記憶を消すことができるのだ♪

きらきらり~ん・・・ぽわん!
ファム&ジャンヌ&ゲンジから「メグビー&マユビーが魔法使い」というの記憶が綺麗サッパリ抹消された!贔屓補正全開のゲンジでも、この忘却魔法から逃れることは不可能!世の中、そこまで甘くはない!キッチリと魔法に掛かって鼻血ブーをしちゃうのである!

・・・が!!

「うぅぅ・・・ぅぅ・・・な、何があったんだ?何で紅葉達は鼻血まみれに?
 彼女達が魔法使いってのを忘れてしまったみたいだけど、何をされたんだ?・・・燕真です」

両目を擦りながら、身構える燕真!ファム&ジャンヌ&ゲンジが忘却魔法の餌食になったにも拘わらず、燕真だけが回避をして、仲間達が記憶を消されたことを感知しているのである!一体、何故なのか!?霊力ゼロの燕真には、妖力と同様に、魔法が干渉しないのか!?

「な、なんで?」
「そ、そんなバカな!」

メグビー&マユビーは、初めて忘却魔法が通用しなかったことに動揺を隠しきれない!



-理由は2分前に遡る-

「みなさ~ん!私に注目!」×2 きらら~ん!きらきらりん!
「・・・ん?」×4

身構えたまま、「何事か?」とメグビー&マユビーを見つめるファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真!メグビー&マユビーは、ファム&ジャンヌ&ゲンジ&燕真に対して背中を見せる!そして、次の瞬間、なんと!!

きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!

風もないのに、メグビー&マユビーのスカートが捲れ上がる直前!!もちろん、鼻の下を伸ばして、美少女のありがたいパンチラを、マジマジと見つめて、脳裏に焼き付けようとする燕真!・・・その瞬間!!

「ぎゃぁぁぁぁっっっっっっ!!!燕真の変態!!女の子のパンチラを見るなんて不潔!!見ちゃダメ!!」

ゲンジの人差し指と中指が燕真の左右の眼を容赦なく突く!生身のまま、両目を見開いた状態で、思いっ切り目潰しを喰らった燕真は「ぐわぁぁぁっっ!!」と悲鳴を上げて、両目を押さえて仰け反る!!一方のゲンジは、彼氏の眼の保養の妨害はしときながら、「どんなパンツかな?可愛いパンツ?大人っぽいパンツ?参考にしなきゃ!」的な興味本位でパンチラを観察する!→→→鼻血ブー&記憶消去



-今に至る-

燕真は、パンチラ忘却魔法の発動中、ずっと、紅葉の所為で眼を押さえて苦しんでいたので、パンチラを見ることが出来なかったのである!
自分だけが記憶を失わず、鼻血ブーもせず、ファム&ジャンヌ&ゲンジは鼻血ブー&忘却をした。自閉的なキモオタファンや、頭がおかしくて変態肉食系の美穂ならともかく、色気に疎い紅葉がパンチラを見て鼻血ブーをするなんて有り得ない。つまり、メグビー&マユビーパンチラには「性的興奮」以外の理由で、鼻血ブーをさせる力が有る。おそらく、いや、間違いなく魔法効果だろう。そのように解釈すると、魔力干渉を受けて、記憶が消去されると考えても一定の辻褄は合うのではないか!?

「そ・・・そうか、そう言う事か!
 彼女達のパンチラさえ見なければ、記憶はリセットされないんだ!・・・燕真です」

パンチラ忘却魔法、敗れたり!!まさか、紅葉の過度の嫉妬が、燕真を魔法干渉から守り、反撃の糸口を作ることになろうとは!!
メグビー&マユビーは、パンチラ魔法発動時には対象者達に尻を向けている為、ゲンジが燕真の目潰しをしたことなんて把握していないので、「理由は解らないが、燕真には魔法が通用しない」と判断をする!こんな厄介な敵、真っ先に潰さなければならない!

「わぁぁぁっっっ!」 「やぁぁぁっっっ!」

拳を振り上げながら、燕真に突進をしていくメグビー&マユビー!叫び声はドスが利いてないし、凄まじくへっぴり腰で、拳には体重が乗って無い。直撃を受けてもあまり痛く無さそうなんだけど、棒立ちで攻撃されるってのもイヤなので、「そんな攻撃、眼を瞑っていても避けられるぜ!」くらいの余裕をもって回避をする。

燕真は、‘何度か回避をして、彼女達が息切れをしてきたら軽くしっぺをして戦意を喪失させ、戦闘終了’・・・まぁ、非戦士が相手なら、オシオキはそんなもんで充分だろう!・・・と、脳内で勝利の方程式を整えた!

「わぁぁぁっっっ!」 「やぁぁぁっっっ!」
ドゥンッ!!ボグシィィ!!
「ぐわぁぁぁぁっっっ!!」

軽く捌ける攻撃だと思っていたが、メグビー&マユビーは拳を魔力で覆って当たり面積の拡大&攻撃力強化をしていたので、インパクトの瞬間に、燕真は、体中が悲鳴を上げるほどのダメージを受け、思いっ切り弾き飛ばされて、何度も地面を転がる!相手が格闘経験ゼロの女子だからって、舐めすぎである。まぁ、この辺の甘さが、リレー内で燕真が大成しない原因というか、紅葉のバーター扱いの器を破れないというか、まぁ、燕真の悪いところなのだろう。・・てか、バカなの?敵は魔法使いなんだから、素手で攻撃してくるなんて思うなや!せめて変身くらいしやがれ!

「くっ!オマエ等・・・やはり魔法が使えるんだな!」

仰向けに倒れた燕真を囲んで、ビシッと指をさすメグビー&マユビー!

「はい、私達は魔法使いです!」
「私もお姉ちゃんも魔法を使えます!」
「でも、バレちゃうのは困るのです!」
「記憶が消えてくれないと困ります!」
「今度こそ記憶が消せるように、貴方だけは念入りに魔法を掛けます!」
「特別サービスで、念入りに記憶を消去しちゃいます!」

表情をキリリとしかめ、仰向けに倒れたままの燕真を睨み付けるメグビー&マユビー!スカートの中に手を入れ、スルスルとパンツを脱ぎ捨て、「下から覗き込めば見えますよ」状態にして、先ずはメグビーが、燕真の顔面を跨ぐ!

「私に注目!」
「・・・へ!?」

もちろん、燕真の眼にはメグビーのアレがモロ見えである!しかも、念には念を入れて記憶を消去させる為に、少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と言いながら、燕真の顔面に座り込んだ!

「うっ!うぐぅぅっ!!」

足をバタつかせ、手を密着面に滑り込ませ、必死になってメグビーを退かそうとする燕真!凄く嬉しいんだけど、これは困る!チンチンはギンギンに勃ってるんだけど、構ってられない!記憶消去とかそんなのはどうでもイイ!こんな光景を紅葉に見られたら、確実に殺される!
どうにか力業で、顔面からメグビーを退かす燕真!紅葉の視線が怖いから紅葉の方を見ることが出来ないが、これならば「相手が無理矢理に乗ってきた」「イヤだったから退かした」「俺が好きなのは紅葉だけだ」と言えば、辛うじて怒りを収めてくれるだろうか!?ゼイゼイと息を切らせながら、僅かに安堵の表情を浮かべる!

・・・が、考えが甘かった!メグビーが退かされた数秒後には、今度は、スカートの中身がモロにアレなマユビーが燕真の顔面を跨ぐ!

「私に注目!」
「・・・げぇっ!」

そして、少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と言いながら、燕真の顔面を押し潰すような勢いで座り込む!

「うっ!うぐぅぅっ!!」

何とか強引にマユビーを退かすと、また、メグビーが燕真の顔面を跨ぐ!そして少し困った表情で可愛らしく「ダメ♪」と言いながら着席!・・・恐怖の波状攻撃である!

「うっ!うぐぅぅっ!!」

打つ手無し!燕真の心は完全に折れた!もしここで懸命にメグビーを退かしても、また、体勢を整えたマユビーに座られてしまうだろう!メグビー&マユビーが魔法使いだったこととか、記憶消去とか、そんなのはどうでもイイ!紅葉から「女の子2人と浮気をした!」と怒鳴りつけられながら殺されるのが決定である!だが、もうどうすることも出来ない!

抵抗を止めた燕真は、メグビーに座られたまま、体内の水分よりも多いんじゃないか?ってくらいの鼻血を、ブーーーーッと勢い良く噴出!メグビー&マユビーが魔法使いだったって記憶を消去されて、生きてるのかミイラなのか解らないくらい干物化をしていくのであった!

一方、数十mほど離れたところでは、激怒して燕真&メグビー&マユビーをブッ殺す為に突進しようとしているゲンジを、ジャンヌが羽交い締めにして懸命に止めている!鬼の血を引いてるってのがある為に、なんかもう、抽象的な角とかじゃなくて、ガチの角が生えちゃっている!

「ふぅんぬぅぅぅぅぅっっっっっ!!!燕真ブッ殺す!!ぁの女共ブッ殺す!!
 全員まとめて細切れにして、地獄の業火で焼ぃてから、三途の川に捨ててやるぅ!!」
「落ち着きなさい、紅葉!
 画的にはだいぶ破廉恥ですが、3人とも真面目に戦っているよですよ!
 アレは戦いの駆け引きです!・・・ジャンヌだ」
「そんなん、知った事かぁぁっっっ!
 ぁんな安っちぃ女達と仲良くしてる燕真なんて、50万回ブッ殺してもブッ殺し足りなぃ!!」
「だったら、紅葉も佐波木の顔面に座ってはどうですか!?」
「そんな変態なのできないっ!燕真不潔!!だからブッ殺す!!」
「あ~~もうっ!面倒臭いっ!!
 紅葉の顔面にも座ってもらって、佐波木と同様に紅葉の記憶を消してもらいたいですね!・・・ジャンヌだ」

・・・と、まぁ、こんな感じで、ゲンジが激怒中って問題点はあるが、燕真が攻撃をされる様子をマジマジと見ていたファム&ジャンヌは、メグビー&マユビーが魔法使いで、スカートの中身を見せて記憶を消去させるって事を、バッチリと把握したのである!多分、頭に血が上りすぎちゃってるゲンジは、全く把握出来てないだろうけど・・・。

「そっか!ずっと、記憶を消されていたのね!
 通りで、受けた覚えのないダメージばかりが蓄積されるわけね!
 だけど、原因さえ解ってしまえば、もう怖くはない!スカートの中さえ見なければ勝てる!!」

ウィングスラッシャーを構えて、メグビー&マユビー目掛けて突進をするファム!同時にブランウィングが出現をして、上空に舞い上がって羽ばたき、地面目掛けて強風を発生させる!
メグビー&マユビーは、直ぐに身構えて、ファム目掛けて火炎魔法&氷魔法を撃ち込むが、攻撃手段を知っているファムは、軌道と攻撃タイミングを読んで楽々と回避!

「フン!今更、そんなチンケな魔法なんて通用しないわよ!」

「私達が魔法使いってばれてる!?」
「ま、まずいよ、お姉ちゃん!魔界から追放されちゃう!」

慌てて、「私に注目!」~きらら~ん!きらきらりん!~きらきらきらきらり~~~ん・・・ふわり!~「ダメ♪」を発動させようとするが、ブランウィングが上空から強風を打ち下ろしている為、スカートは全く靡かない!

「や、やばい!これじゃ、忘れてもらえない!」
「このまんまじゃ攻撃されちゃう!逃げなきゃだよ、お姉ちゃん!」
「で、でも、逃げても、どうにもらなない!
 私達が魔法使いってのを忘れてもらわないと、私達は帰れなくなっちゃう!!
 この人たちを見失ったら、私達の方が困っちゃうから、逃げちゃダメなんだよ!!」
「どうしよう、お姉ちゃん!?」
「どうする、マユビー!?」

《オマエが魔女である事が人間にバレたら、もう2度と魔界には戻ってこられない》

上記の掟が、メグビー&マユビーを冷たく突き放す!普通の戦闘ならば、劣勢になったら逃げれば良いのだが、魔法使いって事がバレた状態で眼の届かない場所に行くのは非常にマズイ!体勢を立て直したあと、直ぐに見付けて再戦できる保障もないし、あちこちで言いふらされたら一巻の終わりである!
逃げるに逃げられない!だが、魔法攻撃がバレているので、致命的な攻撃を与える事も出来そうにない!

「こ、こうなったら・・・この世界から排除するしかないね!」
「アレをやるの?お姉ちゃん?でも、アレをやると、仏様に怒られちゃうよ!」
「仕方ないでしょ!この世界からいなくなってもらわないと困るんだもん!
 魔界追放に比べれば、仏様に怒られる方がマシよ!」
「うん、言われてみればそうだね!」
「白鳥の人(ファム)と、ガイジンさん(ジャンヌ)と、鬼(紅葉)と、イケメン君(燕真)、
 全部まとめて排除するよ!4人全部だと私の魔法力だけじゃ足りないから、マユビーも手伝って!」
「うん!もちろんだよ!!」

互いの顔を見て頷き合い、背中合わせに立って、メグビーはファムと燕真に、マユビーはジャンヌとゲンジに、片掌ずつを向ける!

「ザオザオザオリクイキカエリタマエ!!」
「アレアレアレイズイキカエッチャエ!!」

メグビー&マユビーの掌から温かくて軟らかい光の玉が発射され、突進中のファム、激怒中のゲンジ、羽交い締め中のジャンヌ、気絶中の燕真を包み込んだ!そして、ファム達を閉じ込めた光りは、問答無用で、次々と天に向かって飛び立ち、メグビー&マユビーを残して、その場からは影も形の綺麗サッパリ消えるのであった!

「これで、この世界から、私達の正体を知っている人がいなくなった。」
「一安心だね、お姉ちゃん。」

ふぅ~と大きな溜息をついて、その場にへたり込むメグビー&マユビー・・・辺りを静寂が包み込む。


  ※ザオリク:ドラゴンクエストの甦生魔法
   アレイズ:ファイナルファンタジーの甦生魔法



-アメリカ萌獣国・偉い人の家-

ピーピーピーピー!
コールドスリープ保管室でアラームが鳴り響き、ベル星人ちゃんが「何事か?」と慌てて対応をする!そして、報告データとモニターを交互に見て、「お~」と声を上げ、早速、秘書室に連絡を入れる。

「りんり~ん!めふぃ子さんいますか~?
 何の前触れもなく、旧薩陸村から拾ってきて保管してたニンゲンが生き返りましたよ~!
 草食系のイケメン君と、Bカップあほ毛ちゃんと、Aカップ白人さんと、マナ板さんの4人です!
 イケメンは干物、マナ板以外のメスは怪獣の素体として使えそうですが、どうすれば良いりん?
 ちなみに、エロ担当のバルたんと、カイゾー担当のゼットン星人は、
 ‘いつ目覚めるか?’と暇さえあればヨダレを垂らしながら見に来ているよ!」

別室で雑務をしていためふぃ子は、報告を受けてモニターを眺め、少し惜しそうに「ふぅ」と溜息をついた。夜の奴隷や怪獣素体として申し分無しの人間たち。直ぐにでも、使いたい・・・が、一定の理由があって、彼等を干物や改造に使うことは出来ない。
彼等はユーラシア派閥の関係者で、萌獣達は、ユーラシア王家には、以前、危機を救われている。萌獣達は、ユーラシアへの恩義を返す為に、自主的に、旧薩陸村で放置をされていたユーラシア派閥の関係者の肉体を回収し、魂が戻って来るまで保管することにしたのだ。カイゾーや干物対象にはせず、目覚めたら解放をするのが前提である。マナ板とデブ以外は、トップクラスの素材&干物対象ばかりなので、何も手を出さないのは勿体ないのだが、決まり事だから仕方がない。

「ベル星人ちゃんの言う通りにしたいけど、この件ばかりは、そう言うワケにもいかないめふぃね。
 客人を秘書室にお招きするめふぃ。
 祖国に帰りたいか、ユーラシアに行きたいか、それとも他にやりたいことがあるか、
 今後の要望を聞いて、私達に可能な範囲で、できる限り対応したいと思うめふぃ。
 案内係は・・・そうね、バルたんちゃんにでもお願いしようかしらめふぃ。
 ただし、エロアタックは無し。丁重にお招きしてね。」



-コールドスリープ保管室-

目覚めた美穂とジャンヌが、状況を把握出来ず、ハッチは開いたコールドスリープ用ベットの上で、頭の上にいっぱい「???」を浮かべて、ボケーッとしながら周囲を眺めている。

ドゴシャァァァッッ!!
「ぐはぁぁっっっ!・・・燕真です」

突然の轟音が鳴り響いて、ハッと我の返る美穂&ジャンヌ。音のする方を見たら、紅葉が‘てつをを保管してあるコールドカプセル’を、目覚めた直後で、まだボケッとしていた燕真に叩き付けていた。

「ふんがぁぁっっ!!!燕真不潔、ブッ殺す!!」

燕真は‘てつをを保管してあるコールドカプセル’の下から這い出ながら、「悪いのは俺じゃない!」と、懸命に言い訳をしている。
美穂とジャンヌは紅葉と燕真を見て大きな溜息をつく。満足な状況把握すら出来ていないのに、いきなり痴話喧嘩なんて、低レベルすぎて止める気にもならない。一切干渉をしないから、暴れたければ勝手に暴れてろってんだ。
・・・などと思っていたら、‘身近なぶつけられる物’を探していた紅葉が、「あ!これ使える!」と、‘美穂の座っているコールドカプセル’を持ち上げて、燕真目掛けて放り投げる!もちろん、頭に血が上りすぎていて、ベッドの上に美穂が居る事など気付いていない!慌てて回避する燕真!

グシャァァァァッッ!!
「ぐはぁぁっっっ!・・・美穂よ」

上手に回避をした燕真にダメージは無し!美穂がコールドカプセルごと壁に叩き付けられただけである!まだ意識が朦朧とした状態なのに、この仕打ちかかなりキツイ!



-秘書室-

めふぃ子の携帯電話が着信音を鳴らす。発信者はバルたんちゃんだ。どうせ、男の方(燕真)だけでも味見して良い?的なオネダリの電話だろうと思いながら対応する。

「どうしためふぃ?お客様は、直ぐに来られそうめふぃ?」
《ばるばるばるっ!大変だよ、めふぃ子さん!
 コールドスリープ保管室にお客を迎えに行ったんだけど、話が違う!
 目覚めたのは、男1と女の子3って聞いていたのに、全然違ったばるっ!
 目覚めたのは、男1、女の子1、猛獣2匹だったばるっ!!》
「・・・はぁぁ?」

パソコンをポチポチといじって、モニターをコールドスリープ保管室の監視カメラに切り替える。画面の向こうでは、マナ板な猛獣とアホ毛な猛獣が血まみれになって取っ組み合いの大喧嘩をしていて、優男と白人女が必死で止めようとしている。

「え~~~と、データによると優男は佐波木燕真。宇宙覇王・城戸真司の一番弟子。
 白人女はジャンヌダルク。思いっ切り人間社会に馴染んでいるけど、実はフレッシュゴーレム。
 マナ板は霧島美穂。宇宙覇王・城戸真司の愛人。超肉食系。
 アホ毛は源川紅葉。半妖。佐波木燕真の恋人だが、エロ禁止で未開通。
 マナ板とアホ毛は共闘をすれば名コンビだが、日常的には喧嘩が絶えない。
 なるほど・・・彼女達が喧嘩をするのは、毎度の事なのね。」

めふぃ子は、ベル星人ちゃんに「他のコールドカプセルが被害に合わないように退避させて」と指示を出し、バルたんちゃんには「飽きたら止めるだろうから、しばらく放って置いて、落ち着いたらお招きして」と指示を出し、途中まで進めていた雑務を再開するのだった。



-極楽浄土・各所-

ピキィ~~~ン!!

それぞれ違う場所に居る亜美、吾郎、夕子りん、ギーコの額で、ニュータイプの共鳴っぽい閃光が同時に輝いた。

「え~~~~~・・・クレハも佐波木さんもジャンヌも、生き返っちゃったの?
 ザムシード班で私だけ置き去り?ちょっとヤバイかもっ!!・・・亜美で~す」

「極楽浄土がこれほど荒れてるのに、何一つ片付けないまま、
 物語のメイン率が高い美穂さんと紅葉ちゃんが、現世に行っちゃったっすか?
 まさか、極楽浄土の展開はブン投げにされないでしょうね?」

「物語内3大補正持ちキャラのうち、北岡秀一郎君は現世に残ったまま、
 源川紅葉ちゃんは極楽浄土から離脱、
 唯一残っている伊達昌平は、フンドシ力喪失で、補正を得られない状態、
 ・・・このままでは、極楽浄土の騒ぎが纏められなくなるにゃ!」

「やれやれ・・・また死ねば、こっちに来るんだろうけど、此処からでは殺す手段無し・・・
 待つしか手段が無いってのは歯痒いぜ!」



-龍神うどん本社ビル6階・休憩室-

「あはんうひんあはんうふん・・・あぁ~~~~ん・・・KAI-KANっ」 「うぅぅぅっっ!!」

ベッドの上で、全裸でモゾモゾと交わっていた真司と4星泉カンナが、同時に果てた。2人はグッタリとしたまま抱き締めあって、互いの温もりと愛を確認する。

「君って普段は清純な雰囲気なのに、ベッドの上では豹変するんだね!・・・真司だ」
「うふふっ!真司くんのいぢわるっ!!・・・KAI-KANっ」

昨日、龍山社長から「客人の接待」役に任命され、「鮮血の鉄仮面を敵に回すな」と指示を受けたカンナは、客の中で最も要注意な真司を個室に案内して、ズボンをズリ下ろして、真司の大切な棒をお口でペロペロと悦ばせてあげた。真司は最初は驚いていたが、「こんな可愛い子が一生懸命しゃぶってくれる」のが嬉しくて、特に抵抗はせず、カンナの言われるままにした。発射した物は、嫌がらずに呑んでくれた。
要は、龍山的には普通の接待を指示したつもりだったのに、カンナは勘違いをしてギョーカイ的な闇の接待を始めちゃったのだ。
初日(昨日)は受動的なフェ○チ○しか行われなかった。しかし二日目の午前中になると、徐々に興奮を抑えられなくなった真司は、自ら能動的に動けるイ○ラチ○を要求するようになり、午後の接待時間にはカンナの首筋や乳や股下への刺激を経て、ベッドの上での一線を越える行為に及び、今に至る。

めっさシックリくる!!運命の女なんじゃね?ってくらいシックリくる。ピストン運動後に絶頂するタイミングもピッタリ。そして、真司のポコチンとカンナのアソコの相性が良い。とっても絶妙に、真司のポコチンのツボを刺激する!!なんかもう、少しも離れたくないくらい愛おしく感じる。

「ねぇ、カンナちゃん。俺、もうしばらく此処にいても良いかな?・・・真司だ」
「うん、社長はお客様としていてもらうつもりみたいだよ・・・KAI-KANっ」
「いや・・・客としてじゃなくて、仲間として・・・。・・・真司だ」
「え?どういう事?・・・KAI-KANっ」
「俺さ、君を守りたいんだよね!龍神うどんて、人気がある代わりに、敵も多いって聞いたんだ!
 もし君が、トラブルに巻き込まれて、心無い連中に危険な目に合わされるかもって考えたら、
 どうにもやるせなくなってきたんだ!
 そんな心配をするくらいなら、正当な立場で君を守りたい!
 その為には、俺自身が龍神うどんの傘下に加わるのが一番手っ取り早いんだよね!・・・真司だ」
「え?え?ホントに?真司くん、今のこと、本気で行ってくれてるの!?・・・KAI-KANっ」
「あぁ、本気だよ!・・・真司だ」
「うれしぃ~~~~~~~~~い!!実は私も、真司くんと、ずっと一緒に居たいって思ってたの!
 でも真司くんは超有名人で、私なんて相手にしてくれないだろうから、
 せめて思い出くらいは欲しいって思って・・・。
 だから抱いてくれただけでも嬉しいのに、ずっと一緒に居てくれるなんて。・・・KAI-KANっ」

ニコニコと優しい笑みを浮かべる真司。カンナは興奮気味に喋っていたが、気が付くと目からは嬉し涙が零れていた。真司は「ははは」を笑って、指でカンナの涙を拭い、頭を撫でる。歓喜の極みに達したカンナは、真司をギュ~ッと抱き締める。ちょうど、真司の顔がカンナの乳の間に挟まる位置関係だ。真司は少し茶化し気味にカンナの乳や凸先を刺激して、優しく押し倒して、次ラウンド開始。

ぶっちゃけ今まで、超肉食マナ板、首が脱着可能、男を干物としてしか扱わない・・・そんな女ばかりが自分の周りに居て、普通の女に恵まれず、メチャ可愛い彼女に惚れられている燕真の事が羨ましいと思い続けていた。だが今はどうだ?性格的には常識的で、紅葉と同レベルの美貌の持ち主が、恋人として寄り添ってくれている。

「ふぅ~~~~~・・・今まで、この物語に参加し続けてきて、今が一番幸せかもしれない」

真司は、これこそが真の極楽と、ようやく掴んだ幸せを噛み締め続けるのであった。

亜美や吾郎や夕子りんとは違って、真司にはニュータイプ的なピキィーンは一切無い。なんかもう、カンナが愛しすぎて、生き返ることとか、仲間のこととか、どうでも良くなっていた。真司は、このままこの世界で、カンナと一緒に、生き続けるのも悪くはない、むしろそれで良いと思い始めていた。


【城戸真司/仮面ライダー龍騎・・・この込み入った時期に、何故か、新しい彼女が出来る】
 

ゾルダⅡ世・王位争奪編40

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2017年 9月16日(土)15時49分50秒
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-熊本県・とある一軒家の2階の一室-

昼間なのに分厚いカーテンで締め切られた薄暗い六畳一間。
ものすご~く不健康そうな空気が漂う一室の中で、パソコンだけが点いている。
パソコンにはイヤホンが差し込んであり、1m程離れた所に全身がガリッガリに痩せていて青白い顔の青年=尾名新斗が座っている。

〈あぁん・・・・あっ・・・あっ・・・〉

パソコンの画面は‘貧乳スッチーがフライト中の機内で客全員とヤリまくるエロビデオ’を映し出しており、イヤホンからは僅かな音声が聞こえている。
青年はパソコンの画面に集中をしていた。しかし同時に、‘ノックもせずに、いきなり部屋に親が入ってくる’可能性を考慮して、周囲の気配にもかなりの警戒をしていた。
座ったまま、右手を上下に動かし、モゾモゾと体を揺する青年。その動きは次第に大きくなる・・・そして!

「・・・うぅぅっっ!!!」

青年は奇声と共に恍惚の表情を浮かべ・・・その後、座ったままグッタリと脱力した。
早い話が、エロビデオを見ながらオ○ニーをして果てたのだ!

青年の名は尾名新斗(おな にいと)。数ヶ月前までは東京の大学に進学してが、熊本に帰郷をしている。
進学先の東京ではあまり良い思い出は無い。勉強はそれなりに出来たが、友達は全く出来なかった。大学1~2年生の頃は、まだ友達っぽいのが数人は居たが、皆、新斗の性格を「面倒臭い」と感じて、離れていった。もちろん、恋人も出来なかった。彼女イナイ歴=年齢である。ただし、親や地元の知人(スーパーで買い物中に偶然会う程度)には、「在学中に5人の女と交際した。帰郷をするので別れた。」と自己申告している(時々、5人ではなく8人になるが、周りの人間は誰も追求をしない)。
それなりに良い思い出を作るチャンスはあった(ハズだった)。選ばれし者・仮面ライダーの力を得て世界を救って英雄になるハズだった。しかし、仲間になるハズの他の仮面ライダーが、「世界平和など考えない」低脳で下らない奴ばかりだったので、仮面ライダーには見切りを付けた。ただし、「もしも」の時の為に、変身アイテムは、捨てずに、今は押し入れの中のダンボール箱に眠っている。
都会で就職をする気は無かった。「自分を理解してくれない、こんな腐った街に住む価値は無い」と考えていた。興味の持てない職種に、なんとな~く就職をして、それなりに出世して、気が付くと定年を迎えている・・・そんな意味の無い人生は送りたくない。それは負け犬の考えた方だ。でも、念の為に数社は面接を受けたが、本人にやる気がなかったので、全て落とされた。自分の才能を活かしてくれる職業には、未だに出会えていない。
とりあえず、何もしないワケにはいかないので、故郷で培ったネットワークをフル稼働して(母親に言われて)、伯父(母親の弟)の経営するコンビニで、深夜のアルバイトをしている。仕事終わりにレンタル屋でエロビデオを借りて、自室で鑑賞するのは、新斗のルーティンである。
・・・・・・・・・・・相変わらず暗い設定だ!!?なんで、同期の石松や、後輩のザムシード組と違って、コイツだけは、ずっとこんな調子なんだ!!?

     キイィィ――――――――――――――――――――ィィィン・・・
        イィィ――――――――――――――――――ィィン・・・・
     キイィィ――――――――――――――――――――ィィィン・・・
        イィィ――――――――――――――――――ィィン・・・・

いきなり耳障りな雑音が部屋中に響き渡り、パソコン画面にボサボサ頭で薄汚れたトレンチコートを着た不健康そうな顔色の不気味な浮浪者=神崎士郎が立っていた。

「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・久しぶりだな。最近見ないと思っていたら、実家に帰っていたのか。」
「わぁぁっっ!いきなり来るな!!空気読めよ!!」

射精と同時に神崎登場ってパターンは、流石に驚いた。表情を引きつらせて、恥ずかしそうにパンツとズボンを上げる。

「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・少々、困った事態が発生した。オマエの力を借りたい。」
「はぁぁ!?いきなり出て来て、何だよ、それは!?」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・石松英邦・・・覚えているか?」
「石松?あぁ、あの使えないデブか!?アイツがどうしたんだよ!?」
「きぃ~ん・・・奴の実家で、【運命の石松6兄弟・王位争奪編】を企画したのだが、誰も集まらない。
 頭数が全然足りないから、オマエに参加をして欲しいのだが・・・。」

※メインキャラは全員死亡中で極楽浄土にいるので、現世のイベントには参加できません。
 そんなワケで、神崎の支配下(?)で余ってるのが、新斗くらいしか居ないのだ。

「そんなのに参加して、俺に何のメリットがあるんだよ!?
 俺は忙しいんだから、他を当たれ!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・勝ち残って王位を取れば、
 女優の秋○奈々ちゃんにソックリな、天美あきらと仲良くなれるかもしれないぞ!」
「・・・なんだと!?」

それまで死んだ魚みたいだった新斗の眼が、僅かに輝いた。秋○奈々ちゃんの写真集やプロモには、夜のオカズとして、何度かお世話になっている。彼女と親密になれるって条件は、かなり興味深い。

「マ、マジで秋○奈々ちゃんを恋人にできるのか!?」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・恋人に出来るとは言っていない。それは本人次第だ。
 ・・・てか、念の為に聞くが、二次元の‘あかね’とやらは、もう良いのか?」
「あかね?・・・あぁ、それはもう、過去の女だ」

様々な恋愛シミュレーションゲームが発売されている昨今、古くさい過去のゲームには、もはや興味が無い。今は、【セクシー大戦・クノイチ萌奈】に登場する明日華に好意を持っている。

「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・行ってくれるか?」
「解った、オマエがそこまで言うなら、参加してやるよ!だけど、条件がある!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・なんだと?」
「聖士の性能では、俺の才能を活かしきれない!もっと違う能力をよこせ!
 パワーアップアイテムとかって無いのかよ!?」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・そう言うと思っていた!フォームチェンジアイテムなら用意してある。」

神崎から投げて寄こされた筒状(長さ20センチくらいのロケット型で片側に穴が空いている)アイテムを受け取る新斗。
https://pbs.twimg.com/profile_images/537176542548217856/aBhH6mvQ.jpeg

「これは?」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・変身後に使え!それでオマエはパワーアップを出来る」
「解った!やってみる!!」

神崎から一連の説明を聞く新斗。押し入れの中から久しぶりにカードデッキを引っ張り出してきて、閉め切っていたカーテンを力任せに引き開け、デッキをガラスに翳す!!

「大いなる神の力を我に!・・・変身!!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・・・・・・・根本的に、そのスタンスが大きな勘違いなのだがな。」

仮面ライダー聖士登場!すかさず、ファイナルベントのカードを装填して、『魔STAR・ベイ・ション』を発動させる!千頭リザードの股間を模した左腕装着型の銃=装狼CHINキャノンに高エネルギーが集束!本来であれば、引き金を引いて発射するのだが、あえて発射はさせず、暴発寸前の臨界まで高エネルギーを集束させてから、銃口に、先ほど受け取ったパワーアップアイテムをハメ込む!

「選ばれし勇者に、全ての悪を滅する更なる力を!!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・勇者?」

聖士は、銃口を天に向けて引き金を引いて、『魔STAR・ベイ・ション』発射!
高エネルギー光弾は、撃ち出されずに、先端のパワーアップアイテムに吸収され、強く輝いて、聖士の全身を光りで包んだ!そして、光の中から、全体的な意匠が豪華に変化した戦士・【仮面ライダー聖士・天牙フォーム】が登場をする!

え~と、上記描写が解りにくいかもしれないので、身近にある物で例えて、もう少し解りやすく説明をする。
天牙(テンガ)ユニットを使って、魔STAR・ベイ・ション(マスターベーション)を発動させる。発射された物質は飛び散らずに、天牙(TENGA)ユニットに注入されて起動して、吸収したエネルギーを逆流させて対象者をパワーアップさせる・・・以上。
https://ja.wikipedia.org/wiki/TENGA
ちなみに、仮面ライダー聖士・天牙フォームが活躍する可能性は極めて低い(北にある国が政界征服するのと同じくらい低い)ので、新武装や新奥義は一切考えていない。

新しい力を得て、スッカリと気が大きくなり、仮面の下でニヤリと微笑む新斗(聖士)!

「フフフ!・・・先ずは試してみるか」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・フン・・・好きにしろ」

最初の標的は、コンビニの深夜バイト中に来るバカップルの男だ!いつもいつも、「これから愛し合いますよ!」とか「今まで愛し合ってましたよ!」的に、尻の軽そうな女とイチャ付きながら、店に買い物に来るのがムカ付く!朝食用のサンドイッチとか、いっぱい頑張る為の栄養ドリンクとか、避妊具とか・・・恥じらいもなく、購入していくのがムカ付く!それほどの恨みがあれば復讐の理由としては充分だ!!先ずは男を殺す!!そして、尻の軽そうな(新斗の勝手な評価)女が泣き叫ぶのを無理矢・・・・

「きぃ~ん?・・・だぁぁぁっっっっっっっっっっっ!!!!!!待て待て待て待て!!!!!!
 日曜日の朝8時の良い子の時間帯に、何て事をしでかすつもりだ!!!?
 逆恨みの次元にすら到達していないぞ!!バカップルが可哀想すぎる!!
 オマエは、最初の時(第69話・真ライダーバトル・集結)から少しも成長していないのか!?」

慌てて、聖士を止める神崎!楽しい復讐を邪魔されて、頭に血を上らせながら振り向く聖士!

「何だよ!?ふざけんな!!好きにしろって言ったじゃね~か!!
 オマエ、最悪だな!!バ~カ!!!カス!!!死ね!!!!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・やはり、コイツはダメだな・・・。
 なんでこんな奴が、まだ生き残っているんだ?
 とにかく、オマエの言う条件には応えた!約束通り、【運命の石松6兄弟・王位争奪編】に参加してくれ。」
「解ったよ!約束は守る!詳しく教えてくれ!」

神崎の話によると、石松昇太(マツダ似)、石松英邦、石松登真(イクタ似)、城戸真司、佐波木燕真、大森さんが、5人一組のチームを作って、石松食堂の相続を巡って争うらしい。そして、その相続争いに、秋○奈々ちゃんにソックリな天美あきら(あと、カンザキユイとかって名前の変な女)が巻き込まれたのだ。
正直言って、新斗は、王位継承権も無いのに戦いに参加をするのは不満である。何故、選ばれし勇者なのに、王位継承権を得られないのだろうか?だがまぁ、天才軍師として自軍を勝利に導いて、歴史の変わり目に立ち合うのも悪くはない。

問題は、どのチームに手を貸すか?である。長男・石松昇太と天美あきらは、かなり親密らしい。つまり、石松昇太は潰すべき邪魔者である。三男・石松登真はムカ付くほどイケメンらしい。やはり潰すべき邪魔者だろう。大森さんは・・・手を貸す価値無し。デブ(石松英邦)はムカ付くから倒す。新斗の勇者伝説は、初っ端にデブと出会って、ペースを乱された所為で、上手く進まなかった。そもそも、あんなデブが勝ち残れるわけがない。
そうなると、選択肢は2つ。チームリーダーとして立てるならば、城戸真司か佐波木燕真のどちらかだろう。どちらに付けば、選ばれし勇者としての存在感をアピールできるか?城戸真司とは、今まで何度か接しているが、嫌みったらしい事ばかり言ってくるので嫌いだ。あまり仲良くしたい相手ではない。
つまり、佐波木燕真のチームに所属をするのが、一番都合が良いだろう。燕真とはあまり接点は無いが、何度か見かけている。冴えない優男だ。彼の元でならば、天才軍師・新斗の存在感を発揮できるはずだ。

「よし、俺は、佐波木燕真って奴のチームに所属して・・・」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・
 オマエ、サポートをして自軍を勝たせるとかって調子の良い事を言っておきながら、
 ハナっから一番勝ち残りそうなチームを選んだな?
 だが、佐波木のチームは既に満席だ。
 どのチームも、参加メンバーが一切決まっていないのに、
 何故かそのチームだけは、メンバーが全部決まっている。」
「な、なにぃ!?」

確かに、‘第272話・萌獣の明るく楽しく可愛く美しい国造’の時点で、燕真のチームは、紅葉&亜美&ジャンヌ&狗塚(リレー未登場)で決まっていて、部外者が入り込む余地は無さそうだ。勝ち残りそうなチームに入って、苦労をせずに勝利を掴むって作戦が暗礁に乗り上げて、もの凄くガッカリする新斗。同時に怒りが込み上げてくる。このチームは一体なんなんだ?リーダーが無能っぽい優男なのに、超絶美少女(紅葉)、巨乳美少女(亜美)、金髪美少女(ジャンヌ)等々、可愛い子ばかりが密集をしているではないか。

「佐波木燕真・・・潰す!こんなチャラい奴より、俺の方が魅力的って事を、見せ付けてやる!」

そうなると、選択肢は1つ。チームリーダーとして立てるならば、城戸真司しかいないだろう。城戸真司とは、今まで何度か接しているが、嫌みったらしい事ばかり言ってくるので嫌いだ。あまり仲良くしたい相手ではない。しかし、「嫌いだから組めない」と考えるほど稚拙ではない。無能で嫌いな奴に手を差し伸べて、勝利に導いて恩を売る。彼の元でならば、天才軍師・新斗の存在感を発揮できるはずだ。

「よし、俺は、城戸真司のチームに所属をする!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・
 オマエ、サポートをして自軍を勝たせるとかって調子の良い事を言っておきながら、
 ハナっから、ある程度勝ち残りそうなチームを選んだな?
 佐波木のチームを除外すると、あとは、城戸か石松のチームしか勝てるチームが無いからな。」
「そ、そんなワケ無いだろう!俺は勝つ見込みの薄いチームを、俺の才覚で処理に導く為に・・・」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・この際、オマエの思惑など、どうでも良い。
 とにかく、【運命の石松6兄弟・王位争奪編】が成立する為の頭数が欲しいから、参加をしてくれ。
 参加さえして、企画が成立してくれれば、オマエが何処で負けても構わん。」
「解った!大活躍してやるから、大いに期待してくれ!」
「きぃ~ん・・・きぃ~ん・・・期待など、一切していない。」

神崎は「スゲー不安だ」と眉をしかめながら去って行く。
一方の仮面ライダー聖士・天牙フォームは、しばらく鏡で自分の姿を見て悦に浸ったあと、変身を解除して、インターネットで会場(石松食堂)を検索する。尾名の自宅から結構近い。隣の市だ。

「フン!1時間もあれば行けるな!ならば慌てる必要は無いか!
 そもそも、まだメンバーが揃っていないのに行っちゃったら、
 皆から‘如何にも気合いが入ってる’って見られそうで格好が悪い!
 真打ちは、遅れて、時間ギリギリに会場に入るのが定石だ!
 会場に他のメンバーが揃うまで、待つ事にしよう!」

こうして、尾名新斗は、神崎の要求など完全に無視をして、他のメンバーが集まるまで、そのまま自宅待機をするのであった。だが、しかし、いつになっても他のメンバーは集まらない。時々、車で石松食堂のある都市に行って、遠目に「まだ誰も来ていないのかな?」と眺めたりもしたが、【運命の石松6兄弟・王位争奪編】の参加メンバーっぽい人は誰も現れず、淡々と石松食堂の経営が為されているだけであった。

結局は・・・ライダーシステムがパワーアップした以外に、新斗の生活は何一つ変わらないのである。
 

ゾルダⅡ世・トン騎の結婚編24の4~5話先のネタ?

 投稿者:仮面歩行者  投稿日:2016年 5月 4日(水)15時09分50秒
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  > No.651[元記事へ]

小津屋敷の崩壊によって、床下から発見をされた文献=『薩陸村悲話』に眼を通した真司は、大きな溜息をついた。

「薩陸村を離れる前に、【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みたい。・・・そう言うワケなんだな。」
「ぅん!どんな石像なのか見てぉきたぃしぃ~~!」
「私の窮地を救ってくれたワケですから、礼は伝えたい・・・ジャンヌだ。」
「キリシタン弾圧って事は、今から400年前の歴史有る作品ですからね。・・・亜美で~す」
「なぁ、燕真?オマエも行くのか?・・・城戸だ!」
「あぁ!紅葉や平山さんが行くなら、保護者として、着いて行くしかないと思ってる・・・佐波木です」
「保護者の自覚があるなら、少しは保護者らしくしてくれ!
 オマエがシッカリしないから、オマエの派閥の連中が全員野放し状態って理解してるのか!?城戸だ!」
「何とか頑張るよ!・・・まぁ、そんなワケで、俺達は此処からは別行動をさせてもらうから、
 真司達は先にデブのカレー屋に向かってくれ!」

猛獣のような紅葉を筆頭に、全く役に立たない燕真や、ザコのクセに無駄に存在感を発揮している亜美&ジャンヌが別行動をしてくれるのはしてくれるのは非常にありがたい。この4人(特に紅葉)が居なくなるだけでも、今後のストーリーは、かなり円滑に進むようになるだろう。
・・・が、一抹の不安もある。今章のメイン軸が、そのまま紅葉達に移ってしまう可能性があるのではないか?
今章開始後、未だにスタート地点から動いていないのに、更に、足止めをされるパターンに成り兼ねない予感がする。
真司やデブが目的地に向かう描写が2割、萌獣の描写が2割、残り6割が紅葉達の冒険活劇。場合によっては、特に描写も無く、気が付いたら、デブの実家でカレーを食ってるシーンになっているとか・・・。

「面白そう!私も、ジャンヌの勧誘も兼ねて、紅葉ちゃん達の別行動班に入ろうかな!」
「おぉっ!美穂も、着ぃてきてくれるのぉ!?」
「私の勧誘とは一体?・・・ジャンヌだ!」

しばらく黙って「今後の方針」を聞いていた美穂が、真っ先に紅葉グループに入りやがった。もしかして、この女、嗅覚を働かせて、どっちのチームがメインになって、出番が与えられ続けるかを見極めたのではあるまいか!?

「オマエ等だけでは不安だ!メインのクセに、山中で迷子に成って、今章終了とかありそうで怖い!!
 仕方がない!!俺も行く!!・・・城戸だ!」

そんなワケで、【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みに行く真司&美穂&ザムシード組と、【デブの実家】にカレーを食いに行く石松&吾郎&あきら&優衣に別れることになったのだが・・・

「チョット、現実問題的に、行きにくいです・・・あきらです」
「俺も同じ事を考えていたっす。石松さんの実家、実は関西や北海道だったって事になりませんか?」
「ぶひぃ!!?今さら!!?」
「それ良いね!英くんの実家は北海道のカレー屋さんにしましょう!」
「ぶひぃぶひぃ!!7~8年前の初登場から、九州弁っぽいのを喋っているのに、今さらばい!?」
「なら、台詞と設定を書き直せば問題ありませんね・・・あきらです」
「勘弁してくれ~~~・・・・・・・・・・・・・・・作者だ!!」
「仕方ないっすね。時間稼ぎの意味も含めて、みんなで御参りに行きましょう!」

・・・と、まぁ、この様な経緯があって、結局は全員で【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝みに行くことになった・・・・・・・・・・が。





―一刻半後・薩陸山の山頂付近―

「異国の者達だべさ!!」
「沢山いたぞ!!」
「引っ捕らえろ!!」
「お代官様に差し出せば、たんまりと褒美を貰えるに違いない!!」

真司&美穂&ザムシード組&&石松&吾郎&あきら&優衣は、洞窟に隠れて、追っ手の村人達をやり過ごす。逃走中にあきらが転倒して捕まりかけた時はかなり焦ったが、吾郎とデブが、村人をブン殴って、辛うじて救出をしてくれた。

「何処に行っただ!?」
「あっちさ、探してみるべ!」
「んだ、んだ!」

村人達は、洞窟には気付かずに、獣道を通って茂みの中に潜り込んでいった。それぞれが、斧や鎌や鋤を持っていて、眼を血走らせていて、真司達を殺す気満々って感じで、非常に物騒である。あと、薄汚い野良着を着ていて、下半身はフンドシ一丁で、頭には髷を結っていた。

デブの実家に行く為に、薩陸村の住宅街を通過したら、民家が藁や板を屋根にしたようなオンボロ小屋ばかりだった。あちこちで、家畜の牛が「モーモー」と鳴いている。最初は、「村内にこんな時代錯誤な地区なんてあったっけ?」と思った。

田んぼに突っ立ってポカンと口を開けて、真司達の通過を眺める村の男達は、皆が上半身は野良着で、下半身はフンドシ一丁だった。最初は「全員、伊達の配下か?」と思った。

だが、違った。村人の1人が「熊童子家来のバテレン人がオラ達の生き肝を取り来おった!」と捲し立てた途端に、農作業中の村男達の目付きが変わった。

しかも、「お光さん」と言う名の、あんまり可愛くない村の権力者の娘が「ワダシより綺麗な娘っ子なんぞ、生かしておくなだす!」と号令を掛けやがったもんで、村人達が、農耕具を手に取って、襲い掛かってきたのだ。言うまでもなく、美穂も、あきらも、紅葉も、亜美も、ジャンヌも、権力者の娘よりも数倍は美人だ。もちろん、優衣ちゃんだって、権力者の娘と比較して・・・・・・え~~~~っと・・・まぁ、それなりに、あれだ。

そんなワケで、真司達御一行様は、ワケも解らずに指名手配される立場になってしまった。

時は、今から遡ること400年前の江戸時代。徳川3代将軍の治世で、キリシタンへの弾圧が激しさを増している。日本人なんだけど、異国の格好をした(21世紀人の)真司達は、薩陸村の人々から、同じ人種とは見なされず、村に着いた途端に追い回されるハメになる。ジャンヌに至ってはモロにガイジンである。言い訳のしようが無い。つ~か、キリシタン扱いで追われているのか、美少女が沢山いるから目の仇にされているのか、よく解らん。とにかく、村男達の血走った眼が怖い。‘捕まりやすい’属性を持つ亜美や、露出狂のあきら辺りが捕まったら、多分その場で押し倒されて、村男達から鬼畜なエロビデオみたいな行為に及ばれてしまうだろう。つ~か、涙眼で逃げ回ってる亜美は、まぁ正常として、あきらは、ワザと逃げ遅れそうになったり、逃走中に転んだりして、まるで捕まることを望んでいるような気がしないでもないが・・・。

どうして、こんな事に成っているのだろうか?

崩壊した小津家を発ったのが3時間前。【涼村暁之進作・戦場の女神像】を拝見したら、【戦場の女神】像ではなく、剣を持って乳首に宝石がはめ込まれた【全裸の女体】像だった。涼村暁之進と言う男は、文献通りの男ではなく、ただの助平なのかもしれない。まぁ、古い文献だし、言い伝えが改変されることはありがちなので、これは良いとしよう。せいぜい、紅葉が【全裸の女体】を見た瞬間に、「ぎゃぁぁっっ!!燕真のヘンタイ!!見ちゃダメ!!」と言いながら燕真の両目を2本の指で突いて、燕真が「うぎゃぁぁっっっ!!」と、20分間ほどのたうち回った程度である。
そんで、しばらく拝んで、「さて、行こうか!」と思って目を開けたら、【全裸の女体】像が切削中の岩の塊になっていて、「ん?」と思いながら洞窟から出たら17世紀(江戸時代)だった・・・何故だ!?



-キャバクラ萌獣-

めふぃ子とベルちゃんは頭を抱えていた。不可能なはずの、疑似空間の続行と、異空間侵入の同時進行・・・つまり、疑似空間を抱えたまま、時の狭間への突入を試してみたのだが、やっぱり無理だった。ものの見事に失敗をしちゃった。

時の狭間に突入した瞬間に、疑似空間が反発をして、時の狭間から弾き出されてしまった。それどころか、変な時の捻れに乗ってしまい、気が付いたら、萌獣アジトビルの周りには、城下町のような風景が広がっていた。

「りんり~ん・・・ここは、17世紀の帝美江洲県・・・この時代の呼び方だと、帝美藩の城下町りん!」
「困っためふぃね。こんな所では、軍資金の荒稼ぎは出来ないめふぃ。
 私達のいるビル以外の全てが17世紀になってしまったのかしらめふぃ?」
「う~~~~~~~~~~~~~~ん・・・
 特殊バリアの影響で時空の歪みに潰されなかったこのビルと、
 標高が高くて時空の歪みに巻き込まれなかった薩陸山の山頂、
 あとは、この地に居るか解らないけど、時空干渉を受けない特異点が居れば、その人くらい・・・りん。
 後は疑似空間全部が17世紀になってしまったりんね。
 もちろん、日本遠征中のゼット姉達は、21世紀の残ったままりん。」
「21世紀に戻る方法は?」
「私達の科学力では無理りん!
 可能性があるとすれば、偶然この空間にいるかもしれない特異点を捜し出して、
 その人に協力してもらって、時の狭間を経由して、元の世界に戻るしかないりん」
「確か、薩陸村付近で、異空間に干渉した記録があっためふぃね?」
「うん!有ったりん!その線で捜索をするべきりんね。
 早速、メトリンちゃんの許可を貰ってこようりん!」
「・・・・・・それは・・・難しいめふぃかも」
「・・・・・・・・・・なんでりん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

めふぃ子、大きな溜息をついて、窓の外を眺める。メトリンやガッツちゃんやベムスちゃんやバードンちゃん等々、変化をした風景に興味を示した萌獣達は、揃って、サッサと城下町に遊びに行ってしまったのである。

「仕方がありませんめふぃね。メトリンさんには事後報告にするとして、
 修理が終わったばかりのクレゴンさんを連れて、薩陸村とやらに行ってみますめふぃ。」



-薩陸村-

数日前に夕子りんに干物のされて、そのまま旅館内で放置されて居たはずのミッチは、周りの風景を見て眼を丸くする。さっきまで、窓から湖が見える旅館の一室に転がっていたはずなのに、いつの間にか、だだっ広い田んぼの真ん中に立っている一本杉の枝の上に転がっていたのだ。旅館は影も形もない。
フンドシ族は、フンドシ力によって、時の狭間を自由に行き来できる。彼は、その能力(特異点)によって、時空の歪みに巻き込まれてしまったのである。

「どうなっているんだ?」

枝の上から辺りを眺めると、大きな御屋敷が一軒建っている。位置的には、小津屋敷があったはずの場所だが、その形は、光実が知る小津屋敷とは全然違う。
何がどうなっているのか全く解らないが、とりあえずは情報を収集しなければならない。光実は、スルスルと幹を伝って降りて、大きな御屋敷に駆けていくのであった。ちなみに、ミッチはフンドシ一丁なので、真司達とは対照的に、比較的アッサリと、17世紀の人々に馴染める事になる。

小津家は、室町時代(15世紀)から栄え始め、この時代(17世紀)には、辺り一帯の大地主になっていた。
しかし、度重なる飢饉や、戦(キリシタン弾圧によって発生した島原の乱)の為の徴兵で、村は貧困にあえぎ、小津家は、大地主とは名ばかりの、傾きかけた家になっていた。
当時の小津家の当主は、あんまり可愛くない娘のお光を、隣の外陸曽(げりくそ)村の村長・猿見田(さるみた)家の息子・牙萬(がまん)に嫁がせ、色々と援助してもらおうと考えていたのである。

え!?‘下痢グソを我慢してる猿みたいな顔’じゃなくて、猿みたいな顔をした外陸曽村の猿見田牙萬て名前の奴だったの!?



-その頃-

洞窟に隠れて村人達をやり過ごした真司達は、周囲を警戒しながら散策を開始する。村人に追われるのは嫌だが、だからと言って、洞窟内でジッとしているわけにはいかない。飯は、紅葉のYスマフォが有れば何とかなるだろうけど、紅葉のスマフォも含めて、全ての通信機器が『圏外』になっている。まぁ、江戸時代なんだから、当然と言えば当然だろう。はぐれてしまったら連絡を取り合うことが出来ないので、皆は一塊になって、慎重に歩き続ける。

ピ~ロロッピッピ~!・・・ピ~ロロッピッピ~!
突如、真司の携帯電話の着信音が鳴り響く。近くに村人が居て、この音を聞かれてしまったら大変だ。ビクッとして慌てて電話を取り出して着信に応じる真司。

「は、はい!」
〈おう、真司か?〉
「編集長?え!?もしかして、編集長もタイムスリップを?」
〈タイムスリップ!?何言ってんだオマエ!?〉
「気付いてないんですか?編集長達のパソコン、ネットとか繋がらないでしょ?」
〈ん?チョット待ってろ?・・・・・・・・・・・・・・・普通に繋がるぞ!
 おっ!ARASHUの大埜君の主演ドラマ‘世界一難しい鯉’の視聴率が右肩上がり、
 松純の主演ドラマ‘9.99’も好調キープだってよ!
 そんな事より、今、何処だ?直ぐに来れるか?
 尾名君とロシュオ君では、神崎さんの言う恋愛小説は書けん!直ぐにこっちに来て手伝ってくれ!〉
「いや・・・あの・・・直ぐに来いと言われましても・・・・今ちょっと・・・」
〈何だ、オマエ・・・また、ワケの解らない事に首を突っ込んでいるのか?〉
「あの・・・その・・・ちょっとばかり、別の時代に、首どころか全身を突っ込んじゃいまして・・・」
〈やれやれ!相変わらずバカだなぁ~!仕方がない!こっちは俺達で何とかする!
 オマエが暴走をするのはいつもの事だから大目に見るが、危ない事にだけは首を突っ込むなよ!!〉
「ははははは・・・・・・・も・・・もう・・・遅いです。」

プツン!・・・ツー・・・ツー・・・

通話を切り、大きな溜息をつく真司。廻りで様子を見ていた美穂や燕真も、その気持ちを察したらしく、声を掛ける事が出来なかった。
・・・・・てか、誰かツッコミを入れろよ!
「何故、21世紀にいる大久保の電波が、17世紀に届くんだ!?」と!!
宇宙にいても、別の時代にいても、何故か、大久保からの電話だけは、真司に繋がるようだ。

どうやら、大久保や神崎は、この時代には飛ばされていないらしい。17世紀に来てしまったのは、山頂の洞窟に来た真司達だけなのかもしれない。21世紀に戻る手掛かりは一切無いが、洞窟内でタイムスリップをしたのなら、もう一度洞窟に行けば、元の時代に戻れるかもしれない。可能性は極めて低いだろうが、一行は、山頂の洞窟に向かってみることにした。

しばらく歩いていると、自分達以外に、茂みの中をガサガサと動き回る音が聞こえてくる!追っ手の村人か、もしくは獣か!?一行が身構えようとした瞬間!!

「にゃはっはっは~~~!カワイ子ちゃんみっけ~~!!」

友人の亜美を庇うようにして立っていた紅葉目掛けて、素早く襲い掛かってくる人影が出現!!その者は、素早く紅葉の背後に廻り込み、一切躊躇うことなく、紅葉を抱きしめた!!

「にゃっはっは~~~~~!!!!
 発育途中の女子(紅葉)の、子供でも大人でもない体付き!!良き感触だぜぇ~~!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!」

紅葉は、凄まじい金切り声を上げながら、背後から廻された腕を掴んで、渾身の力を込めて一本背負いで投げ飛ばす!!

「にゃっはっ・・・は・・・・はぅぁぁっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!」
「・・・・あ!涼村さん!?」
「はぎゃっぅぁぁぁぁぁぁぁっっっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」

投げ飛ばされている真っ最中の男は、真司がよく知る人物=涼村暁だった!!・・・が、真司が気付いた直後には、紅葉に投げ飛ばされた暁は、真っ逆さまに谷底に落ちていくのであった。



-数分後-

とりあえず、1回死んで生き返った暁と合流した真司達は、お互いに「何故、こんな所にいるのか?」を話し合う。宇宙編で女体化した暁は、筋肉の愛人としてキングライナーに連れ込まれ、筋肉が去ってキングライナーの主がイケメン狩り軍団に変わったタイミングで、荒野に捨てられたらしい。気が付いたら男に戻っていた。なんのアテもなく荒野を彷徨い続けた暁は、やがて、謎の扉を見付けて、入ってみたら江戸時代の帝美藩の城下町に辿り着いたそうだ。

「・・・なぁ、美穂?当時のイケメン狩り軍団のリーダーってオマエだよな?」
「あ~~~・・・そう言えば、伊達が居なくなった隙を突いて、大幅な人員整理をしたわ。
 要らない子や、生意気な奴や、使い物にならない干物は、全部、電車の外に捨てたっけな。」
「・・・それは、酷すぎるだろう」

そんなワケで、17世紀の城下町に来た暁は、持ち前の適応力でアッサリと、この時代に馴染み、腕の立つイケメン剣士として、帝美藩に召し抱えられることになった。だがそれが拙かった。イケメンで長身で女好きな彼は、とりあえず、帝美城の姫君を口説いて手を出しちゃった。殿の側室何人かにも手を出しちゃった。そんな事情を知らない殿様は、暁に家老の娘との縁談を持ちかけた。もちろん、許嫁に決まった娘にもソッコーで手を出して身籠もらせちゃった。それを聞いた姫が激怒をする。お陰様で、姫とヤッたことや、側室と乱交したこと等々、全部バレちゃった。暁は地位も許嫁も捨てて脱藩したのであった。

「え~~~~~~~~~~~~~っと・・・あの・・・チョット待って!・・・佐波木です」

暁の武勇伝を聞いている途中で、燕真が口を挟む。

「アンタの名前って、涼村暁だよな?・・・佐波木です」
「あぁ!そうだが!」
「涼村暁之進って人と名前が似てるけど、兄弟か親戚か?・・・佐波木です」
「おぉ!なんでその名を知っているんだ!?涼村暁之進ってのは、俺の偽名だ!
 暁って名前じゃ、江戸時代の剣士っぽくないからな!」
「あの・・・涼村さん、念の為に聞くけど、涼村って・・・キリシタン?・・・城戸だ」
「いや、仏教!・・・てか、無宗教かな?なんで??」
「う・・・うん・・・チョットね」

真司&燕真は、所持していた文献『薩陸村悲話』をパラパラとめくって、涼村暁之進が脱藩した理由を確認してみる。文献には、「切支丹の弾圧から逃れて脱藩をした」と書いてあるが、どうやら違うらしい。涼村暁之進は帝美城城中の女達と不義密通を繰り返しまくって、バレたから逃げたのだ。言い伝えゆえに、ある程度の改ざんや誇張はあるだろうけど、ここまで違う事に成っているとは思ってなかった。

「そ・・・そりゃ、逃げるしかないわなぁ~・・・佐波木です」
「逃げてなきゃ、確実に切腹させられてるわね。」
「アンタ、この時代に来てまで、なんちゅ~ことをやっているんだ?・・・城戸だ」
「にゃっはっはっは!つい・・・な!
 だがな、こんな俺でも、少々困ったことになってんだ!
 つい最近、村の大地主の娘に付きまとわれちゃってさぁ~~・・・
 逃げ回ってるんだけど、どうにもしつこくて!」
「ブヒィ!大地主の娘?」
「・・・もしかして、お光さんて名前っすか?」
「そうそう、お光!
 スゲ~不細工なんだけどさ、この村(薩陸村)には、お光より可愛い子がいないんだから仕方ないよな!
 噂では、お光より可愛い子は、みんな、お光に捕獲されて、城下の色街に売られているらしいぜ!」
「・・・お光さんて、最悪だな。
 21世紀の薩陸村にハズレ娘ばかりが多いのは、アタリ娘の血筋が絶滅しているからか・・・佐波木です」
「でもさ、城から逃げ出して、女日照りになって、ムラムラして、
 つい、誰でも良い感じになって、お光に手を出しちゃったんだ!
 そしたら、その次の日から、まるでストーカーのように付きまとってきっちゃってさぁ!
 ありゃ、ザファイア以上にしつこいぜ!にゃっはっはっはっは!」
「・・・・・・・・・・・・アンタ、最低だな。・・・城戸だ」

なるほど・・・『薩陸村悲話』と現実が、だいぶ違うことは置いとくとして、後半だけで急に『悲話』になっちゃった理由は、その空白を真司達が埋めて『悲話』にしなければ成らないという【ミッション】らしい。
①暁に、鬼退治をさせる。もちろん名乗らせない。②暁とお光に仲良くしてもらう。③暁をキリシタンに仕立て上げて、外陸曽村の猿見田家の長男・牙萬を誘導して発見して貰う。④暁を死罪にする。
上記①~④で『悲話』を完成させた後で未来に戻らなければ、タイムパラドックスが発生して、未来の小津家で、仮面ライダージャンヌ・シャンゼリオンフォームが誕生しなくなってしまう。もちろん、暁を過去に置き去りにして、見殺しにするのは、歴史を改ざんしない為には仕方のないことだ。・・・てか、過去に来てまで女ったらしぶりを発揮している暁がムカ付くから、絶対に置き去り&見殺しにする!どうせ、忘れた頃に、当たり前のように未来で生き返ってるだろうけど、とりあえず死罪になりやがれ!

一同は、暁に鬼退治をさせた上で見殺しにする班と、未来に帰還する方法を探す班に分かれて、行動を開始するのであった。

 

仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編3

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2015年 4月 2日(木)13時50分39秒
返信・引用
  > No.468[元記事へ]

キィィ――――――・・・・――――――ィン

妖怪接近音が響く!赤竜は飢えているのか?こんな場所で奴が襲われたら成す術が無い!!
だが粉木と由依は、追いかけてる男を細かく観察してるうちに“異変”に気が付いた。

(・・・接近音に反応している!?)
(まさか、契約者?)

そうなのである。スーパーカブの男は、明らかに赤竜の接近に感づいてる様子なのだ。
やがて男は、適当な交差点を右に左にとクネクネ走り回って、路地に入ったとこでカブを停車させた。
道の両側には粗末な木造の民家がビッシリと並んでいるが、その窓は全て擦り硝子で何も映らない。
少し離れた正面に建ってる小さな雑居ビルの窓だけが、映すモノとしての役目を果たしてる。

キィィ――――――・・・・――――――ィン
  キィィ――――――・・・・――――――ィン

接近音が大きくなる。赤竜の巨体が、高々と吠えながら雑居ビルの窓の中を飛んでいる。
そしてカブの男は、明らかにビルの窓から赤竜が襲ってくると確信してるようだった。
窓の中を飛び回る赤竜をキッと睨み・・・懐からカードデッキを取り出した!!
粉木が愛車を跨いでサイドスタンドを立てるより早く、由依が飛び降りて男の元へ向かう。
その間に赤竜が、窓から飛び出して男に襲いかかった!!
だが男は、慌てず騒がずカードデッキを赤竜に向ける。 ☆ピカッ バァーン!!
カードデッキに弾かれた赤竜は、忌々しげに「グガァ――ッ!!」と嘶きながら窓の中へ戻った。

「・・・・・うひゃあ~~っ」

粉木はカードデッキを取り出したが、肝心の赤竜は、一旦諦めて飛び去ったらしくて気配が消えた。
あの男・・・他人を巻き込まない上に赤竜が飛び出せる場所を限定させる為に、この路地へ誘い込んだのか?
「パッと見た感じアホそうやけど、なかなか腹が座っとるし抜け目ないやっちゃなぁ」と粉木が思ってる間に、
由依が男の元へ駆け寄って訊ねる・・・行方不明の兄・史郎を探してるから、彼女も必死である。

「あなた・・・・契約者なの!?」
「・・・へ?・・・けいやくしゃ?」
「そのカードデッキ、門崎史郎って奴に貰ったんか!?」
「カードデッキって、この変な箱の事か?門崎史郎って誰だ?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「俺、昨日“神隠し”の取材で向かったアパートで、これ拾ったんだよ!!」

男は興奮しきって喋りだす。聞けば昨日、世間で“神隠し”と言われてる現象に遭ったらしい男のアパートに行った。
・・・その部屋は、窓に鏡に戸棚のガラス戸まで“映るモノ全て”が、新聞紙で覆われてたそうだ。
異様な雰囲気に飲まれつつも調べてたら、床に落ちてた“箱”を拾った。その途端“鏡の中の世界”が見えるようになった。

「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・偶然だったんかいな・・・」
「しかも、あの化け物に襲われまくり!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうやら、鏡とか映るモノの近くに居ると拙いらしいな。あの部屋にも納得だ。
 あんた等、何か知ってんのか!?だったら教えてくれよ!!ワケ解んね~よっ!!
 くんくん・・・・ぅゎ~、くっさっ!!頭かぃぃ~~~っ!!参ったぜ、風呂屋にも行けねぇ!!」
「・・・忙しないやっちゃなぁ・・・」
「あ、そうそう。俺『御礼新聞』の嘉戸真治!!“神隠し”の真相を調べてんだっ!!」
「・・・なるほど、ブン屋だったんかいな」
「なあ!?契約者とかカードデッキとか、何の事だよ!?」
「・・・・知らん方が身の為や。悪い事は言わん、この件からは手ぇ引いとけ」
「そうは行くかっ!!俺はジャーナリストだっ!!・・・見習いだけど」
「食い殺されたら、一人前も半人前もあるかいな!ワシ等に任せて、引け言うたら引けっ!!」
「引かねえったら、引かねえっ!!・・・・あ、いけねっ!麗子さんに怒られる!!」
「あっ!?おいコラ、待たんかいっ!!」
「取材?・・・・ひょっとして、貴方の言う神隠しの?」
「聞いた感じ、そんな事件らしい!!じゃあなっ!!」
「頑固なやっちゃなぁ・・・」

嘉戸真治は慌ててカブに乗って、一目散に走り去った。忙しない上に、見た目に合わず頑固な奴だ。
粉木と由依も後を追いかける。赤竜は逃してしまったが、妖怪が出たなら倒して闇蝙蝠に与えなければならん。


―銀座の裏通り―

路地に駐車してるマツダR360クーペに、御礼新聞の女性記者・百衣麗子が戻って来て運転席に乗り込んだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%BBR360%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%9A
その美貌と颯爽とした仕草に、通りすがりの営業マンが思わず溜息を吐きながら眺めてる。場所柄、働く女性は珍しくない。
ただまぁ美貌が群を抜いてた。それと「恋愛も結婚も興味ありません」ってオーラを発する凛とした雰囲気が、逆にそそられる。
実際24歳だから、この時代なら結婚していてもおかしくない。ついでだが、スリーサイズは上から87-61-85だ。
麗子はハンドバックからメモ帳を出して、調べて書いてきた事を読み返し、余りの謎ぶりに頭を捻った。
休憩に出かけたデパートの従業員が、それっきり消えてしまったのである。
不審に思った同僚が更衣室へ行ったら、ロッカーの扉が開けっ放しでハンドバックが転がっていた。
念の為に、彼女が常連としてる近所の食堂や蕎麦屋などへ行ってみたが、どの店も今日は来てないと言う。
ちなみに財布は、置き去りにされたハンドバックの中だ。仮に自分の意志で失踪したにしても、1円も持たず何処へ?
「ってゆ~事は、もしや誘拐か?」と警察を呼んで調べてもらったが、争った形跡も不審な足跡も見つからない。
つまり「ここで消えた」としか考えられない状況なのだ。しかも最近、この界隈で似たような事件が頻発してるのだ。

「神隠しか・・・・おとぎ話みたいだけど、そうとしか思えない・・・
 それより“あのバカ”何処ほっつき歩いてんだろう?とっくに合流してるはずの時間なのに」

あんまり戦力になってない後輩の事を思う。好奇心が旺盛で何にでも首を突っ込みたがるとこは、ある意味で買ってる。
だが時に暴走しすぎて『盆踊りの取材に行って、何時の間にか櫓の上で太鼓を叩いてる』ような事がある。

キィィ――――――――――ィィン・・・キィィ―――――――――ィン・・・

道端にビッシリと並んだ車の“ボディーの中”に、奇怪な化け物が現れた。そして、刻一刻と麗子の方へ!!
8本の脚をモゾモゾと不気味に蠢かせて歩く、その妖怪の名は【大蜘蛛】。だが、彼女は気が付いてない!!

キィィ――――――――――ィィン・・・キィィ―――――――――ィン・・・

遂に大蜘蛛は麗子の車へ移った。だが、契約者でも何でもない一般人である彼女は気が付いてない!!
大蜘蛛はボディーからフロントガラスへ移動し、不気味に唸りながら口から太い糸を吐き出した。
その糸はルームミラーから現実世界へ這い出して、麗子の首を目掛けてウネウネと伸びて行く!!

「・・・・・何これ!?」

ようやく気が付いた時、糸は既に首や腕へ幾重にも絡み付いていた!!懸命に解こうとしたけれども、絹のしなやかさと
鋼の強度を併せ持つ糸は、人間の力で解けるようなシロモノではない!!
そのままルームミラーへ引っ張り込まれそうになって、ようやく恐怖を感じて叫ぼうとする麗子!!
だが、糸が首に巻き付いてる所為で声が出ない!!
薄れゆく意識の中、彼方からバイクの排気音が接近するのが聴こえる・・・。
間一髪で間に合った真治は、スーパーカブを一直線にR360クーペの元へと走らせて飛び降り、
ドアを開けて麗子を拘束してる糸を懸命に引っ張った!!その背後で、スタンドもかけずに放り出されたスーパーカブが
ガシャンと派手な音を立てて引っくり返る!!

「麗子さんっ!!しっかりっ!!」
(・・・嘉戸・・・くん・・・・?)
「このっ!!離れろ畜生っ!!」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

麗子は必死に糸を解こうとする後輩の姿を見て声を聴き・・・そのまま気を失った。
一方、少し離れた所に愛車を停めた粉木は、ジャケットの内ポケットからカードデッキを出してバックミラーへ向ける。
飛び出したベルトが、反転して粉木の腰に装着された!!そしてバックルにカードデッキを嵌めこむ。

「蓮・・・ゴホッ・・・勘平っ!!」
「させるかいっ!!変身っ!!」

バックミラーから飛び出したマスクとスーツが、粉木の身を包む!!コードネーム:騎士に変身完了!!
騎士の姿はミラーへ吸い込まれて消えた。そして“鏡の中”で待機してる特殊バイク【弾丸号】に飛び乗って走りだす。
何処からともなく闇蝙蝠が飛んで来て後に従う・・・・程なく“鏡の中の銀座”へ到着し、弾丸号から降りて大蜘蛛の元へ。
風の如く駆けながら腰に提げてる刀【暗黒剣】を引き抜き、大蜘蛛に駆け寄るなり現実世界へ向かって伸びてる糸を両断!!
同時に強烈な蹴りを叩き込んで吹っ飛ばした!!現実世界の糸が、根っこを失って消え去る。

「こら妖怪っ!!オノレの相手はワシやっ!!」
「ギギギッ!!ギィィ――――――ッ!!」

食事の邪魔をされた大蜘蛛は怒り狂い、代わりに騎士を食い殺そうと向かってきた!!
1つ1つが人間の身の丈ほどある8本脚が、ウネウネと不気味に蠢いて、前脚2本が矢継ぎ早に騎士を襲う!!
暗黒剣で凌いでるが、パワー不足は否めなくてジリジリ後退。それを現実世界から眺めて歯噛みする真治!!

「あ~クソっ!!押されてんじゃんよっ!!」

倒した運転席のシートに麗子を寝かせてドアを閉めた真治は、ボディーに映ってる光景を見て焦れた。
そして何の気なしにボディーへ手を突いたら・・・・全身がズブズブと、ボディーの中へ飲み込まれていく!!

「え!?わっ!?何だこりゃっ!?・・・・わああああああああ~~~~~っ!!??」

現実世界と鏡の世界を繋ぐ【ディメンションホール】をジタバタもがきながら飛ぶ真司の姿が、甲冑を思わせるマスクと
スーツとプロテクターで包まれる・・・まだ妖怪との契約が済んでないので、基本能力で劣る【不完全体】だけれども。
やがてディメンションホールを突き抜けて鏡の世界へ到着。まず地面に尻をぶつけて「いててて」と呟く。
次に周囲と眺めて、文字の類が現実世界と反転してるのに気が付いて「ええっ!?」と言って暫し呆然とした。
そして最後に、傍の車に映ってる我が身を見て「どわああああああ!?」と叫ぶ。

「これって、まさか・・・・・噂の“仮面ライダー”か!?」

その間にも戦ってた騎士は、暗黒剣では埒があかないと判断。飛び退いて距離を空け、同時にベルトのカードデッキから
槍らしき武器の絵が描かれたカードを抜き、それを暗黒剣の鍔を展開して現れたスロットに装填する。
≪ソードベント≫  無機質な機械音声と共に闇蝙蝠が飛来し、自身の尻尾を模した武器【闇翼槍】を渡した!!

「これで、どうやっ!!」
「ギイ――――――――――ィッ!?」

突進してくる大蜘蛛!!騎士は怯むどころか風の速さで立ち向かい、擦れ違いざまに闇翼槍を一閃!!
大蜘蛛の右前脚が飛んで「ギギギィィ―――――ッ!!」と絶叫が響く!!

「なるほど、ああやって武器を・・・よっしゃ、俺も!!」

真治変身体は、無地のカードデッキから刀が描かれたカードを出し、左手に装備された召喚機に装填する。
≪ソードベント≫  何の装飾も施されてない見るからにショボそうな剣が、空から落ちてきて地面に突き刺さった。
暫し眺めてから意を決して引き抜き、形も何もあったもんじゃない屁っ放り腰で、剣を振り回しながら大蜘蛛に突撃!!

「喰らえええええええええええええええっっ!!!!!!!」

ブンッ・・・・・ボキッ!! ヒュルヒュルヒュルヒュル・・・・サクッ

「・・・・・・って、折れたあああああああああああああ~~~~~~っ!?!?」
「何やっとんねんっ!?妖怪と契約してないのかいなっ!?」
「け、契約?????」

離れた所に立ってた騎士に怒鳴られて、何の事かと首を傾げる。その隙を大蜘蛛に突かれ、爪の一撃をモロに喰らった!!
真治に気を取られてた騎士と激突!!揃って吹っ飛ばされて、アスファルトを転がる!!

「ぐはああああああああっ!!!」
「アヘェ~~~~~~ッ!?」
「ギイ――――――――――ィッ!!」

纏めて食い殺そうと迫る大蜘蛛!!手負いにされて気が立っちゃってるんで、余計にタチが悪い!!
真治変身体は思いきり腰を打って「あいたあ~っ!!」と呻いてるが、戦い慣れしてる騎士は受け身でダメージを半減して
直ぐに立った。まだ引っくり返ってる真治変身体を「邪魔や!!」と蹴っ飛ばし、自分も横っ飛びして大蜘蛛の突進を回避。
止まって方向転換して、再び突っ込んで来る大蜘蛛!!騎士はタイミングを計ってジャンプ!!捻りを加えた空中回転で、
大蜘蛛の頭上を飛び越えつつ闇翼槍を一振り!!大きな斬り傷が、背中にザックリと刻み込まれた!!
騎士は着地するなり向きを変え、闇翼槍を振るってダッシュ!大蜘蛛の右側の脚を、残らず斬り飛ばす!!
ガックリ傾く巨体!!さすがに怯んで悶絶する大蜘蛛を睨みながら、必殺技のカードを装填!!

≪ファイナルベント≫
「喰らえっ!!」

青空へ吸い込まれるかのように高々とジャンプ!!その後を追いかけた闇蝙蝠が、騎士の身体を翼でスッポリ包み込む!!
そして変形して巨大なドリルのような形状になり、高速回転しながら大蜘蛛に垂直降下!!
必殺技の【飛翔斬】が大蜘蛛の身体を貫き、爆発四散させた!!大蜘蛛騒動、これにて一件落着。

「帰るで」
「ん・・・・・ああ・・・」
「グギャ――――――――――――――――――――オッ!!!!」
「げっ!?」
「クソッ!・・・嫌なタイミングで出てきおるのっ!!」

大蜘蛛を退治して安心&疲れてた2人の隙を突いたかのように、最悪なタイミングで赤竜が襲来!!
とりあえず、一緒に走って逃げる!!騎士は「事のついでに、奴も」と思い、走りながらカードを抜いて装填した。
≪ナスティーベント≫ 機械音声と共に闇蝙蝠が飛来。赤竜の行く手を塞ぐようにヒラヒラと舞う!!

「耳、塞いどけっ!!」
「え、何だって!?」

ピキィィィ――――ィィィィィン!!!!  闇蝙蝠が、強烈な超音波を発して赤竜を牽制!!
忠告を聞き損なってた真治変身体も、まともに喰らって悶絶!!不快な音と頭痛がダブルで襲ってくる!!

「ぎぃぇぇぇ~~~~~~~~~~っ!!!!」
「だから言うたやろがっ!!」

そして赤竜はと言うと、少しだけ怯んだけれども直ぐに体勢を立て直して襲ってきた!!
しかも中途半端な攻撃を喰らった所為で、逆に闘争本能に火が付いてしまった!!
怒りの咆哮を上げながら上空を旋回し、急降下しながら口から高熱火炎の弾を何発も発射!!
ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!! ドカーンッ!!
ビル、アスファルト、車、標識・・・・触れたモノ全てが、焼き尽くされて爆発!!
2人は爆風に煽られて転げそうになりつつ逃げ回るしか術が無い!!

「こりゃ、あかんわっ!!使えるカードも少ないし・・・どないしよ?」
「ど、どうすんだよぉ~っ!?」
「気ぃ散るわっ!!黙っとれっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

思わず怒鳴り返したけど、正直な話すると騎士も成す術なし。残ってるカードは分身と盾くらいなのだ。
凄い奇跡でも起こらない限り赤竜を倒すのは無理である。そして更に。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・ 2人の身体の表面が、粒子のようになって蒸発。
鏡の中に留まっていられる制限時間が訪れてしまったのである。
「一旦退却や!」と判断した騎士は、咄嗟に最寄りのビルのショウウインドウへ飛び込んだ。
後に続いて、真治変身体も飛び込もうとしたが・・・ ガァ~~~~~ンッ!!! 弾き返された!!

「ちょ・・・どうなってんだよっ!?」
≪おまえは、まだダメや!!来た場所へ飛び込めっ!!≫
「き、来た場所・・・・・・令子さんの車!!」


―銀座の裏通り―

「・・・・う~ん・・・・・・?」

麗子が気絶から醒めたら、愛車の運転席に座ってた。気絶前の記憶が徐々に戻る。余りに突飛な出来事なんで
「さっきの事は夢?」と思ったが、ルームミラーで確認したら、頸に紐で絞められたような痕がクッキリ残ってた。
鏡の中から襲ってくる妖怪・・・引き摺りこまれ、おそらく喰われる・・・。
都市伝説程度に思ってた話が、事実だった上に自分が遭遇したワケなのだが、荒唐無稽すぎて信じきれない。

「・・・・・嘉戸くん!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ふと横を向いたら、嘉戸真治がビルの壁にもたれて失神してるではないか。慌てて飛び出して抱きかかえて、
名前を呼びながら揺さぶってみたけど、暫くは醒める気配が無い。
どうしようかと困ってたところへ、偶然に通りかかった通行人を装った粉木と由依が声をかけて来た。

「ん~・・・・どうしたんや?」
「大丈夫ですかぁ?」
「ありがとう・・・後輩が気を失ってるのよ。頭でも打ったかしら?」
「出血はしてへんなぁ・・・救急車、呼ぶか?」
「う~ん・・・とりあえず、私の車で会社に連れて帰って様子を見るわ」
「さよか・・・退いてみぃ。ワシが運んだる」
「ありがとう」
「姉さんの車って、コレか?」
「はい」

粉木は真治を抱き起こして肩に背負い、R360クーペの助手席まで運んで乗せてやった。

「御世話様でした」
「ええねん・・・ほな、さいなら」

手助けするだけしてから素っ気なく去って行くカップルを暫し見送ってから、麗子は愛車に飛び乗って
エンジン始動。取材は終わったし、真治を介抱しなきゃならぬので、御礼新聞オフィスへの帰路を行く。
粉木と由依は角を曲がったところで身を潜め、麗子が去ったのを確かめてから戻って来た。

「嘉戸真治くんか・・・カードデッキ持ったまんまだね」
「そやなぁ・・・」
「どうするの?」
「とりあえず、今は持たせとこか・・・
 気ぃ進まんけど、赤竜を誘き寄せる囮になってもらわな。まだ死なれちゃ困るわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「妖怪は、狙った相手を執拗に追う。奴を見張ってれば、赤竜は、きっと来る。
 御礼新聞て言うてたな。追いかけて、張り込みや」
「・・・・そうだね」

2人はドリームCB72に戻って跨り、銀座の大通りへ飛び出して麗子の車を追った。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
鏡の中の銀座通りで、散らばって漂ってた金色の粒子が徐々に集まって形を作る。
あっという間に元の大蜘蛛に戻り、更にその背中から、人の上半身のような姿の異形が現れた。
完全体となった大蜘蛛は、復活に要したエネルギーを補給するべく暗躍を開始する!!

・・・繰り返すが、この話は『仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編』と言う
100%オリジナルの話だ。何処かで見たような話だなどと言う、ワケの解らない言いがかりは聞く耳持たん。
 

仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編2

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2015年 3月26日(木)18時22分28秒
返信・引用
  ―1961年:花鳥―

『何を犠牲にしても叶えたい、たった1つの願い』について想いに耽る蓮・・・ゴホッ・・・
粉木勘平の意識は、何時しか過去へと飛んでいた・・・。

大阪で生まれ育った粉木が東京へ来たのは、かれこれ2年前だったか・・・。
生まれ育った街に、それなり愛着はあった。だが何となく「オラ東京さ行くだ」って気分になった。
天涯孤独の気楽な身なのも手伝い、アパートを引き払って最低限の荷物だけ持って、夜行列車でフラリと上京した。
そして住み込みで働ける仕事を転々としたり、適当な仕事しながら安アパートで暮らしたり。
友達を作るのが苦手で、趣味はバイクと映画鑑賞くらい。だいたい上京したとて、特に夢や目的があるワケでも無い。
そんな気楽なヤモメ暮らしを始めてから約1年。緒川絵梨との出会いは、ある日唐突に訪れた。

キッカケはドラマみたいにベタだった。思わず安田大サーカスが登場して例のネタをするくらいベタだった。
休日に公園をブラブラしてたら、愚連隊(今で言うDQN)が絵梨に絡んでるのに遭遇したのである。
粉木は幼い時から腕っぷしが強くて喧嘩っぱやく、素っ気ない割には変なとこで親切と言うヤヤコシイ性格。
ついでだが、映画館で赤木圭一郎の『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』を観た直後でテンションが上がってた。

「止めたれや、お嬢が困っとるやないけ」
「何だと、てめぇ!」
「痛い目に遭いたくなきゃ、引っ込んでいやがれ!」
「いい歳こいた兄ちゃんが、揃って格好悪いでぇ。
 ほれ、周りを見て見ぃや・・・・皆オマン等の事“ババを見る目”で眺めとるやないけ。
 『バカ』やのぅて『ババ』や。ジャイアント馬場とちゃうで~。大阪ではな、ウンコの事ババ言うねん」
「くっそ~、こん畜生!」
「やっちまえ~っ!」

てな流れで、一戦おっぱじまった・・・実に一方的だった。
愚連隊はタンコブだらけにされて泣いたり、吹っ飛ばされて電線に触れて骨格が透けたりと散々な目に遭い、
口々に「くそ~、覚えてろ~!」「おまえの母ちゃんデ~ベソ~っ!」と、捨て台詞を残して逃げてった。

「口先だけやのぅ、ラジオ体操にもならへんわ・・・大丈夫か?」
「はい・・・ありがとうございました」
「この辺あ~ゆ~アホ多いさかい、気ぃつけや・・・ほな、さいなら」
「あ、ちょっと!」
「何や?」
「お礼に、お茶くらい御馳走させて下さい」
「んな余計な気遣い、いらんわい」

遠慮したけれども、絵梨が引かない。結局は押し切られて、最寄りの喫茶店でコーヒーをゴチになった。
さて・・・店へ入ったは良いが、話が続かない。スピーカーから流れるザ・ピーナッツの曲を聴きながら、
向かい合った2人は無言で俯いて、モジモジしながらコーヒーを啜るばかりだった。やがて。

「私、緒川絵梨です」
「・・・粉木勘平や」
「大阪から来られたの?」
「そや」

って会話をキッカケに会話が弾みだした・・・聞けば絵梨は、粉木と同じく天涯孤独な身の上だった。
成績優秀だったので、奨学金で星命院大学へ通っているそうだ。粉木には何が何だかサッパリだったが、
柄島研究室なるグループに所属していて、門崎史郎と言う大学院生を中心に小難しい研究をしてるらしい。
他にも色々と話が弾んだが、絵梨がバイトに行く時間になってしまった。彼女は別れ際に頬を赤らめながら
「また会ってもらえますか?・・・ここに電話ください」と、破いたメモ帳に寮の電話番号を書いてよこした。

「絵梨ちゃん・・・・か。ええ娘やなぁ」

粉木はボ~ッと呆けた表情で、雑踏の中を足早に去って行く後ろ姿を何時までも見送った。
店を出た後も、絵梨の事が頭から離れない。ボ~ッとしすぎて電柱にぶつかったり犬の糞を踏んだりした。
ボロアパートに戻ってラジオつけたら夢路いとし・喜美こいしの漫才が流れたけれども、サッパリ耳に入らない。
挙句の果てには、銭湯でのぼせた・・・そして帰る途中、意を決してタバコ屋の赤電話をダイヤルした。
次の日から、粉木は人が変わったように真面目に働くようになった。
同僚から「核戦争の前触れか?」とからかわれた。実際『U-2撃墜事件』が発生して、米ソが一触即発となった。
だが粉木は、そんな雑音は一切無視した・・・夢も目的も無く過ごしてた東京暮らしに、一筋の光明が射したからだ。
2人の中は急速に進展していった。互いに忙しかったが、夜は必ず電話をした。
少しでも会える日は、嵐が吹き荒れようと会いに行った。数ヶ月も経ったら、絵梨が週末に泊りに来るようになった。
デートはもっぱら、当時の愛車だったホンダのベンリィCB92と言う125ccでのツーリングだった。
2人とも海が好きだったんで、休日は早起きして弁当を作って、お気に入りの海岸へと出かけた。
道路事情が酷かったり、元から中古のボロだったりした所為で、良く故障したりパンクしたりして押して帰った。

「・・・・すまんの・・・」
「気にしないで、私なら大丈夫だよ」
「もうちょっと待っとれや・・・来年ホンダから、250ccのカッコいい奴が出るねん。
 それ絶対に貯金で買うたる!そしたら、もっと快適やし、うんと遠くまで行けるでっ!!」
「うんっ!待ってる!」

そしてあの日も、何時もの海へと出かけた・・・・・
裸足になって波打ち際まで行ったり、呼ばれて振り返ったら水をかけられて「こいつぅ~!」と言いながら追いかけたり、
その時代の恋人っぽい事を一通りしてから、砂浜に並んで座って波を見つめた。暫く黙ってた粉木が、不意に絵梨に膝枕する。

「勘平・・・いきなり、どうしたの?」
「・・・いくつになっても甘えん坊~・・・」
「・・・・・・プッ・・・・・アハハハハハハハハハッ!!」
「・・あへぇ~っ」
「その口癖、何なのぉ~?」

何で急にそんな事をしたのか、今になっても解らない。その後「ぼちぼち帰るか」となり、珍しく故障もせず帰路をトコトコ走り、
通りすがりの中華料理屋でラーメン食ってから寮まで送って別れた・・・それが最後のデートだった。
2日後。早く仕事が上がったんで、一緒に晩飯でも食いに行こうかと星命院大学へ迎えに行った。
そして正門を通って駐輪場にベンリィを停めた時・・・ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!
爆音が響き渡って、空気がビリビリ震える!!しかも、何度か行った柄島研究室の方角から!!

「絵梨~~~~~~っ!!!!!!!!」

一目散に避難する学生達の河を逆流し、校舎へ飛び込んで階段を駆け上がり、柄島研究室へと走った!!
そしてドアを蹴り開けたら・・・・・・・想像もしたくない最悪な光景が展開されていた。
メチャメチャに壊れて転がる机や椅子。倒れた棚。飛び散る資料に薬品・・・そして、床に倒れてる絵梨。
慌てて駆け寄って抱き起したが、どうにも手の施しようが無い。「ケガ人や!!救急車を呼んでくれ~っ!!」と、
廊下に向かって叫ぶのが精いっぱいだった。懸命に呼びかけたり頬を擦ったりしたが、瞳の光が段々と弱々しくなっていく。

「絵梨っ!?死んだらあかんっ!!絵梨っ!!」
「か・・・ん・・・ぺい・・・・わ、た・・・し・・・」

何か言いかけた唇が閉じられ、瞼も閉じられ、そして2度と開く事は無かった。ただ呆然とする粉木。
その真後ろに、何時の間にやらトレンチコートを着た不気味な男が突っ立っていた。
何度か話は聞いてた、門崎史郎だと直感した。そして・・・・

「キキ―――――――ィィィィィ!!!!」
「!?・・・・何やっ!?」

黒い巨大な蝙蝠・・・妖怪・闇蝙蝠が、門崎史郎に付き従うかのように飛び回っている。

「・・・・実験は失敗か・・・・」
「何やとっ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・願いを叶えたくはないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・?」
「俺の話に乗るなら、どんな願いも1つだけ叶えてやる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ムカつく男である。何の実験か知らぬが、大事な絵梨を死なせてしまったのだ。
咽び泣きながら土下座して「申し訳ありませんでしたぁ~!!」と謝罪するのが普通の神経ではないか?
それが何で、上から目線で「条件を聞き入れたら願いを叶えてやる」などと抜かしやがりくさるのか?
憤怒の形相で立ち上がった粉木は、振り向きざまに鉄拳を振るった・・・・が、拳は宙を切った。
門崎は瞬き1つするかしないかの間に数mほど移動してる。今度は足元に落ちてた小瓶を拾って投げつけた。
だが結果は同じだった。次の瞬間には部屋の反対側の壁際まで移動していて、瓶は掠りもせず砕け散った。
門崎は、プラスチックのケースみたいな平たい黒いモノを粉木に投げる。反射的に受け止めて“ケース”眺める。

「闇蝙蝠と契約しろ」
「契約?」
「そして戦え・・・・・・最後の1人になった時、どんな望みも1つだけ叶えてやる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

つくづくムカつく男だが、絵梨を元通りにするには奴の話に乗るより他に無さそうだ。
粉木はケース・・・・カードデッキから【CONTRACT】と書かれたカードを抜いて、闇蝙蝠に向けた。
異次元空間に吸い込まれた粉木の周囲を闇蝙蝠が飛び回り、マスクとスーツで全身を覆われる。
無地だったカードデッキに闇蝙蝠のマークが浮かぶ・・・・・・・【コードネーム:騎士】が誕生した。
ちなみに絵梨は、搬送先の病院で呆気なく死んでしまった。これが例えば西暦2002年くらいだったならば、
進んだ医療で植物状態ながらも生きながらえて、夜な夜な病室を訪れて「・・絵梨」と呟くくらいは出来たろう。
だが如何せん、当時の医療技術では手の施しようが無かったのである。


―何処かの街角―

粉木は、ひたすら妖怪退治に精を出す日々が続いてた。まだ他の【契約者】とは遭遇していない。
どんな奴と出会う事になるやら?想像もつかない。そいつが問答無用で襲って来た時は、願いの為に戦わねばならん。
【契約妖怪】は、他の妖怪を倒して命を喰らう事で強化される。強い妖怪を倒すほど、自分も契約妖怪も強くなる。
その反面、契約妖怪を飢えさせると自分が喰われてしまう・・・・。
粉木は念願のドリームCB72を購入した。だが、タンデムシートに跨ってるのは別の女性である。
成り行きで門崎史郎の妹である由依と知り合い、共に行動するようになったのだ。
粉木と由依は今、闇蝙蝠を強化するべく【妖怪・赤竜】を追跡している最中だった。
最強クラスと言っても過言ではない赤竜を喰わせれば、闇蝙蝠は格段に強くなる。そして契約者とのバトルが有利になる。
都電が真ん中を占領して、オート三輪や軽自動車が行き交う幹線道路を走る、粉木のドリームCB72。
その前方を、50ccのスーパーカブが走っている。前輪のカバーに【御礼新聞】と書かれた旗をバタバタさせていて、
見るからに人の良さそうな若い男が運転してた・・・赤竜は、その若い男を獲物として付け狙っていた。


―首都高をツーリング中のバカ共―

「やっぱり粉木じいさんが蓮ポジションじゃんっ!!!最初の方で『蓮・・・ゴホッ・・・』て言ってるじゃんっ!!!
 いくら『当時の風景・風俗を描写したり、要所でカンペーさんの持ちネタ入れてそれっぽく表現しましたよ』みたいに書いてもダメッ!!!
 てゆ~か、どう見ても俺モチーフの奴が出てきたっ!!!」
「鳩ポッポ・・・・さっきから、どうしたの?熱でもぁるの?」

堪りかねて明後日の方向にツッコミを入れる真司。何故に、そんなに怒ってる?気でも狂ったか?
粉木が蓮のポジション?真司がモチーフのキャラ?・・・何の事だ!?毎回毎回しつこいぞっ!!
これは『仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編』と言う、100%オリジナルの話だ!!
 

仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編1

 投稿者:ゾルダⅢ世  投稿日:2015年 3月24日(火)14時49分33秒
返信・引用
  ―プロローグ―

色々と大失敗をやらかした燕真と紅葉は、ちょっと気まずそうにYOUKAIミュージアムへ戻って来た。
「じいさん、怒ってるかな?多少の説教は覚悟しなきゃ」と思って扉を開けようとしたら、施錠されてて開かない。
ひょっとして、自宅に居るんだろうか?燕真と紅葉は、ミュージアムの隣にある粉木宅へ向かう・・・・・。
ほら、やっぱりだ!玄関ドアを開けたら、明らかに怒った顔で腕組みした粉木が立っていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・た、ただぃま・・・」

粉木はスゥ~っと大きく息を吸い込んで一拍置いてから・・・

「バッカモォォォォ~~~~~~~~~~~~ンンンッッッ!!!」
「・・・・ぐっ!」
「・・・ひゃぁぁぁぁ~~~~~っ・・・・」

同時にカメラが粉木宅の外になり、建物が“サザエさんのエンディングで磯野一家が飛び込む小さな家”みたいに
ボヨヨヨ~ンと揺れた!!これは、かなり拙い!!想定してたよりも、遥かに怒ってるじゃん!!
粉木の気迫に押された2人は、思わず気をつけしてギュッと目を閉じる。

「とりあえず、上がれっ!!」
「・・・・・・・・・・・はい」×2

言われるまま、見えない手錠で繋がれたかの如く居間へと連行されて、並んで床に正座。
絨毯ひいてあるから良いが、床に直だったら地獄である。粉木はキッチンで自分の分だけ茶を淹れて戻り、
ソファーに腰かけて茶を啜りつつ2人を睨む・・・迫力に圧倒された2人は、借りてきた猫みたいに大人しい。

「燕真っ!!」
「・・・・・はい・・・」
「仮面ライダーの変身者って自覚が無いんかいな!?今回の失敗は、オマエの責任やっ!!」
「・・・・・・・・」
「どうすんねん!?彼岸カバー割りよるし、カマイタチ逃がしよるし、彼岸カバー壊しよるし!!」
「・・・ごめんなさい」
「【閻魔GEAR】ちゃんと管理してへんから、こないな事になるねん!彼岸カバーどうすんねん!?」
「・・・・・・・・・・・・」
「お嬢が持ち出してたのが、不幸中の幸いやっ!!
 そこらの子供が持って行きよったら、もっとエライ事になっとったでっ!!
 まだまだヒヨッコとは言え、仮面ライダーやろっ!!閻魔GEARは、命の次くらいに大事にせいっ!!」

全くの正論でグゥの音も出ないんで、燕真はひたすら「はい」「ごめんなさい」と言うしか無かった。
ちなみに【閻魔GEAR】とは、YOUKAIウォッチや和船ベルトの総称である。
傍で聴いてた紅葉は「どうゃら、怒ってる1番の理由ゎ九谷焼のカバーを割った事らしい」と判断し、
「それだったら悪いのゎ燕真で、私ゎ関係なぃ」と思った。怒声が途切れて茶を啜る音がしたのを幸い、
そっと立ち上がって、ペコリと頭を下げて帰ろうとした。

「ぉ騒がせしましたぁ・・・・さょぅなら・・・」
「何処へ行くねん、お嬢?誰が帰って良い言うた?座れっ!」
「・・・・ぅ・・・・」

逃がしてくれる気は無いらしい。迫力に圧倒された紅葉は、向き直って正座した。

「燕真が管理責任に欠けとったのは確かやけど、お嬢が勝手に持ち出したのも悪いでっ!!」
「は・・・はぃ・・・」
「閻魔GEAR舐めたらあかんっ!!誰にもホイホイ使えるもん、ちゃうねんでっ!!」
「・・・・・・・・・・」
「アレは玩具やないねんっ!!ワシも所詮は中間管理職やから、詳しくは知らんけどな。
 上のもんが燕真を適合者に選んだんは、それなりの理由あるねん!!2度と、手ぇ出すなっ!!」
「・・・・・はぃ・・・」
「お嬢が無茶しよったさかい、カマイタチ逃がしよるし、彼岸カバー割れてもうたがなっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「またやりよったら、お嬢だろうとパチキやでっ!!彼岸カバー割れてもうたがなっ!!」
「・・・・もぅ絶対に、ゃりません・・・・」
「約束やぞっ!!また無茶やらかしよったら、出入り禁止やぞっ!!」
「・・・・はぃ、約束します・・・・」

その後も、粉木の説教は延々と続いた・・・内容を内訳すると、彼岸カバーを壊した事に対して6割。
仮面ライダーを名乗って戦う事の重さについて2割。カマイタチの封印失敗に対して2割ってとこだったろうか。
彼岸カバーどんだけ大事なんだろう?カマイタチを封印しそこなった事よりも、そっちに怒ってる。
粉木のマシンガントークは小1時間ばかり続き、2人はグッタリしつつ「はい」「はい」と返事しながら聞いていた。

「あ~・・・・あかん、あかん。何時の間にやら、彼岸カバーの話ばっかりしとったがな・・・
 わしが怒ってるのにはな、まだ理由があるねん」
「・・・・どんな?」
「あのな燕真・・・・オマエは、ワシの大事な仲間やねん」
「・・・・・仲間・・・」
「そや、仲間や・・・そんでワシはな、仲間が死ぬのだけは我慢できへんねん」
「粉木ぉじいちゃん・・・ひょっとして・・・・仲間が死んじゃった事ぁるの?」
「ああ。もう、だいぶ昔の話やけどな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「これだけは、キチーっと言うとく。耳の穴かっぽじって聞け」
「・・・ああ」
「なぁに?」
「2人とも、絶対にワシより先には死なんて約束せい」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「何で黙るんやっ!?何で直ぐに、一言『はい』って返事せんっ!?」
「わ、解ったよ。約束する!!」
「ゎたしもっ!!」
「絶対やでっ!!破りよったら承知せんぞっ!!」
「破らねぇよ・・・俺だって、まだ死にたかないもんな」
「ゃりたい事、ぃっぱいぁるもんっ!!」
「・・・・・・・・・・・・」

ここで説教が一段落。粉木は冷めた茶を啜り、海苔巻あられを口に放り込んでコリコリと食ってから、
ふと明後日の方に視線を移した。視線の先は、引き戸を隔てて粉木の寝室・・・
その奥にある、小さな仏壇を供えてる方を向いている。朝飯を貰いに来ると、必ず仄かに線香の香りが漂っている。
燕真は拝んだことが無いけれども、誰を祀ってるんだろう?確か前に、天涯孤独の身だと聞いたけど。

「じいさん・・・」
「何や?」
「あの仏壇・・・・ひょっとして、さっき話した“死んだ仲間”を?」
「そうや」
「・・・・・・・・・・・・」
「丁度ええ機会や・・・・ワシの昔話、聞くか?」
「・・・・ああ」
「聞きたい!」

これから“仮面ライダー”として戦い抜く為に、どうしても聞いておかねばならぬ。そんな気がした。
紅葉にしても、ここまで首を突っ込んじゃってるし、何より好奇心が大きかった。
粉木は何時になく真剣な表情で自分を見上げてる2人を眺めて軽く微笑み、キッチンへ行って茶を注ぎ足して
戻ってから、ポツリポツリと語りだした。

今、若き日の粉木勘平の話が明かされる時が来た・・・・・・
最初は粉木の一人語り風でチャチャっと済ませようと思ってたんだけども、色々と盛り込んだら長くなったんで、
普通に物語風の文体で書く事にする。少しばかり長いが、暫く御付き合い願いたい。
それから、たまに入る雑音(真司のツッコミ)は、適当に聞き流して下さいませ。


―本編開始―

夜の幹線道をバイクが疾走してる。乗ってるのは、言うまでも無く若き日の粉木勘平だ。
ノーヘルOKな時代なんで、少し長めの髪をピンピンと突っ立てた頭に、直でゴーグルだけ付けている。
防寒で米軍払い下げのMA1を着てマフラーをきつく巻き、下はジーンズに革ブーツ。
一説によると、この頃は「髪が耳にかかってたら不良」「ジーンズ履いてたら不良」だったらしい。
つまり“ド不良丸出し”って格好である。ちなみに愛車は、大人の事情によりホンダ製だ。
ドリームCB72と言う、当時の若い奴等の間で人気だった250ccのスポーツモデルである。
http://pds.exblog.jp/pds/1/200705/11/32/b0076232_8185645.jpg
シフトダウンして左折。OHC2気筒エンジンの小気味よい排気音を響かせながら、終電が過ぎた駅前商店街に入った。
コンビニなどと言う便利な店が普及するのは遥か先の話なんで、こんな時間に開いてる店は居酒屋くらい。
軒先に赤提灯を提げた店から嬌声が漏れる他に、人通りは皆無と言っても良い。
脇目も振らず商店街を抜けて住宅街へ入り、粉木は愛車を道端に停めて、鋭い視線を前方に向けた。
20mばかり先を、勤め帰りらしい女性が1人で歩いてる。バイクの音を聞きつけた女性は、警戒するような表情で振り返った。
だが粉木がエンジンを止めてライトを消したんで、また前を向いて家路を急ぐ。ヒールの音がコツコツと響く。

キィィィ――――――――――――ン・・・・・ィィィ―――――――ン

普通の人間には聴こえない“妖怪接近音”が、粉木の耳にはしっかりと聴こえていた。女性を狙ってジリジリと接近してる。
粉木はキッと険しい表情になり、革パンツの尻ポケットに手を突っ込みながら呟いた。

「・・・・2度も3度も、させるかいな」

その数秒後、住宅街の通りがフラッシュを何十個も同時に焚いたような閃光に照らされて、直ぐに元の暗がりに戻った。
粉木は何処へ消えたのか?彼の愛車が薄暗い街路灯に照らされてポツンと停まってるばかり。
女性は何も知らず、鼻歌を唄いながら自宅へと歩いている。その直ぐ傍ら・・・・
普通の人間には見る事の出来ない異空間で、異形の戦士とモンスターとの死闘が繰り広げられていた。


☆アバンタイトル終了してオープニング☆

朝焼けに包まれて 走りだした 行くべき道を
情熱のベクトルが ボクの胸を 貫いてゆく

どんな危険に 傷つく事があっても

夢よ踊れ この地球(ほし)の下で
憎しみを映し出す 鏡なんて壊すほど

夢に向かえ まだ不器用でも
生きている激しさを 身体中で確かめたい

【仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編】←タイトルロゴ

☆オープニングが終わってCM(カラー放送は始まってるが、まだ大半が白黒映像)☆


1961年(昭和36年)の話である・・・・・
まだ貧しい時代だった。ろくに区画整理もされてない街に、現在の感覚では掘立小屋に等しい粗末な家がビッシリと並んでる。
ちょっと裏通りへ入れば、都心でも未舗装路が珍しくなかった。東京でさえ、場所によっては畑が広がって馬や牛が引く荷車が見られた。
つぎはぎだらけの粗末な服を着て、慢性的なタンパク質不足が原因で青白い鼻水を垂らした子供達。
庶民の月給は、4万円前後だったろうか?『車とクーラーとカラーテレビの3点を所有するのがステイタス』とされたが、無理な話である。
頑張っても軽自動車が買えればマシな方。前年に国産初のカラーテレビが発売されたが、庶民には夢のまた夢な値段だった。

でもまぁ、貧しいけれど活気に溢れた時代でもあった。

『一生懸命に働いてりゃ、そのうち暮らしが良くなる』と希望を持てたし、実際に少しずつだが所得は上がっていた。
世界に目を向ければ、4月にソ連の宇宙船ボストーク1号が、ガガーリン飛行士を乗せて世界初の有人宇宙飛行に成功した。
娯楽の王様は、映画とスポーツ観戦だったと思う・・・
力道山の空手チョップが悪役外人レスラーを打ちのめす姿に熱狂する人々。
石原裕次郎が演じる、挫折した若者の青春を描いたドラマ。
吉永小百合&浜田光夫コンビの純愛物に、植木等の喜劇・・・銀幕のスター達が、庶民に夢を提供する。
坂本九の名曲『上を向いて歩こう』が『SUKIYAKI』と言うタイトルで、アメリカのビルボード誌で1位を獲得する快挙を成し遂げた。
東海道新幹線と東名高速道路の2大事業を筆頭に、交通機関や道路のインフラが、急ピッチで進んでいた。
近代的なデザインのホテル等も次々と建てられる・・・3年後の東京オリンピック開催に向けて、国民が一丸となっていた。

だがこの年、行方不明者数が無視できないレベルになっていた。全く無かったと言う事は無いが、尋常でない人間が忽然と消えていた。
自ら失踪する理由が全く不明な人達が、何の前触れもなく行方をくらましてしまう。しかも、常識では考えられない消え方をしていた。
・・・幼子を待たせてデパートの試着室へ入った女性が、それきり出てこなかった・・・
・・・走行中の路面電車から、運転手と乗客が全て消えた・・・
警察では失踪事件として片づけられたが、それらは全て、異次元から訪れた【妖怪】の仕業だった。
都市伝説的に妖怪の噂が広がって、人々は本能的に「只事じゃない」と恐怖したが、だからと言って成す術も無い。
妖怪が持つ人智を超えた力の前に、人間は余りにも無力だった。

だが、救世主は存在した。

危機一髪で助けられた人達が語る“異形の妖怪ハンター達”の話が、じわじわと広がって行った。
「黒くて空を飛んでた」「緑色で、気障な口調だった」「紫色で狂暴だった」「胸回りの寸法が残念な女性だった」
どうやら“救世主”は複数存在するらしい。色々な目撃証言が錯綜して、彼等の正体はサッパリ不明だった。
たった2つ、共通点があった・・・・西洋の甲冑を思わせるマスクとスーツで素顔を隠し、未来的な高性能バイクに乗っている。
この特徴が元で、何時しか人々は異形の妖怪ハンター達をこう呼んだ・・・【仮面ライダー】

「仮面ライダーか・・・・ワシは【コードネーム:騎士】やから、仮面ライダー騎士か・・・
 ・・・語呂が悪いのぅ・・・そや!騎士を英語にして、仮面ライダーナイト・・・うん、悪うないな」
「どうしたの勘平?」
「何でもあらへん、独り言や」

ここは住宅街の中にある、小さな喫茶店『花鳥』の店内。成り行きで知り合った門崎由依と言う少女の叔母がオーナーだ。
掘立小屋みたいな粗末な家が大半だった当時にしては、かなり洒落た部類な造りの建物である。

♪I walk along the city streets you used to walk along with me♪
♪And every step I take reminds me of just how we used to be♪
♪Well, how can I forget you, girl?♪

エルビス・プレスリーのレコードが静かに流れる店内には、粉木と由依の2人だけ。今は休業中なのだ。
カウンター席に座った粉木は、由依が淹れてくれた紅茶を啜りながら、世間で噂の“仮面ライダー”に想いを巡らせていた。
何を隠そう、粉木は“仮面ライダー”の1人なのである。
尤も本人達は、自らを【契約者】と呼称し、互いの事はコードネームで呼んでいた。
契約者・・・
狙った妖怪を従わせ、その能力を引き出す事が出来る力を秘めた不思議なカードで、異形の戦士への変身能力を得た者の事である。
粉木は【騎士】のコードネームで呼ばれる契約者だった。契約した妖怪は【闇蝙蝠】と言う。
槍を主な武器としてるが、闇蝙蝠の能力を使った分身術や超音波攻撃を駆使したトリッキーな戦法を得意としている。
ちなみに契約者達は、自分達を正義の味方とは認識していなかった。皆それぞれ、どうしても叶えたい望みを持っている。
今の時点で何人の契約者が存在するのかは不明なのだが、彼等は“最後の1人に生き残って、願いを叶える為”に戦っている。
妖怪退治をしているのは、あくまでも自分の契約妖怪にエサを与える為。それが結果的に人助けになってるだけの話だ。

(絵梨・・・・・絶対に生き返らせて、幸せにしたる!)


―首都高をツーリング中のバカ共―

「コラコラコラコラァァ~~~~~~~ッッッッッッッ!!!!!!!!!!!
 色々な意味で、ダメだぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!!!」
「ゎっ!?ビックリしたぁ~・・・・ぃきなりどぅしたの鳩ポッポ?」
「何で、1号ライダー登場の10年前に、仮面ライダーが世間で認知されてんだよっ!?
 しかも、俺等の話と設定を丸パクリじゃねえかっ!!
 『当時の風景・風俗を描写して、それっぽく表現しましたよ』みたいに書いてもダメッ!!!
 てゆ~か、俺を殺すなぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっ!!!!
 この流れじゃ、どう考えても“粉木さんの死んだ親友”って、俺じゃんっ!!!!」
「・・・変なのぉ」

堪りかねて明後日の方向にツッコミを入れる真司。何故に、そんなに怒ってる?気でも狂ったか?
龍騎の設定を丸パクリ?真司が死ぬ?・・・何の事だ!?言いがかりは、止めたまえ失礼なっ!!
これは『仮面ライダーザムシード外伝・粉木STORY激闘編』と言う、100%オリジナルの話だ!!
 

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